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(先行)ミルキー・ミルキー・ウェイ〜美しいアンドロイド×2に密室宇宙船内で搾り尽くされ繁殖する話〜 その1

星海を進む。

窓の外には暗黒の宇宙に浮かぶ銀河の星明かりが見え、ここが地球を遠く離れた場所であると思い出させてくれる。

地球を出発してから既に二ヵ月が経過していた。


起床時間を告げる枕元のアラームがピピッと鳴った時、少年──ハクビは既に自分のデスクに座り窓の外をぼんやりと眺めていた


コンコン───。

コンコン───。


続けざまにコンコンとノックされる部屋のドア。

「彼女たち」は時間に極めて正確で、毎朝こうしてハクビを起こしに来るのだ。


ドアを開くとそこに2人の女性が立っていた。

全く同じ外見の美しい女性のアンドロイド、銀色の髪を編み込んで頭頂部で束ね、白い艦内着の制服を身に纏っている。

180センチを超える長身の2人に見下ろされるのは、慣れたとはいえまだ若干の圧を感じてしまう。


「もう起きていらしたのですね♪、朝からお疲れ様です」

「昨夜はよく眠れました? マスターは最近朝が早いので少し気になっています」


「うん大丈夫。おはようオウカ、カイリ」


ハクビは歳相応の屈託のない笑顔で、2人のアンドロイドを出迎える。


2人に伴われ、居住区中央のリビングに向かう。朝食の時間だ。

今日の献立は何だったっけと、思い出しながらハクビは白を基調とした廊下を進んで行く。

廊下の壁一面のディスプレイが地球の朝をイメージした映像を映す。地球は今は5月で、晴れた草原の地平から上った朝日が草露に降り注いでキラキラと輝き、白黒の牛が気持ち良さそうに草を食んでいた。その横のポールで鯉のぼりがパタパタとはためいている。


「5月のイメージってこれでいいんだっけ?」


「はいマスター、5月と言えば草原と鯉のぼりですから♪」


オウカが楽しそうに答える、何か少々ずれている気がしなくもないが。艦内の映像や音楽はオウカが担当しており、その熱心な仕事ぶりを見ているのでハクビはそれ以上何も言わなかった。


「マスター、今日の作業予定ですが───」

2人のアンドロイドと口頭で軽く打ち合わせを始めながら、3人は廊下をまっすぐ歩いていく


居住区はその名のとおり居住に必要なものがそろった区画である。全長50mほどの廊下に沿って枝の様に、ハクビの自室、リビング、浴室、書斎にオウカとカイリのそれぞれの部屋が配置されている。

居住区の素材には強化プラスチックが使われている。乳白色の壁・柱・建具は人体的な丸みを帯び、突然の揺れや衝撃があった際にも使用者を傷つけないように配慮が行き届いている。

とても小さな宇宙船のため、商業クルーズ船のように至れり尽くせりの豪華な船内というわけにはいかないが、それでも快適で居心地のよい設計がされている。


廊下の奥、突き当りのリビング・スペースは学校の教室ほどの大きさだ。ハクビは日中の大半をここで過ごす。


ダイニングテーブルや使い勝手の良いキッチン、大きなソファに執務用のデスクが整っている。

ドアがスーッと開くとまず目に飛び込んでくるのは広大な星の海──銀河系だ。


180度の曲面ガラスの窓から見える広大無辺の世界。いくつもの星が赤や青、白色に輝く冷たくも美しい大銀河。その中心に向けて船は航行を続けている。ガラスの前に立ち、後方へゆっくりと流れる景色を3人は眺めた。


「いて座方面に向けて今日も順調な加速航行を続けています。『ワープポイント』まで残り1週間です」


「ついに残り1週間ですね…、長いようであっという間の船旅でしたね」


「そうだね、ここまで順調すぎるくらいの航行だったよ、2人のおかげだね。改めてありがとう」


「いえいえ優秀なマスターのおかげです♪」


「それでは残り、船でやり残したことをいたしましょう♪」


既に朝食が準備されたダイニングに腰かけて、ハクビの一日が始まりを告げる。


この進む果てにある、まだ見ぬ星へ。

ワープを終えればその後は、新世界だ────。


───。

──。

─。


朝食を取った後、午前の仕事に取り掛かる。

船長でもあるハクビは、毎日午前中に船の点検を行う。今日は居住区の地下に広がる機関区へ、カイリを伴って潜る。



エネルギーの節約のため最低限の照明しかない点検用の通路は狭く細い。船の容量の70%以上を占める機関区は迷路のように入り組んでいる。2人は階段や梯子を上り下りし、キャットウォークの足場を注意深く進んだ。そして宇宙船の心臓とも呼べる核融合炉の点検を行う。


