石材の冷たい匂いの中に、微かに薫る生っぽい匂い。 生物が死後化石となる様に、無機物と有機物が同居した不思議な香りが辺りに充満している。 前を歩くレイゼによると、この区画は地下牢として長年使われてきたという。 当初はこの奇妙な薫香の正体がわからなかったが、今やっと合点がいった。 これは捕われた囚人の体液が長年にわたり積み重なり生じたものなのであろう。 床や壁に滓の様に染み込んだ精液、汗といった体液の香りが空間を満たしているのだ。 人間として暮らしていた頃は眉を潜めていたであろうその香りも、いまやどこか心地いい。 これも魔族として順応してきた証なのだろうか。 そんなことを考えながら薄暗い無機質な廊下を進む。 靴底がコツコツと床の石材を叩く高い音のみが響いていた。 時計の秒針の様に一定のリズムを刻む靴音、やがてその音に人の声が混じるようになる。 善がるような呟くようなその音は、次第にはっきり大きく聞こえてくるようになる。 右手に次の部屋が現れる。 室内は先ほど見た小部屋よりも大きく、教室ほどはある。 やはり廊下側に大きな窓ガラスがあり、室内の様子をそこから確認できる。 ご覧下さいとレイゼが室内を指で指し示す。 単純に驚いた。 そこにいたのは、人間の女性だったからだ。 これまでの部屋では、刑に服していたのは全て男子生徒であった。 イジメを働いていたのは殆ど男子だったため、その可能性すら考えてもいなかったが、確かに数人の女子生徒からも嫌がらせを受けていた。 室内の女子生徒には見覚えがある。 確かアキとか言う名前だっただろうか、リクライニング状態の大きなソファに腰掛け、その目は既に虚ろで光を失っている。 女の両側にはメイド服を着た可愛らしい双子の少女が張り付き、女に下った刑罰を実行している。 まず目に入るのは座った女の下半身に貼り付く異形の触手だ。 イソギンチャクのような出で立ちで、朱色のグロテスクな色彩が目に飛び込んで来る。 中央の本体から幾本ものヌラヌラと照った触手の肉束が蠢いている。 触手が群がる先には、女生徒の腰がある。 その両脚を八の字に開き固定した状態で、女性らしく丸みを帯びた腰部に覆い被さるようにして、触手は陣取っている。 触手の1本1本は鉛筆ほどの太さに揃っており、緻密に或いは乱暴に、女の下半身を執拗に責め立てる。 草原がそよぐ様に触手の束がうねり、内腿や腰骨付近を愛撫したかと思えば、ツヤツヤに磨かれ切った女生徒のクリトリスに触手の先端が捩じ込まれていく。 女子生徒はその全ての動作に、枯れ切った喉を震わせながら絶えず嬌声を発する。 触手束の流動に呼応するように、時折下半身が跳ね上がったり、伸び切った足先に一層強い力が込められる。 容赦のない快楽に翻弄され続ける女子生徒の耳元では、双子のメイドがボソボソ何事かを囁き続けている。 「彼女たちは屋敷のメイドのミラとラミです。この人間の女のお世話をお願いしております。」 『人間の女』 レイゼは冷たくそう呼ぶ。 餌になりうる男子ならまだしも、餌にもならない人間の女性には興味のカケラも持ち合わせていないのだろう。 「この女は、リーダー格の男の彼女だそうですね…。王様へ直接の暴力こそありませんでしたが、私物を隠したり、酷いゲームを企画したり、イジメの動画を後ろから撮影していたりと情状酌量の余地は皆無です。」 レイゼがガラス越しに手を女子生徒の方向へかざすと、掌は赤色の光に包まれる。 何か触手の動きを活性化させる魔法でも使ったのだろう。触手の動きがにわかに激しくなる。 甲高い絶叫とともに、女の上半身が仰け反る。 触手の塊に覆われた女性器は外部からは見ることはできないが、その内側では間違いなく苛烈な愛撫が続けられている。 『グチュグチュ』と卑猥な水音が触手束の奥から聞こえてくる。 足先は可憐なバレリーナの様にピンと伸び切り、触手の隙間からは触手の発する粘液と、女生徒の愛液の混じった液体が溢れ落ちる。 「この女に関する最も邪悪なエピソードとして、王様のクラスで現金の盗難があった際に、自らが犯人だったにも関わらず、その罪を王様に擦り付けたというものがあります。」 レイゼに言われるまで忘れていたが、そんな事があったような気がする。 「そのため、この部屋のテーマは『謝罪』です。