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退魔の領域 第35話 リーリエの研究室⑫


「ば、バカなことをっ……」

咲那は腋窩の痒みにもじもじと触手に拘束されて自由にならない身体をよじってしまう。

身体に密着する戦闘スーツはさんざん触手に塗り込められ続けた粘液で濡れ、今も退魔師の肌をその強烈な催淫効果で発情させている。

それを必死にごまかしてにやにやとこちらを見直すリーリエをにらみ返す。


「へぇ~?いいんですか?咲那ちゃんが言ったら本当に掻いてもらえますよ?私、約束は守る女ですからぁ」


リーリエがそう言いながら両手の人差し指で咲那の脇腹をカリカリと引っかいた。


「ひゃぅっ!や、やめなさっ……くぅぅっ!」

(こ、こんな奴の言うことなんか聞くなっ……)


脇腹をひっかかれた擽ったさが、両腕をひねり上げられ無防備に晒されしまっている、散々媚薬ローションを塗り込まれ今も強烈な痒みに襲われている腋窩に響き、びくっと頤を跳ね上げてしまう。

淫魔の触手で腋窩を滅茶苦茶にかき回されたい。眼前でうごめく悍ましい触手ブラシで腋窩を犯してほしい。

その強烈な誘惑に、咲那は必死に理性で対抗する。

だが、その理性も触手の痒みの前には脆かった。


「はぁっ、はぁっ、はぁっ、くっ…ううっ…」

(だ、だめだ……。痒い。痒すぎるぅっ)


腋窩を触手でめちゃくちゃに責められたいという欲求に、退魔師としての教示や人間のとしての理性や倫理観が軋みを上げる。


「さぁ、どうしますかぁ?」


「………………っぅぅぅぅっ~~~」


淫魔はにやにやと、脇の痒みで情けなく拘束された身体をよじり、腰をへこへこと振ってしまう美少女退魔師を見下しながらせせら笑う。

咲那は、腋窩を襲い続ける粘液媚薬の効果である強烈な痒みを少しでもごまかそうと、奥歯をかみしめ、呼吸を荒くしながら押し黙る。


「どうしましたかぁ?咲那ちゃん?」


完全拘束の美少女退魔師を襲う陰湿な媚薬の効果を完全に理解しているのに、本人の口から情けなさすぎるおねだりを絶対に言わせたいらしい。

淫魔の催促するような問いかけに、咲那は歯を食い縛り、リーリエの瞳を見つめ返す。


「だ、誰がっ。淫魔に頼むくらいなら死んだ方がましよ……くぅぅっ……」


必死に淫魔の誘いを拒絶するが、腋窩の痒みは刻一刻と激しくなる。

反論の最後は脇の痒みを耐える押し殺した吐息になってしまう。


「あらぁ~~強情ですね。仕方ありません。では、腋をたっぷり痒がらせてあげましょう。そうすれば、きっと『お願いします。どうか腋を触手で掻き回してください』と頼んでくれますよね?」


リーリエはそう宣言すると、指先を軽く振り、咲那の脇を指さす。

同時に淫魔の奴隷である触手が再び咲那の腋窩へと伸びていく。

その触手は、散々咲那を悶絶させた繊毛や肉粒がびっしりと生えたものではなく、つるつるとした滑らかな細い肉でできたものだ。

そして、肉細触手がくちゅっとみだらな音をたてて震える美少女退魔師の腋窩に触れる。


「かはっ!?」


触手の先が咲那の腋窩に触れた瞬間、凄まじい激感に咲那は必死にこらえていた熱い吐息を吐き出し、情けなく肩を震わせ腰を跳ね上げる。

腋窩の窪みをわずかに触れられただけで、こらえていた痒みが一気に爆発した。

媚薬粘液を塗り込められた時の苦しさが一気にフラッシュバックする。

まるで、脳に直接電流を流し込まれているような、耐え難い刺激、咲那はくぐもったうめき声を漏らしながら、拘束された身体をくねらせてしまう。


「や、やめろっ、あああっ…ぐぁぁぁぁっ…」

(こ、これが……っ。んっ、こ、こんなっ……)


咲那は、腋窩を襲う刺激に、全身が火照り、股間がカッと熱くなる。


「咲那ちゃん、すごい顔してますよ?ふふふっ。どうですかぁ?かゆいのさんざん我慢した後に脇掻いてもらうの気持ちいんじゃないですかねぇ~?」


リーリエはそういうと、咲那の両脇に伸びた滑らか肉触手を本当にわずかにこしょこしょと動かす。


「おっ、おっ、おおおっ~~っ!?あっ、いやっ、やめっ、うぁぁぁぁっ~~~っ!?」


たったそれだけの触手の動作で、咲那は喉奥から野太い喘ぎ声をあげ、髪を振り乱して触手から逃れようと必死に身体を捩る。

だが、咲那の身体は四肢を触手にがっぷりと根元まで飲み込まれ、今も白濁した粘液をこすりこまれて抵抗の力をそぎ落とし続けられている。

そんな状態に加え、強烈な掻痒感を与える媚薬をさんざん塗り込められた脇を擽られて悶絶している状態では絶対に脱出などできない。


(こ、こんな雑魚にっ、い、一瞬で殺せる雑魚に好き勝手されるなんてっ…)


咲那の脇を擽っている触手は、妖魔の中でも雑魚中の雑魚だ。

そんな退魔師にとって歯牙にもかけない雑魚に、自身の恥ずかしすぎる性感帯を扱かれ、悶絶してしまうのは、プライドの高い咲那にとって、肉体的にも精神的にも耐えがたい屈辱だった。

人が殺せそうな殺意を乗せて、脇をこしょこしょと擽る触手をにらみつけるが、触手はそんな咲那の視線にまったく気づかずにリーリエに命令された動きを、美少女退魔師の開発された腋窩へ繰り返す。

