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(先行)地下取調室にて 前編

会議が終わったのは確か17時頃だった。

私は部下からのレポートに目を通し終えると、逸る気持ちを抑えて地下へ向かう。


日中の仕事はいつになく順調で退屈だった。前線から上がってくる情報を拾い集めてはパッチワークのようにつぎはぎ合わせる。

例えば。どこそこの町にナントカという人物がいて彼は敵のスパイの疑いがある。サキュバスの夢を見たものが後方支援の部隊に多数いて士気が下がっている。身寄りのない少年をスパイとして潜入させたがすぐに音信が途絶えてしまった。などなど。

情報管理部に矢のように送られてくる幾多もの情報をトリミングし、使える情報だけをピックする。

懸案事項は上層部へ、些末なものは押し返す。その判断をするのが普段の私の「退屈な」仕事だ。


事務室を出ると既に定時を過ぎていたこともあって、シンと静まった廊下には誰の姿もない。ヒールの踵を鳴らして、階段を下へ下へと降りていく。


──地下3階。

建物の最深部。限られた一部の者のみが出入りを許されているフロア。

無機質な水銀灯が照らす廊下はまるで病院の様に消毒液の香りとひんやり冷たい空気で満ちていた。


誰とすれ違うわけでもない。

ツカツカと目的の部屋まで急ぐ自分の足音だけが響く。


──廊下の行き止まりに『BlockーC』と書かれた鉄製の扉が現れる。

ここから先は非常に機密性の高いエリアだ。軍の上層部とてそう易々と立ち入れる場所ではない。


私は扉横のパネルで指紋と網膜の照合を済ませる。ピッと認証音がなって、扉のロックが外れた。


重たい扉を押しのけ区画の内部に入ると、先程の廊下とは一変して実に様々な音が聞こえるようになった。

鎖の金属音。熱っぽい吐息の音。くぐもった叫び声。粘性の泥がこぼれるような水音。

廊下の両側には平行にならんだ枝葉の様に、いくつもいくつも小部屋がある。今はブラインドが降りているが、廊下側からでも室内の様子を観察できるように腰の辺りから上はガラス張りになっている。布製のブラインドの目隠しのその向こうでは、ぼうと鈍い明かりが灯り、この多様な音も向こう側から漏れ聞こえて来る。


ここは取り調べ用のセクションなのだ。

すなわち尋問。拷問──。

見てのとおりの陰惨さには事欠かない裏方のそのまた裏方。だが軍の正常な活動には無くてはならない場所。

───痛みで、より苛烈な他のもので。被嫌疑者から昼夜なく情報の抜き取りが行われる。

取り調べの対象は囚われた敵国の兵士、それからスパイの嫌疑が掛かっている(自称)一般人である。だが今日の目玉はそのどちらでもない。少なくとも「人間」ではなかった。


私は目当ての部屋の前まで来た。

ゴクリと生唾を呑む、ここに──。思考を巡らせると否が応でも期待は高まり鼓動は早くなる。

観察用の小窓にはカーテンが降りて見通せない。本当にいるのだろうか。

私は扉の向こうに五感を集めた。物音や微かな振動に耳をすまし、私が入室する前の室内の様子を感じ取ろうとする。だが中の様子は何一つ窺い知ることはできなかった。魔法のかけられた高級な遮蔽素材が外界と取調室を隔絶していた。


