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奈落の花

 とある繁華街にある店。  店内ではアップテンポの曲が流れ、薄暗い観客席の前にあるショーステージにはスポットライトが幾重にも浴びせられている。  広々とした座席の間隔や革張りの椅子、バーが設置されているところを見るとナイトクラブのようだ。  訪れる客もどこか裕福そうな身なりをしており、中高年の男性客が多いようにも見える。  しかし、その客の接待をしているのはやはり女性であるが、ボールギャグとアームバインダーで拘束されている者やメイド服を着せられて手錠を嵌めらている者、アイマスクで目隠しをされて裸のまま鞭で責められている者がいた。  この店は俗に言うSMバーなのだ。  そのステージ裏のピンクの照明に照らされたスペースには、大人の玩具と言うべき物ばかりが並べられており、店員らしき男が一人の女の子と一緒にいた。  店員はスーツをきっちりと着こなした若いホスト風の男性で女の子はというとセーラー服を着た初々しい雰囲気の女の子だ。 「恵梨佳ちゃん、もう覚悟決めなって…ここで数か月働けば借金がチャラになるんだよ?」  スーツの男は女の子の両手を掴んでいる。  それに対して抵抗はしていないものの、明らかに嫌そうな顔をする恵梨佳と呼ばれている女の子。 「うっ、でも…やっぱり…いっ、いや……」  恵梨佳が引きつった顔で訴えるが、店員の男はその言葉を無視して革で出来た手錠で彼女の両手を縛った。  彼女の名前は笠野恵梨佳(かさのえりか)  なんの変哲もない平凡な女子高校3年生だった。  そう、数か月前までは…  数か月前に恵梨香の父の経営する会社が倒産したのだ。  元々の経営状態は悪くなく、家族も余裕のある生活をしていたねだが、恵梨佳が高校に入学した頃から業績が傾き始める。  それからはあっという間に倒産してしまい、父にかなりの借金が残ってしまった。  あろうことか父はとある金融業者から金を何度か借りていた。  その借金はどんどん雪だるま式に増えていき、利子がついて数千万円に膨れ上がってしまう。  執拗に取り立てにあうようになった時、取り立て屋からとある条件を出されたのだ。  それは娘である恵梨佳をとある店で働かせて、1年働けば借金は無しにすると言うものだった。  借金を返す当てもない父は家族会議を開いて、恵梨佳を渡すことを決めた。  もちろん恵梨佳も家族が救えるならと覚悟を決めて、取り立て屋の下を訪れた。  恵梨佳自身、ある程度性的な目にあうことも覚悟していたつもりだった。  しかし、実際連れて来られたのは俗に言うSMバーであるこの店舗。  先輩達の激しいアブノーマルな接待を見せつけられてしまい、すっかり恵梨佳は委縮してしまっていた。 「いやっ……やっぱり……無理です!!お願いだから…帰して……」  恵梨佳が涙目になりながら必死に訴える。  しかし、相変わらずそんなことなど関係ないと言わんばかりの男性店員。 「さてと恵梨佳ちゃん…君をご指名したお客さんが待ってるし、うるさいから黙ってもらうよ。」  そう言って男性店員が内装されている棚から何かを取り出した。  手にしたのはスキーの時にするマスクのような形をしたベージュ色の物体だった。 「うっ、いっ、いや…!やめ……!」  そのマスクが自分に着けられることは嫌でもわかった。  しかも男性店員がマスクを準備したときに見えてわかったのだが、裏側の口にあたる部分に男性のそれ模したような突起物が付いている。  おそらくそれを口に入れること喋れないようにするためのものだろう。 「いやっ…お願い!!止めてくださ…むうっ!?」  男性店員が背後から恵梨佳の頬を押さえつける。  そして、無理やりマスクの裏側に着く突起物がその口にねじ込まれるように入れられ、恵梨佳の鼻と口を覆い隠すようにマスクが恵梨佳の顔に当てられる。 