退魔の領域~一之瀬栞梨の場合~第9話 サリーアの責め④
Added 2020-12-21 19:44:03 +0000 UTC栞莉の視界いっぱいに、人形のように整った幼い少女淫魔の小顔が広がる。
(に、逃げなきゃ…逃げなきゃ行けないのにっっーーー〜〜!!!彼女は…彼女は敵…淫魔なのにっ…)
ジリジリと近く美少女の顔から必死に視線を逸らそうとするが、栞莉は何かに魅入られたようにその顔から目を離すことができない。
長く艶やかで枝毛一本ないサラサラでたっぷりとした黒髪から薫る甘い匂い、細く幼い身体を包む漆黒のドレスの絹スレの音、人形のように左右対称に整いすぎた小顔に浮かべられた蠱惑的な笑み。
自分に迫る少女淫魔のすべての要素が、栞梨の淫紋によって歪められてらしまった恥ずかしすぎる性癖、幼い女の子が好きという歪んだそれに欲情しろと訴えかけてくる。
栞梨は自分のこの性癖が淫魔の肉体改造によって歪められた者であることはもちろん自覚している。その事実こそが退魔師の少女を苦しめる。
(こ、こんなのっ…は、恥ずかしすぎますっ…くっううっ~~~ーーーーっ!!!)
栞莉は理性では自分の性癖が淫紋で歪められたことを知っている。だが、栞梨の潔癖すぎる精神と違い、彼女の豊満な身体は歪められた性癖に対して、あまりにも正直に浅ましい反応をしてしまい、その趣味嗜好を全く隠せていない。
サリーアが栞梨の顔を覗き込み、その美貌で少し微笑めば、栞莉の心臓は鼓動を早くし、顔に血液が上がって真っ赤に染まり、身体中にじっとりと汗をかいてしまう。
退魔師として鍛え上げられた、豊満ではあるが引き締まった身体、完全拘束で全く抵抗できず、腋窩や鼠径部、胸や喉などの柔らかな弱点を丸出しの栞梨のその極上の肢体。
栞梨の極薄の戦闘衣装に窮屈に押し込まれた豊満な胸が、しなだれるように栞莉に覆い被さるサリーアの体の重みで柔らかに押しつぶされる。
サイハイニーソックスが食い込むむっちりとした太腿が、切なげに震え、拘束された細腰が無意識にへこへこと動く。
そこにへばりつく様にぴったりと重ねられたサリーアの身体が蠢き、その細指が完全拘束の身体を這うたびに、栞梨の呼吸は恥ずかしいほど浅く早くなり鼻から抜けるような甘く蕩けて媚びるような吐息を吐き出してしまう。サリーアはもちろん栞莉の身体の異常から応能する精神まで全て知っている。その上で破裂しそうな身体に指を這わせ、責め嬲っている。
(ち、ちがうっ…私はこんなっ…小さい女の子が好きだなんてっ…そんなのっ…)
栞莉はまだ前戯でさえないその責めで乱れてしまっている自分を何とか律し、必死に浅ましい身体の反応を否定しようとする。
最早彼女を支えているのは、退魔師としての矜持と、この恥ずかしすぎる性癖が淫魔から押し付けられたものであるという事実だけだ。
そして、栞梨を苦しめているのはその歪められた恥ずかしすぎる性癖だけではない。
淫紋の最も基本的な効果、腰奥から止めどなく湧き上がる強烈な疼きと快感。
その淫熱は栞梨の理性を鑢に描けるようにガリガリと削り、常に妖しく正気を揺さぶる。
栞莉はその感覚を奥歯を噛み締めグッと堪える。
そして、敵である淫魔を潤んだ瞳で睨みつけようとするが、彼女の身体は正直だった。
吊り上げていた眉根は悔しげに蕩けてしまい、もはや鋭い眼光はうかがえない。それどころか、栞莉の視線は蕩けるようにサリーアに向けられてしまい、それはまるで思い人に向けられるような熱を帯び始めていた。
「ふふっ…そんなに私のことが好きなのに、それを誤魔化そうとして頭の中で沢山言い訳しちゃって…お姉さん可愛いわ」
「っ…!?思考をっ…!」
栞梨は淫紋の魔力経由で読まれている自分の思考のことを思い出し歯噛みする。
「そう、お姉さんの思考は私に筒抜けなの。でも今読んでいるのはお姉さんの表層の強い思考だけ。名前やまだ隠している身体の秘密とかは読んでいないわ。それはお姉さんを鳴かせてその口から直接聞き出したいの」
眼前まで迫った少女淫魔の美貌がぐちゃっと、抑えきれない加虐の欲望に歪む。
絶対に抵抗できず、自分より絶対に弱いものを圧倒的な優位からなぶり者にする歪んだ絶対者の表情。
栞梨は淫魔のこの高慢で独善的に暴力を振るい、ヒトを害する淫魔の態度が堪らなく嫌いだった。
栞梨はその顔をみて、自分の矜持を思い出す。
(そうだっ…こういう顔で人を嬲る淫魔が許せなかったから私は退魔師に…!)
