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小梅
小梅

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こちょ憑き 設定(其ノ一)

くすぐり渇欲症候群(Tickling thirst syndrome)

通称TTS。

「くすぐったい」という刺激を長時間受けなければ、欲求不満のストレスに陥り、心身に多大な悪影響を及ぼす謎の奇病。

その渇望衝動、脳波の動きは本来人間が持ちえない、哺乳類の発情期の状態にも近い。

主に罹患者は初潮前後の少女たちで、成人を過ぎたあたりで次第に発症が収まっていく。

だがこれはあくまで一般的という話で、成人を過ぎてその症状が快復しないものもおり――

純粋な疾患者はI型 性的衝動――性癖と混合してしまうのがⅡ型とされている。

治療法は未だ確立されておらず、年々発症者は増加の一途を辿っており、2020年代初期では大よそ女児の7%程度だったが、今では39%とその比率を上げている。

稀にだが男性の罹患者も存在している。


<TTS依存度>

端的に言えば「どれほどくすぐったい刺激を受ければ満足域に値するか」の数値。

これは人によって大同小異さまざまで、悪戯程度の刺激から、失禁や失神に至るまで笑い狂わなければその数値には届かない難儀な罹患者たちもいる。

TTS依存度が高いほど女性ホルモンの分泌も高まり、より美しい女性となっていく……という俗説もあるが、あくまで俗説と根拠はなく、噂の域から脱していない。


<TTS対策機関>

『俺』も所属する国際連合機関。

一応WHO(世界保健機関)から細分化された下部組織であり、国境の境などはあまりなく、日々少女たちを笑い狂わ……治療しながらも、TTSの撲滅を目標に、各国の円滑な情報共有を第一モットーに掲げている。

そのグローバルな職場の性質上、英語は必須語学で、中学時代英語「2」だった俺は散々苦労させられた。

が……更にめんどくさいのは、各国の主要宗教の修学……。無神論者の俺にとっては地獄のような研修時間……。

TTSの認知により急場拵えと設立された組織なので、上の方針がころころ切り替わる。

一応公務員かつ技術職なので、なかなかの高給と待遇が良いためか、思ったよりも「同志」というべき同僚は少なく、俺には全く理解できないが……仕事と割り切り事務的に治療を行っているものも多い。


<技術科>

『俺』が所属しているTTS対策機関内の専科の一つ。

主な業務は、くすぐりマシーンの設計、開発、そのメンテナンス。

「役職が上がるにつれ痔持ちが増える」と下品な寸言がある通り、TTS対策機関センターのない地方への出張案件は、主に下っ端に白羽の矢が立ち、俺もその中の一人。

やはりデリバリーは、持っていけるくすぐりマシンの種類も制限され、最初は何かと苦心したが、今は自動運転システムを掲載したトラクターが導入されたため、個室のような大型のくすぐりマシンも気軽に持ち運べるため、出張自体には何も不満はない。

……というより嫌いな上司の顔などを見ずに済むので、ずっとこのままヒラのままでいいかも……と思い始めている。

本来俺の役職では設計、開発には携われないのだが、慢性的な人手不足と、慣れぬ上への媚の甲斐もあり、どうにかそこに潜り込めている。


<養護科>

くすぐりマシンや、自身の指技で少女たちをくすぐる指導員たちをまとめる専科。

TTS対策機関内では、唯一1年という長期渡る研修期間が存在するなど、どこか看護学校を想起させるものがある。

児童たちに安心感や信頼を得るために、清潔感のある容姿~~~という募集項目があるが、ぶっちゃけ面接官の好みで選んでいるという噂が、職員内で実しやかと囁かれている。(その年によって、やたらロリ系や巨乳の人材が偏るため)


<情報科>

人間は労働をするような年齢になっても基本的に愚かなもので……

各専科が自分たちの有能さ、功績を掲げ、余所の科にマウントを取っている――そんなことが日常茶飯事と行われているが、こいつらの名前が出された瞬間、皆例外なく口を噤むほど、冠前絶後というべき有能集団。

少女たちの身体、成長記録。趣味嗜好や人間関係、日常生活など――

気持ち悪いほど精緻と調べ上げてくる、気持ちの悪い集団。

いや……少女たちの事細かい情報は、俺の仕事を彩る重大なファクターと大変に有難く、多大な感謝をするべき相手……なのだが……やはり生理周期なども記載されているところを見ると、気持ち悪いという感想しか抱けない。


<ドローンマジックハンド>

イオン風の浮力を用い可能となった無線型のくすぐりマジックハンド。

主なメリットは拘束器具などと別個の修理、メンテが可能となり、作業を大幅に時短できること。

デメリット……問題の改善点は、未だ途方と多すぎるので、ここでは語り尽せない……というよりも語りたくない。

指の動きの滑らかさ、指導員たちが問題なく使用できるよう直感的な操作性など、実用可能な段階になるまで色々苦労をさせられたが――

一番の苦労は、複数を設置したとき互いの動きを阻害しないためのオート回避システム。

この問題解決のため、数か月ほど自動運転システムのパイオニアである、某大手自動車メーカーに足蹴なく通いながら、その英知を無事学び生かし取り入れたのだが……。

この功績を全て自分の手柄に変えた上司は……本当に心の底から〇したい。

Comments

小梅さんの新作が見られて本当に本当に嬉しいです!!

しゃもじ


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