女には100億回の謝罪の言葉を発するまで解放しないと伝えています。」 なるほど耳を澄ますと、女子生徒は千切れそうな喘ぎ声の間隙で「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝罪の言葉を述べ続けている。 「正しく謝罪が行えるように、魔界の触手生物を女の女性器付近に貼り付けています。 その結果として、この女は今10秒おきに絶頂を繰り返す様になってしまいました。 快楽の洪水が止めどなく下半身に集中し、意識を保つのもやっとと言った所でしょうか…♡」 大層嬉しそうにレイぜは表情を緩ませる。 「ただ、これだとすぐに死んでしまうので、絶えず回復させながらの運用をしています…♡」 魔界の触手は余りにも刺激が強いため人間であれば直ぐに搾り殺されてしまうのだという。 どうやら、女生徒の両耳のメイドが回復魔法を詠唱し続けているようだ。 「ですが、まだ少し弱いですね…♡」 そう言いながらレイゼはドアを開け、部屋の中に入っていった。 「あ、レイゼ様♡今日も綺麗~♪」 「こんにちは~、綺麗~♪」 2人のメイドは、レイゼに気付くと一旦作業を止めて楽しそうに話す。 「うふふ♡二人ともご苦労様。どんな様子かしら?」 「うまくいってるよ~、アキちゃん、最初は暴れまくってたし♪」 「でも今はあんまり動かなくなっちゃった。凄い気持ちよさそうに溶けちゃってる笑」 「そう…、アキちゃん、しっかりごめんなさい言えてる?」 「まだ10万回くらいかな~、何百年もかかるね~」 「最初はちゃんと言えてたけどね~、今はボソボソだね。」 「ふーん…」と不満げな顔をして、少しのあいだ思案するレイゼ。 「ちょっと触手を交換してみましょうか♡ちゃんと心から謝れるように…♡」 そう言うとレイゼは空中に指を振り、小型の魔法陣を浮かべた。 次いで、女生徒に貼り付いているイソギンチャクのような触手を引き剥がすと、その魔法陣の中に放り込み片付けた。 自由に物を出し入れ出来る倉庫のような魔法陣のようだ。 触手が離れ、束の間訪れた休息。 ここでやっと女生徒の下半身の全貌が明らかとなるが、酷いものだ。 彼女が座っているソファの表面には、大量の粘液や体液がこびり付き、水溜りの様に濡れている。 ツヤツヤに磨かれた女性器は触手が取り去られた今でさえヒクヒクと戦慄き、苛烈な刺激の余韻に痙攣している。 レイゼは同じ魔法陣から今度は別のモノを取り出す。 魔法陣の奥底からズブズブと這い出てくる細長い「それ」。 『ねちゃねちゃ』と粘っこい水音を上げて、姿を現したのは別個体の触手だった。 緑色のイモムシのような形状をしており、中央部分の本体から直径5,6センチ程の触手が数十本伸びている。 さらにその1本1本には、海ブドウの房のように粒々とした突起がびっしりと生え整っている。 「わ、知ってる。これヤバい奴だ」 「深部魔界の奴だ。図鑑で見たことある。」 「ウフフ♡2人も気を付けてね。捕まったら魔族でもカラカラに干からびちゃうから…♡」 眼前に突如現れた新たな触手に、女生徒は直感的な「恐怖」を感じた。 その触手を目にした途端「ごめんなさい!ごめんなさい」と懇願する様に叫ぶ声は一層大きく悲痛なものに変わる。 その様子を見て少し満足したのか、レイゼは嬉しそうに微笑んだ。 女生徒の懇願をよそに、レイゼはその触手の塊を浮遊させると、慎重に女生徒の腰辺りへと落としていく。 危険極まりないというその触手生物は、獲物の気配を感じ取ったのか、触手をざわめかせ『ぬちゃぬちゃ♡』とヨダレのような潤滑液を溢れさせる。 獲物を焦らすよう、蜜が落ちるような速度でゆっくり、ゆっくりと触手の束が降りていく。 そして―。 「べちゃ…♡」 接地音が鳴る。 その瞬間。 「ッーーー゛!!!」 喉を引き裂かんばかりの大絶叫が地下室全体にこだまする。 ソファから浮いた脚は目いっぱいに開かれ、爪先までピーンと糸で釣られたかのように伸ばしきられている。 一瞬で粟立った全身の肌が、電流のような強烈な刺激を想起させる。 早速「しんじゃう」「ごめんなさい」などと喉奥から断末魔のような絶叫が振り絞られるが、それに応えるものはいない。 粒々の海ブドウのような触手は女性器の奥にまで出し入れされ、ピストンを続ける。 