これはー、
最近”記憶が度々飛んでいる”状況に悩まされている
彼女が記した日記ー。
度々飛ぶ記憶ー。
その空白期間に何が起きているのかも分からぬまま、
不安を抱える彼女の記録ー。
(第5週)
☆前回はこちら↓☆

これはー、 最近”記憶が度々飛んでいる”状況に悩まされている 彼女が記した日記ー。 度々飛ぶ記憶ー。 その空白期間に何が起きているのかも分からぬまま、 不安を抱える彼女の記録ー。 (第4週) ☆前回はこちら↓☆ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5月1日(水曜日) この女…昨日は突然、日記が行方不明に...
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5月8日(水曜日)
他人の身体を乗っ取って、
好き勝手にやるってのは、本当に快感だー。
こうして”俺の言葉”をこの女の手で書いているのも
とてもゾクゾクするし、
俺がこの身体を支配しているということを
改めて実感できて、本当に興奮するー。
しかも、興奮するのは俺の身体ではなく
この女の身体なのだから、たまらないー。
そうそうー、
今度の日曜日には
コイツにこの日記を見せてやろうと思うー。
今頃、記憶が飛び飛びでコイツも混乱しているだろうがー、
俺が隠しているこの日記を見つけた時、
自分の身に起きていることを知ることになるだろうー。
コイツが俺の書いた日記を読んで
精神的にショックを受けたタイミングで
この身体を完全に支配するー。
…と、そろそろコイツの意識が表に出て来そうだな。
またこの日記は隠しておくことにするかー。
5月9日(木曜日)
大学の先輩・滝村の奴を、今日も引き続き
誘惑したー。
”この女”の元カレである和人にその場面を
目撃されたが、そんなことはもうどうでもいいー。
アイツも、まさか”憑依”なんて答えには
辿りつくことはできないだろうし、
仮に気付いたとしても、今更どうすることもできないはずだー。
コイツの身体は間もなく、完全に俺のものになるー。
今日は、滝村から色々と父親のことを聞き出してやったー。
アイツの父親は警察官だから、
味方につけておけば、警察内部の情報を
手に入れることもできるかもしれないー。
もっともっと、この女の虜にしてやるぜー。
中身が俺のような極悪人でも、
”見た目”が、こうだと、
簡単に他のやつらも騙せてー
本当に最高の身体だぜー。
5月10日(金曜日)
誤算があったー。
くそっ…あの野郎め…!
大学の先輩・滝村が俺が親のことを聞き出したことに
違和感を感じたのか、
”笹原さんとは、しばらく距離を置きたい”と、
そう言われてしまったー。
くそっー
こんなに可愛い女を遠ざけるなんてー。
これで、滝村のやつから警察内部の情報を
手に入れる計画は失敗だー。
こうなったらー、
あの野郎にはそのうち地獄を見せてやるー。
”女の身体”を使えば
あんな先輩、破滅させることも簡単だからなー。
”大学生の息子が大学で問題を起こした”となれば
アイツの父親も困るだろうしなー…。
5月11日(土曜日)
今日は、この女の意識が結構長い間、
表に出ていたー。
まぁ、最近は”俺”が表に出ていることも多いし、
この女も、自分の記憶が頻繁に飛んでいて
”自分の知らないうちに自分が勝手に動いている”という
今の状況に、心底怯えているようだー。
さっきも、部屋で一人、落ち込んで泣いているところだったしー、
かなり精神的に弱っているように思えるー。
バイトでは、”例の変態客”に、
また変な本の質問をされて困っていたようだし、
アイツもなかなかいい味出してくれてるよなー。
俺にとっちゃ、この女が精神的に追い詰められてくれれば
追いつめられてくれるほど、
”完全に支配”の成功率も上げることができるー。
あのおっさんのしてることは俺には理解できねぇけど、
ま、手助けしてくれてるようなもんだし、
コイツを完全に乗っ取ったら”お礼”でもしてやるかなー。
あのおっさんのビビる顔も楽しみだなぁ。
とー
今日は寝る前にこの日記を、この女が気付くように
机の上に置いて寝るとするかー。
明日ー、この女がこの日記を見て、
ショックを受けている時に完全に乗っ取ることにするー。
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5月12日ー。
「ーーーーーー…ぁ…」
美奈は目を覚ましたー。
周囲を見渡しながら、”また”記憶が飛んだことを理解するー。
「ーーー…わたし……どうなっちゃうんだろうー」
不安に感じる美奈ー。
彼氏の和人とはいつの間にか別れたことに
