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ロングスカートの裾をはためかせ、|秋霞《アキカ》は機関の玄関をくぐった。
来たくはなかった。けれど……。
恐る恐る、真崎のいる部屋に入った秋霞は、彼が服を着ていることに安堵した。
前回のように他に女もいなかった。
「特に問題はありませんでした」
彼は淡々と、前回の検査結果を告げる。
「健康状態は良好。卵子保存も無事に済みましたし……お疲れさまでした」
そして秋霞の予想に反して、
「本日は以上です。どうぞ、お帰りになってください」
と言った。
「ま、待ってください」
そんな言葉が口をついて出ていた。
「なにか?」
「え……っと……そう! |春光《シュンコ》先輩のことです。あんなことをして、許されると思っているのですか?」
「と言われましても、互いに同意してのことです。卵子保存だけでなく、機関の認めた優秀な血統を遺したい、と」
「優秀な、血統」
思わず喉を鳴らし、秋霞は彼の股間に視線を落とす。
イヌ娘はもちろん、その相手の遺伝子も、なにかしらの優越があってこそ、優れたる血統と言える。では彼らの優越とは、なにか。今の秋霞は本能的に察していた。
――生殖能力。生物の持つ極めて単純な、頑強さ。
次代に血を遺すことを考えれば、これほどに求められる優秀さは、ないだろう。
「秋霞さんも、もしも気が向いたらいつでも、ご相談に乗りますよ。我々は」
「でっ、でも! 先輩には旦那さんがいるのよ!? なのに、そんなこと」
真崎が、ぷっと失笑する。とても馬鹿にしたように。
「貴女も前回、俺のチンポをしゃぶって感じていたじゃないですか」
赤面し、わなわなと唇を震わせる秋霞。
「失礼、秋霞さん。いや、しかし、貴女は立派ですよ」
「な、なにが! なんの話ですかっ!」
「春光なんかは俺がチンポを見せた途端、尻尾ブンブン振って服を脱ぎだすようなバカイヌでしたからね」
言いつつ彼は立ちあがる。
秋霞はドキリとして目で追う。
彼は背後からスマホの画面を見せてきた。
そこに映るのは、真っ裸になった春光が、がに股で腰を前後に振る様だった。
『せ、せんせぇ♥ 種付け♥ 種付けっ♥ 先生の一流チンポで赤ちゃん仕込んでぇ♥ わたしの卵子、ぜーんぶっ、先生にあげちゃう♥ 捧げさせてください♥ わたしたちの血を継ぐ優秀な赤ちゃんだけ孕みたいのぉ♥ 先生のチンポで、わたし、鈴木春光を雌イヌにしてくださーい♥』
秋霞の心臓が早鐘を打つ。
真崎はスマホを仕舞うと彼女の肩に手を置き、耳元で囁いた。
「お前も孕みたいんだろう?」
秋霞はチラチラと後ろを気にしながらも、決して彼の手を払い除けたりはしなかった。
「ち、違います……また来るようにと、言われたから」
「あんなことをした男の命令に、嬉々として従ったわけだ」
「……検査の結果を、一応、聞かなくてはいけません、し」
首筋にじんわり汗が滲む。耳はヒクヒク動き、尻尾も今にも振り始めそうだった。
真崎の手が、するり、襟元から這入ってくる。
「ちょ、ちょっと! やめ、なさい」
言葉とは裏腹に抵抗は最低限。彼の手首に、己の手をそっと添えるだけ。
真崎は彼女の、すでに勃起した乳首を指先でピンピン弾いて笑った。
「こんな襟の開いたシャツを着て……下着も、なんですか、これは。穴開きじゃないですか」
秋霞は、そっぽを向いて耳を赤くする。
「夫のために、買ったものです!」
それは本当のこと。けれども踏ん切りがつかず、ずっと死蔵していたものでもある。