ブリブリに角張った突起の凹凸が膣壁を掻き回し、女生徒は頭を振り乱して暴れる。 1本でも十分すぎるのに、更なるスペースを求め2本目、3本目が膣奥に殺到する。 内側を掻き出すように凹凸が大きく余裕のあるストロークを続ける。 表面のクリトリス部分にもイボによる蹂躙が行われていた。 複数本の触手が、クリトリスを中央に据えたまま、それぞれ逆方向にスライドする。 長尺の触手と触手の間に囚われた女芯は、触手がゆっくりすれ違う度に、無数のイボから歓迎され続ける。 これには心底堪えた様子で、『ぼりぼり』『ごりゅごりゅ』と肉同士が擦れる音がなる度に、大袈裟なくらい仰け反り、絶頂を繰り返す。 やがて、女生徒の目は大きく見開かれ動かなくなってしまった。 悲鳴も上がらなくなってしまう。 「一瞬で女の許容量を超えてしまったのですね…♡目の前が真っ白になり、ただ『気持ちいい』だけが続く、ドラッグの様な禁断の時間です…♡」 レイゼが愛おしそうに女生徒の頭を撫でる。 その眼からは涙がツーっと頬を伝って落ちていく。 「はっ、はっ」と浅く荒い呼吸を繰り返し、やがて瀕死の虫のようにピクピクと絶頂する。 絶頂に仰け反っている最中にも、主張の激しい凹凸の突起に、女性器のありとあらゆる箇所を蹂躙され続ける。 その結果、1度の絶頂の最中に次の絶頂が途切れなく訪れる。 剥き出しにされたクリトリスを突起になぞられ絶頂。 絶頂中に膣奥をノックされ絶頂。 あまりにも早い絶頂のペースに、魔界にあってなお危険と称されるこの触手の凄まじさに納得する。 「ほら、アキちゃん死んじゃうわよ♡回復、回復♪」 レイゼが促すと、慌てて双子が女生徒の耳元に戻り回復魔法を再開した。 【回復魔法】【回復魔法】・・・。 魔法の光が何度も放たれ室内を照らす。 「うふふ♡この子は見ての通り、とても凶悪な見た目をしており、獲物が死ぬまで離れないタチの悪い触手です。 無数の房からは極めて強い催淫効果のある分泌液が絶えず染み出しているのです♡ 膨張しながら膣壁をゴリゴリ削るピストン、クリトリスを摘んで擦り上げる刺激と合わさると、この世の最高クラスの快楽を味わえる触手だとか…♡」 その間も双子は、回復魔法を連発する。 とても一人の回復では追い付かず、両耳に同時に回復魔法を流し込まなければあっという間に死んでしまうのだろう。 【回復魔法】【回復魔法】【回復魔法】 連続で詠唱される魔法と終わりのない絶頂。 回復のそばから次の絶頂が訪れ、回復分をあっという間に消費してしまう。 女生徒は座っていられず、ソファの上で足を踏ん張り、ブリッジのような姿勢になる。 腰を天井にむかって突き上げ、快楽から逃げようとするも、付き上がった腰にも、無情に触手が殺到する。 【回復魔法】【回復魔法】【回復魔法】 絶頂。絶頂。絶頂。 とうとう足の踏ん張りが効かなくなり、ブリッジが崩れる。 足を投げ出したようにソファに深く座り込み、両の足を八の字に投げ出す。 股の間からは『ぶぴゅぶぴゅ』と下品な音が上がり、愛液や潮が触手の房から滴り落ちる。 「フフ♡ちゃんと謝れるようになったらまた来ますね…♡」 すっかり慣れたつもりだったが、レイゼのこうした残酷な一面が垣間見えると、その美貌とのコントラストには未だに驚く。 やはり彼女も魔族なのだ。 レイゼと共に、女生徒の部屋を後にする。 部屋から遠ざかっても触手の擦れる音や、水が滴るような音がしばらく聞こえていた。 ―――。 ――。 ―。 再び廊下を進み次の部屋へと向かう。 廊下の更に奥側に、その部屋はあるという。 辺り一面の音という音を吸収し、重く佇む石材、底冷えするような冷気のその向こうに次の部屋が見える。 まず聞こえてきたのは、次第に大きさを増す喘ぎ声であった。 やはりその部屋から漏れ聞こえて来るようだ。 壁に掛けられた燭台には火が灯り、その嬌声に時折炎が揺れている。 その声色に鑑みて、次の部屋には恐らく男子が収容されている事がわかる。 もはや慣れたものだ。 廊下に備わった窓から、室内を覗き込もうとする。 ―とはいえ、この瞬間は未だに緊張する。 室内でどんな事が行われているのかは実際に見るまで分からない。 レイゼによれば重罪の者ほど奥の区画に収容されているという。 