身体が求めてしまう顔が精神が拒絶する表情をしたことで、完全な興奮状態にあった栞梨がわずかだが理性を取り戻す。
荒い呼吸も真っ赤な顔もそのままだが、眼には力が戻り、自分の歪められた性癖になんとか抗い、吐息が掛かるような距離からこちらを舐るように見下す少女淫魔、サリーアをキッっと睨みつける。
サリーアは栞梨の態度が気に入らなかったようだ。楽しそうに歪めていた美貌をスンと無表情に戻すと、再び栞梨の柔らかで完全拘束された抵抗できない身体を一方的に抱きしめ、耳元に小顔をうずめて、囁きかける。
栞梨はたったそれだけで、立て直したと思った理性が致命的に揺らぐのを感じる。
身体が感じる少女のひんやりとした体温に疼きと快感で煮詰められた熱い身体が吸い込まれて堕ちていきそうになる。
すでに限界状態の栞梨の耳元で、サリーアが吐息を吹きかけながら、やさしく髪抄き後頭部を撫で、首筋に細指を這わせる。
「ひっ!?」
栞梨はまるで恋人同士が行う甘いスキンシップのような、その蕩けそうな感覚に唯一自由な頤をギクリと反らす。
喉奥からはしゃっくりのような息を搾り取られ、固く結んだはずの唇がパクパクと開いてしまい、擽ったさを伴った快感に戦慄く。
(ちがうっ…ちがうちがうちがうっ~~~~!!!わ、私は退魔師でっ…この子は淫魔っ…こ、こんなのは違う~~~な、なんでもないっーーーー!!)
栞梨は必至に両目をぎゅっとつぶり、自分に言い聞かせるように心の中で叫び声をあげる。
だが、そんな声なき絶叫も、淫紋の魔力で思考を読んでいるサリーアには隠すことができず、丸聞こえだ。
サリーアは栞梨の素直すぎる反応に気をよくし、再び加虐の表情を浮かべると、栞莉の耳元に小顔を寄せて、栞莉の耳に吐息を吹きかけながら、再び甘く囁く。
「お姉さん、こんなに震えて震えてしまってかわいいわ。緊張しなくても大丈夫よ?お姉さんはただただ情けない完全敗北の態勢で私に弄ばれればいいの」
サリーアは栞梨の絶望的な現実を彼女に刷り込み、教え込もうとする。
「うぁっ…うううっ~~~~----っ!!!!!」
そう、たとえ、栞梨が精神的に屈服しなくても、彼女を追い詰めてすりつぶそうとする現実は何も変わらない。
淫魔の拠点で分娩台に拘束され、性癖を歪められ、霊力も十分でない完全に無防備で無抵抗な態勢を強要され、恐るべき力を持つ淫魔に弄ばれ嬲りものにされている。
そんな悲惨すぎる現実は、理性にすがって抵抗しても何一つ変わらない。
そして、栞梨は下手に立て直した理性と、歪められた性癖に屈服した肉体の間で苦しめられつづける。
完全拘束の美少女退魔師は、その事実を改めて思い知らされ絶望する。
だが、少女淫魔の責めは止まらない。
相克する二つの感情でぐちゃぐちゃな表情をする栞莉の顔をサリーアの両手がそっと包み、逸らそうとする視線を自分の方へと強制的に固定する。
少女淫魔の幼い両手、その細腕からは想像のできない膂力だった。
唯一自由だった首の関節の自由までも奪われ、ついに全く抵抗ができなくなる。
そして、少女淫魔はまるで蛇のようにカッと口を開き、肌とは対照的に真っ赤な口腔粘膜を栞莉に晒し、彼女の唇にまるで捕食するように食らいつく。
「お姉さんはただただ鳴き叫べばいいの」
「やめなさっ…ンンッ!?んっ!?んんんーーーっ!!!?」
静止の声はもちろん、一切聞き入れられなかった。
幼い少女の外見からは想像できないほど一方的で暴力的なキス。
理性を奪われ、それしか考えられなくなるような接吻。
完全拘束の栞莉はもちろん、まるで抵抗できずに無防備なまま、唇を奪われ塞がれる。
唇を襲う少女の感覚。その毒のような甘さの前に美少女退魔師の身体は正直だった。その感触に、栞梨の歪められた性癖は何よりも素直に浅ましく反応した。
