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弐宮幽二@R18小説
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【雑記】オカルトの日

らしいです。

1974年の今日、オカルトブームの火付け役となった映画『エクソシスト』が日本で初公開されたということで。


オカルト系は漫画をちょくちょく読みます。好きです。

栞と紙魚子、学校怪談、夢幻紳士、死人の声を~、ゆうやみ特攻隊。

最近ですとエコエコアザラク・リボーン、ダークギャザリングもいいですね。

ダークギャザリングは、ヒロインが孕みそうになったのは、ちょっとたまらなかったですね。


エロと絡めた話となりますと、一時期はAA作品をよく見ましたねー。

あ、岩崎ユウキ先生は末永くご活躍を願っています。

妖怪姦は……少しホラーとは離れたものも多いですよね。まあ、大好きなんですが。

神楽シリーズで目覚めました。


そんな具合で拙作『怪姦奇譚シリーズ』は、それら作品たちの影響のもと書かれているのです。


(R-18)オリジナル【怪姦奇譚】快送車(約5000字)


(R-18)オリジナル【怪姦奇譚】人面犬(約5700字)


(R-18)オリジナル【怪姦奇譚】あと(約5000字)

pixivやノクタ以外で単発で発表したもののリメイクなので、完全新作と言っても良いでしょう。   あと  街灯が点々と続く路地を、スーツ姿の女が行く。ミディアムボブの、体型にはあまり起伏がないが、お尻は大きめ。名を|藍香《あいか》という。女は両腕を挙げ、軽く伸びをしながら、 「あ゛ー……本日もお疲れ様でし...


(R-18)リライト版【オリジナル】生贄プール(約6500字)


(R-18)リライト版【オリジナル】水妖肛辱(約5000字)


(R-18)リライト版「怪姦奇譚04 保健室の骨格標本」


(R-18)リライト版「雌喰階段」

リライト版「雌喰階段」 (Pixiv投稿時タイトル「十三階段 陵辱手形」・ノクターンノベルズ投稿時タイトル「十三階段」) 内容:触手、手マン、拘束、首絞め 字数:約6000字 ファイル形式:pdf(縦書き)


(R-18)リライト版「トイレの花子さんはレズりたい」


(R-18)リライト版「それは淫らな壁のシミ」

リライト版「それは淫らな壁のシミ」 (Pixiv投稿時タイトル「それは淫らな壁のシミ」・ノクターンノベルズ投稿時タイトル「壁のシミ」) 内容:逆レイプ、母娘丼 字数:約6000字 ファイル形式:pdf(縦書き)  もとは約2000字でしたが、3倍になりました。  最初なので全体公開でいきます。フォロー、よろしくお願いし...


ちなみに、これは昔に書いた実話風ホラーの一つ。非エロ。

出来は良くないですね。


おかえり


 Yさんは千葉県の港町で生まれ育った。これは、そこでの夏祭りの日の話である。

 当時、彼は七歳か八歳か、まあ、そのくらいだったそうだ。つまり、もう二十年近く前だということ。

「だから記憶違いや誤解なんてものもあるだろう」

 そんな風に前置きして、彼は話し始めた。

 祭り自体は、いたって普通だったそうだ。こういうときの『普通』が、本人が思うほどには普通じゃなかったりするものだ。私がもう少し具体的にと頼むと、子ども神輿を引っ張ったり、屋台でハマグリの醤油焼を食べたり、ヨーヨーを勢いつけすぎてゴム紐を切ったり、そういう普通だと返ってきた。

「ハマグリは珍しいですね」

 私の茶々にYさんは苦笑い。

「ケバブが普通の時代じゃないもんでな」

「すみません。続けて」

 本題は夜になって祭りもお開きとなってからだ、と彼は言った。夏祭りの日に限って、町のおじいさん・おばあさんたちは、公民館で一晩を過ごす。それは彼が生まれるずっと前からの習慣なのだという。その理由について当時のYさんは、親から宴会のためだと聞かされていた。宴会のようなことは、普段から年寄りたちはやっていて、時にはご相伴に預かることもあった。年寄りというのは不思議なことに、子どもに何か食べさせることが好きなものなのだ。ただ、この祭りの夜の宴会だけは参加しないように、公民館には近づかないように、親から言い含められていたのだった。理由はいくら訊ねても、教えてくれなかった。