故に、先程より重い刑が科せられているとなれば、次に目に映るのは「クラスメイト『だった』もの」かもしれない。 罰を与えるに際して、対象が人間のままである必要はない。 重罪のクラスメイトともなれば、何か他の生物に姿を変えられているかもしれないし、或いはそのカタチが変わっているかもしれない。 いくら興味がないとはいえ、そうなればさすがに自分もショックを受けるだろう。 ―だから、室内を覗くその瞬間が怖いのだ。 ガラスの手前で息を整え逡巡する。 その不安を察したかのようなタイミングでレイゼが話しかけて来る。 「刑を執行中の人間は、全て刑の執行後に人間界へ送り返します。 時間を操作し、拉致してきた時間にそっくりそのまま戻ることになります」 「ふふ…♡意外ですか?魔族は基本的には慈悲深いのですよ…♡ あくまでも憎むべきはその『罪』。彼らは刑を終えればそのまま釈放となります。特に後遺症も残りません。」 『慈悲深い』と言いつつも、その後レイゼが「まぁ、トラウマにはなりますが」と小声で付言するのが聞こえる。 とりあえずその口振りからは、先程まで懸念していた非道い事態にはなっていないだろう。 少し安心して室内を覗き込む。 室内には例によってベッドがあり、その上に男子生徒が拘束されていた。 ベッドに大の字に貼り付けられ、身体をクネクネと捩り悶える小柄な男子。 その顔にはハッキリと覚えがあった。 ヒカルという生徒だ。 脳内で昔の記憶が一度に呼び起こされる。 ヒカルはイジメのリーダー格の腰巾着といったところで、極めて陰湿な性格をしている。 リーダーの威を借り、一般のクラスメイトにまで自分へのイジメに加担する様に脅していた。 その結果として、特に関わりのないクラスメイトからも、無視をする。私物を隠される。落書きをされる。などの嫌がらせの数々が多発するようになる。 室内にはヒカルの他に、それを取り囲む5人のメイドがいた。 ヒカルは簡素な作りのベッドの上で、5人のうち3人のメイドからその手指で弄ばれていた。 『くちゅ…♡くちゅ…♡』 『ぐちゅん♡くちゅ…♡』 『ヌチュン…♡にゅち…♡』 白く細長い手指を持つ3人のメイドが、掌・指先を自由気ままに動かし、小ぶりなペニスを捏ね繰り回している。 サイズの小さなペニスは女性の白く柔らかい手指の上で、溺れるような脈動を繰り返している。 ヒカルの反応を一つ一つ確かめながら、ペニスのあらゆる箇所に指先の刺激が振り撒かれていく。 カリ首を通過するOKサイン。親指の腹で押し広げられるカリ溝。摘むように左右に引っ張られる包皮。 肉棒はメイドの指先からの寵愛を余すことなく甘受し、それに比例して跳ねまわる細腰が快楽の総量を思わせる。 レイゼが魔法を用いて室内の音声を聞こえるようにすると、シンとした廊下に『グチュグチュ』と粘液が爆ぜる音がハッキリと聞こえるようになる。 ヒカルはペニスから伝達される刺激に体を震わせながら、トロりと瞳を溶けさせている。 幸せそうにだらしなく開かれた口の端からは唾液が流れ、刑罰と言うよりもむしろ至福の時間を過ごしているようにも見える。 「ふふ…♡ヒカル君幸せそうですね♡」 やがてヒカルの腰がビクビクと大振りの振幅を示し、射精の前兆を周囲に伝える。 それを見てメイド達は色めき立つ。 「ヒカルくんイッちゃいそうだね〜♡」 「うんうんイッていいよ〜♡♡また、お姉ちゃんのお手手にいっぱいビゅビゅ〜♡ってしちゃおうね〜♡」 「ウフフ…♡どうしたの?そんなに顔強ばらせて…♡折角お射精出来るのに…♡」 手淫を続けるメイドの甘美な煽り、それとは対照的に、ヒカルの顔には何故か恐怖の表情が浮かんでいく。 『くちゅ…♡くちゅ…♡』 もはや泣きそうに崩れた顔を晒しながら、メイドの手の中に精を放出する他無いというポイントまで来てしまう。 射精の準備を促す様にメイドの指先が一斉にストロークの速度を早める。 3人のメイドの計6つの手筒が、ロープを上る様に上から下へのダウンストロークのみを集中してペニスに投下していく。 綱を手繰り寄せるように、3人の粘液塗れの肉筒が交代で右手、左手、とペニスを扱き下ろす。 耐性の皆無なペニスはこの甘やかしに、もはや射精を留めておけない。 やがて射精前特有の硬く怒張したペニスの先端から精液が放たれた。 