なんにせよ、それをなぜ今日このときに着けてきたのか。その理由にも言い訳にもなってはいなかった。
男が、もう一方の手を腹のほうから入れてくる。
両方の乳首をピンピン弾かれたかと思えば、カリカリ引っ掛かれ、秋霞は体を震わせた。
「んっ、あ♥ やめ、やめなさっ♥ あっあん♥」
「触る前からビンビンに勃たせていて、よくもまあ」
「うそ♥ 嘘です、それっはぁ♥ ――ひぃんっ!」
突然、胸先に鈍い痛みが走った。指で挟んだ乳首を、ぎゅっと潰すようにされたのだ。
嘘つきはお前のほうだと、咎められている気持ちだった。
「あっうぅっ♥ ごめんなさいっ。部屋に入る前から、勃起乳首でしたぁ!」
まるで躾だ。
素直に白状したら、いいこいいこと可愛がる代わりに、媚豆を優しく転がされる。
「んっふ♥ はっ、あぁ♥ んっんっ♥ あっ♥」
痛みで鋭敏となったところに、それは甘美な痺れとなった。
逃れるように秋霞は背中を丸めていく。しかし当然、そんなことは無意味だ。
クリクリ、カリカリ、ピンピン。執拗に乳首だけを責め立てられる。
「はっ、あっ♥ んっ♥ いっ♥ あっあっ♥ あ゛っ♥ あ゛ぁっ♥ あ゛っ♥ ん゛――っ♥」
痙攣。そして脱力。達したことは明らかだった。
(ち、ちくび……乳首だけで、イカされた……♥)
夢見るような目で「はぁ♥ はぁ♥」と荒い息を吐く秋霞に、真崎は、裸になるように命じる。彼女は黙ったまま、その通りにした。当の本人はもしかして、躊躇いがちに、そうしたつもりかもしれない。だが傍目には、逸る気持ちを抑えながら、にしか見えなかったことだろう。
さらりとした長い黒髪がベッドに広がる。なだらかな双丘は、ゆっくりと上下を繰り返し、その頂点に小さく実る薄桃色はジンジンと痺れている。細い腰に対し、太ももは張りがある。股間からは、すでに多量の愛液が溢れ、内股を淫らに光らせていた。
真崎が全裸となり、彼女の顔の辺りに跨る。黒光りする男のものが頬に触れた。熱い。
彼はスマホのレンズを秋霞に向けた。先ほど見せられた、春光先輩の様が思い出される。
「それでは、秋霞さん。同意してもらえますか。書類のほうにも後でサインしてもらいますが。というか、そちらのほうが正式ではありますけどね。些末事は落ち着いてからが良いでしょう?」
秋霞は鼻で笑い、
「し、しないと言っても、するつもりでしょう? こんなに……ゴク……おチンポ硬くして」
彼は、ふぅ、と溜息をついた。
「したくないのなら構いませんが」
「――え?」
と目を丸くする彼女に、真崎は冷めた視線を返す。
「採卵で遺伝子保存の目的は達成していますから。俺には春光とか、他の|愛玩犬《ペット》もいますしね」
ここが分水嶺。そう言っているのだ。
道は二つに一つ。全てを胸に秘め、ただの人妻に戻るか。それとも……。
(そ、そんなの、決まっているわ)
頬が熱い。その熱は果たして自身のものか、顔の横のチンポのものか。
秋霞はチンポをチラチラ見ながら、唇を開いていった。
「わ、私は克彦さんを、あ、愛しています。それは変わらない、わ。克彦さんとの子供だって、もちろん、う、産みたかったし、産むつもりだった」
だけど。
「子宮が、違うって言うの。この、チンポだって。田中秋霞を孕ませるのは、こっちの、このチンポだって。……あの人のと、たいして変わらないのに、でも、ちがう。全然、違うのよ。においが、違うの♥ 精液の濃さ♥ 金玉のデカさも♥ あの人のとは、ぜんっぜん、違う♥」
秋霞は男根に鼻を擦りつけ、深く深く、雄臭を吸い上げた。