淫魔に唇を奪われた栞莉が感じたのは、屈辱よりも圧倒的な多幸感だった。
まるで、恋人にキスをされたような多幸感。
それを女性、それも淫魔とのキスで感じてしまっている。淫魔は敵だ。倒さなければならない自分の仇敵。
論理と論理で必死に現状に抗おうとするが、そんなことで淫魔に改造されてしまった栞莉の身体の反応は変えられない。
甘すぎる快感が神経の密集した唇から野火のように広がり、頤を上げさせ、脳を痺れるさせる。
ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…
サリーアに啄むように唇を嬲られれば、さらに顔が赤く染まり、拘束された豊満な身体が勝手に震えてしまう。
即効性の毒のように身体中に回った快感が瞼を重くし、そのまま閉じてしまう抗い難い誘惑に駆られる。
無意識に力を込めていた身体中から抵抗の力が抜けてゆき、クタっと弛緩して意識がぼやけていくのがわかる。
(だ、だめっ…こ、ここで流されちゃったらっ…て、抵抗…抵抗しないとっ…)
栞莉は長い睫毛を震わせて、落ちそうになる瞼を懸命に開く。
ただの唇同士のキスだけで、ぐずぐずに崩れゆく理性を必死にかき集め、なんとか抵抗の意思を示そうとする。
栞梨は必死にかき集めた理性を総動員して、奥歯を噛み締め、桜色の唇を一文字にきつく引き結び、少女の舌の侵入を阻もうとする。
「んんっ!んっ〜〜〜っ!!!」
(し、舌、舌を入れられたら…っ、て、抵抗できないです…ぜ、絶対抵抗できないっ…〜〜〜っ!!!)
栞莉は自分の身体の反応に抗い難い、唇を開かせようと熱い接吻を継続する少女淫魔の責めを拒絶する。
栞莉の身体は、歪められた性癖に従い、少女淫魔にめちゃくちゃに責められることを望んでいる。だが、それはもう戻れない堕落への道だ。栞莉のかき集めた理性が、ここで流されたらもう戻れないと激しく警鐘を鳴らしている。だから彼女は長いまつ毛を悔し涙に濡らしながら、必死でサリーアのキスを拒絶し続ける。
だが、それは、凌辱者の淫魔を興奮させる材料でしかない。
サリーアは、栞莉のその思考を読んでいる。グラグラと揺らぐ美少女退魔師の理性を突き崩すように舌をその閉じられた薄い唇へと滑り込ませようとする。
チュルッ…チュルッ…チュルッ…
唾液で湿った少女の舌、蛇のように自在に動く長く真っ赤なそれが、栞莉の引き結んだ唇を、細やかだか淫靡な音を立てて舐め子削ぐ。
合わされた唇の隙間からは行き場をなくした唾液が漏れ出し、美少女同士のキスをより淫に彩る。
「んんっーーーっ!?んっ!!んっーーー〜〜っ!?」
唇を舐められた瞬間、栞莉の背筋を痺れるような快感が走った。
(こ、これっ…こ、この子、うまっ…うますぎるっーーーっ!!!)
震える唇が幼い舌で何度も何度も舐めあげられると、引き結んだ唇が痺れるように戦慄き、涎の糸を引きながらぱっくりと開いてしまう。
その一瞬の隙は、もちろん見逃してもらえず、少女淫魔の蛇のように長い朱い舌が、栞梨の口腔粘膜の中にねじ込まれ、一気に押し入る。
少女の外観に似つかわしくない絶技が、ついに栞梨の柔らかな粘膜を襲う。
「んんっ!?んっ、やめっ!んんんっ!ぱぁっ!あっ!んんんぅ~~~!?」
甘い唾液が一気に流し込まれ、逃げようとする舌は蠢く少女の舌に絡めとられ、嬲られる。
(お姉さんの口、とっても気持ちいわ。お姉さんが女の子が好きなんて世の中の男の人は損をしているわ)
(あ、貴方っ…ちょ、直接私の思考にっ)
リーリエが思考を読むことに使っていた魔力のパスを逆利用し、まるで栞梨に話しかけるように思考を強制的に送り込んでくる。
その間も、サリーアの責めはもちろん止まない。
ジュルッ!ジュルッジュッ!!ジュルッ!