『びゅるっ、、どぷっ、、』 既に何度も射精しているのだろう、力なく零れ落ちた精液は色もどこか薄い。 ヒカルは終始顔を強ばらせていたが、射精の快感には抗えない様だ。 目を閉じ、快楽の軋みに切なく表情を弛緩させる。 射精中にもお構い無しにペニスを撫で下ろす白い指が敏感な状態のヒカルを更に追い詰める。 結局ヒカルの射精後もメイド達は手の動きを止めず、尿道に留まった精液を残らずコキ出す魂胆だ。 『びゅ』と最後の一滴が放たれたことを確認し、ようやく手の動きが止まる。 その頃にはすっかりヒカルの顔は恐怖一色に染め上げられていた。 恐怖を絵に描いた様に引き攣った表情。メイドは自分達の掌に付着した精液をヒカルの眼前に広げる。 『ぐぱぁ♡』と開かれた10本の指の間には粘性のある白濁液がクモの巣の様に絡み付いている。 その屈服の証をヒカルにしっかりと見せ付けた後、肉厚の舌が手に付着した精液の雫を潰すように舐めとる。 「気持ち良さそうにピュッピュッ出来ましたね〜♡」 「じゃあヒカルくんお待ちかねのお潮タイム♡いっちゃおっか♡」 「さっきみたいに白目剥きながら失神しちゃお♡」 その言葉を合図に後ろに控えていた2名の別のメイドが、微笑みを絶やさぬまま、静かにヒカルのベッドに近づいてくる。 その手にはグロテスクな外見をした搾精生物を抱えている。 ヒカルの目が絶望の色を反射する。 蒼褪めた表情のまま「い、いやだ!」とか「くるな!」とか、泣きそうな声で虚勢を張っている。 ここでやっとレイゼが口を開いた。 「彼に課しているのは1万回の『気絶』です♡。潮吹きにより既に何度も気を失い続けています」 他人事の様に説明する彼女の言葉を遮るように、室内からヒカルの泣き叫ぶ声が聞こえてくる。 「射精直後責めを担当するのは魔界の搾精生物です…♡これが結構キツいんです…♡」 レイゼの指さす方を見ると、ヒカルのペニスには先程の女生徒と同じく、異形の触手が貼り付いていた。 「あ゛っ!アア!!ンぐ゛!!」 「ヒカル君凄い悦んでますね~♡」 「この亀頭責め特化の子がまたヒカルくんの亀さんいい子いい子してくれてますよ〜♡」 子犬ほどの大きさで電柱ほどの太さの胴体からは、枝分かれした夥しい数の細い触手が箒のように広がっている。 大量のミミズのような触手部分からはボタボタと無尽蔵に粘液が垂れ落ち、射精直後の敏感なペニスにを触手内部に呑み込んでいる。 「ああ゛!!ッ゛!!ごめッ!ご゛め゛んなざいッ!!」 ペニスは触手の束の内部に囚われ外部から観察することはできない。 ただ、ヒカルの絶叫と、目尻に溜まった涙滴、バウンドするように飛び跳ねる腰がその苛烈さを存分に示す。 「んあ゛っ!ア゛!あ!あ゛あ!!」 『ぎゅり…♡ぎゅむっ…♡』 ゴム手袋を絞るような摩擦音がペニスから聞こえる。 触手の表面が亀頭を削る音だろうか。 その音がなる度、ヒカルの腰は釣り上げた魚の様にベッドの上で大袈裟なまでに暴れ狂っている。 『ぎゅり…♡ギチッ…♡』 「じヌっ゛!しぬっ!む゛り゛―!む゛り゛!」 注意深く観察すると、無数の触手の先端の造りには2種類ある様だ。 吸盤のような窪んだ構造のものと、細かい突起状の立体構造を有するものが混在している。 そして、合計50本とも100本とも分からない大量の触手は、種類ごとに2チームに分かれ、あどけない肉棒をしゃぶり尽くしていた。 オモテの尿道から亀頭上面、竿の根本までの広い部分にかけては、列を成した触手の吸盤面が、まるでシートのように平面に規則正しく覆い被さる。 ペニスのオモテ半分側にゴムシートを接地させているかのようにも見える。 その状態のまま、タコのような円形の各吸盤は吸い付きを始める。 吸盤が亀頭に吸い付く際のクポクポと小気味よい音が辺りに鳴り、その度にヒカルは腰骨に響く切ない疼きに腰砕けになる。 だがオモテ面はあくまでもサポート、ペニスを吸盤で動かない様に固定するのが主目的らしい。 悲惨なのは、やはりペニスのウラ面である。 特に性感帯の集中する裏スジやカリ首には可哀想な程に触手が集まり、まるでモップの様だ。 その1本1本が意志を持って少年のペニスを弄ぶ。 細かい突起構造が、ペニスの亀頭の先端から付根までに強く押し付けられる。 触手の内側には粒高のイボが生え揃い、赤くザクロの様な見た目をしている。 