「あらあら、ちょっと表情が固いわね~。もしかしてぇ緊張しちゃってる?」
「いえ……別に……」
俺ですら気づけたのに、現場の人間が分からぬはずもなかろうに……。
そんな白々しすぎる指導員の問いかけに、榊女児は焦燥隠せぬ声音で必死に取り繕おうとしている。
だが事前の身体検査の際、下着姿になることすら恥じらっていたのに……。
今はこの年代特有の肉付き薄い裸体を全て白日に晒しながらも、恥じらう余裕がなくなっているあたり――
「はぁっ……はっ……はぁっ……」
過呼吸気味な榊女児が何に……何をされてることをそんなに怯えているのか、火を見るよりも明らかになってしまっている。
「そかそっか~。じゃあ遠慮なく~ぽちっと♡」
初めから遠慮などする気微塵もない指導員の弾んだ声を皮切りに、ぬっと妙な威圧感を持ちながら出現するドローンマジックハンドたち。
「んはっ!?」
榊女児はたまらず、切れ長な瞳を大きく見開き華奢な身をブルっと戦慄かせる。
「んっ……ふっ……」
「あらぁ、急に心拍数上がりだしちゃって、どうしちゃったのかしら?」
「ふぅ…ふっ……うぅっ……」
指導員のニヤつく質疑に答える余裕もなく――
榊女児は無防備な脇腹の真横に置かれた圧ある存在を強烈に意識しながら、何かを抑え込むような身震いを繰り返している。
「まだ何もしてないはずなのに、おかしいわね~」
そう……確かに……『まだ』何もしていない。
「ん゛っっふぅうぅっ!」
これは……数々の敏感少女たちを見てきたが……その中でもかなり――
「ふふっ、さっきからいろいろ聞いてるんだけど~、無視されるとお姉さん悲しいな~」
「ひっっぐっっ!?」
敏感過ぎる、無防備に晒されたくすぐり魔垂涎ものの幼い肢体。
そんな大好物を前にした指導員の情欲を体現するかの如く、わきわきと滑らかに蠢き始める我が技術部自慢のマジックハンドたち。
「おーい、聞いてる~?」
「ん゛っ…くっ……はぁっ!」
もはや平静を装う気力は微塵もない。
「んっ…はっ…んぅうぅぅッ!」
一度でも屈してしまったあとに起こる地獄……それを本能が察したのか……。
どうにか笑いの衝動を抑え込むよう、白い歯を剥き出しと食いしばり、わきつくマジックハンドたちから数センチでも遠ざかろうと、拘束限界まで腰のくねりを繰り返す。
しかしながら、ここまで過敏な反応を見せてくれると――
「いっ……ひっ……くひゅっ!」
人間の指の動きをトレスさせながら、更なる上位互換と――
連日ラボに泊まり込んだあのデスマーチの日々も、とても有意義なものだと切に実感できる。
そんな想いに浸る中――
「ぷひゃっ――」
汗煌めく火照った柔肌に誘われるよう、マジックハンドたち近づいた瞬間――
生真面目な少女の口からとは思えぬ、間の抜けた嬌笑が迸り――