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弐宮幽二@R18小説
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(R-18)先行・前編【シャニマス】八宮めぐるを寝取らせた日(約8800字)

寝取られビデオ編・同時手コキ編の前日譚です。

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16092313

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16272774


本作と後日譚とをまとめて縦書きpdfにして、boothで配布しようと思っています。

勝手にエアコミケです。間に合えばの話ですが。

後日談はこれからですし、ビデオ編と手コキ編も見直しするので、微妙なところではありますね。

あ、間に合わなかったとしても配布はします。

締め切り意識して書くかーってだけなので。


後編は30分後に投稿予定です。

支援者限定ですが、先述の通りなので。

今月すでに支援をしてくださっている方は、クリスマスのお供にどうぞ。


――――――


 赤信号に立ち止まり、プロデューサーは、なんとなしに向こう岸を眺めた。

 急に、心臓が、ぎゅうっと鷲掴みにされような気持ちになった。

 肌寒い風が吹いたせいではない。見覚えのある女性が立っていたのだ。

 高校時代の元カノは、じっとスマホを見ていた。

 今でも、昨日のことのように思い出せる。彼女の生温かい吐息、淫らな喘ぎ声、揺れる胸。だが、跨っている相手は、自分ではない。先輩だ。送られてきた動画の中の彼女は、幸せそうだった。

『これぇっ♥ これがずっと欲し――』

 プロデューサーを現在に引き戻したのは、連れ添って歩く少女だった。

「ダーリン? 聞いてる?」と腕に抱きつく力が強くなった。

 青い宝石のような瞳が覗き込んでくる。

 股間に集まり出していた血液も、慌てて引いていく。

「あ、ああ。ごめん、め――」

 |八宮《はちみや》めぐるの、その名前をつい呼びかけて、彼は口を噤んだ。

 今や彼女は世に広く知られるアイドルの一人だ。それがこうして親し気に、という言葉では生温い。男性の腕に絡みつく様は、まさしく恋人のそれ。当然、変装もしている。伊達眼鏡に、ハンチング帽子。髪型は一本の大きな三つ編み。だが、それでも、その眩い金色の髪と、服の上からでも豊かとわかる肢体は目立ちがち。

 下手に名前を口にしてバレたら大変だ。だからデートのときは偽名や、あだ名を使おう。

 そう提案したのは、他ならぬプロデューサーだった。彼も、ちょっとした変装をしている。表舞台に立たない存在だけれど、雑誌記者なんかには顔が割れてしまっているから。

「ごめん、メアリー。なんの話だっけ?」

「あっ! わかった!」

「え……?」

 プロデューサーは心臓を跳ねさせ、向こう岸をチラリ見る。

 元カノの視線は、まだスマホ。

 今カノが、呆れた風に笑った。

「もぉ……お休みの日にまで、お仕事のこと考えたらダメだよー?」

 プロデューサーはホッと胸を撫でおろした。そういうことか。

 信号が青に変わる。プロデューサーは歩き出しながら、

「気をつける。メアリーのことだけ、考えないとな」

 と答えた。自戒の念を込めて。

「えへへっ」めぐるは照れ臭そうにはにかんだ。

 足取りも軽やかだった。

 元カノとすれ違う。幸いにも目は合わなかった。今はOLにでもなったのだろうか。

 ほのかに香ったのは、香水だろうか。思い出の中にはないものだった。

 あの頃の彼女は、もう、いないのかもしれない。

 それほどの時間が、流れているのか……。

 プロデューサーは気を取り直して、めぐるとのデートを楽しむことにした。

 映画を見て、新しい服を買い、公園を散歩して、ディナーの後にはもちろん、ホテル。

 部屋に入るなり、めぐるは彼に正面から抱きつき、背伸びをして唇を重ねた。

 もう我慢できない、とでも言うような熱烈なキス。そのたびに、プロデューサーは、彼女が華々しくソロライブを成功させた日を思い出す。二人きりになった途端のことだ。駐車場の、車の影で。めぐるに、言葉よりも先に、そうされたのは。いや、胸中で密かに燻り続けていたそれは、ライブの熱でとうとう燃え盛り、言葉を奪い去ってしまったのだ。恋を知らないはずだった少女の初めての告白は、炎の揺らめきの如くに激しく、彼女は、人が炎を目の前にしたときと同じように、怯えていた。