「すぐにわかってしまった……。あ、これが雌を孕ませるチンポなんだって。色だって黒々としていて、もう、どれだけの雌に種付け♥ 種付けしてきたのか、わからない。克彦さんとの赤ちゃんも産めたらいいけれど、アリバイ作りにセックスはするけれど、きっともう、これを知ってしまったら……卵子が選んでくれない」
だから、と秋霞は涙を流し、微笑んだ。
その手はさっきから、おマンコをくちゅくちゅと弄っていた。
今すぐにでも|挿入《い》れてもらえるように。
「ごめんなさい、克彦さん。――私、田中秋霞は、私の子宮は彼の優秀な種付けチンポで♥ 卵子も認める強い雄精子で♥ 孕ませてもうことに同意します♥」
真崎はしかし、秋霞の鼻にチンポを擦りつけながら、手を彼女の下半身へと伸ばす。
淫裂に指をねじ込み、ぐちゅんぐちゅん、掻きまわす。
「あっ♥ おっ♥ チンポ♥ チンポ♥ チンポがいい、のに♥ おマンコ待ってるのにぃ♥」
秋霞は竿に舌を這わせ、鼻息を荒くする。彼の我慢汁で、その鼻先はぬらぬら照っていた。
「へっ♥ へっ♥ チンポぉ♥ すぅーっ♥ はぁーっ♥ |挿入《いれ》たいって言ってるのにぃ♥ 金玉もグツグツ精液、煮立たせてるじゃない♥ 熱いの、肩に当たってる♥」
親指がクリトリスをぐりぐり回すように、こねる。
「ん゛っ♥ あっあっ♥ やっ♥ イキそ♥ イッちゃう♥ チンポのにおい嗅ぎながら、はっ♥ すんすん♥ 指で、イカされる♥ 夫以外の、好きでもない男にイカされる♥ だめなのに♥ あっあっ♥ もう、だめ♥ あっあぁぁあっん♥」
膣がぎゅうっと締まった。それから彼が指を引き抜くと、ちゅぽんっ、と小さな音が鳴った。
真崎がスマホを枕元に置き、顔からチンポが離れていく。
秋霞は名残惜しそうな表情を一瞬だけ見せるも、その後のことを考え、すぐに期待から喉を鳴らした。捧げるかのように、自ら太ももを抱えて、淫蜜にまみれ、雌のにおい立ち昇る股を開け広げる。尻の下では、堪え性のない尾が右へ左へブンブン。
秋霞は、にやけた顔で媚びへつらう。
「チ~ンポ♥ 今度こそチンポ♥ イキたてほかほかチンポしごき穴に、お精子ぶり撒いて♥」
「くくく。それが警視総監賞とやらを何度も貰った警察犬のすることですか」
「だ、だって、あなたのチンポがいけないんじゃない♥ どんな凶悪犯にも立ち向かってきたけれど、ヒトよりも、ずっと力もあるけれど、それでもこのチンポには勝てないのよ♥ 雌の本能が屈服しちゃったのよっ♥ でも心は別よ♥ 愛しているのは、夫だけなんだから♥」
ヒクヒクと蠢く雌穴に、痛いくらい勃起した雄チンポが、あてがわれる。それだけで秋霞のマンコはちゅっちゅっと吸いつくようだった。限界ギリギリまで気丈に振る舞っていた彼女も、だからこそかもしれない、今や春光と同じか、それ以上に浅ましいバカ雌イヌだ。全身で雄に媚び、雄を喜ばせ、雄に奉仕する一匹の雌。
(チンポ♥ チンポ♥ チンポ♥ チンポ♥ チンポ♥ チンポ♥ チンポ♥ チンポ♥ チンポ♥)
夫への愛を恥ずかしげもなく口にしながら、事実、夫以外の男に抱かれんとする今に、これまでにない多幸感を覚えている。そして、それはまだ、幸福なる生の始まりに過ぎないことを予感しているのだ。
ずぷり、ずぷり――ゆっくりとチンポが淫裂を押し分けてくる。姿形こそ夫のものとはそう変わらない。なのに夫以上に鮮烈な快楽が、秘処から全身へ流れていく。秋霞の三角形の耳がピクピク震える。
「くるっ♥ くるっ♥ 生チンポ♥ 無防備マンコ犯される♥ 夫にしか許しちゃいけない交尾♥ 種付け♥ 孕まセックス♥ 夫以外としちゃう♥ 夫以外の精子に卵子犯される♥」
――ずぷんっ!