その凹凸の隙間からヌラヌラと潤滑液を垂れ流し、表面は赤黒く輝く。 上下、そして左右に蠢く触手はどうすれば男が泣き叫ぶのかを熟知しているようだ。 ジタバタと転げまわる腰元には見向きもせず、ひたすらにペニスの細部を点と面の双方で蹂躙する。 『ぎゅぢっ♡ぎゅち♡』 「あン゛っ゛!!ごめんなざい!!やめで゛!!」 『ぎち…♡ぎちゅ♡』 射精時の快楽と等価交換するような忌まわしく苛烈な直後責め。 当初は謝罪を繰り返していたその声は、やがて只の絶叫に変わる。 「この子は亀頭責めに特化した子なんです…♡射精後のおちんちんをその突起がびっしり生えた触手で可愛がってくれるんです♡」 『じょり…♡ゴリ…♡』 『ごり…♡ごりゅん…♡』 まるで石臼を挽くかのような重い音が繰り返される。 「目がチカチカしちゃうくらいキツ~いでしょ…♡男の子は皆死んじゃう位の思いをしてこの刑罰を受けていくのですよ…♡」 ヒカルの太腿に絡みつき、足を閉じさせない様に固定した状態で搾精生物はその触手でペニスの細部にまで激烈な擦過刺激を繰り出している。 器用にそれぞれの触手を操り、皮まで根元をズリ下ろしながら残りの触手が小さな亀頭を絶え間なく蹂躙していく。 「あ゛あ゛あア゛ぁ!!!!!でるっ!でるッでるゥ!!」 「潮吹きタイムです…♡いっぱい出して、い~っぱい反省しましょうね~♡」 触手表面の吸盤は潮吹き中にも重要な役割を果たしているようだ。 亀頭の表皮を吸引しながら綺麗に磨いていく。 吸盤に吸い付かれた亀頭には薄っすらと円形の跡が残り、摩擦力が底上げされているのがわかる。 その全てが少年のペニスから潮を搾り取るために蠢いている。 触手の動く音は「キュッキュッ」と小気味よく鳴り、断末魔のようなヒカルの絶叫と合わさって二重奏を奏でている。 「舌をでろ~ん♡って零れさせて♡だらしないワンちゃんですね♡」 「早くお潮して気持ちよくトんじゃいましょうね~♡何回も何回も…♡」 「あ、あっ、あぁ!!くるゥ!でりゅ!」 「ほら出せ、潮吹いちゃえ…♡」 「思考力がなくなるまでやりますからね…♡」 なおも続く射精直後の亀頭責め―。 ゴリゴリと亀頭をイジメ抜く残酷な触手摩擦に身も心も徹底的に蹂躙され―、遂にその時は訪れる。 『ぷしゅ』と短い破裂音と共に、先ずヒカルのペニスから水のようなサラサラの液体が少量流れ出る。 更にその液体が呼び水になり『ぷしゅぷしゅ』とその音は強くなっていく。 そして― 『ぶしゅっ、プシュウウぅ、ぶしゅうう!!』 力いっぱい腰を反らしたヒカルの尿道から透明の液体が勢いよく放出される。 男の潮吹きが始まったのだ。 「うふふ…♡出てる出てる♡」 「全部出しましょうか…♡ぜーんぶです…♡」 『ぷしゅっうう、ぴしゅううう…♡』 「ンくっ…♡んはっ…♡ああぁぇ♡」 潮吹き中のヒカルは、苦しそうな気持ちよさそうな名状し難い声色の呻きを発している。 体は弓なりにのけ反っている一方で、顔はだらしなくとろけ落ち、瞳孔は上向きにひっくり返っている。 「うふふ♡いい量が出せてますよ~♡」 「ええ…♡ヒカル君のお潮、た~くさん出てますね♡」 「この触手ちゃんがよっぽど気に入ったんでしょうか…♡お潮の出が悪くなるまで…♡この子に愛されて下さいね♡」 ガクガクと仰向けの身体をベッドの上で伸び曲げさせ、喉の奥から絞り出すような叫びを振り絞る。 『ごり♡ごり♡ごり♡…』 『ぷしゅ、ぷしゅ、ぷしゅぅ』 潮吹きを更に催促する様に、亀頭磨きはリズムを獲得していく。 『ごりゅ…♡ぐりゅ…♡』 『ぶしゅっ…、ぷしゃあ、、ぷしゅ』 『ぐちゅん…♡ごりゅう…♡』 『ぴゅしゅうう、びしゅう、、』 小刻みに吹き出し続ける潮のシャワーの中、搾精生物も嬉しそうに水浴びを楽しんでいる様に見える。 当然、その間も亀頭を磨き削るような触手の動きは止まず、潮はいくらでも吹き出し続ける。 「潮吹きの後は、気絶ですね…♡お休みなさい♡♡」 「ばいば~い♡また後でね~♡」 「いい夢が見られるといいですね~笑♡」 メイドが口々に意識の朦朧とするヒカルに言葉を投げ掛ける。 執拗な亀頭責めにより放たれた男潮の量はおよそペットボトル1本分は出たであろう。 ベッド全体に大きな円形のシミを作っている。ヒカルはいまや目の焦点も疑わしい程だ。 