「星野、目をつぶって。」とは2016年~2018年まで週刊少年マガジンで連載をしていた永椎晃平の漫画でございます。
教室の片隅で世界を呪ってる陰気な少年・小早川が、人気者のギャル・星野の素顔を知ったことでドタバタの学校生活に巻き込まれていく―…といった
青春学園ラブコメディ的な漫画になっております。
手元に残ってるカラーイラストとかとともに、制作当時の裏話だとか制作秘話的なものを思い出し思い出し書いて行こうと思います。
上の画像は1巻カバーイラストの全体図ですね。今見てもかなり丁寧に描かれててビビりました。昔の自分頑張ってた。
2015年、前作の連載が終わってひたすらダラダラ生きていた頃です。
たまたま恋愛ものっぽい同人誌を描いており、それを見た担当編集から
ラブコメで連載を狙わないかと打診があり、企画を練り始めました。
前述の同人誌の元ネタにした小説もそうなんですが、陰キャとギャルの組み合わせにグッと来ていた当時、自分もそれっぽいのを描きたいなと思い
ひとまず陰キャとギャルのラブコメ、と企画案を出したのを覚えてます。
ギャル物のAVも好きですしね、と話したような気もします。
ラブコメで企画を練り始めたんですが、ぶっちゃけラブコメそんなに好んで読まないし、描ける自信も無かったです。…が、映画「桐島、部活やめるってよ」に大いに感銘を受けていたので、ああいうのなら描きたいな…と密かに思っていました。
それで、なんやかんやあって3話分の連載ネームを作り会議に提出しました。
結果…落選!!
「暗い」「もっとサービスが欲しい」などなどの意見を受け作り直しになりました。
今思い返せば納得の評価なんですがね…。すっぴん星野の顔ももっともっさりしていました。
サービス感を足した結果、この顔になったんですね。(1巻カバー下)
ラブコメ感を増して、会議を突破したのが雑誌に掲載された1~3話です。
企画発足から連載開始まで、たぶん半年~1年弱くらいかかった気がします。
冒頭のカラーページ、いつかどこかで繋がるだろうと思って描いてます。
詳細は全然考えてなかったのです。
ちなみに、連載開始寸前までタイトルが決まっておらず…セリフっぽいタイトルにしたいとは考えていたのでこのカラー見開きの「星野、お前のせいだ」がタイトルになる案もありました。
結局意味の重なり具合を考えて「星野、目をつぶって。」に決めました。
タイトルに濁点があった方が良い、というジンクスを聞いたことがあったので
「つむって」ではなく「つぶって」にしました。
・小早川
どっかに書いた気もしますが、小早川は永椎の高校時代のクラスメイトをモデル、というかイメージにしてます。
見た目もそこそこ似てます。モサモサしてて、顔は結構男前でした
数年間一緒のクラスだったのにまともに会話したことが無く…本を読むか、突っ伏して寝てるかをしているような人でした。一体彼はどんなことを考えていたんだろうか…と思いを馳せてキャラを作りました。
あんな性格悪いこと考えていたかどうかは知りませんが…
単行本にも描いた気がしますが、見た目はBLANKEY JET CITYのベンジーにも
寄せようとしてました。
・星野
星野に実在のモデルはいません。
名前はあさのあつこ先生の「ガールズブルー」の登場人物からとっています。
莉穂も同じく「ガールズブルー」からとっています。「美咲」と「理穂」という人物が出てくるんですけど、会話というか掛け合いが良いんですねよ…。ちなみに「ガールズブルー」では病弱なのは「美咲」の方です。
星野の友達である石橋が1話でやってるギャグ「ジャンプスーッツ!!」っていうのは、中学時代の永椎の友達が実際にやっていたギャグです。
たぶんテレビ番組か何かに元ネタがあった…んだと思う
ちなみに1話のサブタイトル「星を追って」ですが…
2話以降になってから歌や演劇の曲名にしようと決めてやっていったんですが
1話は仮で決めていたものが変更間に合わず、曲名ではなくなってしまいました
個人的にもぞもぞする話です。
サブタイトルは「誰にも見つけられない星になれたら」「スーパーマンになりたい」どちらもandymoriの曲名です。
後々出てきますが同じくandymoriの「ネオンライト」という曲がすごく良くてですね…星つぶを作る際のイメージのひとつになったものです。
andymoriの楽曲はこの後も頻繁にサブタイトルに使用させて頂いてます…。
サブタイトルはレキシの「キラキラ武士」です。
星野が好きな少女漫画「戦国トワイライト」が登場するので武士です。
「戦国トワイライト」の絵とか公園にいるおじいさんとか犬とか拳銃を抜いてる警察官とか、無駄な小ネタが気に入ってます。鳩に餌やってる加納も好きです。
1~3話のネームを描き終えて燃え尽きていたので、何を描けばいいんだ…と
かなり苦しみながら作った記憶があります。
サブタイトルは、德永英明の「あなたのために」サニーデイ・サービスの「夢見るようなくちびるに」です。しっとり感。
ここらあたりから松方が本格参戦します。
6話のカラーです。これは今見てもきれいに描けたと思うお気に入りです。
怪しいちょっと病んでるイメージ。5話扉のメガネ星野も気に入ってます。
・松方
松方のモデルは映画「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の主人公・清深です。
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の清深はおどろおどろしいホラー漫画を描いている少女で、女優志望の奔放な姉や家族・閉鎖的な田舎で鬱々としています。
概ねそのまんま松方といった感じです
5話は美術室の椅子つなげて寝てるところ気に入ってます。
メガネ掛けてるだけで、別に賢くも几帳面でもない、割といい加減な女です。
後々の加納との関係性は最初から考えていた描きたかったところなのですが
こういう細かいディティールは描きながらノリで詰めていったので、描いてて楽しかったですね。描くたびに新たな面が出てくる感じで。
ちなみにこの6話あたりで、番外編との2話同時掲載・同時センターカラーとかやって進行がカツカツになり、これから続く地獄の始まりとなるのでした…
週刊連載で2話同時に載せるとか鬼畜の所業でしょ…
…と、1巻の振り返り、こんな感じでいかがでしょうか
質問などありましたらぜひぜひコメントなどに書き込んでください~
・連載前告知イラスト
・ゲーマーズ特典かけかえカバーイラスト
・マガポケ一周年イラスト
次回は「星野、目をつぶって。」2巻の思い出し裏話を予定してます
ご期待ください~~
永椎晃平
2021-12-29 14:12:55 +0000 UTC宮内御影
2021-12-29 13:08:30 +0000 UTC永椎晃平
2021-12-28 17:07:50 +0000 UTC解放のG
2021-12-28 12:37:30 +0000 UTC