いきなり最奥までチンポが来て、秋霞は顎を反らし、耳をピーンと尖らせる。
「あっ、あ~~~~~~っ♥」
伸びきった膝から、やがて力が抜けていく。
顔は涎を垂らすほどにとろけ、耳もぺたんと倒れていた。
「あひ、あへ……♥ はいっちゃった♥ こんなの、はじめて♥ すごい♥ チンポ、すごい♥」
蠢く膣道、きゅんきゅん絡みつく|猥襞《わいへき》を、孕ませ棒がずりずり引き剥がしていく。
そして隅々まで探るように、媚びる淫肉を甘やかすように、再び|挿入《はい》ってくる。
「うひっ♥ ひっ♥ あっんぅ♥ はっあっ♥ はっ♥ へっ♥ あぁっ♥」
秋霞は頬に両手をやって、うっとりとした目で、その様子に見入った。
「あっあっ♥ そこっ♥ あっ、いいっ♥」
「ここ、ね」
「そうっ♥ そこ、そこ♥」
「秋霞」と彼は一段、低い声で「立場を弁えろ。いいところを、俺が突くんじゃあない。俺が、いいところを、作ってやるんだよ」
「あっ♥ はいっ♥ ごめんなさい♥ チンポっ♥ チンポに、托卵畑を作っていただきます♥」
一流種付けチンポが己を耕していく。夫との行為で出来上がった畑を、ひっくり返していく。腰を掴む手に下腹部をぐにぐにとマッサージされ、子宮の疼きが、どんどん酷くなる。排卵を促されるかのようだった。実際のところ、今日は安全日だ。それでも秋霞は、今日、孕む気がしてならなかった。
鼻先にチンポを突きつけられた時点から、|胎《はら》は受精の準備を押し進めている。
そんな気がするのだ。
(あなた、許してください♥ 私は本当に、あなたの子を産みたいのよ♥ でも子宮と卵子が、こっちがいいって♥ このチンポの言いなりなんです♥ だから絶対、卵子でちゃってる♥ 雄精子、お出迎えしちゃう♥)
果たして体か、心か。あるいは両方か。
なにはともあれ、その望みが叶うかどうかは、しばらく先のこと。
もっとも、今日でなくとも、いずれは叶うに違いない。
「あっ♥ おっんっ♥ はぁ♥ んっ♥ あっあっ♥ いっ♥ ひっ♥ あっ、ん゛っ♥ あ゛っ♥」
夫のものと、太さも大きさも長さも、そう変わらないはずのチンポが、夫では届かなかった子宮口までコツンコツンと小突いた。秋霞が妄想する卵子の出迎えはともかく、子宮のほうは本当に孕ませ棒を求めて降りてきていた。いや、思い返してみれば、夫との行為でも、それはあった。しかし、もう二度と、ないだろう。
亀頭が奥まで来るたび、パクンパクンと吸いつく。
ちゅぽんっと離れるたび、秋霞は軽い絶頂を覚えた。
「ん゛っ♥ ふっ♥ あ゛っあ゛っ♥」
ふと彼が背中へ手を回してくる。
抱きつく、というほど愛情を感じるものではない。圧し掛かるといった趣だ。
彼の胸板にビンビンに勃起した乳首がこすれて気持ちいい。
互いの熱が溶けあい、一つになるような錯覚。
貪るような口付け。ぢゅるりぢゅるりと、淫らな水音が秋霞の頭蓋に木霊する。
「んふっ♥ ん゛ふっ♥ あへ、れろ♥ ぢゅぷ♥ れろえろ♥ ぢゅるるっ♥」
亀頭が子宮口をぐりぐり、こねくり回す。
「ふあっ♥ んはっ♥ あ゛っ♥ あ♥ それっ、それ♥ やっ♥ あっ、へんに、なる♥ ん゛♥ あ゛っ♥ 甘イキ、つづいて♥ お゛っ♥ 大きくなって♥ ちゅっ♥ むぢゅっ♥ ん゛むっ♥」
そのままチンポは小刻みに震える。
「ん゛ん゛っ♥ ん゛ん゛ーっ♥」
秋霞は目を大きく見開いた。両脚を彼の腰に回す一方、両手は彼を押し上げる。