私はせめて呼吸だけでも整えて、重たい扉を押し開けた。


───。

──。

─。


「……ん、…ぁ……あぁ……ぁ゜」

「んふぅ…んぅ、ふあン…」

「…ア、゛ダメぇ、やめ…!」


悩ましい少年の声。

呼吸と同時に声帯を震わせ、締まりの緩い金具のようにカクカク揺れては吐息を漏らしている。


くちゅ…♡グチュ…♡ぐちゅ…♡

その間隙を縫ってやはり聞こえて来るのは、糸引くような淫靡な水音。


いつもの光景。見慣れた景色だ。ただ一点を除いては───だが。


オイルの潤滑液に濡れた少年の肢体が、部屋中央のベッドの上に仰向けになっている。両腕は頭の上に束ねられ、両脚は大きく広げられた状態で縛り上げられている。

ロープで縛めた両手両足を硬い金属のベッドフレームに括りつけた「人」字の拘束。取調時のいつもの変わり映えの無いスタイルだ。


幼さの残る肢体を取り囲み、何人もの女性職員がベッドに腰掛けている。長い脚を組んだり揃えたりして、ベッドの淵に冷酷な微笑みが並んでいた。


彼女達は軍でも指折りの取調官だった。

今日の取調のため、どうやら軍は特別なシフトを決定したようだ。

技巧を互いに競い合う女の細くしなやかな指先が何十本と集合・離散して少年のオイルまみれの身体を愛撫している。

猫を撫でる様に柔らかく首筋をなぞる爪。胸板を大きく撫でまわし乳首をクニクニと摘まむ掌。脇の下に潜り込んで窪みを掻き出すように蠢く指。

肋骨のカーブ、出っ張った腰骨、へこんだ鼠径部。ありとあらゆる部分に女の透き通る手と指が絡んでいた。


──そして、ペニスに貼り付く4枚の掌。

ペットボトルのキャップを捻る様に亀頭の先端をクリュクリュと磨く。潤滑液の助けがありながら「ぶにゅ」と肉が強く擦れ合う音が大きく響く。泣きそうな声が少年の喉笛から飛び跳ねて、ベッド上の肉体に汗が滲む。女はそれを楽しむように親指と人差し指の間で亀頭を捕まえて少し強めにぷりと練り潰した──。


「うぅぁ──っ゛ぁ」

また少年の声があがる。


規定の回数の亀頭嫐りが終わると、交代で別の女性職員が掌を亀頭に巻き付ける。

亀頭責め──と言うまでには強くはない。亀頭の性感帯を念入りに検める手付きだ。亀頭を守る包皮を指圧でずりゅと剥き下げて、中に隠れた性感の本丸を暴露させた。

指先を巧みに操り裏スジをつまみ、指間のV字を滑らせ、カリ溝のくびれた部分を挟み込む。


「んぐぅ… んあッ…、ん!゜っぃ」


全身を、それからペニスを可愛がる無数の手は、ピリピリと炭酸の様に全身を浮かして少年を生かしも殺しもしない。


室内に入った私の姿を見て、記録員の1人が近寄って来る。

手にはバインダーを持ち、逐一この尋問の様子を記録している。


「どんな様子? なにか分かった事は?」

「特にありません。野草を摘みに来た。の1点張りです」


──だろうと思った。そうしてシラを切れば許されると思っている。


少年の大きな耳には左右から1つずつ合計2つの唇が寄り合って、此度の尋問を主導している。

少年は金緑の美しい髪をしている。草原に白金の絹糸を広げたようだ。

華奢な手足が台の上に磔になって、尋問の責め苦の度に筋を立たせている。


取調担当の職員が耳元で質問事項を囁き、回答を記録員が記録する。言葉にならない嬌声も全て書き取る。


ここで、1つ普段とは異なることがある。──それは少年が『エルフ』であるという事だ。


少年の耳は神話などで伝えられる通りに鋭角の三角形に尖り、耳たぶはピンと上向いている。抜けるように明るい緑髪や鈴のように清らかな声もエルフの特徴であるが、そのほかの身体的な特徴は通常の人間と同じだ。このエルフが成人していないのは明らかだ。まだ子供だろう。


エルフは魔族の一種族であり、人間とも古くからの交流がある。生息域が一部重複していることもあって、人間とエルフとの交流が行われた記録は人類史のあちこちに残されている。

エルフは此度の戦争では中立の立場であり、何なら軍内で職員として働くエルフやハーフエルフもいる。私のデスクの反対側に座る事務員もエルフだし、この部屋にいる何人かにもその血が流れている。五感に優れ草花を愛でるイメージ通りの温和な種族だ。だが、スパイの嫌疑が掛けられれば無論その脅威に対処する必要がある。


