諸事情で何枚か自分に権利のある一枚絵が必要になったので描いていきます。
進捗日記の69~75に日記形式で細かい過程が載っているので、じっくりご覧になりたい方はそちらもどうぞ。
使用アプリ:procreate・調整や色調加工にカメラロールとsnow、waifu2x
作業環境:iPad Pro(第二世代) 12.9inch 512GB・Apple Pencil
作業時間:100時間弱(体感50位だったのに……)
投稿や入稿の前にもう一度全体のライティングやお顔の整形など手直しを加えますが、一旦完成として寝かすもの。
いつも自分の力でコントロールできる以上の物を描こうとしてしまうせいで、今回も制御しきれなかった感が残る……ただ細部まで可愛い絵にはなったので70点くらいはつけても良いかも。
ラフ。別のラフを描いている時に息抜きとして描いた物でした。
1920年台ごろに手持ち型のドライヤーが発明されたものの、当時のモデルは金属製でずっしり重く、少女が片手で扱える重量じゃなかったと知り、(シグルーンの髪ってやっぱりクラウスくんが乾かしているんだな……)と閃いたのが始まりです。
香水で有名なクライブクリスチャンというブランドがインテリアデザインをしていて、彼らが手がけたバスルームの写真を数年前に見てからずっと忘れられなかった。私の絵が好きな方はこのサイトも見てて楽しいと思う。今回の絵のモデルになっているバスルームの写真も載ってます。
最初は俯瞰(見下ろし)構図で描き始めましたが、どうしてもしっくり来ないので簡単に3Dでカメラ位置を確認することにします。
アオリ(見上げ)構図の方がうまく画面に収まる事が分かりました。
3Dを元に構図のイメージを固めます。
この時点では小物の配置はあまり考えず、全体的なバランスだけを見ます。特に主役となる人物の収まり方が分かりやすいように、簡単にパーツを色分けします。
下書きに移る前に大体の資料をVizrefというリファレンスボードアプリに集めます。ここには200枚くらいあるのかな…?ここ以外のフォルダにも資料が溢れているので、合計300枚程度。
描写の時に参考にするものもあれば、ただイメージを固めるためだけのものもあります。300枚から絞り出した可愛いエッセンスを凝縮して絵にするイメージ(?)
資料を参考にしつつ下書きします。バランスを見つつ小物の配置も固めます。
ここまでの過程は柔らかさと筆圧による透明度の変化がある(カリグラフィ)▶︎(ブラシペン)で作業しています。ラフ作業や面の塗りに適しています。
線画。(インキング)▶︎(スタジオペン)の不透明度を少し下げて作業しています。
重なっている部分も分かりやすいようにレイヤーを変えてある程度描画します。
重なっている線をある程度整理します。今回は気まぐれでいくつかのパーツのレイヤーを分けた状態で進める事にしたので、簡単にパーツの色分けも済ませます。
下塗り。パーツごとにベタ塗りで塗り分けるだけでなく、大まかな質感や陰影も描写しておきます。
まだ絵に不慣れな場合はバケツ塗り▶︎乗算や発光など加工レイヤーで陰影や質感を大雑把に描くなど段階を分けて下塗り作業しても良いかと思います。
今回は得意な組み合わせの(赤、ゴールド、緑)を基調にしつつ、窓の外の明け方の青紫の空をアクセントに。
最初に人物に目が行くように、トーンカーブや加工レイヤーで調整します。また、さっきの状態では白が多く目が散らばるので、余分な白はピンク系の色で画面に馴染ませます。
本格的な塗りを始める前にある程度絵として成立するように気を付けておくと、塗りの間何も考えなくて良いのでおすすめ。
塗り始めは苦手な人物の顔からが多い。特に今回は二人とも顔が良いイメージのキャラクターなので余計難しい……ゆがみツールなどを駆使しつつ整形していきます。
人物を一度諦めて、手前側の蛇口やその奥の小物類などを(スタジオペン)、(ブラシペン)で塗っていきます。進捗日記74に過程スクショが何枚か載っています。
奥の窓のある壁の白が、化粧台やバスタブの白と印象が被って見えにくくなっていたのでピンク色に変更しました。
手前の香水にも資料を見ながら軽く手を入れます。クラウスくんのガウンのタータンチェックは一度塗りつぶし、グレーの状態で陰影を描いておきます。
ガウンのタータンチェックを描いていきます。Hebridean heatherという名前のタータンチェックの画像を見ながら、標準レイヤーでストライプを一つずつ描き足していきます。模様レイヤーが重なる部分は下地のグレーに乗せた陰影が薄くなってしまいます。
その解決策として、下地のグレーの部分をコピーして、画像のようにトーンカーブで明暗をバキバキにしてオーバーレイレイヤーとして薄めに表示します。
柄の追加によってぼんやりしてしまった陰影がはっきりします。
柄物の布を描くときはこのように(下地の色で明暗を描く)▶︎(柄を加筆する)▶︎(元の明暗を利用して加工レイヤーで馴染ませる)の手順が一番簡単な気がします。
終盤は何を塗り終わり何を塗っていないのか描いていて覚えていられなくなるので、このようなタスクメモを用意したり別レイヤーにメモを書き込んだりして作業を進めやすくします。
一通り塗り終わりました。
気になる点は大きく
・暗い
・全ての奥行きが同じコントラストの強さで描かれているため目が散らばる
・画面全体としてのまとまりがない
とかでしょうか。細かい点を挙げ出すとキリがないですが……
画面が暗いのをなんとかするため、画像のようにsnowなどで強めに加工したレイヤーを用意して、薄く表示します。
snowはJPEG出力なので画質の劣化をなるべく防ぐために、waifu2xというノイズ除去アプリを通す他、強めにフィルター加工をかけてイラストデータ上では薄く表示し、ノイズが目立たないようにするなど気をつけます。
奥行きによるコントラストを調整していきます。
シグルーンの巻毛とバスタブのシャワーが重なる部分がごちゃごちゃして見えにくいので、一度思い切って黒髪のトーンを暗めに、遠くにあるシャワーを明るくぼんやりした印象に調整します。トーンカーブの他、ソフトライトやスクリーンレイヤーが使いやすいかも。
また、髪の輪郭線を発光レイヤーで薄くなぞり、シャープ加工を施したようにぱきっとさせます。
(GIF出力で色がおかしくなってますが……)
全体としてのまとまりに欠けていたため、大まかに上の方が明るく、下の方は暗いライティングを用意します。使用したのはリニアライトレイヤーと焼き込み(リニア)です。
この時に画面全部に加工をかけてしまうのではなく、クラウスくんの髪の暗い茶色は明るくせずにそのまま残す、手前の蛇口のハイライト部分は暗くせずにそのまま残すなど適応しない部分を作ると目立たせたい物に目が行きやすくできます。
「そろそろ切らなきゃな」
その他細かい修正を重ねて一度完成とします。
気になる点はまだあるので、また修正したらこっそり更新しておきます。
GIF(ではないけど)動画。今回は一応過程の録画もオンにしていたけど、データが重すぎて出力できなかった……😭
また、珍しくある程度のレイヤー分けをした状態で描き進めたので、せっかくだし後ほど国民コースでPSD配布しようかな。
(追記)しました。

読んでくれてありがとうございました!
卒業制作が終わったので来月も一枚絵のメイキング記事描けるといいな。skebも近いうちに数枚募集すると思います。(今金額設定の仕方が分からず詰んでいる……)
それでは!
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