宇宙船の居住区。
新天地へと向かう使命を帯びたその船は、順調な航行を続けている。
ただし、船に積まれた最新鋭のコンピュータが起こり得るトラブルをほぼ全て事前に排除してしまうため、事故もなければ危険もない。乗員に心躍る冒険や開拓は与えられず、機械設備の保守が仕事のほとんどという、かつて地球にあったような大航海時代とはかけ離れた、退屈で孤独な航路であった。
そして船に乗る唯一の人間の自室には、今夜は2人の人影がある。
ベッドとデスクだけの決して広くはない簡素な空間で、その人影は絡み合うように寄り添っていた。
「──んあっ♡ あぁ…っ♡あはぁんッ──♡♡」
聞こえてくるのは絞るような少年の切ない声、そしてクチュクチュと何かを擦るような水音だった。
その音は、室のベッドの上から聞こえてくる。
「んっ、あっ、うぅっ、んっ」
「ほらマスター…♡ またビュルビュルしてくださいね……♡」
切羽詰まった善がり声にかぶせるようにして、しっとり落ち着いた女性の声がかかる。
無論その声の主はハクビとオウカに他ならなかった。
ベッドの上、ハクビを背後からぎゅっと抱きしめるオウカ。
オウカは長い脚を折り畳んであぐらをかいていて、その脚組みの中にハクビを座らせている。
我が子をホールドして抱っこする母のように、中央にすっぽりと収めたハクビの股間には腰元あたりからオウカの腕が回し伸ばされていた。
くっちゅ…♡くっちゅ♡
くっちゅ…♡くっちゅ♡
卑猥な水音が独特のリズムを刻んでいる。
くっちゅ…♡くっちゅ…♡
ちゅっこ♡ちゅこっ
両方の手のひらが少年のペニスを挟撃し、クチュクチュ水音を鳴らしてイジメている。
右手を軽く握って拵えた指筒をゆっくりと亀頭から落として、ストロークの終盤にはずぷんっと勢いをつける。
左手を厳しく組み、性感帯の逃げ場が生まれないようにした手筒を亀頭にかぶせてグリグリと乱回転させる。
「んんッ……、ふぅグっ♡♡」
「ほぅら…♡ 両手でおちんちんをニュルニュル~ってしごくと…♡ 膝までカクカク震えてます♡」
口を押さえ、必死に声が漏れないように耐えるハクビを嘲笑うかのように、オウカは耳元で卑猥な言葉を絶えず囁いた。
「マスターの皮をズリ下げたあとのくっきり亀さんに向かって、右のお手手をにゅっく…♡にゅっく…♡」
「ん…♡ シビれるぅ…!おちんちんしびれるッ♡」
「指の列が裏スジやカリをニュルと通り過ぎると全身がビリビリしちゃいますね♡ でも体は頑張って起こしていてくださいね♡ もし姿勢が崩れたらからっぽにしちゃいますから…♡」
笑いを含んだオウカの声がふぅー。と鼓膜に響く。
ニュク…♡にゅっく♡
手のひらに込める力を強め、プレグナは精液を濃し取ろうと集中している。
本来立場が上であるはずの人間を完全手中で支配し、その結果マスターのハクビは体重をオウカに預け、なかば仰け反るように悶えている。
その様子を満足げに眺め、オウカは自らの「職務」を遂行するのだった。
マスター・ハクビとプレグナ・オウカとの間で、初の性接触があった日から既に彼らは数回の性プロセスを終えていた。
仕事の合間、ちょっとした隙間の時間、そして夜。オウカはハクビに近づいて性処理をもちかける。
ドアの隙間や廊下の死角、機関区のすみから顔を覗かせて、ヒョイヒョイとオウカが手招きをする。艶っぽい手がすーっと伸びて、頬を紅潮させたハクビの肩を引いて、そして2人は物陰へ消えてしまうのだった。
にゆっく♡ にゅこっ♡ にゅこっ♡♡
左手の指先は睾丸に集り、さわさわとシワを伸ばしたり左右の睾丸を球形に転がしながらマッサージをする。
「あっ//あ♡ あっ、腰ツっちゃう…!♡」
「プレグナにとって一番大事な仕事はマスターの性機能の管理ですから、睾丸への性感マッサージは基本技能です…♡」
ニュック…♡にゅく♡ にゅこっ…♡
ぬちゅっ♡んぬりゅぅ♡ぬりゅん♡