「ぢゅるっ♥ むはっ♥ あ゛っ♥ はっ♥ だめ♥ これは本当に、だめっ♥ マンコ落ちる♥ 落ちるっ♥ お゛ほっ♥ 雌の本能に服従するだけじゃ、あっあっ♥ なくなっちゃう♥ いや♥ あっ♥ あっ♥ お゛っ♥ 恋しちゃう♥ チンポに恋しちゃうぅぅ♥ 恋マンコになるぅぅっ♥」
本能に従属し、真崎という雄に屈服し、どんなに浅ましい雌イヌになろうとも、夫の達彦を愛していることには、決して変わりがない。夫の側からは、そう見えないとしても、だ。
だが、その愛が、雌としての本能が、夫の雄を認めなくても、変わることのなかった愛が今、絶対的な雄によって犯されようとしていた。秋霞にとって、越えたくない、越えてしまってはいけないと思う最後の一線。それが侵されようとしていた。
真崎は秋霞の手を取って再び圧し掛かった。舌を、口内を更に激しく貪る。
チンポが子宮口にぴったりくっつき離れない。小突き、抉り、震わせる。
「ん゛ふっ♥ ぢゅるれろっ♥ ふぁ♥ ん゛っ♥ ん゛ふふーっ♥」
秋霞は尻尾を幾度となくピンと伸ばし、痙攣する。小さなアクメの連続は、重ね合わさり、増幅しながら蓄積していく。その爆発のときを今か今かと子宮は待ちわびている。
秋霞は必死に夫との思い出を振り返り、せめて、この愛だけは犯させまいとしていた。
(達彦さんっ、今年の誕生日プレゼントの(チンポ♥)本当に嬉しかった。結婚旅行で行った(チンポ♥)また行きたい。そうそう(チンポ♥)ーズのときのレスト(チンポ♥)も、また、行こうって(チンポ♥)してた。達彦さん(チンポ♥)(チンポ♥)たつひ(チンポ♥)愛して)
起爆スイッチを、雄々しい亀頭が、ぐりっと押し潰す。
瞬間――秋霞は頭が真っ白になった。
「ん゛ぶっぶ、ん゛ぶぶふうぅうぅぅ――っ♥」
尿道がヒクつき、ブシャッブシャァァァァァッ! 盛大に潮を噴く。同時に膣道はチンポの力強い脈動を感じ、子宮は白濁として熱いものを、びゅくっびゅるるるるるっ! と注がれる。秋霞は何度も体をビクンッビクンッと跳ねさせた。収まっていくにつれて、ピンと張りつめた耳と尾、彼の腰に回していた脚の力が抜けていく。全身がだらりとなったところで、ようやく、真崎は唇を解放してくれた。唾液の糸が何本も、きらめいていた。
夫への愛は、ほとんど変わらない。彼の優しいところも、真面目で正義感のあるところも、変わらず愛している。ただ、あのピンク色した亀頭や愛撫したときの彼の反応などは、もう、可愛らしいとは思えそうになかった。
本能のもたらす抗い難き情動は心の奥底に刻み込まれたのだった。今後、秋霞が夫との夜の営みをすることがあっても、それは真崎に命じられてのことに違いない。
(ごめんなさい、達彦さん♥ 私……恋マンコにされちゃった♥ 本能と心で、真崎チンポ様に尽くします♥ でも、マンコ以外は、あなたの妻のままで、よかった……♥)
真崎は、一回の射精程度では萎えないチンポを、頭も顔もとろとろになった秋霞の、ぐじゅぐじゅマンコにぶっ挿したまま背面座位の格好に持っていく。両脚を掴み、大きく開かせると下からガンガン突き上げた。
「ん゛お゛っ♥ お゛ほっ♥ お゛ほほぉっ♥」
「次、イクときも潮噴いてみせろ。さっきの勢い、|夕凪《ゆうなぎ》や|小春《こはる》とため張れそうだ」
「あ゛っ♥ だ、だれっ? お゛っ♥」
「そのうち会わせてあげますよ。で、遠くまで潮を噴けた雌から犯す。最下位は見てるだけだ」
「ん゛っ♥ あ゛っあ゛っ♥ そんな゛の、ひどい♥」
「敗けないように潮噴き訓練だ。今日はイクたびに噴け。わかったな? バカイヌ」
ズドンと深い一突きがあり、秋霞は返事の代わりにアクメ声をあげた。
「お゛っお゛ほお゛ぉぉぉぉっ♥」
ブシャシャァァァァァァッ!