エルフは魔族であるから魔法を使う。仮に大人のエルフを取調する場合、情報を引き出すのは面倒だ。

感覚制御や精神防御の鎧を剥がさなければならないからだ。『魔法使い』の力を借りる必要がある。

その点、このエルフの少年は幼く、魔法の心得もほとんどないようであった。


いま、取調官の艶のある唇がエルフの少年の耳に寄った。

取調官は、エルフの大きな耳殻の近くで、質問事項を手短に読み上げる。

エルフの半開きの瞼から覗く潤んだ瞳は長時間の取り調べに放心し、眼窩の底にトロけて沈んでいる。体毛の無い全身は、取調官の無数の手指が滑る度に小さく痙攣する。


私は取り調べの様子を間近で見ようとベッドに近付いた。


「くっ…、あふっ…♡ んむ…♡ン」

「本当は野草採りじゃなくて、この施設を探っていたんでしょう…?」

「エルフは感覚が鋭いから、偵察役にピッタリだもんね」


内容がよく聞こえるようになる。無論苦しそうな善がり声も。


「ンぁ、ち違う、ちがうって!── ンッ゜」


クリュ♡クリュ♡クリュリュ♡

亀頭を捏ねる掌。変わらない生殺しの速度で亀頭をジンジン温め──。

パッとペニスを手放した。


直後にビクビクと大きく跳ね上がる肢体。

張り詰めた弓の様に腰を突き上げ──、やがて弛緩し元の位置に戻った。

射精の直前だったのだろうか、鈴口からはツーと透明な雫が零れる。


「はい残念♡ 黙っていればイケると思ったんでしょ。考えが甘いな~♡」

「寸止めのプロのお姉さん達だから『絶対に…♡』暴発できませんからねぇ」


酸素を大きく取り込み息を整えている少年。それを見て耳元で笑う2人の尋問官。この辺りの扱いはお手の物だ。


「ふ、ふざけんな…ハァハァ…お前らいいかげんに…」

「フフ♡ 駄目ねぇそんな怖いコトバ吐いちゃ……♡」

「口の悪~い子は、こうなっちゃうんだって…ば」


『か~ぷッ…♡♡』

取調官が同時に両耳に嚙みついた。


「~! ♡ン゛あ!ダメッ!!」

その瞬間。エルフの少年の身体はオーガズムを迎えた時の様に激しく暴れ出す。


『コリ…コリ♡』

『かぷ…かぷッ♡』


歯を立てながら『コリコリ』『かぷかぷ』と音を鳴らして耳の軟骨をしゃぶる。

傍目に見ても容易にわかる程に、エルフの全身に鳥肌が立ち上がっている。

胸板の上で大人しくしていた乳首もキュッと引き締まり、俄かに硬質化する。


『じゅぷ…コリッ…コリ♡』

『じゅぶ…じゅるる…♡』


「あンッ!んあっ!ムング!」


上手く考えたな、と率直に感心する。

確かにエルフの耳は強い性感帯で、その感度は亀頭やクリトリスにも匹敵すると聞いたことがある。

数キロ先の物音をも聞き漏らさないという鋭敏な聴覚と引き換えに、耳の部分が敏感になっているのだと私は納得した。


だが、実際に目の当たりにするとそこには想像以上の性感が走るようだ。

ゾクゾクと全身に立ち上がりっぱなしの鳥肌を、周囲の取調官の掌がオイルと一緒になめしていく。


『じゅるじゅる♡』と啜る様に下品な音を上げていた唇がようやく耳たぶを解放する。真っ赤になった耳たぶには、女の歯形がクッキリと浮かんでいた。


よく見ると、耳だけではなくエルフの全身には所々に歯形が付けられていた。

大小様々、色も形も痣の付き方も異なる甘い傷。強めに刻まれた噛み跡は、私が来る前に女達から丁寧につけられたものだろう。


「ほんとお耳よわよわだよね~♡ 鳥肌止まんなくなっちゃったよホラ♡」

「かぷ。って齧ってあげるとすぐに大人しくなっちゃうんだ…クスッ♡」


ハァハァと全身で大きく酸素を吸い込む肢体には、先ほどまでの威勢は欠片も残っていない。


一区切りした所で、私も取調に参加することにした。

希少種であるエルフの尋問に参加する機会はキャリアのうちに何度あるか知れたものではない。自然と胸が高鳴った。


「みんなご苦労様。遅れたわね」


取調の輪に入ると皆が敬礼を返す。彼女達は上司である私に素直に席を譲ってくれる。

「今から私も参加します。 シフトは今の通りでお願いしますね」


私はポケットから髪ゴムを取り出し、黒の長髪を後ろで纏める。

室内の冷たい光が、輪の様に私の黒髪に反射し、私の気分も盛り上がるのがわかった。私は取調直前のこの瞬間が好きだ。その途端に周りの取調官からクスクスと笑う声があがる。