『ごりゅ…♡ごぢゅ…♡』 「あはぁっ、、ハァっ、、」 『ごりゅぷ…♡ごりゅん…♡』 『やば、やばあ…♡』 肩で息をするように小刻みに息を荒らすヒカル。 その呼吸とは対照に、瞼はどんどんと閉じられていき、そして―。 「ハッ、、はっ、、はぁっ―。」 息をフゥと大きく吐き出したのを最後に、プツンと糸が切れるようにヒカルの肢体が脱力する。 「うふふ♡気絶しちゃいましたね…♡気を失うまでの間隔が段々短くなっていますわ…♡」 「今ので651回目の気絶ですね…♡じゃあ、早速もう1回…♡」 近くにいたメイドの1人が、意識の途切れたヒカルの手を持ち上げ、パッと手を離す。 重力のままにダラりと垂れ落ちるその様子を見てクスクスとメイド達が邪悪に嗤う。 吸盤で力強く貼り付いたまま、まだペニスを貪り続けている搾精生物。 ベッドの上に投げ出されたヒカルの四肢を横目に、触手はなおも手腕を蠢かせ続けている。 メイドの一人がヒョイと指を振る。 すると、それまで激しく蠢いていた搾精生物の動きが段々と鈍くなり、やがて完全に停止してしまった。 簡単に剥がれるようになったそれをひょいと持ち上げる。 ヒカルの太腿や腹部には、吸盤の吸い跡が赤くハッキリと残されている。 このままの状態でヒカルを放置すれば、恐らく死ぬまで離れなかったのであろう。 水音も、摩擦音も、嬌声も、すべての音が一瞬静まり返った。 地下牢本来の静寂が束の間訪れる。 【【【回復魔法】】】 その静寂は早々に破られた。 意識のないヒカルの身体に向けて、先程から幾度も聞いている回復の魔法に纏わる詠唱をメイド達が済ませる。 それを受け、ヒカルの身体は柔らかな光に包まれる。 肌にはハリツヤが戻り、血色もみるみる良くなっていく。 皮膚に深く刻まれていた吸盤の跡も、体内に染み込むようにスゥと消えていく。 先程の女生徒同様、強制的に回復させられた状態で刑の執行が行われているのだろう。 白目を剥いて気を失っているヒカルを揺り起こす。 「ハァッ…!」と大きく息を吸い込んで意識を取り戻したヒカル。 息を整える間さえ与えずに、無慈悲にメイドが告げる。 「おはよう♡素敵に気絶してましたよ…♡うふふ…♡」 自らの置かれた状況を思い出していくヒカルのその表情がどんどん青褪めて行く。 笑うのを堪えながら、メイド達がその絶望に満ちたヒカルに優しく話しかける。 「おはようヒカル君…♡次はどうやってぴゅっぴゅ♡します?お口好きだからフェラでやってあげよっか?」 「そうしましょうか…♡3人の飴玉を舐め溶かすような極上の舌技で、ゆっくり幸せなお射精に導いてあげましょうね♡」 その言葉を聞き、ヒカルは首をブルブルと左右に振り、目には薄っすら涙を溜めている。 それをニヤニヤとした表情のまま堪能し、有無を言わせずメイドの唇がヒカルのペニスにキスを始める。 次の『刑罰』が開始されたのだ。 『ちゅぷ…♡ちゅぱ…♡』 『ぢゅぷ…♡れろちゅ…♡』 『ぴちゅ…♡ぺちゅ…♡』 3枚の舌から繰り出される軽やかで甘い舌の感触に、強張っていたヒカルの表情も徐々に緩んでくる。 次第に力が込められた舌先は硬度を増し、ペニスのあちこちを舐めとっていく。 先程の苛烈な亀頭責めとは対象的に、隅々まで労わるような舌の愛撫にヒカルのペニスも硬くなっていく。 「ヒカル君のおちんちん小さくて舐めやすいです♡」 「3枚のベロ肉が精子をねだってますよぉ…♡」 「ヒカル君が一番気持ちいい瞬間にイカせてあげるから期待しててくださいね~♡」 肉厚で濡れた舌肉が、ペニス全体を覆い隠すようにストロークを始める。 『じゅるぷ…♡じゅりゅ♡』 『じちゅぷ…♡れろべちゅ…♡』 『ぺちゃ…♡ぺちゅ…♡ぺちゅ』 三枚舌が竿の根元から先端までを淫靡に舐めとっていく。 それ自体が触手と見紛う魔族の舌肉が、あどけないペニスをあやす様にしゃぶっていく。 濡れた舌の表面が亀頭を撫でるたびに伸びていくヒカルの足先。 極上のフェラによる射精への期待と、その後に待ち受ける結末への恐怖で表情はぐちゃぐちゃに歪んでいる。 室内のメイド、そしてレイゼもニヤニヤと気分よさそうにその表情の移ろいを観察している。 「潮吹きの前段階の射精は、彼をとびきり甘やかすように指示しています。 