「きっと、何か美味いものでも食べてるんだと思った。わかるだろ? 大人ってのは時々、珍味だとか高級品だとかを、子どもに食べさせるには早いって遠ざける」

「わかります。蟹ミソとかですよね」

「そう。蟹ミソ」

「まあ私は苦手ですけど」

「で、だ。俺はこっそり家を抜け出て、公民館に行ったんだ。年寄りってなんだかんだで甘いだろ?」

「ですね。孫世代には特に」

 濡れていたな、と彼は話を続ける。今思えば、玄関の土間が色を濃くしていた、と。

 でも、そのときは全く気にしなかったのだそう。ともかく廊下を進んで、一番奥の和室へ。宴会を催すときは、いつもそこでやっていたから迷うことはなかった。そして襖を開ける手前まで来たところで何か変だなと思った。玄関ではまだしも、ここで話し声の一つも聞こえないのはおかしい。

 もしかしたら部屋が違うのかもしれない。公民館には二階もある。そっちかもしれない。

 いや――違う。中に人のいる気配がある。

 そこで彼は、襖をそっと開け、中の様子を確かめてみることにした。

 目に飛び込んできたのは縦に二列の料理や酒を乗せた台と、その前に座る人々が二十人近く。だが彼らに見覚えはなかった。狭い町だ、だいたいは見知った顔だ。そっちはむしろ列と列との間で、給仕に忙しなく動いていた。空いた器をさげて新しい料理を持ってきたり、お酌をしたり、といった具合に。おじいさんもおばあさんも。皆が笑顔で、彼らをもてなしていた。中には小刻みに体を震わせたり、目に涙を浮かべているのもいたそうだ。

「けど、会話らしい会話はなにもないんだ。客のほうは青白い能面みたいな顔して次々に酒を呷っては、料理を口に運んでた。飲み食いってぇよりも、吸い込むみたいだったよ」

「全くの無言? お客さんも、港の人たちも?」

「いや、ようく耳を澄ませてみると、ジジババは小さな声で、ぶつぶつ呟いていたよ」

 ――おかえり、って。

 おかえり。おかえり。おかえり。。

 そんな言葉を年寄りたちは繰り返していた。

「本当は、もう少し長い言葉だ。小さい声だったから、後半はよく聞こえなくてな。だから、たぶん『おかえりなさい』なんだろうなって思った」

 私はこの時点で、Yさんが見たのは、死者のための宴会なのだろうと思っていた。海で亡くなった死者が年に一度だけ、どういうわけか還ってくる。その彼らに対する慰撫か、再会への喜びか何か。要はお盆やお彼岸のような、儀式めいたものなのだろう、と。

 だがひとまず最後まで聞くつもりで、黙っていた。

「で、だ」とYさん。「もう一つ、気付いた」

「何をです?」

「客の中に、二人か三人だけだが、見知った顔がいた。ただ……海で亡くなったはずなんだ」

 もっとも遺体は今もあがっていないそうだが、見込みはない。そもそも生きて帰ってきたのならコソコソとした宴会なんて開かれるはずがない。Y少年も今の私と同じ考えに至ったが、辛うじて悲鳴をあげるような真似はしなかった。

 けど、目が合ってしまった。客の一人と。

 そしてその瞬間、他の客も一斉に自分のほうを見たのだった。

「……それで? どうなったんです?」

「そりゃ一目散に逃げたさ。だから今もこうしてる」

「そうですか。そうですよね」

「けど、今も耳に残っている」


 おかえりください。


 そんな、年寄りたちの大声を。

 何度も何度も必死に繰り返される、大合唱を。

 Yさんは忘れられないと言う。


 おかえりください。

 おかえりください。

 おかえりください。


「翌朝。田中のじいさんが海で見つかったっけ」

 そして彼はこう続けた。

「宴会場にいたのを俺は間違いなく見た。生きてたよ、そのときまでは。でも誰も祭りが終わってからのことは知らないってさ。一人暮らしだったし、家で酒でも飲んで酔って海にでも入ったんだろう。結局そういうことになったな」


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