「あ//♡♡ッ、またイっちゃう…♡いくっ──♡」
「一生懸命金玉を持ち上げて、また私の手の中で果ててくれるんですね…♡」
ツーンと全身を硬直させながら伸ばし、ハクビはオウカの手の中で絶頂を迎える準備を整えた。
びゅるっ…♡びゅるるぅ…♡
ぽた。ぽた。と精液が飛ぶ。
先立つ幾度もの射精によって勢いこそ失われていたものの、それでも重たく粘っこい白濁が床に垂れた。
「…♡ちょっと量が少ないですね…」
ぐちゅ──♡♡
オウカが両掌をぴっちり貼り合わせて、くみ上げる。
祈りを示すように指と指を交互に絡ませ合って──。目の前で作られていく「手器」からハクビは目を逸らせない。
粘液を纏った手のひらは、ヌラヌラと卑猥なトーンに塗りたくられ、ぷちゅ♡と隙間から粘液が染み出す。
両手の小指側を亀頭にあてがった──。ちゅ♡と小さく水泡が割れる。
そこには手のナカへの入口となるスリットがみっちり口を閉ざしていて、ハクビにもその意味がはっきり分かる。
「オウカ……、だめ……」
「…マスターの亀さんをロックオンして──♡はーい『ぐちゅんっ!♡!♡』」
組み閉じた両手を乱暴にハクビの股間に引き寄せ、叩き下ろす。
『ぐちゅ♡ ぐっちゅ♡ ぐちゅん♡ ぐちゅ♡』
「あっ、あっ!あっ──♡」
『ぐちゅん♡ くちゅっ♡ ぐっちゅン♡♡』
「オ、オウカ!ストップ! すとっぷしてっ…♡!」
「びゅー…♡ びゅー…♡」
耳元で射精を模した擬音を繰り返すほかに、オウカの返答はなかった。
密着させた手のすきまで先端から根元までをシゴききる。グリュンっ。
狭い入口を超えると、その奥に柔らかくふわふわの手の肉が待ち構え、ギュムと竿全体を圧して精液を抜き取る。
ぬりゅん♡ ぬりゅん♡♡ ぬりゅんっ♡♡♡
手首のスナップを効かせて何度も。精液を催促するようにコツコツと骨盤に打ち付ける貪欲な手コキ。
「あ♡、あぁ♡ イくッ!」
ハクビの脚が先の方までピンと伸びきって、また射精する。
びゅるッ…♡
びゅるく…♡
びゅく…♡
「ほら、ビュービューですよ…♡たくさんのけ反ってカワイイ♡」
オウカの手はそれでも止まらない。むしろ精液の残量に反比例するように激しく執拗にボルテージを上げていく。
『ぐちゅん♡ぐちゅ♡ぐじゅっ──♡』
「オウカッ!!ゆるして! もうオシマイ──!」
『ぬぷっ♡ ぬぷっ♡ ぬっぷ…♡』
「亀さんがもう降参~~。って嘘ついてます…♡ 本当はまだまだザーメン出せるのに…♡マスターは悪い子ですね…♡ 罰として金玉の中身からっぽにしちゃいます♡」
『ぬ゛りゅっ♡ ぬ゛りゅんッ♡ ぬ゛りゅぅ…♡』
「あハぁッ♡! もう無理ッ!無理!むりっ!」
「まだ出るのは分かっています…♡ ぴゅうっー。ぴゅ~♡」
コンコン小さくスナップを刻んで、激しくハクビのペニスをシゴく。
ぬちゅ♡ぬっちゅん♡ぬぢゅう…♡
ぬっぽ♡ぬっぽ♡ぬっぽ♡ぬっぽ♡ぬっぽ♡
「それ、ん゛♡♡♡っ! 次のでちゃう!!ン!!♡♡」
それまでの丁寧な手コキとは一線を画した、乱暴に一滴残らず搾り切るレイプ。
少年は身をよじって逃げ出そうとするも、オウカの大きな体にすぽっとはまり込んだ抱擁は、藻掻くほど落ちていく蟻地獄のようにハクビの体を離さなかった。
ぬりゅ♡ぬりゅ♡ぬりゅん♡
ぬりゅ♡ぬりゅ♡ぬりゅ♡──。ぬりゅ♡ぬりゅ♡──。ぬりゅぬりゅ♡ぬりゅぅ───♡
───。
──。
─。
「はい、頑張りました…♡」
すり切れる寸前の意識に吹きかけられたオウカの言葉がハクビに残る最後の記憶となった。
オウカの体に全体重を預けて痙攣する『気持ちいいだけの体』。
オウカは手指に残留したハクビの精液をペロリと舌で掬い、今日も彼の健康状態に異常がないことを確認した。
────
───
──
翌朝目覚めたハクビの部屋は、昨夜の乱れが嘘だったかのように整理整頓されていた。