「マスター足元気をつけてください、前ここで転んでいましたから……うふふ♪」


カイリが手元のライトで照らす中、ハクビが制御パネルのステータスを確かめる。

出力、温度、速度、残燃料──。それぞれの項目が正常であることを確かめていく。


「OK、全部問題ないかな。」


ハクビが通路にしゃがみこんで、制御パネルの下部を点検していた時。

ハクビの背後に温かな感覚が押し付けられる。女性の強い芳香も。


「…マスター、そこ、数字が変です」

カイリに背後から抱かれ、体が折り重なるような姿勢になった。


「え、えっと、どこだろ」


「ほら──。そこです」

耳にかかる吐息。化粧ともシャンプーともつかない甘い香りがカイリから漂って、ゾクと鳥肌が立つ。

カイリの声に耳たぶがふわっと温められ、突然のことにハクビの心臓は早鐘を打った。その指す方をみると見ると制御系のパラメータの1つが「注意」を意味する黄色のランプを点灯させていた。

ハクビはマニュアルを呼び出し対応を調べると、ただのスイッチの切り忘れであるとわかって安心した。


アンドロイドは重要事項について船のメインコンピューターと絶えず通信しているので、航行に影響があるインシデントでないことはわかっていた。

だが電力の節約のため、セルフチェックの行き届いていないこういった些末なエラーはいちいち手作業で対応する必要があるのだ。


「あ、ありがとうカイリ、助かったよ」

「──ほかにもおかしな点があるかもしれません、よく見てみましょう」


カイリの透き通る声がいっそう鼓膜に寄せられて、ふぅっと抜ける。


「う、うん。そうだね……」


そのままハクビはカイリに密着されたままパネルの点検を続けたが、集中が出来なかったのは言うまでもない。背中に当たる胸の膨らみや、彼女の体温と芳香に意識が向いてしまうのだった。


「全項目異常なし。以上でタスクを完了とします。お疲れ様でしたマスター」


点検を終えて居住区に戻る。だが前を歩くカイリの体にハクビの視線は釘付けになる。銀色の長髪を左右に揺らして進むアンドロイドの後姿を目で追ってしまうのだった。


厚手の艦内着に包まれた艶っぽい背中から腰にかけてのラインや、スカートから伸びるストッキングに包まれた長い脚の曲線美。

先ほどの甘ったるい香りが脳裏から離れない。カイリに密着されていた背中には、まだ柔らかく温かい感触が残されていた。


ハクビが彼女を意識しないわけがない。そうなるようにできているからだ。

人間と寸分違わない似姿の彼女達は、アンドロイドといえどその性的魅力を最大限に引き出すように設計されている。

それはこの船の目的からも当然だった。なぜなら、ハクビと彼女達プレグナは『子作り』のためこの船に乗っているのだから。


───。

──。

─。


ワープの期日が1週間の間近に迫ったこの時期になると、残されたタスクはほとんど存在しない。

昼食を取って午後。早々にこの日のノルマを終えてしまったハクビは、2人のアンドロイドとお茶をしていた。それくらい暇なのである。


リビングルームのテーブルにはクッキーや紅茶が並び、地球を遠く離れた船内でも心が休まる一時が用意されていた。


「今日の仕事も楽ちんでしたね〜。あとはワープ前の準備を終えてしまえば、この船に残ったタスクはほとんどありません」


「出航当初と比べると随分仕事の数も減っているので、残りの数日はレポートを書いて…、その後何をしようか迷ってしまうくらいですね、うふふ」


「そうだね、夕飯まで昼寝でもしてようかな~、なんて冗談だよ」


「うふ♪ もしお昼寝なら地球に連絡しないといけないところでした」


「えぇ、マスターが仕事をサボっておねんねしてます~って…♡」


ハクビの正面に座って楽しく談笑する2人のアンドロイド。美しく完璧なその外見。全く同じと言っても良いほど瓜二つのその見た目の中にあるわずかな相違にここまで来てハクビにも少しだけ見分けがつくようになっていた。