「んむううぅ……」  柔らかい革の猿轡は顔の下半分までピッタリと覆い、革の猿轡の下に封じられた唇は微かにその輪郭を映し出す。  恵梨佳の鼻筋の通った鼻も柔らかい革の上にその形を映し出していた。 「苦しいだろうけどすぐに慣れるからね…」  ニヤニヤと楽しそうに笑う男は恵梨佳の頭の後ろでマスクから伸びているベルトをしっかり固定した。 「んんっ…んむうう……」 (い、息が……苦しい…)  隙間なく恵梨佳の顔に密着したマスクが呼吸を妨げると同時に革の独特の臭いが鼻の中に広がり思わずむせ返りそうになる。  しかし、口は完全に塞がれているため、鼻からしか空気を吸い込むことができず息苦しさからクラクラしてしまう。 「んじゃ、猿轡嵌めたし…そろそろお客様のところにいくか!」  男性店員は口を塞がれ、後ろ手に縛られた恵梨佳の身体を無理やり掴むとステージ裏から連れ出した。 「お客様、お待たせいたしました。ご指名いただきましたエリカちゃんです。」 「おおっ、待っていたよ!!」  男性店員に身体を支えられながら、連れていかれたテーブル席で恵梨佳を待っていたのはグレーのスーツを着て禿げた頭と少し腹に脂肪がたまり気味の脂ぎった中年男性だった。  明らかに暑苦しそうな雰囲気で清潔感など微塵も感じられない。 「このお客さんにたっぷりご奉仕するんだよ…エリカちゃん。それじゃあね…」  そう言うと男性店員は恵梨佳を突き飛ばすようにして前に押すとそのまま店の裏にいってしまった。 「むうううっ……」  恵梨佳が顔を上げると中年男性がいやらしい顔で覗き込んでいる。 「う~ん、やっぱりマスクギャグで顔が隠れていても可愛い顔してるのがわかるよ…よろしくね、エリカちゃん♪」  そう言うと中年男性は身動きが取れない恵梨佳を抱きかかえると、そのままセーラー服の上から胸を揉み始めた。 「んぐううっ…!!」  いやらしい手つきで胸を揉まれて思わず声を上げる恵梨佳。  しかし、その声はマスクで歪められてしまい中年男性には全く伝わらない。  もみっ…♡もみ…♡もみ…♡ 「んんっ!!はううっ…」 (ちょっと…!!こ、こんな…)  中年男性の慣れた手つきで巧みに胸を責められてしまう恵梨佳。  意識しているわけでもないのにくすぐったさと優しい刺激が混じった感覚が胸から全身に広がっていく。 「あんまり大きくないけど柔らかいおっぱいだねえ。もっと喘いでいいからね…そのためのマスクなんだから♪」  もみ…♡もみ…♡もみ…♡もみ…♡もみ…♡ 「んむう…///」  徐々に乳首が熱くなり、セーラー服越しに刺激を与えられる度にこれでもかと尖り出して天井を向き始める。  その反応に興奮したのか、中年男性はさらに恵梨佳の胸全体を強く揉み始める。 「むうぅ…///んふぅ…///んむぐうぅ~…///」 (だっ、だめぇ、だめです。はっ…激しすぎます…///)  恵梨佳は上目遣いになりながら懇願する。  しかし、その声にはどこか甘えるようにトロンとした声色だ。 「恵梨佳ちゃんったら、ちょっとずつ気持ちよくなってるんでしょ?わかるよ。」  顔に不潔な脂汗を掻いて、気持ち悪い笑みを浮かべる中年男性。  こんな気色悪い奴に好き勝手に胸を弄られて気持ちよくなっている自分を情けなく思う恵梨佳。   「……んっ……んふっ……んふっ………」 (誰か……私を……助けて……)  これから自分は1年間、こういった気色の悪い親父たちの慰みものにされるのだろう。  そう考えているうちに恵梨佳の目から涙が滲む。 (いやっ…私、これからどうなっちゃうの…)  胸を揉まれ快楽を与え続けられる恵梨佳は自分の不運を呪うことしか出来なかった。

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