間違いなくあの後、オウカが掃除したものだが、それにしても飛び散ったはずの体液やティッシュの跡形もなく、シーツや枕元の水の入ったコップまでが交換されている。
不気味なまでの完璧な仕事に、ハクビは彼女が人間ではなくAIであることを思い出した。
コンコン。
その時、部屋のドアがノックされる。起床の時間だった。
もう一度部屋を見渡し、全てが大丈夫であることを確認して、ハクビはドアを開ける。
「おはようございますマスター。昨夜はよく眠れましたか?」
昨日、気絶するまで脳裏に焼き付けられた皮膚美装がにこりと微笑んで、ハクビの胸は高なる。
だがよく見ればそれはカイリであった。
少しだけ、本当に微かな差異でしか見分けられないその容姿は、対をなすオウカと瓜二つだ。
「どうしたのですか?固まってしまって、うふふ、変なマスター……♡」
「あ、あぁ、なんでもないよおはようカイリ」
起こしに来たカイリと一緒にリビングに向かうと、そこではオウカが朝食を配膳していた。
「あら、おはようございますマスター…♡ 昨日はよく眠れたみたいですね」
含みを持たせているのか。あるいはハクビの意識のし過ぎかもしれないが、彼女は手を止めてにこやかに挨拶した。
昨日自分をこってり搾った白指が食器を並べている。否が応にも少年の視線はそこへ吸い寄せられてしまう。
昨夜の、それから昨夜に至るまでの肉の記憶が蘇り、ふつふつと興奮や脳が痺れてしまうような絶頂感───。
竿を優しくもてなす手の平の柔らかさ、亀頭をつまむ指の腹の貪欲さ───。
もっと欲しい。
もっと気持ちよくなりたい。
もっとめちゃくちゃにして欲しい。
ハクビは言い知れぬ焦燥に駆られ思わず手をオウカの方に伸ばそうとした───。
「───じゃあさっそくご飯にしましょうか」
カイリの言葉でハクビは我に返った。
自分はこの船の船長で、人類の代表という大義を背負っているのだ。いかにプレグナが魅力的・刺激的であったからと言って、色欲に溺れてしまうわけにはいかない。
冷静さを取り戻して、ハクビは朝食を取って本日の業務に向かった。
───
──
─
「──マスター、通路のランプが切れてますね」
「ん~? あ、ホントだね」
機械音のひしめく廊下の一部が薄暗い。
同じ日の夜、ハクビはカイリを連れて機関区の整備をしていた。その中頃、入口から数百メートルほど進んだ廊下で、天井から吊り下げられた電灯の灯りが落ちているのだ。センサーによって自動点灯する照明の調子が悪いようだ。
「故障だろうねきっと、カイリ、替えのランプってどこにあったっけ?」
「はい、この奥の上がって下がって少し戻った先の倉庫にあります。取りに行きましょうマスター」
「OK、案内お願いね」
機関区は複雑だ。上下左右前後に走る電線網やパイプの束を縫って、点検用の足場が伸びている。艦内の地図を網羅したプレグナがいなければすぐに迷ってしまう。
カイリの案内で2人は整備用のキャットウォークを進んだ。ハクビのわずか前方を進むカイリの容姿に、視線は自然と吸い込まれる。
スラリと伸びる背筋や、突き出た胸や腰を背後の安全な場所から眺める。
それは彼が出発当初よりコソコソ隠れて行っていた「視姦」とも呼べる自然な行為だった。
白い艦内着のジャケットの内にしなやかな女性性が閉じ込められている。どこを切り取っても魅力的で蠱惑的な──「孕むため」のカラダ。
数日後に控えたワープ期間になれば、ハクビは彼女たちとまぐわい、子孫を残す「繁殖期」に入るのだ。
自分の好みをもとに作られたプレグナの容姿も。
長くて柔らかな腕も脚も。
厚手の艦内着に閉じ込められた豊満な女肉も───。
全てが自分だけのものとなる。
カイリの言う通り、足場を進んだ先に倉庫はあった。
機材や替えの備品が入った箱がうずたかく積み上げられたストレージ。ここは重要物資以外の細やかな物品を保管しておくスペースのようだった。
ただ倉庫といっても、部屋の端には机や椅子もあって、ちょっとした作業ができそうな小部屋だ。