ハクビに向かって右に座るのがオウカで、左にいるのがカイリとわかる。だがどこが違うのかを言葉にすることは難しかった。

うまく説明はできないが、彼女たちの口や胸のパーツが少しだけ違う───気がする。筆で引いたような女体のアウトラインや流線の丸みがほんの少しだけ。

観察のために向けたハクビの視線が、2人のまなざしと交錯した。


「あら、ようやく気が付いたのですか?」

「私たちのマスターなのに…♡ うふふ」


2人はすくっと音もなく立ち上がった。高みからハクビを慈愛に満ちた瞳で見下ろしながら。


「そう。私たち2人は全く同型のアンドロイドですが、換装されたパーツが少しずつ違うのです」


立ち上がった動きのままハクビに近寄って、少年からよく見えるように。お互いの体を指差しながら説明していく。


「例えば胸のパーツ…♡ カイリと私とではおっぱいの質感がすこし違います…♡」

「サイズは同じく105cmのJカップですが、私のは弾力を、オウカのは表面の滑らかさを追求した別の会社の製品です」


軍服調の白い艦内着は、襟元からタイツの足先まで2人の体を覆って肌の露出はほぼゼロに等しい。

襟付きのジャケットには胸元の左右2列に金ボタンが等間隔に並んで、しっかり体を受け止めている。だがその奥に巨大な肉の塊が控えていることは誰の目にも明らかだった。あふれんばかりの乳房をタイトな厚手の生地で閉じ込めている。内圧の最もかかる箇所のボタンは外向きの強い圧力を受けてはちきれてしまいそうだ。


「口元のパーツも中の微妙な構造が違っていて、舌の機能にも違いがあるのですよ…♡」

「舌の大きさや、表面のピンク色が、ほぁ…♡すこひ違うれしょ?」


べー、と2人が口内を指で広げて見せつける。蠱惑的なピンク色の凹凸が唾液様の粘液に濡れててらてらと光る。

本当の人間かと見紛うほどリアルな口内粘膜の造形は、舌表面の襞まで細工が行き届いていた。

いつの間にか2人のアンドロイドはハクビの両側に立っている。


「まだ見分けがつきませんか?うふふ♡ じゃほら…♡」

「──ここが一番違いますから」


2人は艦内着のスカートをスルスルとほどくように床に落とした。


ハクビの目にデジタル表記の数字が飛び込んでくる──。

「01」「02」とそれぞれ刻印された彼女たちの識別番号。だがその記号はアンドロイドの骨盤の中央、へその下にあった。


卵の殻のように滑らかな肌には産毛の1本さえない。突然のことにハクビは素っ頓狂な声をあげ固まってしまう。

骨盤のさらに下、脚の間に暗いカゲ──女性器の上辺が見えているのを必死に目を逸らした。


「マスターほら、目をそらしてどうしたのですか、ここの数字をよく見てください」


「01がオウカ、02がカイリです♡ 腰部のパーツも2人で違っているんですよ…♡知ってましたか?」


「ここの数字を見ればオウカ、カイリの区別がすぐにできるでしょう」


「でも『その時』までに、ここを見なくても2人の違いがちゃんとわかるようにしといてくださいね♡」


いつしかハクビの耳元にキスをするほどまでに近づいた2つの唇が、小さく囁いて離れていった。


───。

──。

─。


『プレグナ計画』

──別名:居住可能惑星播種計画


総人口120億人を超えた地球には、もはや全人類を支えるだけの十分な資源がなくなっていた。不断の努力によって核融合など革新的な技術は開発されていたが、それでも遅かれ早かれ地球全体のリソースを食いつぶしてしまうことは明らかだった。


高度に発達し、人類の能力を超えるようになったAIが出した結論は、人類の居住域を他の惑星へと広げることだった。

人類は居住可能な新天地を求め、手始めに広大な銀河系の膨大な数の惑星からピックアップした数百ほどの候補の星に先遣隊を送り込むことにしたのだ。


幸運なことに宇宙航行の技術は22世紀以降急速な技術発展を遂げていた。特にワープ航法の実現は大きく、これによって通常であれば数万年単位で時間のかかる距離であっても大幅な時間短縮が可能になっていた。。ただ、その計画に大きな問題があることはすぐにわかった。平均的な航路でも数十年単位のプロジェクトとなり、先遣した人間の寿命や健康が先に尽きてしまう。


そこでAIが出した答えが「プレグナ計画」だった。

若く健康な人間の男と、妊娠・繁殖に特化したアンドロイド「プレグナ」を小型の宇宙船に詰めて移住候補の惑星に送り込む。

彼らは到着した新天地で生活の基盤を整えながら繁殖し、代を重ねながら人類にとって長期間の居住が可能かどうかを調査するのだ。


ハクビはプレグナ計画ために選抜されたエリートだった。


学業の成績は常にトップだったし、トラブルへの対応能力、運動神経や感情のコントロールもズバ抜けていた。

政府からプレグナ計画について声がかかった時、ハクビはこれこそが自分に与えられた天命だと信じて疑わなかった。人類の試練を克服するための英雄として、歴史に名を残すのは自分だと意気込んで、船に乗ることを選んだのだ。


