もう生徒それぞれ個別のストーカー……もとい調査員がいるのでは?
そう不穏なことを勘ぐってしまうほど、詳細に調べ上げられた、少女たちの日常を取り収めた映像資料の一つ――
シューズの擦れ音、ボールの弾む音、ホイッスルと歓声が飛び交う体育館――
今日何十本目かのスパイクを相手コートに叩き込む少女の名は、江藤里桜女児。
ハイキュー全巻読んだくらいの知識の俺でも分かるほど、江藤女児のワンマンチームと、エースの孤軍奮闘な活躍で、明らかに格上の相手に喰らいついているといった感じ。
全国クラスのブロック相手に一歩も引かぬエース。そんな江藤女児の足手まといにならぬよう、必死にフォローと球際に飛び込むチームメイトたち。
その一進一退の攻防は、小学生の試合ながら中々に熱い展開で――
当初の目的を忘れ見入ってしまい、江藤女児のチームが勝利した瞬間、思わず立ち上がりモニタに向かい拍手をしている始末だ。
事前の身体検査、そして講習会では、一人にょっきりと頭二つ分突き出ており、小学生の中に一人グラビアモデルが混じっている――
といった絵面だが、クラスメイトと無邪気に話すあどけない笑顔は、年齢相応の幼さを感じる。
……が、意外にも仲の良い鈴成女児と熱弁する内容は、ジャンプキャラ同士のBL談義であり、なんとも言えない気持ちになった。
まぁ……ある意味今時の子供らしさではあるかもだが……。
そんな江藤女児の右後ろでは、一人の女子が羨望……というには少々熱っぽすぎる視線を送り続けており――
興味本位と江藤女児の巨乳がクラスメイトに揉まれるたび、中々危うい苛立ちの表情を見せていた。