「了解で~す♡ 良かったね~♡いっぱい鳴かせてくれるって…♡」

「キャンキャンってワンちゃんみたいに暴れちゃだめですよ…♡」


未だ体に力の入らない様子のエルフの少年は細く開いた目でぼんやりとこちらを見ている。

耳を齧られた際駆け抜けた官能の残滓が残っていて、だが、そうして惚けていられるのも今のうちだ。


私は貰ったローションの雫を手の上で転がして感覚を確かめる。

たっぷりと蜜を纏わせるよう掌部分に雫をしみ込ませ、グチャグチャと揉みこんでは行き渡らせる。

その状態で何度かぎゅぎゅと拳を握り込むと、指の隙間から泡立つローションがぶにゅと漏れて、最適な状態の拷問用の手指が完成した。


その様子をエルフの少年が見ている。ゼーゼーと続く肺呼吸は彼に溜まった官能の量の大きさを意味する。どうやらここまで丹念に丹念に手による快楽の蓄積が行われたらしい。

私は取調を始める。


「1つずつ、聞かれたことだけに答えなさい」

──反応はない。


脚の間に置かれた椅子に腰掛け、私は広げた手のひらをペニスに近付ける。

長時間の寸止めで萎えることのなくなったペニスは相変わらず天井に向かってしっかり伸びている。


「なに、疑いが晴れればすぐに解放されるから安心しなさい。では早速……少年、キミの名前は?」


「はぁはぁ…、ふざけるな、いい加減にっ── んんぅっ゛♡♡!」


「あまり協力的ではないようね──」


私は右の手のひらを半球状に丸めて亀頭を覆う。特濃の潤滑液がぬぱっと厭らしい音を立てて隙間を埋めた。

左手は竿の根元を確保し、手指の拷問中にペニスがそっぽを向かないように構えた。そして。


ぐり゛ゅぅ──。♡♡

手のひらを亀頭に強く押し当て回し掛ける。


「~~ェ゛んっ!!゛」


脱力した肢体に一瞬で力が戻る。亀頭に掌が触れた途端彼は首を仰け反らせた。亀頭を磨く手のひらは立体的な円運動を始める。

ぐりゅっ──。ぐりゅぅ──…。

手のひらを円弧に回して、水晶玉を布で磨くように亀頭を嫐っていく。


ぐりゅう──ぐりゅぐりゅっ…♡

「あ゛あっ!ア゛ッ──!!」


「ぐ~り、ぐ~り。私の手の下で亀頭が飛び跳ねているわよ、フフ…♡辛いでしょう?」

手のひらの中央をゆっくり強く重ねられて、亀頭はズリズリと引きずり回されるような折檻を味わう。蠢く手指の中でカラダは硬直し、強い快楽に全身はこわばる。


「ぐ~り、ぐ~り、亀頭の細かな汚れを手肉のスポンジで落とすように、ぐ~り、ぐ~り…♡ ふふ、すごい暴れ方ね……♡ 鏡のようにピカピカなるまでまで続けましょうか?」


「…ッ゜、イヤ゛っ──!ぁん゛ッ!!゛」


きゅっきゅ。と皿を磨くような擦過音が亀頭からあがると、エルフの華奢な体が左右にしなった。白い肌に血が通って桃色となった表面が苦しそうによじれて、ピンと立ち上がった耳は痛いくらいに張り詰めている。