同じように世界中から集められた優秀な少年たちと一緒に、国連に設置された教育機関で数年に及ぶ訓練を受けた。それぞれ飛び立つ惑星は違えど、彼らは競い合い、助け合いながら人類の夢の実現に向けて日夜訓練に励んでいた。


それから数年後、教育機関の中でも抜群の成績を残したハクビに、ようやく出発が許可された。

上の年次の先輩の中には既に出発している者も大勢いたが、同期の中ではハクビは最速でプロジェクトの実行が決まった。


ハクビが飛び立つのは、銀河系の中心部に位置するとある惑星、AIの推定によれば水と大気があって温暖な、居住に適した星のようだ。ネックは地球からの距離で、最高出力のワープを駆使しても10年ほどかかる計算だ。


宇宙船の打ち上げの日の1週間前、初めてオウカとカイリを目にしたときの衝撃は今でも忘れられない。

これほど「美しい」という言葉が似合うアンドロイドを人類が作れることに驚愕した。自分の理想をそのまま形にしたようなフォルムに一瞬で心を奪われてしまう。


そうか。自分は──この美しいプレグナ達とセックスをするのか。

そう考えて、ハクビはある日の夜を思い出して、複雑な気分になった。

人間とプレグナのセックスをハクビは一度だけ目撃したことがあったのだ。


深夜、教育機関の寮の一室で偶然目にしてしまった「行為」。扉の隙間に顔を近付け中を覗いた時に嗅いだクラクラするほどの強いメスの芳香。

ハクビの同期の少年が美しいプレグナの集団に貪られている光景。驚きのあまり心臓が飛び出そうになるのを幸運にも「ひっ」と短い悲鳴で留められた。

そしてハクビはその場から動けないまま一部始終を見届けた。

幼い全身にプレグナの舌が這い回り、体は快楽に逃げ惑う。逃げられぬように押し付けられた乳肉の海から、男の子の泣きそうな嬌声が聞こえて最後。腰上に跨るプレグナの女性器に少年のペニスがぬるりと呑み込まれる。流れるように始まるスムーズな腰捌きに少年は間もなく絶頂を迎えた。

そして交代。

次のプレグナが位置を入れ替え少年の腰に座る。挿入とほぼ同時に少年の両頬に手を添え、長く深いキスを強制する。その姿勢のまま数十回のピストンを終え、少年が絶頂したのを見届けると次のプレグナが食い気味に少年に覆い被さる。その繰り返し。


──あれは一体なんだったのだろうか。

「見てはいけない何かを目撃した」その意識からハクビは慌ててその場を離れ、誰にもこの事を話さなかった。


ハクビが初めて自分のプレグナを見た時に思い出したのはこの記憶だった。

2体のアンドロイドと目が合って、柔和に微笑みかけられた時。なぜかゾクと鳥肌が立つ感覚があって、ハクビは強く自分の役割を意識した────。


───。

──。


「う~んだめだ…。どうしちゃったんだろう」


その日の夜、ハクビは自分の部屋で読書をしていた。地球からわざわざ持ち込んだ紙の本。好きな作家の小説をパラパラとめくっていた。


だがベッドの上で読書をしていても集中できない。ページをめくっても、書いてある内容が頭に入ってこないのだった。

理由は分かっていた。オウカとカイリとの昼間の出来事のせいだ。

カイリと機関区で密着したこと。いやでも目を引く2人の体つき。そして2人の体には微妙な違いがあること。

大きな胸。

ピンク色の誘う舌。

そして2人のへその下に刻まれた、番号。


「はぁダメだ全然集中できてないな…」


プレグナの2人の役割は言うなればハクビの子を孕むことだ。性的魅力を最大限アピールする姿をしている以上、彼女たちに欲情するのは当然ともいえる。だが、最近なんだか体の距離が近いなぁとハクビは気にしていた。ワープに入るまで猶予はまだあるというのに。