 アイドルとプロデューサー。歳の差もある。本来なら押し留めるべきなのだろう。しかし、彼にも、めぐるに対する秘めたる思いがあった。それはやはりライブの興奮もあって最高潮に達していたが、そのままだったなら、決して蓋の外れることはなかったに違いない。

 もはや、素知らぬ顔をし続けることなど、できるものか。

 その日から二人は秘密の――|真乃《まの》と|灯織《ひおり》には打ち明けたが――恋人同士となって、三度目のデートでついに結ばれたのだった。

『痛くないか? めぐる』

『う、うん……ちょっとだけ。あ! でも、抜かないで?』

『わかった。もう少し、このままで』

『うん。……うぅぅ。ま、また、恥ずかしくなってきちゃった。ねっ、プロデューサー? は、ハグ……して欲しい、です』

『ああ。めぐる、好きだ』

『あ……うんっ! わたしも、大好きだよ、プロデューサー! ……はあぁ。幸せだなぁ』

 それから幾度となく体を重ねてきた。

 今日も一緒に、お風呂に入る。お互いの体を使って洗いっこ。

 イチャイチャしながら泡を流したら、めぐるが、プロデューサーの足元にすっと座り込む。

 プロデューサーは思わず喉を鳴らす。彼女の眼前に突きつける、すっかり勃起したチンポも、ピクンと跳ねた。それは、我ながら立派とは程遠いものと思うのだが、めぐるは慈しむような眼差しで眺め、ほう、と一息。

『じろじろ見られちゃうの、あんまり好きじゃなかったんだー……。でも、プロデューサーが、わたしの体で……その、こ、興奮してくれてるんだって思うとね? すっごく嬉しいなって! えへへっ。好きって不思議だよねー!』

 めぐるの指が、そっと竿に伸ばされる。

「するね?」

「あ、ああ。頼む」

 いつものやりとりの後、亀頭に口付け。

「ちゅっ♥」

 続けざま「れろん♥」と一舐め。

 慣れ切った様子で口を開く。

「あー……♥」

 カリ首の辺りまでを咥えるかと思いきや、唇を閉じぬまま。

 生温かい吐息、体温をかすかに感じられる。

 もどかしさにチンポを揺らす。

 裏筋を、唾液にねっとり濡れた舌がチロチロとくすぐった。

 プロデューサーは「んっ」と声を漏らして尻を締める。

 その堪えた顔を自分がとろけさせることに、めぐるはすっかり楽しみを見出すようになったらしい。最初はおっかなびっくりというか『大丈夫? 痛かったりしない?』と何度も訊いてきたものだったが……。今は、なによりも目が、ものを言う。「どうかな? 気持ちいい? やった。もっと気持ち良くなってね? こんなのも勉強したよ?」とでも言いたげな上目遣い。それがまた彼の劣情を煽る。グラビア撮影でも、元気なだけでなく色気が出てきたと言われるようになったのも、そのせいだろう。

 彼女は竿の根元をさすっていく。

 もう一方の手は陰嚢に触れ、その重みを弄ぶ。

 唇がチンポから離れていって、

「れろれろんっ♥」

 鈴口の我慢汁を素早く舐め取る。

 続けられる手コキは、優しく、焦らすかのよう。

 物足りなさを訴えるように、プロデューサーの吐く息は熱かった。

 そんな彼を上目遣いで窺いながら、めぐるは口元をもごもごさせている。

 やがて充分な量が溜まったのだろう。彼女は、重力にも負けぬ若さに溢れ、たわわに実った乳房を左右に開いていく。その狭間に、だらぁり、と。唾液の川を流していく。瑞々しい肌に弾かれて、それはキラキラと輝いていた。

