倍々世界25
Added 2025-11-15 10:00:00 +0000 UTC8月29日
――止まらない。
世界中の火山が大噴火を続けている。元々火山でなかった場所でも、地割れからマグマが噴き出して大地を街を人を焼く。アイスランドは全てが溶岩に埋まった。まるで押し出されるように溢れるマグマに、地表が、いや海さえもが埋め尽くされていく。
地面が揺れていないときはない。未舗装の道を車で走るような振動が世界を襲う。人間の建築物はすべて倒壊し、山は崩れ、大地は陥没や隆起を繰り返す。建物の残骸が地割れに飲み込まれ、山が津波で沈んでいく。
火山灰と砂煙が暴風で運ばれ、空のすべては薄黄色になった。夜になれば見えるのはひっきりなしに続く噴火と、場違いなほど美しいオーロラ。火山灰で曇ってはいたがそれは赤道にすら現れた。
人間はこの時点で、IKUTOが巨大化する前の0.0001%以下にまで数を減らしていた。焼かれ押し潰され吹き飛ばされ、溺れて殴られて砕かれて千切れて、あらゆる災厄によって死んでいく。あらゆる電子機器が機能を停止し、情報も移動手段も失われた。身を寄せ神に祈っている人々をまとめて死が押しつぶす。止まらない。止まらない。人類の絶滅が止まらない。地球の崩壊が止まらない。
――――ひと際、ひと際大地が、いや、地球が大きく揺れる。人工衛星からは――多くの人工衛星もまた磁気嵐と太陽風で機能停止していたが――丸い地球の中で、大西洋近辺が異様に盛り上がっていくのが確認できただろう。半径数百キロに渡って海が地殻ごと数十キロも隆起し、海水が高さ5000mの津波となって陸地に押し寄せる。地殻が砕け、地殻を押し上げ続けていた「何か」が、地表に顔を出した。
「ぶはっっっっっっっっっっ!!!!」
周辺の大気がまるごと吹き飛ばされる。現れたのは二日前地球の中に消えたはずの育人の頭部だった。ただその大きさは、頭だけで直径200km近くある。ぶち抜かれた地殻が宇宙空間にまで飛び出していく。この時の衝撃波で、地球上のほとんどの生物は死滅した。頭部だけにとどまらず、肩、胸板、上半身と順に地殻を砕きながら現れてくる。身体にへばりついた、最低でも数キロサイズはあるマントルや岩石が地球の重力に引かれて隕石のように落ちていく。ただその一方で、落下途中の岩が再び育人にへばりつくこともあった。もはやでかすぎて育人自身が重力を生み出しているのだ。
「っ……」
ドゴン、と地殻を割り砕いて現れたのが長さ300㎞はありそうな育人の超巨大なチンコだ。ギンギンにそそり立つその巨砲からはどぷどぷと、地球の火山噴火百回分にもなりそうな白い精液が溢れている。それを見下ろして育人は自分の息子ながら呆れてしまう。
(地球のナカ、あったかくて気持ちよかったからな……締め付けもヤバくて、ずっとイきっぱなしだったぜ……)
地球の内部に吸い込まれた育人だが、岩石が溶ける超高温も、ダイヤモンドが生まれるような超高圧も、育人にとっては快楽のための刺激でしかなかった。本能のまま射精しまくり、さらに強い刺激を求めて中へ中へと進んだが、最終的にぶち当たった地球の中心の核を蹴り、まるでプールの底から浮き上がるように戻ってきたのだ。ついに足まで地中から抜ける。そしてそのまま、地球から浮くように離れてしまう。
「あ、れ?」
ぐるっと身体をひねってみるが、何も変わらない。地球内部から飛び出した時の勢いが強すぎて、育人はそのまま地球の重力圏を飛び出してしまった。
「ええ……これ結構やばくね……?」
遠くなっていくもう青くもない地球を眺めながら育人はその巨大な身体を慣性のままに漂わせた。
8月30日
「な~んもねえな……」
ふわふわと浮きながらつぶやいた育人の言葉は、宇宙空間では伝わらない。そもそも裸で宇宙空間にいられること自体が不思議なのだが、ここまで巨大化した育人の存在に比べれば些事である。
「宇宙は泳げねえみたいだしな~」
最初のころは手足をバタバタさせて試したものの、掻く水も空気もなければ進路変更もできない。性欲は相変わらず無尽蔵で、ぐちゅぐちゅと巨砲を扱いた宇宙空間オナニーで浮かぶ精液に笑ったりしたものの、流石に何もないところでやり続ければ飽きてしまう。
(どうすっかな~……ん?)