体の火照りを鎮めるためハクビは机の上からティッシュを取る。そしてズボンを下ろして取り出したペニスを手で扱きはじめる。


厳しい訓練を受けたハクビと言えども、その体にはまだ少年のあどけなさを宿している。どうしようもなくムラムラと焦れる時には、自分で処理をすることもあった。


好きな部分を最も知っている自らの手を使って、ハクビは悦びに集中する。支給された医療用のジェルが手にぬめりけを加え、手伝ってくれる。


「ん…っ、はぁっ、う…んう 」


──コンコン。


「はぁはぁ」と湿り気を含んだ少年のノートが次第に間隔を詰める。

緩急を付け、全身に満足感を行き渡らせ、時に登りきってしまいそうになるのを先送りにした。


──コンコン。


何者かが部屋のドアをノックしている。

しまった、とハクビは気付いた。自慰に夢中になるあまり、夜の船内巡回の時間を過ぎていたのだ。


慌ててズボンを履いてドアを開けた。

そこにはオウカが心配そうな顔をして立っていた。


「ごめんオウカっ、時間忘れてて…」


ハクビを見るオウカの表情は曇っていた。


「…マスター、もしかして体調が悪いのですか? 心拍が早くて、体温もなんだか高いみたいです…」


「う、うん大丈夫。ただスケジュールを入れ忘れてただけだから──」


ずいとオウカが体を乗り出して、ハクビの目の前すぐの至近に顔を近づける。


「マスター、心拍数が上がっています。目も泳いで何か後ろめたいことがあるみたいです」


「あの、えっとオウカ、大丈夫、だ、大丈夫だから」


詰められれば詰められるほど、ハクビは挙動不審に陥っていく。


「マスターと私達プレグナは一心同体ですから、隠し事をされると寂しいです」

───「少し失礼しますね」


オウカの両手がハクビの頬にふわっと添えられる。藍色で濁りのない銀河のような瞳。綺麗で丸くてつくりものの──全てを見透かす虹彩が少年を覗き込み、丸裸にする。

眼球のレンズが絞りによって大きさを変え、焦点を少年の瞳に合わせて逃がさない。


「うふふ♡ なんだそういう事だったのですね、失礼、笑ってはいけませんね。宇宙での性欲処理は、人類の長年の懸案事項でしたから──」


読み取られた。

ハクビがそう思った時には既に恋人のように手が握られていた。

第3世代の最新鋭のアンドロイドには、読心の技術が搭載されている。マスターの人間と豊かな関係を醸成するためだ。


「いえ、かえって安心しました。 マスターも年頃の男の子だとハッキリ確認できましたから、うふふ♡ …でもどうして私達を使って下さらないのですか? そのために私達がいるのに」


オウカの表情に色が差し、その視線はハクビを捉えて離さないまま、クスッと歪んだ。


そして──。

「我慢は、いけません…♡」


その言葉とともにオウカがハクビの体を抱えてひょいと持ち上げる。腕を脇と膝の下に入れ「わっ、わっ」と素っ頓狂な声をあげるハクビを軽々持ち上げた。

抱き上げられるお姫様のような格好となったハクビはびっくりして手足をジタバタと動かすが「危ないです」と言われ、大人しくなる。


長身のオウカの腕の中から見る自室の光景はいつもと違う。机、ベッド、壁の液晶ディスプレイとの距離が近かったり遠かったりする。

オウカは部屋に入ってドアをロックするとベッドへ少年の体を運んだ。


ふわりとハクビの体は柔らかくベッドの縁に腰かけさせられる。

その隣に座ったオウカはしっかりと体躯を密着させて、ハクビを抱き寄せた。


「ちょっとオウカ! え、えっと…その」


文句を言ってオウカを突っぱねてやろうというハクビの抵抗心はすぐに萎んでしまった。

座って横を向いたハクビの視界に飛び込むオウカの胸部パーツ。大きく前方に突き出した乳肉がオウカの体の動きにやや遅れ、ゆさと重く揺れている。厚手の白い艦内着が乳房を受け止め乳袋として膨らむ。ボタンははち切れそうに引っ張られている。