 その状態でチンポへと、にじり寄り、

「えいっ♥」

 温かく、ぬるりとしていて程よい圧が、一物を完全に包み込む。

 プロデューサーは思わず「ぅおぉぉ……っ」と声を漏らした。

 パイズリは何度もしてもらっているが、何度だって、彼女の乳圧には感動させられる。

「プロデューサー、おっぱいマンコ、本当に大好きだよねー」

「んっ。あ、当たり前じゃないか。めぐるに、好きな人に、されることなら」

「……えへへっ。わたしもだよ!」

 そう笑って、彼女は胸を交互に上下させ始めた。

 むにゅん、ずりゅん。むにゅん、ずりゅん。

 ゆるやかなシゴきに、少しずつ射精感が高められていく。

 むにゅん、ずりゅん。むにゅん、ずりゅん。

 おっぱいの柔らかさや、弾力だけではない。

 可愛い彼女の、おチンポに気持ち良くなって欲しいという心遣いも金玉がせり上がる一因だ。

 むにゅん、ずりゅん。むにゅん、ずりゅん。

「ねぇ、プロデューサー……♥」

 甘えた声に導かれ、彼は双丘に手を伸ばす。

 濃いピンク色の乳首は、すでに乳輪までぷっくり膨れ上がっていた。

 爪でカリカリ引っ掻くようにしてやる。

「んぁ♥ はぁ♥ んっ♥ あっ、あっ♥」

 むにゅん、ずりゅん。むにゅん、ずりゅん。

 カリッ、カリカリ。カリカリカリッ。

「はっ♥ あっ♥ あんっ♥ んぅ♥ ぷ、プロデューサー♥」

 悩まし気な顔をしていためぐるは、やがて、胸を寄せる手に更なる力を込めた。

 その身の昂りを表すように、激しく、二つの果実を擦り合わせる。

 ずっちゅっずりっむちゅむにゅっずりりっ。

 プロデューサーは指先を止めた。

「うっ、あっあっ、めぐるっ!」

 へっぴり腰になりつつ、歯を食いしばる。

 めぐるは谷間に追加の涎を注いで言った。

「いつでもイッていいからね、プロデューサー♥」

 むにゅずっりゅずりりっぬちゅむにゅずりむにゅずりずりっ。

「わたしの、おっぱいマンコに、びゅくびゅくしちゃえ♥」

「あっ、あぁっ! で、射精るっ!」

 びゅくんっ、びゅくんっ!

 窮屈な乳の中で、チンポは跳ねることも許されず、精液を吐き出した。

「ん、熱い♥」

 めぐるは、谷間を汚したものを見せつけるように、おっぱいを大きく左右に開いた。

 白い粘液が一瞬、その魅力的な双丘に橋を築いていた。

「えへへ。わたしの勝ち!」

「勝負してたのか? はははっ。めぐるには、いつだって負けるよ」

 谷間と下半身にべっとりついた白濁液をシャワーで流してから、二人は湯船に浸かった。

 向かい合って、抱きつくように座る。他愛もない会話と、キスを交わしてまったりしているうちに、一物が再起し始めてくる。それに気付いた彼女は、腰をくねらせ、すべすべのお腹を押し当てる。「早く、早く♥」と急かすかのように。お湯がチャプリチャプリ。唾液がちゅるちゅる。二人の吐息が木霊する。

