ローランはお金が足りませんでした。そこで彼はギルドのクエストからの依頼書を見つけました。 「私が見つけたアイテムを着てほしい。」 それが依頼でした。着用するだけで大量のゴールドを獲得できる…。ローランは即座にクエストを引き受ける。 そして依頼主の家に行くと、すぐに歓迎される。 依頼主はすぐに要点を話し始める。 「では依頼の通りこのスーツを着てほしい」 依頼主が持ち出したスーツは奇妙な形をしていた。 何かの生き物をモチーフにしているのは確かだが、何よりも女性ような胸が付いているということだ。 「これを着るの!?」 「あぁ! 着なかったら、報酬は無しだ。どうする?」 依頼人はローランに金が入った袋を見せる。報酬の話は本当のようです。 「わかったよ…」 それでローランはそのスーツを着る事を決心する。 明らかに細いスーツで自分の体型と合わない気がするがいざ脚を通すと気持ち悪いぐらいにするすると入る。まるでスーツがローランの体系を矯正しているかのよう、程よい締め付けに少しばかりの心地よさを感じながらも、脚から、太もも、尻と覆っていく。ローランのゴツゴツとしたドラゴンらしい身体はスーツの細くてしなやかなシルエットへと変身を遂げる。 そして顔の部分も被り着用が終わる。 白くつやつやした肌と誘惑的なスタイルと模様で特徴的なエンニュートと呼ばれるモンスターの姿を模していることがわかった。 エンニュートはフェロモンを出して男を誘惑する事でも有名だ。そんな姿になっている事にローランは恥ずかしさも感じつつ、同時に強く興奮を覚えていた。 ローランは気が付いてないがスーツには【発情状態化】と【着脱不能】と【なりきり】の呪いが付いている事は今のローランには知る余地はない。 「んんっ…どうかしら?…ってなんか私の声…というか話し方が変ね……?」 自分の声と口調に驚くローランだが、これは呪いによって【なりきり】状態になっているからである。 「スーツの効果じゃないか?似合っているじゃないか、ほら約束の報酬のゴールドだ。ついでにそのスーツもそのまま君にあげるよ」 依頼主はローランにゴールドの入った袋を渡す。 「あら?本当にいいの?まぁいいわ、遠慮なくいただくわね」 そう言って袋を受け取るローラン。依頼主の家を出て自分の拠点にしている宿を目指すローラン。正直脱ぎたい気持ちがあり足早に帰路に向かう。 そんな姿で街を歩き回るのは恥ずかしくかったがローランの意思とは関係なくスーツの【なりきり】の呪いの効果が発動して勝手に身体が動いてしまう。 目が合った物にセクシーアピールしてしまうなど、様々な弊害が出てしまう。 (うぅ! 早く脱ぎたい…) 恥辱に耐えるローランだったが、気が付くと宿に着いていた。 「さて…じゃあ脱ごうかしら」 と脱ごうとするローランであったが初めてこのスーツに【着脱不能】の呪いが掛けられている事を知る。 「えっ嘘…このスーツ脱げないの……?」 装備品の解呪用アイテムも今は切らしてる。今報酬で貰えたゴールドがあるにしろ今は無駄遣いは出来ない… ローランしばらくはエンニュートスーツを着ながらダンジョンに行くことになったそうな…。