なっちゃっているし、親友の樹里からは何故か避けられているし、
どうすればいいのか分からないー。
昨日もバイトから帰って来たあとの記憶がないー。
「ーーー………ーーー」
疲れ切った様子で立ち上がった美奈は、
ふと、”机の上”を見つめたー。
「ーーーえ」
美奈は表情を変えるー。
いつも日記を書いていた美奈。
少し前に”突然行方不明になってしまったその日記が
机の上に置かれていたのだー。
「ーー……」
美奈は、日記が行方不明になる直前
”身に覚えのないこと”が何度か書かれていたことを
思い出しながら、震える手でその日記を見つめたー。
すると、そこにはーー
「ーーぇ…」
この1週間以上、”誰か”が勝手に書いた日記の
内容が目に入ったー。
大学の先輩である滝村を誘惑していたことやー、
親友の樹里を襲い、絶縁状態になっていることー
そしてー”俺”と名乗る誰かが自分の身体を勝手に使っていることー
そんなことが、日記に記されていたー。
「な…なに… これ…?」
呆然として日記を落とす美奈ー
美奈はパニックになりながら「だ、誰なの…!?わ、わたしの
身体を勝手に使ってるのは…誰なの!?」
と、そう声を上げるー。
日記に書かれた内容を読んで、
ようやく美奈は全てを理解したー。
自分の身体が、誰かに勝手に使われているということをー。
記憶が飛んでいるのは記憶喪失などではないということをー。
それらを確信すると同時に、強い恐怖心を覚えて
美奈は身体をガクガク震わせながら、日記を手にするー。
そしてーー
さらにページをめくるとーーー
そこには、バニーガールの格好をして
不気味な笑みを浮かべる”自分自身”の写真が貼られていたー
”ーお前の身体は俺のものー”
そう書かれているー
それを見て、美奈は悲鳴を上げるー。
”今だー”
頭の中から、何か声が聞こえたー。
美奈がビクッとして、身体の内側から
何かに囚われるような、今まで感じたことのない感触を感じるー
急速に、視界が暗くなっていくのを感じて
美奈は「あ…やめて……」と、必死に声を振り絞るー。
なんとか、意識が飛ばないように踏ん張ろうとしたものの、
”お前はもう彼氏も友達も失ったー”と、脳内から声が聞こえてきて、
美奈は改めてショックを受けるー。
意識が消えそうになるー。
”もういいだろ?俺に身を委ねろーゆっくり休めー”
脳内に響き渡ってくる、
とろけそうなその言葉に、美奈は支配されそうになったものの、
”わたしはー”と、まだ踏ん張る反応を見せるー。
”ーーうるせぇ!いい加減に消えろ!”
男の声が聞こえて、
ビクッとする美奈ー
その恐怖に押しつぶされるかのように、美奈の意識は
すぅっと、闇の中へと溶け込んでいったー。
「ーーーーーー」
呆然とした表情を浮かべたままだった美奈が
目を輝かせると、不気味な笑みを浮かべるー
「クククー…手に入れたー
ついに、ついにこの身体を完全に支配したぞー!」
嬉しそうに笑う美奈ー
「ーふふふふ…今日から俺が笹原 美奈だー
ククー…ふふふ…あははははははっ♡」
この日ー
笹原 美奈は、完全に男に身も心も乗っ取られて
しまったのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★観察記録★
どういうことだー?
いつものように、美奈ちゃんのいるレジに
Hな本を持って行ったら、
”今度、わたしがこういうコスプレしてあげましょうか?”
なんて言われたー
いったい、どうなってるー?
しかも、具体的に会う日まで美奈ちゃんが
指定してきたー
ふへーー
ま、まさか、俺みたいなおっさんに
こんな奇跡が起きるなんてー。
美奈ちゃんって案外、変態だったのかもなー
ふへへへー。
⑥へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
次回が最終回の予定デス~!☆
どんな結末が待っているのか、
ぜひ確かめて下さいネ~!☆
そのあとは、先日予告した日記シリーズの新作が
スタートするので、そちらも楽しんでくださいネ~!
※毎週火曜日の更新(コンパクト枠)とは?
(いつもと同じ説明デス↓ 既に知ってる方は読まなくて大丈夫デス!!)
毎週火曜日(以前は土曜日でしたが、また火曜日に戻りました!)は、
私が仕事の都合で書く時間を確保できないので、
本来更新は難しいのですが
皆様にご恩返しということで、他の6日間で毎日
少しずつ執筆して、火曜日にも、作品をお届けしています!
そのため、いつもより少し文章量が少ないため
毎週火曜日の作品は、100円プランでも読めるようにしてあります!
(※火曜日枠のお話は必ず完結まで100円プランで読めるようにします!
途中から上がったりはしませんので、安心してください