 先に言ったのは、プロデューサーだった。

「そろそろ、上がるか」

「……うんっ♥」

 もひとつおまけのキスをして、めぐるは立ちあがるのだった。

 バスローブに身を包んだ彼女はベッドに仰向けでダイブする。

 そしてプロデューサーのほうへ、両腕を伸ばした。

「ハーグっ♥」

「はいはい」

 微笑ましく思いながら彼もベッドに乗って、彼女の背中に手を回す。

「えへへぇ♥ ぎゅーっ♥」

 脚をバタバタさせて上機嫌のめぐるだった。

 その頬に、プロデューサーはキスをする。

 反対の頬にも。

 それから、おでこ。

 唇。ここは深く、舌を絡ませ合う。

「んっ♥ ちゅっ♥ ちゅう♥ れろ♥ んふ♥ ぷろ、りゅーさー♥ ちゅっちゅっ♥ すーき♥ だいすき♥ ちゅっ♥ れろ、れろ♥ ちゅぱ♥ ちゅちゅっ♥」

「ん、俺も。はぁっ、はぁっ。大好きだよ、めぐる」

 名残惜しくもあるけれど、首筋へと下りていく。

「あんっ♥ んは♥ はぁ♥」

 くすぐったそうにする彼女の、バスローブの前を開いて、鎖骨、胸元へ。

 石鹸と、甘酸っぱいような香りが鼻孔を満たす。

「プロデューサーっ♥ キスマーク、つけて欲しいな♥」

「む……いや、でもなぁ」

「水着のお仕事も、しばらくないでしょ? だから、ね?」

 小首を傾げ、そう可愛くお願いされて、断れる男がいるだろうか。

 プロデューサーは、出来るだけ隠れる場所、下乳の辺りに唇を這わせ、強く吸い上げる。

「んっ♥ えへへ♥ もっと、ちょうだい♥」

 求められるがまま、アイドルの肌に、いくつも跡をつけていく。

 背徳感にも似たものが股間を熱く、硬くするようだった。

「あんっ♥」

 プロデューサーは手でも愛撫をしている。

 若く豊かな果実は、寝そべっても大して潰れぬ弾力とハリがある。それに指を埋め、むにゅむにゅと形を変える。健康的な肌が、しっとり汗ばんでいる。その頂点で物欲しそうに震える濃いピンク色した蕾を、指の腹でこねくり回す。

「はんっ♥ あっ、んっ♥ プロデューサぁ♥」

 もう一方の乳首を口に含む。

「ひぁんっ♥ あっあっあんっ♥」

 舌で転がして、吸って。

 そんな彼の頭に、めぐるは手を遣って撫でる。

 日頃の疲れが吹っ飛ぶようだった。

 プロデューサーは指先でなぞるように、胸からお腹、そして彼女の下半身へと下らせる。

「はっ♥ はぁ♥ んっ♥ あぁっ♥」

 グラビアやイメージビデオなどで海によく行く夏の頃なら、すべすべとしているものだが、最近はしっかりと茂っている。髪の毛と同じく、その手触りは滑らかで、さらさらと心地よい。ぬる。中指が、金色の茂みの奥で、ひっそり湧く泉を見つけた。すでに大唇陰まで淫蜜は染み出していた。割れ目に指を滑り込ませる。