「もう一度……、キミの名前は──?」


「はぁ゜はぁ…、スーリ、んぁっ゛!」


「結構。スーリ、キミはどこから来たのですか?」


これらの基本的な質問は既に聴取済みであった。だが私は全く同じ質問をなぞりなおす。理由は2つ。

1つは立場を再確認させるため。もう1つは鋭利な快楽の渦中でも正常な応答ができると確かめるため。


やはりスーリはなかなか答えようとしない。少年にしては肝が据わっている。


ずりっ。と強めに亀頭の表面を撫でる。ピリピリと苦痛にも似た快楽が全身を蝕んで、ひゃ。と悲鳴が上がる。

脚先はチリチリと痺れ、亀頭はピンと膨れる。


ずり。ずり。亀頭をつかんで手のひらの下で転がす。

私は──、私達はこうして快楽を巧みに使った拷問を何時間でも続けられる。痛みに訴える拷問は体へのダメージが大きいし、あまり好きではない。


「嫌なら話さなくてもいいわよ…… でもね、話せるうちに話した方がいいって場合もあるの……♡」


ぐにゅル…、ぐりゅぅ、グリュン──。


「この前のスパイの子はね~、途中で口輪をつけられちゃって自白もさせて貰えなくなっちゃったんだよ~♪」

「全身拘束のまま猿轡嚙まされて、モゴモゴ苦しそうに呻いてたんです。心なんてとっくに折れちゃってるのに…♡」


すかさず両耳から脅しが入る。あの子は結局何時間耐えていたっけ。寝ることも自白もできず、ただ快楽の受容体になり果て快楽神経が焼き切れた頃、ようやく自白を許された。

ここには職員が交代交代で延々と取調を行う体制がある。どれほど気丈な男でも屈服してしまう程の強い快楽の責め苦。


脅しが効いたのか、スーリが口を開く。


「ン゛!!ん゛! き、北の集落から……ぅう゛んぁ゛」


北の集落。

魔界と人間界の境目に孤立する辺境。概してエルフはそのような場所を好むのだ。回答を記録員が手元のボードに素早く書き込んでいく。


「北の集落だと、ここまでかなり遠いでしょう?」


ここから北の集落までは大人の足でも2日はかかる。だが彼はその長い道のりを薬草の採取のためだけに一人で来たのだという。そこに大きな疑念があった。


ぐりゅ…♡ぐりゅぅ。

ずにゅ♡ ズニュル──。


会話の途中でもお構い無しに、敏感な亀頭の裏面を手のひらで下から上へ引き擦るように磨く。

包皮がめくれ裏スジやカリ溝が露出した所へ指の肉が絡みつく。単調だが逃げ場のない刺激。


「──…んぅ゛、んぅぅ゛」


少年エルフ──スーリの股間でいきり立つソレは、これまでに私が何百本と玩弄し凌辱した人間のペニスと全く同じだとわかった。


基本的な機能はもちろんのこと、強く性感を受け取る弱点のパーツまでもが寸分違わずに人間のものと同じだ。仕事がラクになった反面、私は少しがっかりした。


ここからは新規の──まだ回答を聴取できていない質問に移る。


「どうしてこの辺りで、花を集めていたのかしら──? わざわざ来るような場所ではないと思うのだけど」


「……」


答えは返って来ない。私は指の腹を大きく広げて強く亀頭を擦り立てる。

ずりゅン……、ぐりゅン……

包皮を剥き下げて、果実のようにくびれたカリ溝を指の間に挟んで前後させる。


「──!!!゜ン!゜!!゛」


これは抜群に効いたようだ。人差し指と中指のスキマがカリを捕まえて首を締め上げる。

ずーり。ずーり。

そのまま指の間を前後に動かして深いところの恥垢を掻き出す。その度に幼い肢体が跳ねまわる。

ずーり。ずーり。


「あはは、亀頭がピースサインで挟まれて犯されちゃってるよ~♡」

「カリのくびれを指の間で漉すようにシゴかれて、ツラ気持ちいいですよね……♡」


「ぁ゛──♡、ぁぁ──♡ダメ」


「お花を集めていたのでしょう? こんなにたくさん──」

ベッドサイドのテーブルに置かれた籐のバスケット。その中にはスーリが集めた薬草が束になっている。


ずーリ。ずーり。ずり、ずり。


「んグッ゜!! あぁダメっ!゛」


亀頭のくびれを磨かれて、エルフは全身を緊張させては乱れている。

あれだけの長時間寸止めをされてもこの刺激では決してイクことができない。それは人間もエルフも同じだ。


「大変だったでしょう…、ふーん、珍しいものが多いのね。ねぇ、どうして立ち入りが禁止されているこの辺りでキミはお花を摘んでたのかしら?」


スーリが所持していた薬草はエルフの集落にごく普通に生えているものだった。わざわざ遠出をしてこの辺りにまで取りに来る必要はないし、むしろこの辺りでは見つけるのが難しい希少種ばかりだ。


