「はっ、はやく! はやくこれはずしてよぉ!」
意識を取り戻した途端、部屋中に響き渡る金切り声。
「はっ…あぁっ……んはっ! あぁあああああぁああっ!」
「まぁまぁ、だめだよ~。そんな我儘言ってちゃ~♡」
「やだぁっ! も゛っっも゛うくすぐったいのやあ゛あぁああああああぁあああぁああっ!」
もはや大人と対等であることを主張するよう、背伸びし肩肘張った生真面目少女の面影はなく――
ただただ己の敏感な肢体には天敵すぎる、あの妖しい刺激の脅威に怯え泣く榊女児。
まぁ――
「やあぁああああああああぁあああっ! や゛だああぁあああああああああぁあああッ!」
失神するほど笑い悶え、目が覚めたらこのあからさまな拘束状態では……致仕方のない事だろう。
……しかしながら――
「おねがいっ! おねがいしますっ! も゛っ…う゛っ…やだよぉおおおぉお……っ!」
「ふふっ、だめ~♪ だってまだこちょこちょもしてないんだよ、透子ちゃん」
そう、まだくすぐってすらいない。
わきつくマジックハンドの指先を見せつけるだけで、この敏感少女を本格的にくすぐってもいない。
正直、その焦れた状況に若干のやきもきを覚えたが、今ならそれが早合点だったと素直に自分の非を認めることが出来る。
「ふふっ、足指そんなピクピクさせちゃって、もう早くこちょこちょされたいのかなぁ~♪」
「やっっ、やあ゛っ! きっきゃああああああああああああぁッ!! や゛ああぁああああぁあああああぁああぁッ!!」
やはりさすがと言うべきか……。
いけ好かない性悪女だが、こと仕事に関してはリスペクトせざる得ない。
俺と同等……いやそれ以上に、発展途上な少女たちの肢体をくすぐり犯すことに至上の悦びを見出す。
そんな変態サド女が選出したものは、いきなり前菜すっ飛ばしたメインと言わんばかり――
「う゛ぁっはははははははははははははははははははははははッ!! ぎゃははははははははははははははははははははッ!!」
くすぐったがりな少女の最大の弱点――
すべすべした足裏に施される、容赦の欠片もないくすぐり責め――
「びゃああぁああははははははははははははははははッ!! ひきいぃいいいいいいいいいいぃいいいいッ!!」
足裏が弱いものにとって悪夢のような、五指とも全て強制的に開かされた頑強な拘束。
反面、細い手首を縛るゴムバンドの拘束はたわみ緩く……。
しかし、どうがんばっても足裏まではギリギリ届かない、なんとも意地の悪い仕様だ。
「ん゛ひっっひきぃいいいいいいいいいいいぃいいいいッ!!」
不可なことを許容できるはずもなく、どうにか無防備な足裏を庇おうと、腕や肩を大仰にガクつかせる必死な姿は非常に愛らしい。