咲那は、触手が肌に触れるたびに、身体がビクビクと痙攣しそうになる。

それは、腋への愛撫などという甘美なものでは決してなかった。

腋窩を触手で擦り上げられるたび、あまりの快楽に意識が飛びそうになる。

そして、そんな腋窩に触手が触れる度、咲那の意志とは無関係に触手を腋窩に招き入れようとするかのように、腕が、肩が無意識に跳ね上がってしまう。

咲那はそんな自らの痴態に、涙目になりながら、顔を真っ赤にして唇を噛み締める。

自分の身体が淫魔によって作り変えられてしったことを徹底的に教え込まれる。

もう認めざるを得ない。この身体は、このおぞましい淫魔の開発に屈服してしまっている。

それでも、咲那は最後の一線だけは越えまいと懸命に抗い続ける。

しかし、淫魔は、それを見透かすように、咲那の腋窩を責め立てる。

腋窩を触手が通過する度に、咲那は悲鳴を上げそうになる。

なめらかな触手の先端がくちゅっと、腋窩を掠めるたびに、身体中に電気が流れたかのような衝撃に襲われる。

触手が腋窩をわずかに擦るたびに、美少女退魔師の顎が跳ね上がり、がっくりと無防備な白い首筋を晒す。

クールな美貌は悔し涙と粘液、涎でぐちゃぐちゃに歪んでしまっている。

ただ、触手で脇を軽く擦られただけで激しく乱れてしまう。

触手が腋窩をくすぐるたび、噛み締めた奥歯が緩み、つぐんだ唇からは熱い吐息と震える喘ぎ声が漏れ出してしまうのが止められない。


「ああっ!あ、あああぁっ!く、くそぉぉっ!や、やめろぉっ!!ああっ!!こ、これ以上したらっ、ぜ、絶対殺す…殺してやるっ…」


咲那は情けない反応を誤魔化すようにリーリエを睨みながら無意味な抵抗の言葉を叫ぶ。

腋を触手でくすぐ、それすらも我慢できないほどに敏感になってしまった咲那はついに泣き叫ぶ。


「やめて欲しかったらぁっ早くおねだりすればいいんですよぉ~?」


リーリエは咲那の耳元でそう囁き、咲那の腋を軽く擦っていた触手をさらに少しだけ強く擦った。

腋窩の浅いところをこすっていた触手が、腋窩の窪みを啄み、敏感な脇肉をぐちっとかき分ける。


「ひゃうっ!うぐぅぁぁっ!ああっ、い、嫌ぁぁっ!!」


咲那は、腋の窪みから生まれる、痺れるような快感に背を仰け反らせながら悶える。


「咲那ちゃんの弱点はここですかぁ?それとも、こっち?」


リーリエはそう言いながら、指先をくいくいと振り、咲那の両脇にもぐりこんだ触手を操り、

腋の窪みをカリカリと引っかき、啄み、穿る。


「ひゃぅっ!そっそこはっ……や、止めっ……やめなさっ……」

(だ、だめだ……。こんなのおかしいっ……。絶対にダメなのにっ……)


「ほらぁ、咲那ちゃん、わたしにぃ〜「私の恥ずかしい脇を思いっきりかいてイカせてください!!!」っておねだりしましょうよぉ〜」


リーリアは脇に塗られた媚薬の強烈掻痒効果と擽りじらし責めに肩を震わせ、荒く熱い呼吸を繰り返す美少女退魔師の耳元で妖しく囁く。


「だ、誰がっ…あ、貴方みたいなクソ淫魔にそんなこと言うかっ…」


咲那はリーリアを睨みながら痒みに震える声を押し殺し、薄氷のような強がりで自分に言い聞かす。


「へぇ…そう言う態度をとるんですかぁ…気が変わりました。咲那ちゃんが泣いて謝るまで脇を犯してあげますよ」


「なっ!ふ、ふざけるんじゃないわよっ!!!い、言ってることが全然違うじゃないっ!!!」


「淫魔は気まぐれなんですよぉ〜じゃあその痒そうな脇を思いっきり犯してあげますから覚悟してくださいねぇ?」


同時に、両手を頭上で捻りあげられ、四肢を触手に飲み込まれて完全拘束状態の全く抵抗できない咲那の背後からぐちゃぐちゃと汚らしい音を立てて数多の触手が溢れ出るように伸び上がった。


「殺してやるっ!!!リーリエっ!絶対に貴方を殺してっ、うぁっ!?さ、触るなぁっ!!!脇に触るなぁっーーっああああっうぁああっ!?」


弄ばれた怒りとさんざん我慢したのに結局恥ずかしい性感帯を完全拘束で犯される恐怖に、咲那は吠えるように叫ぶ。

リーリアに噛み付くような怒号を投げつける咲那だったが、背後から伸びた触手が脇にしゃぶりつくと、すぐにそんな余裕は無くなった。

咲那の脇を犯そうとする触手、繊毛にネチャネチャと媚薬を滴らせるブラシ状のもの、ゆっくりと収縮を繰り返す吸盤状のもの、ウネウネと蠕動する滑らかな肉状のもの、そのほか数えきれない種類の触手が数えきれないほど沸き上がり、咲那の脇、脇腹、腋窩に殺到した。


「ひっ、あ、ああぁぁぁっ!!!!」


清潔な白い部屋に、肉と肉がぶつかり、液体が混ぜ合わされる淫靡で汚らしい音と少女の絹を裂くような陰惨な悲鳴が響き渡った。

Comments

拙い文章ですが読んでいただきありがとうございます! 遅筆ですががんばります。

小説版ホント好きです。地の文での詳細な描写が最高ですね。

ガリタル


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