「あ゛ッ♡ あぁっ!!ングっ♡♡ 別に、なんでもいいだろっ、あ゛──♡ダメ」


悶えながらも明らかに目が泳ぐ。──やはり。


「…キミ、施設の中に仲間がいるわよね」

────スーリの目の色が変わったのが見えた。


「へぇ、やっぱりそうなの。薬草を取りに来たふりをして、本当は施設の誰かに会いに来たのでしょう?」

スーリは快楽の渦に翻弄され、よじれながらも潤んだ眼でこちらを見ている。


「それは誰──? 言ってみなさい」


施設の中に、彼を手引きした者がいる。

警戒エリアにエルフの少年を呼び込んで、何かをした。


「例えば。そう、軍内部に潜入している敵方のスパイと連絡を取っている。とか」

亀頭を潰す指を一瞬離して、呼吸を取らせる。


「──そういう疑いが、スーリ、あなたには掛けられています」

スーリは黙秘を続ける。


「話す気がないならいいわ。拷問のレベルを上げていくだけなの」


ぐちゅ。ぐちゅる……♡

くちゅ♡ グちゅ……♡


私は止めていた手を動かし始める。

亀頭を保護する包皮をひん剥いてその根元を髪ゴムで束ねて留める。


「余った皮が剥かれて、ペニスの形がよく見えるわ……♡ うふふ、本当に人間のものと寸分違わないのね、びっくり」


「だから何もしてない! 早くここから帰せって──」


ぐりゅう♡

グリュッ♡ グリュッ♡

ぐりゅんぐりゅん!


くっきりと形の浮き出た亀頭を上からつまみ上げ、手指を絞る。

ぐりゅぐりゅと乱暴に裏スジをこすりたて、亀頭の広野に手のひらを強く押し当てる。


「──あっ゛!、ふグぅ、ア゛!!」


喉を張り上げて絶叫するスーリの耳には、唇が音もなく忍び寄って。左右同時に吸いついた。


じゅるるぅ♡

ジュル、じゅるるぅ……♡


「──♡゛、ングあ゛!ぁ゛──♡」


舌でミルクでも飲むように淫靡な音を激しく立てながら、のけ反る少年の耳たぶを肉厚唇が左右から挟む。

耳を齧られながら、スーリは激しく暴れ回った。


じゅるる、ふーっ。

じゅる♡ ンレロォ♡


「あぁ゛♡ ぁ゛♡──んぐっ゜、やめ゛ぇ♡!゛ン゛♡♡」


首に青いスジを浮き立たせながら快楽に悶絶する。全身がツッてしまう程に緊張している。

どれほど気持ちいいのだろうと私は興味を持った。


ローションの雫を追加で落として、コリコリにみなぎったカリ傘を指で磨く。

尿道にカリ、裏スジに包皮の裏まで。スーリの大事なものを一つずつ選ぶように犯した。


グリグリ。ぶちゅぶちゅ。

じゅるじゅる。クニクニ。


「ん゛!!んぁぁ゛!!いヤ゛♡♡!!ぁ──♡゜は」

すると耳責めの官能と亀頭責めの快楽が少年の体内で重なって嬌声となる。凄絶に歌い上げる喉笛のなんと心地よいことか。


私達は協調して「波」を作っていく。スーリの全身を凌辱して、彼の中に快感の大波を拵える。

みずみずしい唇で耳たぶを齧り、吐息を吹きかけながら────。


「スーリくん、ほら、もっと暴れてもいいんだよ…♡」

「ピュアエルフが耳を舐められた時の激しい反応たくさん見せてくださいね…♡」


今彼の耳を舐め上げている職員はどちらもハーフエルフだ。

リコシェとミルコという名前で、軍で主に尋問と諜報を担当する若い2人だ。年頃の半魔族の女性にありがちな美貌と嗜虐性を備えている。

リコシェとミルコの耳はやはり三角に尖っており、性感帯なのだという。「ハーフ」とはいえ、エルフに違いはなく、スーリの耳のどこに何をすればどうなるのか、手に取るように知っている。


その感度に後押しを受けながら私がペニスを犯す。

ひたすら乱暴に蹂躙する方法もあるが、今日は懇切丁寧に。まるで少年に性教育を施すかのようにスーリをほどいていく。


亀頭に蜘蛛の巣のように指を絡みつけ、指の腹で広い部分を磨く。ツプツプと音がするように亀頭の膨らみが押し潰される。裏スジの畳まれた部分を丹念にクニクニと濾し、尿道を小指の先でグリグリとこじ開ける。