機関区の奥に、こんなスペースがあることをハクビも知らなかった。
「ランプを探してきますので、マスターはそこのイスに座っていてくださいね」
「ふ~ん…、こんな部屋あったんだね」
言われるがまま壁際のパイプ椅子に腰かける。ハクビはもの珍し気にあたりを眺め、ここは機関区全体のどの辺なんだろうかと宇宙船の設計図を思い出していた。
───ガチャン。
部屋を見渡すハクビの耳に届いた金属の音。それから手首に感じる冷たい感覚。
「えっ───」
ハクビは自らの手首を見て絶句した。そこに見える銀色の光沢。
固い金属の輪だ。それがまるで錠前のごとく、手首とパイプ椅子のフレームをつないでいた。
「手錠……?」と理解するよりも早く、カイリの声が耳元に聞こえる。
「うふふ…♡驚きました?マスター♡」
ランプの替えを探していたはずのカイリはいつの間にかハクビの横で笑っていた。
「この間からず〜っと濃い精液の匂いをさせて…♡ 気が付かないとでも思いましたか…? ねぇ、オウカとシましたよねマスター…?♡」
バレていた。オウカと少年の秘密の関係をカイリは知っている。
「お手手で雑巾を搾るようにぎゅっぎゅ♡って搾り取られて、気持ち良さそうに射精していたんでしょう?」
くすっ、と漏らす吐息は艶っぽく、そして緊張感が抜けない。
「マスター、何かわかります?これ…♡」
カイリが懐から追加で取り出した銀色のそれは、今まさにハクビの手首に繋がれている「手錠」だった。
ハクビも歴史の資料でしか見たことが無かった。2つの輪が鎖で一連になった、金属の強度に依拠した拘束具。
前時代には警察や軍が使用していたという代物だ。
「昔の時代には、罪人はこの金属の輪で両手を縛り上げられたそうですね」
カイリはハクビに見せつけて、手の拘束具をジャラジャラと振り鳴らした。
「私に隠れてコソコソしていた罰です。いったいオウカに何回射精したのですか…♡」
冗談めかしたような口調でありながら、瞳は大きく見開かれ、ハクビに弁明を許さない圧を放っている。
「カイリ、その──」
「いいのですよ別に。私達の役目はマスターと繁殖することですから…♡ マスターがオウカに何回お手手で搾られようとも私は一向に構いませんわ…♡」
「ただ、私にも同じ回数お仕事をさせて欲しいだけです♡、で何回オウカに射精したのですか?」
潤んだ瞳に嫉妬の火がともっていた。
視線と視線が交錯し、その瞬間にハクビの記憶はロードされる。
「へぇ…♡そんなに多いんですね…♡ じゃあ今日はその回数を超える様にがんばりましょうね…♡」
瞳を起点とするプレグナの読心術、目を合わせただけで思考が読まれてしまう。
楽しそうに話すカイリの目はやはり笑っていない。
カイリは取り出した手錠をハクビの手足にはめていく。両腕、両足にカチャと留め金の締まる音が聞こえる。
ハクビの両手両足は後方に束ねられるようにつながれ、手錠反対側の輪は椅子のフレームに通された。
少年の体が無機質な金属によってつながれてしまう。
「これでよし、と…♡ マスターの四肢が硬い椅子の脚としっかり繋がれて、とっても素敵な格好ですよ…♡」
その頃には覚悟を決めたハクビは既に何も言えなくなっていた。
カイリの髪色と同じ銀の手錠で繋ぎとめられたハクビを見て、彼女の美貌が興奮していくのがわかる。
「じゃあ、始めます」
カイリの手がズボンにかけられて、ずるりと下がる。その奥からペニスが覗いた。
「うふふ♡ マスターのおちんちん、はじめましてですね…♡」
愛おしそうにカイリは指で竿の先端をつついた。「ひゃぁ…♡」とオウカの時と同じような情けない声が上がる。
「これからマスターがオウカに射精した回数、私にも精液をいただきますね…♡ オウカは手だったみたいなので、私はフェラチオで…マスターのちんちんをたくさん可愛がってあげます…♡ んれーっ♡♡」