「ふふ♡むりやりお姫様抱っこで運んじゃいました♡ ──でも。こうして2人きりでベッドに腰かけていると、オウカも幸せです…♡」


発声のたび胸部が細かく揺れて、衣擦れの微かな音が聞こえる。

生殖を目的とするだけあって、プレグナの全ての身体的特徴は、マスターであるハクビの性的嗜好に基づいて設計されている。

オウカとカイリの指先から毛の1本に至るまでがハクビの好みになっている。


「では、処理させていただきます…♡ オナニーの途中だったようなので、楽にして差し上げますね」


そう、抗えるはずがないのだ。

ハクビの視線は乳房から始まるオウカの全身に釘付けになって、思考に霧がかかったように何を言おうとしていたか忘れてしまう。

体のパーツだけではない。オウカの吸い込まれるような美しい顔に見つめられると思わず息が止まってしまうのだった。


「お、オウカ、『繁殖期間』まであと少しだから──。だから今日はまだだめ──」


さすっ…♡


ハクビの言葉を遮ってオウカの手が股間をまさぐる。それは拒否の意思表示だ。


「マスターの健康を第一に考えるよう、私達プレグナには行動規範が組み込まれているんです♡ えぇ、こんなに禁欲していたら体に毒ですから」


つ、つー…♡


パジャマの内ももの部分をオウカが指でなぞった。ハクビの敏感な皮膚感覚がそれを官能と認識し、ピクンと体が揺れる。


長身のオウカに肩を抱かれ、姿勢を支えられながら耳たぶに吐息がかかる。


「自分で脱げますか? それとも私に脱がして欲しいですか、マスター♡」


オウカの爪の先がカリカリと柔らかくテントの先端をくすぐった。

かりかり、かりかり、先走りとジェルの染み込んだズボンの布地を指先で引っ掻く。敏感な先っぽに爪を回してハクビを誘うオウカの目は興奮と母性に濡れていた。


「──じゃあ私が脱がしてあげますね……♡」


言うが早いかオウカの手がズボンをむりやり下ろした。両手をつかって一息に。ハクビの隠れた部分をあらわにし、跳ね返った後の竿の様子を観察した。


「わぁ♡ こんなに痛いくらいに張り詰めて…♡我慢していたのですね。昼間2人で誘惑しすぎたのかもしれませんね…♡」


あれは意図的な誘惑だったのか。とハクビは思った。


「別に恥ずかしくないですよ…♡ 男の子の特権ですもの…♡エッチな気分になったことがスグわかっちゃうのは…♡」


勃起したペニスをオウカは上から下まで舐めるように観察する。

近づけた鼻をすんすんと鳴らし、フーッと吐息を吹きかける。ヒクヒクと震える亀頭の反応まですべてを見透かされてしまう。


「はじめまして、マスターの亀さん♡」


オウカがつんつんと指先で亀頭をつつく。


「こんなに溜めて… もっと早く言って頂ければ良かったのに♡ バレバレでしたよ♪ずっと私とカイリのことを視姦していたの…♡」


きゅむ──。


指先でハクビの亀頭をきゅうと締める。亀頭のくびれ──カリ首に指をひっかけてギュムと握る。


「んんッ//──♡♡」


ハクビの肢体がベッドの上で跳ねた。親指、人差指、中指──。シルクの様になめらかな指が亀頭の先端に集まって圧力をかける。

人肌に極めて近いシリコンが亀頭を包囲する。キュ、と音がするようなすり潰しの官能。


ぎゅむっ♡

「んあっ、んぅっ!オウカ//」


きゅぅッ♡

「♡ひっ──♡ やめてっ// ン♡」


「マスターの亀頭、こんなカタチをしていたんですね…♡ データで見るよりカワイイ…♡ ぷっくり膨らんで主張して、圧を掛けるとヒクついて。私に興奮してくれているんですね…♡」


「お//…オウカもうやめよう…まだ準備が──」


「何言ってるんですか? マスターのここはとっくに準備できてるみたいですけど♡」


きゅ。と指の先端で亀頭を転がして、オウカは竿の温度や弾力を確かめている。

トロついた亀頭が水糸を引いて、圧が掛けられるたびハクビの体は小魚が跳ねるようにピクリと震える。


「オナニーの時に使っていた医療用のジェルなんかじゃなくて、こっちの本物の手淫用ローションを使ってあげますね…♡」


オウカが脇腹のスリットからボトルを取り出す。プレグナはこのように体のあちこちに性具を隠している。

考えうる限りの性癖に対応できるよう、必要なものは全て搭載されている。


手コキに特化したローションは重たく、粘っこく。ハクビの竿に雫が落下してもったりと落ちていった。


「それではマスターのおちんちん♡ 鎮めて差し上げますね…♡」


オウカの囁きはますます熱を帯びている。

ハクビの左隣に腰かけたまま、右手で手をゆっくりと上下させ始めた。


にゅっく──♡ にゅっく──♡ にゅっく──♡


「んうぅ…!んぅっ──♡」 


「ゆっくりシゴかれるのが好きですか? ほら、亀さんを指の中で甘くつぶしながらにゅるっと…♡」


にゅりゅっ…♡ にゅりゅ…♡


「んっ──//」ビクッ


「手のシリコンの弾力をオチンチンが堪能できるくらいの速度で、にゅっこ、にゅっこ、気持ちいいストロークを積み上げていきますね」


にゅく。にゅく。ずにゅっ──♡


「ふあっ♡♡ あぅ♡ あっっ」


「手の平の柔らかい部分が亀頭にこすれて、痺れるビリビリとした甘い快楽が腰の方まで来て……切ないですよね…♡」


にゅるぅ…♡ にゅくっ♡ にゅっく♡

「あっ//♡ きも、ちいいッ♡」


「はい、気持ちいいですね〜♡ マスターの官能情報は全て手に取るようにわかりますから♡」


ハクビの股の間でニュルニュルと蠢くオウカの白指。グーの形に握った指の筒がペニスをシゴき落ちると同時に圧を抜いて、柔らかなシリコン素材と濃厚ローションの相性の良さをハクビに教え込んだ。