カリの傘部分には反対の手で作った輪っかを被せ当ててゾリゾリと擦過する。


「ほら言ってご覧なさい…、軍でキミと繋がっているのは誰なのか…、男の子かしらねぇ…♡それとも女の子?」


「は゜ぁ゛!! んあっ、あ゛ぁ!!」

ギリギリ。拘束具の金具がいい音を出して軋む。


そのほか補助的に無数の手がスーリに集っている。

首筋を撫でる手は恋人のように。乳首をくすぐる爪は娼婦のように。内ももをなぞる指は愛人のように──。一つの意思を持った集合体の如き協調でスーリの快楽を後押しする。


室内の全てのリソースがエルフの少年の取調のために向けられている。


──゛゛!ビクビク、んぅ…ン゛!!ッ゛ ア゛ぁ゛────♡ビクン…ッ♡


声にならない声でスーリは死んでしまいそうに喘ぐ。


指輪っかをカリ溝にぐるりと一周巻き付けて、ボトルキャップをひねる様にグリュグリュと回転させる。

本来であればこの刺激だけで絶頂に至ることはない。しかし、寸止めを繰り返されてなお破壊的な全身快楽を押しつけられているスーリの腰奥には射精感が宿る。


「ぐりゅ、ぐりゅ、ぐりゅ。──あら、おちんちんイキそうねぇ…、辛いでしょう?、グリグリとカリ溝ひねられて──♡」


「イキ゜だいッ♡♡──♡いきだいっ、い、きたいッ♡♡」


強すぎる快楽は、強すぎるが故に一切の余計な思案を許容しない。スーリの脳裏は「気持ちよくなりたい」という単一の思考のみに支配される。


──また、イこうとしてる。でもそれは許さない。

私はパッと手を離す。スーリの全身を凌辱する手や唇も一斉にスーリの体を離れた。


「──♡またイけませんでしたよ…、残念ねぇ…♡」


「──ん゛、ぅ゛──♡~~ッ゛!♡、゛ォ゛♡」


急に放置されたスーリは汚い嬌声を上げながらベッド上で震えていた。


「あと少しで射精できたのにね〜♡ 全身で『イキたいよ〜』って絶叫してるからキミの寸止めなんて、簡単なんだよ〜♡」


「私たちと違って由緒正しいピュアエルフのはずですのに、精神防御もまだマスターできてないみたいですね…♡」


ハーフエルフの2人────リコシェとミルコが耳責めを容赦なく続ける。


「で、施設の誰に会いに来たのかしら、スーリ?」


「……ハァハァ、いやだ、言わない、ぁ゛──♡」


スーリの体を無数の手指が覆って、喘ぎ声で言葉は遮られる。そんなやり取りが飽きもせずに何往復も続けられている。

水音と少年の絶叫が室内に満ち満ちて、緩くなった拘束具を締めなおすインターバルの時間がスーリをより深く絶望させた。


「────驚いたわね。ここまでの寸止め拷問を受けて、感覚遮断も精神防御も知らないエルフの子供が自分の意思だけで自白を拒んでる」


「よっぽど言えないんですかね~♪ 私達は楽しいからいいですけど」

「ただ、ここまでくると黒確定ですねぇ……♡ 仮に自白しても当分はオモテに出られませんね」


スーリの精神のタフさに感心しながら、私はあくまで冷静に、取調の方針を変えることにした。室内のメンバーに目で合図をする。

すぐに私の意図が伝わって、クスクスと笑みが漏れた。


「感服しましたスーリ。あなたの精神力に免じて、射精を許可しましょう……♡」


「ン……ぇ……」


息をゼーハー飛ばしていたスーリがわかりやすく狼狽する。

まさか、と言わんばかりに。潤んだ目をこちらへヒシと向けて、だがすぐにその表情は官能にゆがむ。


再び少年の肢体の隅々に、取調官たちの手指が絡み、まさぐり始める。


「ん゜…♡ンングっ…♡」


ぐりゅ──♡ ぐりゅぅ…♡ ぐりゅ。ぐりゅ。

私は両手を組んで、相絡ませ合って。屹立するペニスを両手で拵えた下部の肉穴へとねじ込む。


ぐちゅ。ぐちゅん。ぐちゅぅ……♡

祈りを捧げる合掌の形。その中で私はペニスを扱き始める。


ぶちゅん♡ ぶちゅぶちゅ、ぶちゅン♡


空気が抜けて陰圧のかかった手のひらの間で、少年のペニスが吸い尽くされる。


「あぁぅ…♡、うぁ、んむっ……♡」


亀頭を焦らすこれまでの手技とは全く異なる直接的な刺激。亀頭はクポクポ上下にシゴかれる。

もう焦らす必要はない。

