「んーっ!!んーっ!!んんんーっ!」 とある夕日が差し込む学校の空き教室。 予備の机や椅子が保管されている部屋にこの学校の制服である白シャツに首元に赤のリボン、紺色のベストに同じ色のスカートという服装の女子生徒がいた。 シンプルながらも近所では可愛らしい真面目な制服として有名である。 しかし、その可愛い制服姿の女の子の身体には容赦なく縄が巻き付き、体の自由が奪われていた。 上半身も同様に腕は後ろで一纏めにされており、胸を強調するように上下に縄を巻かれ絞り出されている。 それだけではなく、部屋の片隅にある置いてある椅子の上に両足を無理やり開脚させられた恥ずかしい状態で縛られていたのであった。 「んんーっ!!んんうーっ!!」 女子生徒は必死に何かを訴えているが全く言葉にならない。 それもそのはず、女の子の口には赤いゴルフボールほどの大きさのボールが詰め込まれ、舌が動かせないようになっている。 (誰か…お願い…気付いて…) 女子生徒は塞がれた口で必死に呻き声を出しながら助けを待つ。 (私はただ…真面目に風紀委員をしてただけなのに…) 女子生徒は縛られ、監禁される前の記憶を思い出していた。 ー------------------------------ この高校の各教室に一人ずつ配置されている風紀委員。 この委員会は学校の秩序を維持することを目的としており、校則に従わないものに対する指導や煙草等の持ち込みが禁止されている物の没収などの権限が与えられている。 柏木茉子(かしわぎまこ)もその中の一人であった。 美少女と言ってよい容姿の持ち主ながら、ややきつめの目つきに堅物で真面目な性格の持ち主で友人からは「石頭」とも称される。 しかし、そんな気質の彼女に風紀委員の仕事は驚くほど性に合った。 合気道の有段者でもあり、腕っぷしも強い彼女は素行の悪い生徒や上級生にも臆せず立ち向かっていき、いつしか風紀委員会のエースとまで呼ばれるようになったのだ。 教師も一目置くようになり、素行の悪い生徒からは煙たがれる存在になった彼女。 その日も同じクラスの男子生徒から雑誌を没収した。 元々、素行があまりよくない生徒で茉子とは犬猿の仲だったが、茉子が没収した雑誌は俗にいう「エロ本」だった。 エロ本を晒され、クラスメイトの前で恥をかかされた男子生徒は茉子に対して、ずっと憎しみを込めて睨んでいた。 そして、その日の放課後。 件の男子生徒に「話がある、謝りたい」と人気のない空き教室に呼び出されたのが始まりだった。 (反省してくれたんだ…) 自分のおかげで反省したと思った茉子は思わず警戒心を緩め、男子生徒に着いていった。 しかし、空き教室に入った瞬間… バチッ!!! 電気がショートしたような音が響くと同時に目の前で突然光る閃光。 それと同時に激痛が脊椎に走り、力が入らなくなりその場へと糸が切れた操り人形のように倒れ込み動かなくなってしまう茉子。 男子生徒の手にはスタンガンが握られていた。 薄れゆく意識の中で微かに覚えているのは、男子生徒のニヤニヤした顔。 それを最後に見て茉子は意識が途切れた。 -------------------- 「んぐう~っ!!んぶう~っ!!」 何とかして状況を打破しようとボールで塞がれた口から必死に呻き声を出し、身を捩り続ける。 しかし、放課後の人が来ない教室に監禁されていることにどうやったら気付いてもらえるのか? まず口を塞がれた状態でどうやって助けを呼ぶのか? 不安が彼女の中を過ぎる。 だが、迷っている場合ではない。 もしかすると男子生徒が戻って来るかもしれない。 そうしたらまた何をされるかわかったもんじゃない。 「んぐううーっ!!んむうーっ!!」 必死に助けを呼び続ける茉子。 何とか逃れようと、制服のスカートがめくれるのも構わず足を動かそうとするが、雁字搦めに縛られた足はビクともしない。 それどころか自分の敏感な部分である股の部分にも縄が食い込むようになっており、動く度になんともいえない刺激が股から全身に伝っていく。 「んぐぅ……ぅぅぅ……」 身体を動かす度に空き教室に響く縄の擦れる音と茉子の呻き声。 藻掻けば藻掻くほど身体に痛みと締め付けられるような圧迫感、そして心地よい刺激を感じてしまう。 「んむぅ……むぐぅ……」 それでも茉子は抵抗をやめようとはしなかった。 こんなことをした男子生徒への怒りと自分の正義感を心の支えに、縄をぎしぎしと軋ませて逃れようともがく。 「んぐう…んむううっ!!」 しかし、容赦ない拘束は藻掻けば藻掻くほど茉子の体力を奪っていく。 力の限りなんとか打開できないかと繰り返すうち疲弊していく身体に悔しさを覚える茉子。 (くそぉ…まだ負けちゃ…ダメ…) 体力がなくなっても次は気力で何とかしてやる。 そう言わんばかりに眉間に皺を寄せて藻掻く。 必死に藻掻いているうちに口に力が入らなくなったのだろう。 口に嵌められたボールギャグからは涎が溢れ出し制服の上に垂れ落ちた。 (もう…何で…私がこんな目に…) 口から垂れる涎を見て理不尽な境遇に思わず悲しくなる茉子。 そうしていると空き教室も入口からガチャンと扉を開ける音がする。 カツンカツンと目の前でまで近づく靴音に怯えつつ目を向けるとそこには自分を監禁したであろう男子生徒の姿があった。 (続く)