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小梅
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こちょ憑き(榊透子編:6)


「ひっ…あ゛ひっ……」


 あまりのくすぐりの弱さに、定期的に施されるインターバル。

 だが純然にくすぐりから逃れるわけではなく、爪先霞める程度にソフトタッチで足裏にのの字を描き続けるマジックハンド。

 いっそ一気呵成にくすぐり犯され失神でもしたほうが、榊女児にとって幸せだろう。

 まぁ、彼女にそれを容認する勇気を求めるのは、流石に酷というものだが……。


「おねっ……ひゃっ……」


 ちょろちょろと、榊女児の股間あたりから聞こえてくる、耳心地の良いせせらぎ。


「ほねぇっ…ひあぁああああぁっ」


 そんな中、半開きな涎塗れの唇から零れ落ちるのは、「おねえちゃん」といった単語。


「おへぇっ…ひゃうぅうぅううっ」

「ふふっ、お姉ちゃん大好きなんだね~、可愛い♡」


 気持ち悪いほど事細かと調べ上げられた調査部の資料を見るに……なかなか躾け厳しい家庭環境なのか――

 その中で唯一、心の拠り所とも言える優しい姉を、弱々しい……途切れ途切れの排尿をしながら呼び続ける健気な妹。

 ……なるほど、だからか。

 本日の段取りの中、一際目立ったイレギュラーが一つあったのだが、その理由を今なら全て分かると納得していると――


「あぁ……っ」

「お゛ねぇっ…ひゃう゛ぅうぅっ」

「私もこんな妹がほしかったなぁ~♡」


 いや……絶対ごめん被るだろう……。

 もはやそう思える理性もない。

 そんなアヘ笑顔極まる榊女児に代わり、俺が突っ込んでおく。

「ん゛ぶうぅううぅうぅううううううううううううううぅううううううぅッ!!!」

「わぁっ、くすぐったそ~。見てるこっちの足裏もむずむずしてきちゃう♡」


 そして、ある程度のインターバル挟みながら行われ続ける、終わりの見えぬくすぐり地獄。

 その悶絶の責め苦は、回を重ねるごとに無慈悲と濃厚へなっていき――


「ぶばあぁああああああああぁあああぁあああああぁああぁあッ!!!」


 今では、足指の間をこそこそと踊り這う白い羽根。

 薬剤科特製ローションを浴び、ぬるぬると滑らかさ増したマジックハンドたち。

 そしてテカテカ濡れ光る小さな足裏を豪快と擦り付ける剛毛ブラシ。


「ほひい゛いいいいいいいいいいいぃいいッ!! お゛あ゛あぁあああああああああぁあああッ!!!」

 

 あまりのくすぐったさに、自傷行為と舌を嚙まぬよう――

 咥えさせられたボールギャグからは大量の唾液が溢れ飛び散り、脳内を支配するくすぐったいという衝動を振り払うよう、長い黒髪をバサバサと振り乱す。


「ふぎっっ!! む゛ほぉおぉおおおおおぉおおおおおおおぉおおッ!!」

「でもでもぉ、気絶しないようにぃ、ちゃーんとコントロールしてあげるからぁ――」

「ぶむ゛う゛ううぅうううううううううううううぅうううううッ!!!」


 ここまでくすぐり耐性のなさと、TTS依存度のアンバランスさ……。

 それは「くすぐられたいけど、くすぐられるのが怖い……」という矛盾の欲求に苛まれ、混沌と少女の大きな精神負荷に繋がるのだが――


「安心して身を委ねてねぇ、透子ちゃん♡」


 指導員の言葉を極めて好意的に捉えるのならば……

 その対策法はいくつか用意されており、殊更今日に限って言えば最良の日だと言えよう。


 なぜなら――

 



 こちょ憑き(榊透子編) 了


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