まるでご褒美のような甘い射精とその後に待ち構える絶望の潮吹き…♡何度見ても飽きませんね♡」 『ぢゅぷ…♡じゅぷる♡』 『ぢゅぽ…♡ぶちゅる…♡』 『びちゅう…♡べちぁあ…♡』 メイドのフェラチオは徐々にそのスピードを増し、遂にはイカせるような速度に変わる。 鈴口に唇を寄せストローの様に吸い上げながら顔を上下させるメイドのバキュームフェラ。 その眼下では残る2人がカリ溝を舌先でほじくる様にして射精の瞬間を待つ。 『じゅぼぼ』とバキュームの隙間から唾液が鳴る音、『れろれろ』とラ行の音階を奏でながら行われるカリ溝掘り。 その音の最中、身をよじり逃げ回ろうとする少年の下半身がダンスをするように揺れる。 「ん、にげひゃだめ…♡ぶざまにおクチにひゃせいするまではなさないからね~♡」 『れるちゅ…♡れるちゅる…♡』 腰を上から手で押さえられながらも続けられる舌肉の流動に、ヒカルも遂に観念したのか大人しくなった。 『ぶぢゅる…♡じゅぼぼ♡』 「失神まで一歩一歩近づいてるのがわかりますか…?あの快楽で視界がホワイトアウトする瞬間を思い出して怖くなってきたんですね♡」 「精液はバキュームフェラのお姉ちゃんにまた一滴残らず吸い取ってもらおうね~♡ヒカル君イってるときに口内バキュームされるの大好きだもんね~♡」 フェラチオ中は満足に話せない3人に変わって、失神担当の2人がヒカルに囁きかける。 「あ、あ♡やめてぇ…♡」 ヒカルの口からは震え声のまま、命乞いとも言うべき哀願が続けられる。 だが、濃密で甘いフェラチオの前に声の輪郭は溶け落ち、既に口だけのものになっている。 「もう出ちゃうんですか?イったらまた失神させられちゃうんですよ…♡」 「いいんだよね~♡お姉ちゃんたちのお口でいっぱいザーメン吸い取ってあげる♡」 「ァ、ヤだあっ…♡やだぁ…♡」 「そんなとろけちゃった声で言っても説得力無いよ~♡」 「玉袋が持ち上がって…♡あ、お射精来ますね…♡」 「イっちゃえ♡気絶確定お射精どうぞ~♡」 「イケ…♡後悔しながらだ~せ♡」 下品な口調で行われる射精煽りに、とうとう射精の瞬間が訪れる。 ヒカルの小さな下半身が腰を起点に仰け反る。 「ん!あぁ…♡イクっ!♡♡」 『びゅるっ』っと放たれたであろう精液は、先端をぱっくり咥えたメイドの口内に全て吸い込まれ、その様子は見えない。 『じゅるじゅる…♡』と吸い取った精液を口内で濯ぐように、緩急の付いたバキュームが鈴口に浴びせられていく。 射精中も柔らかな唇に鈴口を愛でるように吸い続けられ、極上の射精を堪能する。 「あぁ…♡へぇあ…♡」 よほどそれが気持ちよかったのか、それとも後の恐怖からか、ヒカルは情けない声を響かせたまま、目元からポロポロと涙の粒が零れ落ちていく。 甘く長い射精が終わる。 とすれば、次に待っているのは―。 「イ、嫌ッ、、!!ヤだ、、!!」 もはや全てを悟った、まな板の鯉同然のヒカルのもとに、先程の搾精触手を携えて近づくメイド。 ベッドの上の獲物を見下ろすその目には嗜虐の炎が揺蕩っている。 メイドの小脇では、ウネウネとその端部を四方に揺らめかせた触手が、早くも射精直後のペニスを見据えて潤滑液をポタポタと零している。 敢えてゆっくり歩むかのように、1歩、また1歩とヒカルに近寄る刑の執行人。 その歩み毎にヒカルの血の気が引く様は、余興として申し分無い。 だが、その後を見届ける事を選ばなかった。 事が起きるその前に、くるりと踵を返し、廊下の先へと進んでいく。 「いいのですか」と後ろに付き添うレイゼが一応尋ねる。 先程と同じことがこの後も延々と繰り返されるのだろう。 そうであればもう十分楽しめた。 それよりも先の区画を早く見たかったのだ。 復讐心などはもはや一切残っておらず、ただ刑の執行の様子を一種のエンターテイメントとして眺めている自分がいた。 その意味ではレイゼが最初言った「面白いものを見に行こう」という提案は正しかった。 「さて、残す区画もあと一つです。」 レイゼが興奮を押し殺した声で呟く。 この先には間違いなく「リーダー格」の男がいるのだろう。 そして、その罰はこの区画にいた2人とは比べ物にならない程重いだろう。 逸る気持ちを押さえて、また仄暗い廊下の先へと歩を進める。 背後の廊下からは今際の際のような絶叫が聞こえ、やがて静かになった。 (③へ続く)