オウカの舌がべろりと伸びてハクビの眼前に現れる。
「ほぁ、どうれすか〜? えっちれしょ〜〜♡♡」
挑発する血色の良いベロ肉が少年の目の前でくねる。長舌が波打って根元からぐにゅぐにゅと蠢く様子にハクビは釘付けになる。
「しつこく何度も、下品な音を立てて亀頭を啜って、狭くて敏感なところを舐ってつついて……、あら?どうしたんでしょう、おちんちんが大きくなってきましたよマスター…♡」
卑猥な画、それから卑猥な言葉に駆られて、少年のペニスはいつしか大きく膨らんでいた。
「クスクスっ♡♡ これから罰を受けるというのに、先っぽから透明なおつゆを垂らして───」
『いけない子♡』
カイリの囁きが耳元から離れて、下半身の方へと移動する。
股の間に陣取り、鼻先にペニスを付けながらすんすんと匂いを嗅いでうっとりしている。
「いきますよマスター、簡単には終わりませんから覚悟してくださいね…♡」
あーむ……♡♡
───ん、あむ、れるぅ…♡じゅるる…♡
カイリが膨らんだ竿をゆっくりと口内へ導いた。唾液でしめった口内粘膜がハクビの味見をするように亀頭を舐っていく。
じゅるぅ…♡じゅるるぅ…♡
ゆっくり進んで、時折思い出したように止まる。亀頭を全て口内に含んだところで、口の降下がぴたりと止まった。
「…ん、んぁっ、あったかい…♡」
造り物の──プレグナの偽物の口内は崩れたゼリーのようにぐずぐずで、砂糖菓子の表面のようにざらついて甘い。
カイリは上目遣いのまま、ハクビの顔を見つめる。口内の温度を竿を同調させ、男女の境界が不明瞭になるのを待っていた。
ハクビは自らの一番大切な部分が女性の妖艶な口にすっぽり囚われている事に背徳感を覚える。だってそこは食事をするところだから───。
ぬるぬるの舌肉で頬裏でペニスが剥かれ、密着されている。まるで湯に浮かんでいるように下半身から溶けてしまいそうになる。
「んふふ…♡亀さんが主張して…♡ じゅるるっ、わらひの口の中で怯えてます…♡」
じわり、幼茎が十分に温まったのを確認して、フェラチオを始める。
ぬるっ──♡
ぬりゅぅ…♡ ぬちゅっ♡
口蓋をゆっくり小さく前後させる。
裏スジにぺったり触れる舌の表面が性感帯の集積部をぬりゅっ♡ぬりゅっ♡と犯し、軽い力で吸い付く彼女の口の端から、ちゅぷっ♡と破裂音が聞こえる。
「んはっ、きもち、いいっ…♡」
ちゅぷっ…♡ ちゅっぷ♡ ちゅぽっ♡
「おちんちん、ぁあぁ。痺れるぅ♡♡、んあったかいっ…♡♡」
ハクビの全身に鳥肌があがっていく、官能に腰を動かすと裏スジやカリ溝に貼り付く舌肉とこすれてびりっと快楽の電気が流れる。
んちゅっ…♡ ぬ゜りゅっぬりゅっ──♡
カイリは下から真っ直ぐとハクビを見つめながらストロークを繰り出す。
濁りのない機械の視線が悶える少年の動きを細部まで見透かした。
竿の性感が高まって、絶頂が近いことを見抜くと、口腔バキュームの陰圧をあげて、啜る様に追い込んでいく。
───♡もうイっちゃうんですか…?
揶揄する視線で見上げながら、おいしそうにペニスを頬張っている。
じゅる。じゅる。じゅる♡ っじゅっぷ♡ じゅぶ♡
「あぁ……♡♡、あ゛♡♡ん───♡ッ」
じゅるぅ♡ じゅるるるっ…♡じゅるる…
「ん…♡んっ、んぁっ───♡」
ハクビの身体がぴくっ、ぴくん、と律動を始める。
射精が近いのだ。潤んだ目で自らの股間を見下ろしている。
じゅるるるっ!じゅるる!じゅぽっ…♡じゅるぷ…♡
フェラチオのストロークが速くなる。
頬裏を凹型にへこませてストローに吸いつくかの如く精液をねだる。
───はやくザー汁出してくださいね…♡
じゅるぼっ♡じゅっぽ♡じゅぽ♡!じゅっぽ!!♡♡
「ん…♡んっ、ぅうっ!んぐ」
椅子の上でふらつくハクビの体幹、睾丸は持ち上がり精液を押し出そうとしている。
膨らむ亀頭をパツパツに張らせ、そしてその瞬間が訪れる。
びゅくっ──!