にゅく、にゅっく♡ ぬりゅん♡───

ぬりゅっ♡ ぬりゅ…♡ぬちゅっ♡♡


「あ♡っ♡!オウカ、もう、だめっ、かも//」


にゅこっ♡ ぬりゅぬりゅっ♡ ぬりゅ♡

ぬとっ♡ ぬぷ♡ぬぷぷっ♡ぬりゅぅ…♡


「んー? 何がですか〜?」


意地悪な笑みを残したまま、オウカの指がペニスをパッと解放する。

ハクビから急に取り上げられた官能。あとちょっとで───まず少年の脳裏に浮かんだのはその言葉だった。


「はぁはぁ…、はぁはぁ…」


「残念そうなお顔…♡ あんまりマスターが可愛いので、すこし意地悪しちゃいました♡」


行き場の無い射精感が少年の下半身で渦巻いて、ハクビは苦しそうに幸せそうに、身悶えていた。

並んで座るオウカの体に寄りかかって、胸のクッションに顔を預けて必死に呼吸を整えようとしている。

───その姿を見てオウカのCPUが更に興奮したことは言うまでもない。


「もう限界みたい…♡ では意地悪は止めて、今度こそ精処理いたしますね」


胸に体重を預けるハクビの耳元に唇をよせて、ふぅと囁きかける。


「イかせてもらえますよ…うれしいですか?」


まるで秘密を話すかのような鼓膜にだけ届く小さな声で、これから搾り取るオスの劣情を煽るオウカ。とろんとした瞳はアンドロイドとは思えないほど、人間の発情そのものに見えた。


「ふふ♡ 指で輪っかを作って、亀さんが気持ちいい手コキに切り替えていきますね…♡」


右手に大きなローションの雫を追加して、親指と人差し指でOKサインをつくる。

そのリングをペニスの先端に当てがって───。

にゅるり───♡貫通させた。


「ん//♡! んっ───!♡♡」

瞬間的にハクビの体に力が込められる。ビクと大きく跳ねる身体が快楽の大きさを物語る。


にゅるり───♡

にゅるン♡ にゅっこ♡


上から下に手を振り落とし、竿を握る


「口元を抑えて、声が漏れないように我慢しているんでしょう…♡ 生意気ですね…♡」


にゅっこ♡ にゅ…こ♡ にゅこッ♡

にゅりゅん──♡ぬりゅっ♡ぬりゅっ♡


「んっっ!!ああッ♡//っ♡」


「ほぅら弱点の亀頭を指で指輪っかで捕まえてひしゃげさせたら、声がたくさん漏れました♡」


「ほら見ててくださいね♡ マスターの亀さんの直径よりも、小さくきつーく作った指のリングを亀頭の先端に押し当てて…♡」


『ぬりゅん♡』

「んうっ、んアっ///♡」


『ぬ…りゅんっ♡』

「あっ! それ!ヤバいっ♡♡」


「ほらニュルニュル天国ですよマスター…♡ 指わっかの間を亀頭が甘く潰れながら通りぬける快感がクセになりそうでしょうマスター♡」


ぬりゅっ♡ ぬりゅっ♡ ぬりゅぅ♡


指輪っかが亀頭を上下にスライドし、ハクビの脳内にピンクの快楽のモヤがかかる。


「ピタ──。って亀さんが抜けきる途中で、指を止めちゃうのも焦れったくて気持ちいいですし──♡」


「はぁ♡ んん…♡ オウカ、もう…もう…ダメ」


「カリ首の傘の上下をちゅぽちゅぽ♡ちゅぽちゅぽ♡ 短いストロークでおしおきするのも効きますよね〜♡♡」


「んはっ//んあっ、いく、いくっ♡」


オウカの手の中で踊るように転がされ、ハクビの射精感は高まり切っていた。


「ふふ♡もう意地悪はしない約束でしたね…♡ はい…このまま手の中にお出しください…」


ちゅぽ──♡ ちゅっぽ♡ ちゅぷっ…♡ ちゅぷ♡


ハクビのペニスに向け、指わっかを小刻みに往復させる。

カリ傘を指のリングが重点的に往復し、甘潰しされた亀頭がジンジンと張っていく。


「ちゅこちゅこ…♡ ちゅこちゅこ…♡ 亀さん可愛がられて気持ちいいですね~♡」


「あ、んイクぅ…♡ あ!♡ も、もうだめっ//♡♡」


「金玉がピッタリ持ち上がって、亀頭がぷっくり大きく膨らんで…♡ ふふ♡イってくださいね♡」


くぽっ♡くっぽ♡ くっぽ♡くっぽ♡

くっぽ♡くっぽ♡くぽっ♡ くぽっ♡♡


「んぁあ──♡、ぅいっ…♡く♡」


全身を硬く強張らせ、少年が果てる。

ギュッと力を体の内向きに込めて、口元を自分の手で覆いながらの絶頂。


びゅるっ! ピュっ! ビュッ──!