首を上げて飛んでいく方向を見ると、ほとんど何もない宇宙の中で光る何かが目に入った。最初は地球からの見た目と違って気づかなかったが、凝視しているうちに育人はピンときた。
「あれ月か!」
距離は遠くとも身近だったものを見つけて育人の気分は高揚する。しかも幸運なことにその月はちょうど育人の進む先にいるのだ。地球の周りをぐるぐる回る月を、ちょうど斜め後ろから追いかける形になった育人。触れるほど近づくと互いの重力もあってか育人は意外と間単に月と相対する。
「なんか……小さくねえ……?」
育人から見た月は、ちょうど子供の大玉ころがしで使うようなサイズで、その直径は今の育人より小さかった。育人は月より大きくなったのだ。抱き着けるようなサイズの月に、育人はゆっくりと手を伸ばす。腕を広げて、ようやく半周に届く所までしか手が届かない。
もちろん、月からすれば大惨事もいいところだ。幾多の彗星や小惑星の衝突を受けてきた月だが、育人の手はその多くのクレーターを均して潰し、砕いてしまう。岩石の破片が宙を舞い、衝撃が月全土に伝播する。育人がちょっと月を掴んだだけでこれだ。育人は興味深げに月をまわそうとしたが、全体の質量ではまだ月の方が重く、育人がぐるりと動く形になった。
「うぉ……デカいクレーター……」
育人が覗き込んだのは直径500㎞にもなる、月で一番大きいクレーターだ。月の裏側に存在し、地球からでは見ることすらできないそれを育人は今眼下にとらえている。手のひらを広げてもまだ足りなそうなその大きさ。
(…………よさそう……)
育人の思考に呼応したかのようにずぐん、と股間の巨根がそそり立つ。溢れる先走りがゆっくりと月の地表に落ちて穴を穿つ。育人は無言でそのクレーターに身体の中心を寄せる。……手よりはでかいが、育人のチンコはそのクレーターの直径よりは長い。
「はは……月をオナホにするなんて……贅沢なんてもんじゃなくね?」
びたっと腹筋に張り付くチンコを力づくで水平にして照準を合わせる。左手で地中にめり込むほど月を抑え込み、育人はゆっくりと身体ごと腰を突き出す。カウパーまみれの亀頭がクレーターの奥底に触れ、そのまま中へとめり込んでいく。その衝撃がさらにクレーターを深くするが育人にそれを気にする余裕はない。
「んぐ……いいっ……なっ……!!!」
地球でも地中や火山に向けてオナったことはあったが、それとはまた違う締め付け。マントルのない冷えた岩石が絶妙な刺激となり育人を昂らせていく。右手でも月の表面をつかみ、力強く身体を引き寄せて固定する。
「おっ……らっ……!」
中を突き崩すような勢いで育人は何度も腰を打ち付ける。数億年にわたり彗星や小惑星の衝突を受けてきた月だが、自身より大きい男の衝突は、それらすべてを超越した。腰が打ち付けられるたびに何キロ何十キロも深く地表が押しつぶされ掘り起こされ、衝撃波がさらに大きいクレーターを作る。月全土で巨大な地震動が起き、あらゆる箇所で地割れが起きる。かつて人類が立てた小さな旗など、一瞬で吹き飛ばされてしまって見る影もない。
「ふっ……はは………いいぜ……」
ここ一週間ほどはでかくなりすぎて、育人のオナニーはほぼ手によるものだった。だが今この月というおもちゃを見つけて、育人の興奮は最高潮に達している。地中ではガリガリと削られた岩石が崩れてそれをまた突き崩すという未知なる刺激に育人のチンコもすぐ限界に達する。
「いっ……い……くっ!!!」
腰を打ちつけると同時に尻がぎゅっと引き締まる。山より巨大な睾丸で作られた精液がどぶっ、どぶっと月内部に種付けられる。大量の精液は穴だけでは収まりきらず、穴とチンコの隙間からあふれ出してクレーターを巨大な湖にしていく。じっくりとその余韻を味わって、育人はゆっくりと腰を引く。ずろろろろ、と長い竿が精液の湖から引き出され、最後にブルン、と精液を飛び散らせながら亀頭が月から抜ける。
「はぁ……気持ちよかった……」
クレーターにできた精液の湖を見下ろしながら育人は恍惚に浸る。何かをがっしりとつかみながらやるオナニーは久々だった。掴んだところはもちろん数十キロにわたってえぐれ、クレーターどころではない渓谷を作り出しているが、育人にはどうでもいいことだ。
「これで結構楽しめそうだな……」
今生まれた精液の湖は、月の表面積からすればわずかなものだ。気が早いチンコはもうビキビキとそそり立って固さを取り戻している。次はどこにしようかな、と、育人は舐めるように月を見下ろした。
Comments
コメントありがとうございます! 育人、ついに宇宙進出です……!! ある程度の大きさからは手で抜くしかなかったので久々にワクワクなんだと思います!月、あと何日持つでしょうか……
ichiya / ichiarrow
2025-11-20 12:52:11 +0000 UTCおぉ~育人君復活! しかもいよいよ月にすら手が届いてしまって……(*´Д`) 星を見ると挿入するのに丁度良さそう、という思考になるあたり いよいよそんな境地か~という感じですねぇ^q^ このままいくと、世界の様々な星が育人君に貫かれちゃいそうですね……! しかも月も今回っきりで済ませるつもりもなさそうですし、 また巨大化が来ると違った規模感でも楽しめそうですね……!
曹達(ソーダ)
2025-11-19 10:26:31 +0000 UTC