カイリの口内で水泡がはじける。
「んうぁっ───♡!!あ゛っ!!♡♡」
びゅるるっ───♡
びゅぐっ!びゅるぐっ…♡
じゅるるっ♡ じゅるるるぅ…♡
射精に伴いビクビクと脈打つ竿を追い込み、カイリの舌は最大限の精液を絞り切ろうとする。
じゅるぷ♡ んじゅるるっ♡
じゅるるぞ♡ じゅぞぞゾ…♡
裏スジにぺったりと舌の広面を貼り付けて、蠕動させる。不規則にざらつく官能シリコン製の舌が、まだ誰も味わったことのない少年のナマの部分を堪能する。
「あっ// んはっ// イってるッ♡ ───ぁ゛舐めちゃだめっ…♡」
少年は手錠の拘束の内側で、必死に気持ちよさを表現する。
こぷっ──♡こぷっ──♡
「ぷはぁ…♡ たくさん出しましたねマスター…♡ 舌を動かすごとに口の中にマスターの精液が染み出してきて、思わず長時間すすってしまいました♡」
「はぁっ…♡はぁ…♡ カイリちょっと休憩させて……」
「だめですよ…♡ じゃあ二回目です」
じゅるる♡ じゅぷ…♡んれる…♡じゅるる…♡
余韻もそこそこに、カイリは射精直後の竿にむしゃぶりつく。
ペニスの裏側を根元から先端まで──れろんと舐め上げる。
ぞくっ───♡
「れぅ…ろん…♡」
「んあっ!あっ───♡!」
ハクビの全身が飛び跳ねる。ガチャガチャと拘束具の手錠が大きく打ち鳴らされる。
「れろぉ♡ れるっれるっ───♡んふふ♡ ベロを平筆みたいに使って、おちんちんの裏側をンレルっ…♡」
ゾクゾクっ───♡
ハクビの全身に粒高い鳥肌が立ち上がり、脚先から頭頂部、末端に至るまで官能の波が往来した。
「マスター…♡さっきから鳥肌がたひっぱなしれすよ…♡」
水をすくうような両手の形で竿を固定し、ペニスの根元にぺったりと舌の正面を圧しつける。
ぴちゃ。と卑猥な水音がハクビの玉袋と竿の境目あたりに接触し、温かく濡れた官能がジワリと励起する。
───それを一気に持ち上げる。
「んっ、くっ!♡ んぁっ♡♡」
ヌリュン───♡♡ぬりょっぬりゅっ♡
「あ゛っ♡♡ きも、っちいッ♡♡」
ハクビの喉笛から鳴る切ない音色を満足そうに聞いてカイリは舌圧の押しつけを強くする。
「んれ~~っ……♡♡ じゅるぷぷ…♡」
ハクビの竿の直径に比較して遥かに横幅の大きな舌肉がツーと線を引く。たっぷりの唾液でコーティングされた最高級の擬似舌は少年の亀頭をみっちり包んだまま先端方向へ登攀する。
「ン……♡ レロ、んれろォ♡♡ 同じ動作を何度も繰り返して、少しずつおひんひんに快感を溜めこんれいきます…♡」
んくちゅ♡ んれるりゅ♡ んれ//~~~っ♡
「あっ!あっぁ!ぁ溶けるっ!溶けちゃう♡♡」
尿道へと連続する裏スジと快楽神経が集中するカリ裏へは特に念入りに。
亀頭と竿のつなぎ目を舌先をしつこく舐り、自分の味へと変えていく。
ぬりゅっ♡ ぬりゅっ♡ ぬりゅぅ……♡
「ほぁ、イカせひゃいますね…♡んれるれるぅ…♡じゅるるぅ♡」
痛いくらいに勃起したハクビのペニスの裏面にべったり覆いかぶさるベロ肉
「イクっ───♡いっくぅ…♡ぁあはっ♡♡~~//」
『ぶぴゅっ』
ピンクの淫舌の上に半透明の白が乗った。
『ぶっぴゅ───♡ぶびゅるるっ…♡びゅるくっ♡』
粘体の押し出される明瞭な音が響いて、ぽっかり開いたカイリの口舌が射精を受け止める。
「あ♡っぐ♡♡ んうっ、っく♡♡ぁ……」
ハクビは生白い肢体を精一杯震わせて、射精の快楽に悶えていた。腰だけを前に突き出し、自らペニスを差し出すような格好で。いちばん気持ちいい部位をカイリにあげてしまう。