恥知らずな潮噴きは真っ直ぐに、ベッドの端から端まで飛んでいった。
真崎は後ろからも犯した。イヌ娘は、口さがない者には先祖返りならぬ獣返りと揶揄されることもあるが、まさに秋霞は獣になった気分だった。尻をバチンと叩かれ、狼のように鳴けと命じられた。その通りに「わぅんっ♥ あお゛ぉんっ♥」と喘げば妙に体の芯が痺れた。尻尾を引っ張られながら突かれると、背筋がぞくぞく震えたものだ。
「わうっ♥ あお゛っ♥ お゛ぉんっ♥ お゛っ♥ あ゛おお゛ぉんっ♥」
いわゆる駅弁の体位でも犯された。彼に抱きつき、ゆっさゆっさと揺られる快楽は甘美で、少しはこちらを気遣っているのだろうか、と秋霞は思う。
「んっ♥ はっ♥ あぁ♥ んっ、ふっ♥ あんっ♥ ――え゛っ♥」
ふと背中に硬い感触。壁のせいだ。
彼女がそれを認識するのに前後して、真崎のピストンが加速していった。
「あ゛っ♥ あ゛゛っ♥ ん゛ぃっ♥ これっ♥ こわい、こわいぃ♥」
チンポに突き飛ばされた下半身が壁に当たって跳ね返る。そこを更にチンポが突く。
雌穴が繰り返し繰り返し小さな潮を噴く。プシャッ、プシャッ。
「お゛っほぉ♥ まんこ、こわれ♥ お゛っ♥ お゛ひっ♥ まんこっ、ま゛んこぉ♥」
子宮を潰されると思うほどの衝撃の連続。全身に迸る轟雷めいた快楽。秋霞が、ベロチュー種付けプレスをキメてもらったときのように、頭を真っ白に弾けさせるまで、そう時間はいらなかった。
秋霞は足と尾を真っ直ぐピーンと伸ばし、
「ん゛い゛ぃ゛い゛お゛っお゛お゛お゛ぉ゛お゛っ♥」
彼の煮え滾るような生命の奔流を胎で感じながら、イキ散った。
呆れるほどに盛大な潮噴きが収まると、真崎は、挿入してから初めてチンポを抜いた。床にへたり込んだ彼女とは対照的に怒張は未だ健在。アクメ漬けにされ、頭の中に星を飛ばす雌が、その雄々しさ、猛々しさに後光すら見てしまったとしても無理はない。
亀頭の向いた先を、秋霞は目で追った。
そこには小麦色の肌をしたイヌ娘が、驚きと好奇に染まった顔で座り込んでいた。見覚えがある。確か陸上において国内トップクラスの選手だ。
そして、この状況にも覚えがある。覚束ない頭で秋霞はそう思った。
これは自分が、春光先輩の雌姿を目撃したときと同じだ。
彼女は、秋霞にも聞こえるほど大きく喉を鳴らし、彼の元へ這ってくる。口を大きく開いてチンポにしゃぶりつきそうになったところで、真崎は鋭い声で制する。
「待て!」
イヌ娘は口を開いたまま、眉根を寄せた。
あと少しなのに! という心の叫びが聞こえてきそうだった。
そのとき鈴口から精液がつーと糸を引いて落ちてくる。彼女は目を輝かせて舌を突き出し、受け止めようとした。残念ながら届かなかったが。
「んぅぅん♥」不満そうに唸り、涎をだらだら垂らすイヌ娘。
それを見て秋霞は、心底ホッとした。
先輩や自分だけではないのだ、と。やっぱり彼には、彼の|存在《チンポ》が呼び起こす雌の本能には、誰もが抗い難いのだ、と。難事件を解決する知性を持っていようとも、凶悪犯に怯まぬ勇気があろうとも、頂点を目指しひたむきに努力する根性があろうとも。イヌ娘ならば、より強き雄に屈するもので、雌ならば、より感じるチンポに恋するものなのだ。
真崎がくつくつと笑いながら「よし」と言った。
小麦色のイヌ娘は、陸上選手らしい反射力で、がっつくようにチンポを咥えた。
「ぢゅるっ♥ ぢゅぼぼっ♥ ぢゅるるるっ♥ ぐっぽぐっぽ♥ ぢゅぶっ♥ ぐぽ♥ ぐぼぽっ♥ ぷはっ♥ チンポうまっ♥ れろっれろれろ♥ まん汁、ザー汁まみれのチンポっ♥ えろうまチンポ♥ ぐぽぐぽ♥ ぢゅるへろっ♥ ぺろれろ♥ ぢゅぼぢゅるっ♥」
鼻の下を伸ばして、頬をへこませる彼女を眺めながら、秋霞は、また|挿入《いれ》てもらう時を待ち遠しく、指で己の雌穴をくちゅくちゅと弄るのだった。
弐宮幽二@R18小説
2021-05-10 09:37:22 +0000 UTC