精液が勢いよく尿道から飛び出す。


びゅるぅ! ビュビュ───びゅるる!!


指のリングで尿道を濾し出されながら、白濁を部屋の床に向かってこぼす。


「イってる最中のおちんちんも指の輪っかで可愛がってあげますから、安心して絶頂を堪能してください…♡」


くぽっ♡♡ ぐちゅる♡♡ ぐっちゅ♡♡ ぐちゅ♡♡


「ぅん//───♡♡ん゛──゛♡♡」


オウカの指が止まってくれなくて、射精の脈が終わらない。ハクビは全身を痺れさせながら精液をまき散らした。

指のリングは一層小さく締まり、もはやほとんど点に近い様な直径を、無理やりペニスでくぐり抜けさせられる。


『ぴゅるっ』

最後の精液が吐き出されて、ようやくオウカはペニスを手放した。


「…♡はい、頑張りましたね♡ 濃ゆいザーメンがたくさん溜まってましたね…♡」


「はぁ…♡はぁっ…♡//はぁ…♡♡」


オウカの大きな胸に体重を預け、顔を埋めながらハクビは肩で息をしている。そしてその汗ばんだ少年の髪をオウカは愛おしそうに撫でるのであった。

マスターの少年がプレグナによって初めて導かれる、記念の射精となった。


「気持ち良かったですよね…♡ イってる最中のマスターの姿とっても愛らしかったですよ」


「はぁ…、はぁ…おうか…その」


ハクビはまだ絶頂の余韻の中で、きちんと話せない。

精神を蕩けさせるオーガズムに少年は抵抗どころか、冷静な思考さえを奪われていた。


「はっ、お、おうかっ!!」


ハクビがハッと息を呑んだ。離れたはずのオウカの指が、今度は睾丸に触れていたからだ。


「今のじゃまだ射精したりないみたいですねぇ…♡」


中身の重さを確かめては、カリカリと玉袋の皺を引っ掻いている。2回目を搾り取る算段なのはハクビにもすぐわかった。


「うふふ♡ まだお仕事させてくださいねマスター…♡ はい、私の膝の上にどうぞ───♡」


綺麗な声色が、絶頂したばかりのハクビの耳にかかった。


───♡

──♡

─♡


オウカの膝の上に座らされ、ハクビは、あの「手」この「手」で搾り切られた。

初めこそ指でつままれた虫のように暴れていた少年の体は、何度も精液を搾り出されるにつれて抵抗も弱くなっていた。


「オウカぁ…♡おうかぁ…♡」

そして最後にはトロトロのうわごとを繰り返し、脳みそ一杯に詰め込まれた快楽による思考の窒息を堪能していた。


ぺとっ。

最後の精液がオウカの指輪っかでコキ出されたとき、ハクビは全身を大きく跳ねさせ、完全に脱力した。


「…マスターの失神を確認しました♡ てあら、もうこんな時間ですね…♡」


精処理のタスクをこなしたオウカは、抱きしめていたハクビの体をようやく解放し、優しくベッドに横たえる。

乱れたハクビの髪を手で撫でて整えると、濡れたタオルで体を清め、床やシーツにこぼれた粘液の跡を片付けた。


「では、おやすみなさいマスター。また明日…♡」


ハクビのおでこに口づけをして、オウカは廊下へと消えていった。


すやすや、というよりぐったりとした寝息を立ててピクリともしない少年は知る由もない、自らと交代するように目覚めたものの正体を。


マスターとの最初の性的接触を終えたプレグナ01──オウカは、そのデータを艦内コンピューターの特別な区画へとアップした。


声・体や視線の動き・精液量・ペニスの外形的/官能的データ───

宇宙船の奥底で、それらの複層的なデータを受け取った専従の計算区画が立ち上がり、いま恐るべきスピードでセットアップを始めていた。


(その1 終)

(先行)ミルキー・ミルキー・ウェイ〜美しいアンドロイド×2に密室宇宙船内で搾り尽くされ繁殖する話〜 その1

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