「……♡ ジュルルる ンレェれ♡じゅそぞ……♡」
その様子を見てカイリは嬉しそうに亀頭にむしゃぶりつく。
頬を窪ませ、尿道に吸い付いたまま竿の裏側を大きく舐め上げる。
先程よりも少し舌の圧を上げて「レロンっ」と亀頭を押し倒す弾力のある音が連続であがると、ハクビの全身は椅子の上でのけぞってビクビクと喜悦の波が全身を貫いた。
「んふふ……♡ マスターのザーメン、まだこんなに濃厚…♡ 絶頂したてのおちんちんを綺麗に舐め溶かして、またイかせてあげます♪」
そう言うとカイリはハクビの腰に手を回す。
椅子に縛り付けられたカイリを拘束の上から抱きしめるようにして、口内にペニスを沈めた。
レロッ……♡ じゅるるる ぬるぷっ♡
レロンっ♡ じゅぶぶっ、じゅそっ♡
甲高い水音が楽譜のように線形に連なり途切れない。
「んっ、ふっ゛♡ いぁっ カイリっカイリっ!!」
じゅるるっ♡♡
じゅるぷっ じゅぼっ♡ じゅぼっ
美貌をバキュームの形に歪めて、尖らせた唇の先でハクビのペニスを強圧で吸う。
じゅるぷ♡ムじゅるる…♡ ん…♡れぇぇ♡
「あ//♡あハっんぁ、!っぐ♡♡」
足先までをピンと伸ばしてハクビは悶えている。
目を見開き、天井を見上げ亀頭を濡らす舌表面の快楽を受け止める。
真空に近いプレグナの口唇は竿の凹凸に沿ってぴっちり貼り付き、ニュルニュルとナメクジのように這いずる。
ニュルク…♡にゅるっく…♡にゅぅる♡
裏スジの狭隘を掃除するように、尖らせた舌先でクリュクリュとほじくった。
ピリピリと電流めいた刺激が少年の腰を砕き、喉から野太い声を出して暴れる。
「裏スジ美味しいですよ…♡ 舌でほじくるとマスターの色んな喘ぎ方が見られますもの…♡」
クリュ♡くりゅっ───♡
グリンぐりゅ。
裏スジの重なりの部分に唇を尖らせて吸い付くカイリ。紅色の唇の隙間から赤い舌が伸び出て裏スジをグリグリと圧する。
「ほら♡ぁいちばんきもちいところぉ…♡べろの先っぽでグリグリいじめひゃいます…♡」
「それッ、ア゛刺激っ、つよいッ───♡ああ゛ア♡♡゛!」
ぐりゅっ♡ グリュン♡ ぐり。ぐり。
「んああ……っ!いっぐぅ……♡♡♡」
唾液の滴る舌先で裏スジを乱暴に咀嚼され、ハクビは痺れるような絶頂感を吐露した。
「またイっちゃうんですね…♡ 可愛いですよ…♡」
───♡じゃあイケ♡♡♡
裏スジに舌を押しつけたまま、カイリは亀頭の裏にかぶりつくように思いっきり吸いついた。
じゅるじゅるるっるッ!!じゅそぞ───♡♡じゅぶぶ♡
「───♡♡゛ン゛゛ぁイクッ!!」
びゅくっ♡ びゅるくっ♡ビュッ♡ぶりゅっ───♡
「ぁ゛──♡ぁ゛──♡♡っ」
吐精の水音がカイリの唇の隙間から漏れ聞こえた。
水を勢いよく流したホースの様に暴れるハクビの竿は肉厚の女舌にのしかかられ、舌圧でしっかり逃げないように押さえつけられている。
骨盤の上、寝かされるように倒された竿はハーモニカの様に裏スジをスライドする唇によって蹂躙され、精液の雫をひり出していく。
じゅろろ…♡ジュルルロ…♡
ニュルン…♡♡にゅろろ~~♡♡
「ぁク…♡♡゛ぁぐ…♡♡ぅく…♡♡」
たっぷり1分はオーガズムと絶頂後の甘い余韻のあと。
───ばくんっ♡♡
貪欲な口唇肉はペニスを再び口内に丸め込んだ。
「んふふ…♡♡じゅる、終わった気になっひゃらめですよぉ…♡♡」
じゅるぷ。
じゅるぷ───♡じゅるる…♡