「んっ♥」

 くに、くに。薄い肉びらを優しく開いてやれば、愛液がとろりと零れた。

「はぁっ♥ あっ♥ あっ♥」

 穴の中から掻きだしたものを、親指に塗りつけて、クリトリスをそっと軽く潰す。

「んっ♥ あんっ♥ あぁっ♥」

 耳元で可愛く鳴かれるとプロデューサーもますます興奮し、おマンコを愛するのに熱が入る。

 くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ。

 ざらりとした膣天井を引っ掻きながら、乳首とクリトリスを、同じように転がした。

「はっ♥ あっ♥ きもち、いい♥ あっ♥ あんっ♥ プロデューサーっ♥ Pさんっ♥」

 めぐるは腰をくねらせる。

 逃げるようでもあり、せがむようでもあった。

 プロデューサーは頭を胸から離し、めぐるの顔に迫る。

 彼女は察したように目を瞑り、唇を求めた。

 上と下から、ねっとりとした水音が響く。

 彼女のお腹が何度も凹む。鼻息が荒くなっていく。腰がカクッ、カクッと前後に揺れる。

 そして、

「ん――――っ♥」

 ビクンッと下半身が一瞬、跳ねて、力が抜けた。

 プロデューサーも、ひくつくおマンコから指を引き抜く。指は熱く、ふやけていた。

「ふぅっ♥ はぁっ♥ はぁっ♥ ふーっ♥」

 ぼうっとした|表情《かお》の、めぐる。

 その両脚を開いて、プロデューサーは己のいきり|勃《た》ったものを、淫裂に擦りつける。

 彼女が、ふと気付き、右手を伸ばす。

 それを握り返して、いざ挿入――というところで、

「……あ、あれ?」

 急速に萎びれる一物。こんなこと初めてだ。

 寸前までギンギンに勃起していたのに。

「どうしたの?」

 と、めぐるも陰部に視線を落とす。

 いつになく縮こまったものに、彼女は戸惑いを隠せないようだった。

「ご、ごめんねっ! 疲れてるよね。忙しいもんね!」

「いや! そんなことは! ちょ、ちょっと待ってくれ」

 もう我慢できない。そういう気持ちでいっぱいなのは確かだ。

 なのに一物は、それから、ピクリともしなくなってしまった。

「そういう日もあるよー! ほ、ほら、お風呂場で一回、|射精《だ》したし!」

「……ごめん、めぐる」

 彼女は残念さと寂しさと、困惑の入り混じったような顔をしていた。

 それでも声は明るく、

「今日はもう、寝よう! わたしも……イッたし、ね? いちゃいちゃしよー!」

「……ごめん、めぐる。今度は、ちゃんとしような」

「うんっ! ね、プロデューサー! ハーグ♥」

「本当に……今日はごめんな」

 めぐるは微笑み、彼の頭を優しく撫でた。

「大好きだよ、プロデューサー♥」

「めぐる……俺もだよ、本当に。愛してる」

「えへへぇっ! Pさーん!」

 ぎゅぎゅーっと抱きしめられ、愛情たっぷりのキスをされても、やはりその日は、もう|勃《た》つことはないのだった。


   ★   ★   ★


 三回目もダメだった。

 プロデューサーは、自室のノートパソコンから視線を落とす。そこには勃起状態でカウパー液に濡れた愚息がある。自慰の最中という格好で、彼は溜息をついた。

 つい昨晩のことだった。仕事が早めに終わったものだから、めぐるに誘われホテルで休憩に寄った。しかし、またまた、ダメだった。それどころか、症状は進行さえしている。めぐるの裸体を前にしても|勃《た》たなくなってしまったのだ。

 どうにかしなければ。それで昨夜は薬も服用してみたが、やはり効かず。

 原因には、心当たりがあった。元カノだ。

 パソコンの画面には、AVのデジタルショップが映っている。

 それも、いわゆる寝取られジャンルに絞って。

 彼が、その性癖の芽生えに気付いたのは、やはり元カノと別れてから間もなくのことだった。

 自慰をしようにもイケない。|勃《た》つものは|勃《た》つというのに。

 生殺しのような苦しみの末に、若きプロデューサーは、寝取られや陵辱ものならば抜けるということに気付いた。以降、純愛もので抜くことは皆無となった。むしろ、それまでは純愛でしか抜いていなかったにもかかわらず。これがネットで囁かれる、脳の破壊された状態なのか、と当時、不思議と感心したのを思い出す。

 めぐるとの初めての日は、正直、不安だった。もちろん、彼女の比ではないが。

 しかし、それは杞憂に終わった。

 時間が、いや、めぐるの存在が脳を癒してくれたに違いない。

 再び純愛ものでも抜けるようになっていることも、その後、知った。

 なのに、まただ……。

 彼女に再会した――いや、すれ違っただけ――いや、一目見ただけ、なのに。

 プロデューサーは、もう何度目になるかわからない溜息をついた。

 かつては性欲の発散はできるから、そこまで深刻に捉えずとも良かった。

 しかし今は違う。愛しい彼女がいる。彼女を抱けないのは、あまりにも、辛かった。

 純愛もののコンテンツで射精できるようになれば、きっと、めぐるとも。

 そう思って、今日もいくつか試してみたが、全くダメ。ピクリともしない。

 一方、寝取られものを探し始めたら、簡単に半勃起だ。

 元カノの中には、あの頃の彼女はすでに、いないのだとしたら。

 ――だとしたら、なんて、ずるい話だろう。こちらは未だ楔を打ち込まれているというのに。

 溜息をつき、プロデューサーはマウスを操作する。

 めぐるには心底、悪いと思う。

 しかし性欲のほうも限界だった。

 |勃《た》つには|勃《た》つのだ。とにかく射精したい。

 背に腹は代えられないと、寝取られ系のAVを探していた。

 あるジャケットが目に入ると、彼は思わず画面に額がつきそうになるほど顔を寄せる。

 素早くクリックし、商品ページに入る。

 ハーフ系、金髪、巨乳。顔は、画像だけなら、めぐるに似ていると言えよう。

 芸能人似の女優にありがちの【七宮めぐみ】なんて、いかにもな名前だった。

「……バイト先のダイナー店長に、知らないうちに開発されていた彼女、か」

 いつだったか、めぐるに、写真集のためにダイナー風の衣装を着てもらったことを思い出す。

 いや、それどころか、その衣装を買い取って、コスプレエッチもしたのだった。

『彼のポークビッツじゃ、もう満足できないの♥ この、えっちな涎が止まらない卑しいおマンコに、店長特性ビッグソーセージっ、食べさせて♥ ご一緒に特濃ミルクシェークも、お願いします♥ ハッピーセットにしてくださぁい♥』

