XaiJu
あぜもち
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夜光の騎士

友の裏切りに遭い、夜に呑まれてどれ程の時間が経ったのだろうか? 夜を脅かす者を屠っていく変わらぬ日々。 そんな時だ、奇妙な3人組が現れたのは。 溢れんばかりの闘志、手入れの行き届いた汚れた武具。 間違い無く、夜を渡ってきた者達、強敵だ。 戦いが始まり、我は劣勢を強いられた。 身の丈ほどの大剣に炎を纏わせ、縦横無尽に駆ける騎士。 信じ難い膂力で我の体躯を吹き飛ばす小さき巨人。 夜の気配を滲ませながら、神を思わせる雷を放つ人形。 突きは避けられ、祈りは断たれ、軍勢を置き去りにする疾駆すらも見切られてしまった。 負ける、このままでは。 負ける?このままで? ふと目に映るのは、我の浅ましい願いに呼応して生えた、弓も絞れぬ夜の腕。 振り回し、叩きつけ、他を圧するだけの悍ましい腕だ。 ........違う......違う! 衝動だった。 我は得物を腕に食い込ませ、斬り裂いた。 我は夜の眷属などでは無い、神の僕だ! だが、これで勝てよう筈も無い。 あの忌まわしい腕があってなお、我は苦戦していたのだ。 膝をつき、敗北を受け入れようとしたその時、我を温かな光が包み込んだ。 玉音が響き渡り光に身を委ねると、如何なる奇跡か、無くした筈の我の腕が寸分違わず戻ったのだ。 もはや嘆きも後悔も要らぬ。 神は確かに見ておられ、我に報いてくださった。 さぁ、来るが良い、世渡り達よ。 幾万の敵を屠り恐れられた弓を御覧にいれようではないか。 我はフルゴール。神の代行者である。


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