「かいりっ!!lあだ、!ンら゛♡めえ!!」
「逃がさない気だ」───。
カイリの企みを見抜けても状況の悪い少年にできることはない。せいぜい徒労に暴れることくらいしか。
ハクビの体が大きく震え、ガチャガチャと手錠がいい音を立てる。
脱出しようと暴れる細い骨盤は、辛うじて動かせる前後に逃げ惑う。
「逃げひゃ、らめですって…♡♡」
カイリの腕が今度はずっと強くハクビの腰元を抱きしめた。
ぎゅむっとロックの音がして、ハクビの股間にはカイリの美貌が吸いついて決して離れなくなった。
「あ゛!あぁ!♡♡゛ン♡♡゛───」
じゅっぽ♡
じゅっぽ♡♡
じゅっぽじゅっぽ♡♡゛───。
加速する口淫。目一杯に頬肉をへこませたままで、カイリはその時点からハクビの事を一度たりとも離さずに搾り尽くす。
じゅるる。
じゅっぽじゅぽっ♡♡
じゅるるぅ…♡♡じゅぼっ
髪を振り乱し、バキュームの強弱やストロークの角度を変幻させ続け、少年が刺激に慣れてしまわないように口唇の幸福を与え続ける。
そこからは地獄だった。
じゅぶじゅぶっ───♡
じゅぼぶちゅ♡♡じゅぼ…♡♡
「ま゜たイク゛♡//んゥゥ♡♡//イっくぅ…♡♡」
じゅっぽ♡ングじゅっぽ♡じゅぼっ♡♡
───♡
──♡
「ぁ゛──♡ もうでないもうでないっ!!」
ジュ!ジュルル…♡♡
じゅるぶ゜♡♡───♡
───♡
──♡
「許して、かいりっゆるして゛♡!!」
じゅぶぶ!!じゅぶぶぶっ♡♡じゅぶぶぶ!!!
───♡
──♡
『じゅっぽん…♡♡』
そして何時間かが経過してようやく少年のペニスは口の檻から解放された。
ぐったりと伸びたハクビを見下ろして、ゾクゾクとサディスティックな微笑みを浮かべるオウカ。
「たくさんマスターのことお口でイカせちゃいました…♡ もう一滴も出なくなっちゃいましたね…♡」
ハクビのペニスはもうピクリとも反応を示さない。射精のそばから上塗りされたカイリの唾液で妖しく濡れ光っている。
「ひゅー……、…ひゅ……」
少年はか細い息をなんとか吐き出して、目は焦点を維持する力さえ喪っていた───。
──その後のハクビの記憶は薄弱だ。
カイリに抱きかかえられ、機関区から部屋へと戻ったおぼろげな感覚しかない。
ベッドに横たえられ、本格的に眠りに入る。混濁した意識の中に浮かぶのは、豊満な女体と絶頂の抜けるような感触の夢だった。
「はっ、はぁっ!、はっ、あっ♡♡」
夢の中、オウカの手が亀頭をつまみあげ、カイリの舌が竿を試すようにしゃぶった。
片方だけ、あるいは双方同時に。
「ううっ、んあ//♡♡いっくぅ゛……♡」
手の上で転がされる腰砕けの絶頂感に、何度果てても離れない口内粘膜の柔らかさ。
どれもここ数日の間に味わった悦楽だった。記憶のフラッシュバックだろうか。
ただハクビはベッドの中で全身をのけぞらせ、よじれて乱れた。
───その身体を押さえつけるようにぎゅむと2人の豊かな女体が密着する。
手首を掴まれ、太腿を挟まれ、2人の影に気持ちよくなる方法までをコントロールされる。
起きると、シーツこそ乱れていたが何事もなかったかのように部屋は整い、そして2人のプレグナの影も消えていた。
あれが現実だったのか、はたまた夢だったのかはわからない。
ただ案の定、リビングではオウカもカイリもいつも通り平静に振る舞っているだけだ。
暗黒の宇宙を進む船は、順調に航路を進み、来るべき『繁殖期間』まで残り2日となっていた。
(その2 終わり)