少年兵だけで構成される特殊工作部隊があった。
帰還が困難な敵の基地や施設を破壊するための、いわば「捨て駒」部隊である。
錬度は低いが、任務に失敗しても次を送り込めばよい。その国では代わりになる「不要な子供」が沢山いるのだ。
そうと知っていても、少年兵たちは逃げ出さなかった。
どうせ身寄りもない。極寒の国で凍えて野垂れ死にするくらないならば、寝食とわずかばかりの成功報酬が得られる戦争に駆り出される方がマシだと思っていた。
部隊に新たなミッションが下る。
『国境付近にある、敵国の新兵器開発研究施設を爆破せよ』
少年兵は拍子抜けした。
「なんだ。ただの研究施設の襲撃か」
敵の兵站に爆弾を抱えて飛び込むミッションと比べればどうということはない。
何でもその研究所では、人間を怪物に改造し、強化兵士を作る実験をしているらしい。
吹雪の中、国境の緩衝地帯でトラックが止まる。
少年兵たちは装備を確認して車を降りると、研究施設裏手の警備の手薄な鉄条網を破って侵入した。
しかし――。
それは「罠」だったのだ。
そこは敵国のものではなく、自国の研究施設だったのだ。
彼らは送り込まれた。
人体実験の「材料」として――。
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【台詞無し】
ねじゅみ
2024-08-08 03:52:12 +0000 UTCらいさん
2024-08-07 15:40:19 +0000 UTC