亀頭の弾力と射精に向けて震える竿の感覚を両手に感じながら、私は何度も両手の肉の構築物を骨盤に叩きつける。


「ン゛あぅっ……♡あ、あぅッ!゛」

亀頭が刺激に飽きないよう、両手の指組みを1ピストンごとに変化させる。


左手が上の指組みをほどいて、次は右手を上に。次は指のもつれを完全にほどき、手のひらの肉だけをピッチリ隙間なく張り合わせその間隙で亀頭をコキおろす。

ローションの水泡がぶちゅ♡と泡立って卑猥な音が鳴る。


「ん。んッ♡ んぁ゛♡ イっちゃうッ♡ イクッ──♡」

一瞬で睾丸が引き締まって持ち上がり、スーリの喉が射精を頻りに訴える。


「いつでも好きな時にイきなさい、まぁもう射精のタイミングをコントロールすることなんてできないでしょうけど……♡」


そして、耳元の二人がトドメとばかりに耳を舐る。

ジュルジュル。レロレロ。耳殻の溝を丹念に舌先でなぞる。種族のアイデンティティであるはずのエルフの耳は、極上の官能器として淫奔で邪な口元に吸われ続ける。


「゛んぁ──♡、ア゛っ! 」


「んじゅる♡ じゅるる♡ よかったね~、イかへてくれるって~♡」

「んレロ♡ レロレロ…♡ お耳も、んふ♡最後の仕上げれふ。じゅるるぅ……♡ 」


「──゜!!゛ んぁ゛──♡♡♡!」

一直線に伸びきって。そして、スーリは射精する。その瞬間。


『ぐぽっ♡♡』

左右の耳穴に淫奔な舌肉が押し込まれる。


「♡♥ひ゛ゃ♡あ゛───!!────」


絶叫。体裁も装丁もない力任せの純粋な嬌声が喉を枯らした。


びゅるるる♡ ぶりゅりゅりゅぅ……♡

ビュクっ、びゅるるるぅ……♡


真赤に怒張したペニスから白濁が噴きだす。散々な寸止め生殺しを経た体は、恐るべきボルテージで燃えるように絶頂する。

あたり一面に吹き散った白濁は生ぬるく、草原のように青い少年の匂いがした。


「────゛゛♡♡!!む゛゛♡♥」


びゅるる。どぷっ♡びゅるる♡ ビュクびゅるる♡

ビュク。ビュック……♡


「おーおー♡ 出てる出てる♪ エルフの耳おいしい~♡ んじゅるる……♡」

「耳奥をほじくって、全部吐き出させちゃいましょう……♡ ジュル♡じゅるぷ」


じゅぽ。じゅぽッ♡

じゅぽっ。じゅぽ。


耳奥を執拗に舐る二枚の舌。一滴残らず精液を吐き出させるための命令をエルフの大脳に送り続ける。


絶頂の最中、乳首は練りつぶされ。脇腹はグリグリと圧された。

内向きに倒れて逃げたがる膝の間には、私の上半身を捩じ込んで無理やりにこじ開けてしまう。


「ア゛♡♥゛、ああっン♡゜───!ん」


「ふふ、スゴいわね♡ このまま全部ザーメンひり出しなさい……♡」


私は指の隙間をカリ溝にスライドさせる。ずーりずーりと粘着質に。

一往復ごとに尿道からは精液が飛び散る。


ぶびゅ。ぶびゅ。白濁が竿の根っこの辺りからせり上がり、漏れ出る。


「〜〜゛ッ♡ お゜ン゛♡♡」

両の耳奥を同時に吸い上げられて、エルフの思考は使い物にならない。睾丸はずっと竿の根元に張り付いたままで小刻みに震えていた。


……♡びゅっく。びゅっく。

びゅる……♡ びゅく。


一分ほど経っただろうか。

最後の一滴がペニスからピュルと迸ると、スーリの体はプツンと糸が切れたように弛緩した。


投げ出される手足。

荒れるという状態を通り過ぎて、弱弱しく震えるだけになったスーリの吐息が、彼にまだ辛うじて意識があることを教えてくれる。


「お疲れ様、スーリ。念願の射精はどうだったかしら…♡ あなたがあまりにも激しく絶頂しているから、そのまま死んでしまうのかと思ったわ…♡」


────でも。

「取調はまだ終わらないの……♡ごめんね」


────私の手元にローションを満々と湛えた洗面器と十数枚の布地が運ばれてくる。

色とりどりの布地達が綺麗に折り揃えられて、無害そうに重なっている。

生地も質感も様々なその織布。その意味をエルフの少年はまだ知らない。


(続く)

(先行)地下取調室にて 前編

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