 つい、めぐるで妄想してしまい、プロデューサーは申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

 それはそれとして、これにすることにした。

「……はぁっ……はぁっ……はぁっ……」

 閉店後の店内で、テーブルの上に押し倒した店長が、彼女の膣内にねじ込む。

 それに併せてプロデューサーもシゴき始めたところだった。

 不意にチャイムが鳴らされた。

 が、どうせセールスだろうと一瞥もせず、

「……はぁっ……ん……め、めぐる……めぐる……!」

 そうしていると、ドアノブの回される音がした。

「プロデューサー? まだ寝てるかなー?」

 玄関から部屋までの間にはキッチンがあり、ドアで仕切られてもいる。合鍵を持つ彼女が、チェインの反応もないしオフだから寝ているのだろう、と――実際には通知を切っていただけだが――気遣って静かに入って来たから、余計に気付かなかったのだ。

 プロデューサーは慌ててスラックスを履くも、弾みでイヤオンジャックが抜けてしまった。

 すぐにノートパソコンを閉じたが時すでに遅し。

 めぐるは明らかに、ナニをしていたかわかったようだった。

「ご……ごめんね、プロデューサー」

「い、いや、俺のほうこそ」

 始め、彼女は間の悪いときに来たことを謝っているのだと彼は思った。

 でも違った。

「ごめん、なさい……っ!」

 めぐるはポロポロと涙を流し、その場にへたり込んでしまう。

 よく考えてみれば、自分とセックスできなくなった彼氏が、オナニーはしていたわけだ。

 とんでもないショックだったことだろう。

 プロデューサーはとにかく弁明しようとしたが、どこから説明したものか。

「違うんだ、めぐる。これは、その……」

「気付かなくて、ごめんなさい。わたしのこと、プロデューサーは、もう、き、きらいに……う、うぅぅ~……っ!」

「違う! そんなことはない、絶対に! 俺は、めぐるのことが、大好きだ! 愛してる!」

「だっ、だったら、どうして……っ!? お願いだよ、プロデューサー! わたし、なんでもするから……だから……」

 プロデューサーは胸が掻き毟られるようだった。

 そうだ、彼女を傷つけていたことなんて、わかっていたはずじゃないか。

 なのに、ろくにフォローもせず、自分のことばかり。

 焦っているのは自分だけだなんて、そんなわけがないというのに。

 めぐるは紙袋を持って来ていた。落とした拍子に零れた中身は、コスプレ衣装だった。チアガールだ。しかも、それは彼女の学校のものだ。友達に借りたのかもしれない。他には大人の玩具もある。今まで、そういうものは使ってこなかった。

 彼女が、どれほど状況を変えたかったか、わかるというものだ。

「……めぐる、話したいことが、ある」

「そ、それって……う、う、うぅぁ……」

「違う、違うんだ。めぐる、愛している。本当だ」

 抱きしめて何度も何度も繰り返し、囁く。

 そのうち彼女も落ち着いてきたようで、プロデューサーは改めて正座をし、頭を下げた。

「まずは、これまでのこと謝らせてほしい。傷つけて、すまなかった。本当に申し訳ない」

「ううんっ! わたしも、ごめんなさい。なんだか、わぁ~ってなっちゃって……」

「いや、俺が全面的に悪いんだ。自分のことばかりだった。でも、ちゃんと説明するから」

 彼は包み隠さず、めぐるに語った。

 元カノとのことがあってから歪んだ性癖に目覚めたことも、めぐると交際を始めてからは、それもなりを潜めていたことも、けれど、元カノとすれ違ってフラッシュバックしてしまったことも。

「それで……めぐるには悪いと思ったんだが、我慢の限界で、つい」

 ノートパソコンを開いて、おかずについても説明するに至った。

 めぐるには幻滅されても仕方がない。

 なんなら、いっそ、そのほうが……とも思っていた。

 しかし、彼女は微笑んで、

「辛かったね、プロデューサー」

 と言ってくれたのだ。

 心が、軽くなったような気がした。



(R-18)先行・後編【シャニマス】八宮めぐるを寝取らせた日(約9800字)

 涙ぐんでしまうのを誤魔化すように、彼はめぐるに抱きついた。 「めぐる……愛してる」 「ん、えへへ。わたしも。……ねえ、プロデューサー? わたしに、できることはないかなー?」 「ありがとう。でも、これは俺の問題だから。しばらくは、めぐるとはできないかもしれないけれど……」 「ううんっ。それはいいの。でもプ...





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