驚くほど柔らかく繊細に動く少女の舌が、栞梨の口腔を隅から隅まで陰湿に執拗に、唾液を混ぜ合わせながら下品な音を上げて舐めまわす。
歯茎の表面に裏側、固い上顎の上骨、柔らかな頬の裏側。そういった普段は絶対に他人にさらさない柔らかな肉が、筆舌に尽くしがたい淫魔の絶技でこねくり回される。
逃げようとした舌は、どのような動きをしているのか、らせん状に少女淫魔の舌に絡めとられ、扱く様にこそぎあげられる。
口の中の全てをぐちゃぐちゃにかき混ぜ、根こそぎ吸いだすような気持ち良すぎるディープキス。
「んんっーーーーっ!?んんんっ!!!!んんんんっ~~~~~~!?」
栞莉は口の中で爆発するような激しすぎる快感に目を見開き、完全拘束の身体を限界まで反り返らせて悶え狂う。
最早、栞梨の口からは泣き声に近い嬌声しか上がらず、思考でももぐちゃぐちゃで、文字通り抵抗の意思さえ示すことができない。
淫魔のディープキスは、のけぞって痙攣する身体から全ての抵抗の力を吸い取られるようだった。
極薄の戦闘衣装、狩衣、退魔師としての闘う装備も最早敗北を引き立てるだけのコスプレ衣装と変わりない。
(だ、だめっーーーっ!!!こ、これっすごっ…すごいっーーー!!こ、こんなの知っちゃったらもう戻れなっ…)
そして、サリーアのレースの手袋に包まれた両手が、キスと同時に栞梨の全身を撫でまわす。
髪を隙ながら、耳浦を引っ掻かれ、頬を撫でられる。頤をそらそうとするができない。
サリーアにキスをされ、粘膜を嬲られるたびに、心の奥から昏い喜びがあふれ出てくる。
サリーアの唾液をもっと味わいたい、舌をめちゃめちゃに嬲ってほしい。
そして、その胸の奥に閉じ込めていた欲望は、サリーアの浅い思考盗聴にも聞こえる大きさで栞莉の心に木霊した。
(も、もっと…もっと強くして欲しいっ…)
(ふーん、そうなんだ、じゃあもっとしてあげるわね?)
サリーアは栞梨の口腔内をめちゃめちゃにかき混ぜる舌を更に激しく蠢かせ、栞梨を思考でせせら笑う。
(ちがっ!これはちがうっ~~~~ーーーー!!!)
栞梨は読まれてしまった恥ずかしすぎる自分の思考を必死に否定する。だが、歪められた性癖には理性など大した障害ではなかった。
目の前には、栞梨の歪められた性癖、小さな女の子が好きという嗜好が求める極上の美少女がいるのだ。
その愛らしい少女が自分に覆いかぶさり、幼い唇を自分に押し付け、舌を差し入れ、めちゃめちゃに口腔内を嬲りまわしている。
(あっ…、まずっ…)
性癖を歪められた栞梨にとって、ある意味天国のような地獄を自覚した瞬間、一気に身体が燃え上がり、完全になにも考えられなくなる。
サリーアはその瞬間を逃さない。
一瞬弛緩した栞梨の舌を、自分の小さな口で吸い上げ、招き入れた。
「んんっ!?」
その感覚に最早抵抗の力を根こそぎにされたと思われた栞梨の身体が跳ね上がる。
暖かな少女の口の中で扱き上げられる自分の舌。舌と舌、敏感な粘膜同士が絡まりあい引きずり出され、唾液とともにジュルジュルと淫靡な音を楯ながら吸い上げられ引きずり込まれる。
その感覚は、淫紋の疼きと快感で煮詰められ追い詰められた栞梨にとって、あまりにも毒だった。
飽和した幸福感と快感に意識が途切れそうになる。
そして、ついに、栞梨の身体をサリーアの本当の責めが襲う。
「んんんっ!!!!!?????」
栞梨の背筋が再び、跳ね上がり、拘束された不自由な態勢で許す限りまで反り返る。
(こ、これはっ~~~~~っ!!!????れ、霊力っ!?す、吸われてるっーーーーーぅ!!霊力吸われちゃってるーーーーっ!?)
大波の後ろからさらなる大波が押しよせ、美少女退魔師の意識を根こそぎ攫おうとする。
粘膜同士の接触による快感よりも、深く重く擽ったい、どうしようもなく抵抗できない感覚。
霊力を放出するだけでも膝が砕けそうな快感に襲われる、淫紋を刻まれた退魔師にとって最も抵抗し難く、どうしようもない責め。
生命力である霊力を直接吸い上げる淫魔の淫らな攻撃、エナジードレインが栞梨の口腔内を襲っていた。