真面目な性格の真由美と、
不良の勝平が入れ替わってしまったー。
全く協力する素振りを見せない勝平に、
真由美は振り回されながらも、そのまま生活を続けることにー。
そして、お互いに何の協力もできないまま、
二人は入れ替わり生活2年目を迎えるのだったー…
☆前回はこちら↓☆

「ーーーな…な、なんだこれー…!?」 「ーーど、どういうことー…!?」 たった今、階段から転落してしまった二人は、 戸惑いの表情を浮かべていたー。 階段から転落した二人のうちの一人、 見るからに”不真面目”な雰囲気の漂う男子ー、 佐々山 勝平(ささやま かっぺい)ー。 彼は入学早々、授業をサボったり、 無断欠...
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーー久本さんって感じ悪いし、
ああいう女子、早く退学になって欲しいよなぁ~」
友達の亮介(りょうすけ)が、そう言葉を口にするー。
「ーーお前もそう思うだろ?」
亮介の言葉に、勝平(真由美)は戸惑いの表情を浮かべながら
「え、あ、う、うんー」と、言葉を口にするー。
放課後ー
友達の亮介、健之(たけゆき)の二人と共に
ハンバーガーショップにやってきていた勝平(真由美)は
”自分”のことを言われて表情を曇らせたー。
”久本さん”とは、久本 真由美ー、
つまり勝平(真由美)の”元の身体”のことだー。
入れ替わって1年ー
今ではすっかり不良女になってしまっているけれど、
やっぱり”元自分”のことを言われると複雑な気分になるー。
「てかアイツ、男と遊びまくってんだろ?
俺もああいう女子は苦手だなぁ」
友達の一人、健之がそう言葉を口にするー。
入れ替わって1年ー。
勝平として1年間、生活を続けてきた真由美には
それなりに男子の友達もいるー。
元々は、男友達が多い方ではなかったし、
どことなく男子側に遠慮されてしまうようなー、
そんな感じもあったけれど、
1年も”男子”をやっていれば友達もそれなりにできるー。
「ーーそ、そ、そうだなぁ…お、俺も苦手だなぁ」
勝平(真由美)は”自分”のことを苦手だと言うとー、
少し複雑そうに”わたしの印象、もうみんなから最悪じゃんー”と、
心の中でそう言葉を口にするー。
2年になってからも、真由美(勝平)はやりたい放題ー。
ますますその振る舞いは酷くなり、完全に”不良”だー。
”元に戻る方法が分からないと、わたしの人生、取り返しのつかない
ことになっちゃうよー”
そう、不満を抱きながら勝平(真由美)は表情を曇らせるー。
けれどー、やっぱり”元に戻る方法”なんて見つからないままー、
”夏休み”に突入してしまったー。
「ーーーーへへへへ~ヤベェよなこの格好ー」
真由美(勝平)が、親友の康彦と共に
夜の街を歩いていたー。
「ーみ、みんなお前のこと見てるぞー?」
照れ臭そうに言う康彦ー。
「ーーへへ…見られるってゾクゾクするぜー」
チャイナドレス姿で街を歩く真由美(勝平)ー
真由美自身、元々とても可愛らしい雰囲気であるからか、
なおのこと、周囲の視線を釘付けにしているー。
「お、俺だったら女と入れ替わっても、そんな大胆なことはできないなぁ」
康彦が苦笑いすると、
「ーへへ…せっかく女になったんだから楽しまなくちゃ損だぜ?」と、
真由美(勝平)は笑うー。
入れ替わって1年半ー。
勝平は、入れ替わる前からの親友である康彦にだけ
”入れ替わり”のことを伝えていて、今でもこうして一緒に
遊んだりを繰り返していたー。
「ーーってか、足…エロすぎるだろ」
康彦がそう言うと、真由美(勝平)は「触りたい~?」と、
揶揄うようにして笑うー。
「やめろやめろー、お前が久本さんになってるせいで
この1年半で俺の性癖はもう滅茶苦茶なんだからー」
康彦がそう言うと、
「俺じゃないと抜けなくなっちまったか?ははー」と、
真由美(勝平)はゲラゲラと笑うー
「お、そうだー。飯でも食ってこうぜー」
真由美(勝平)が近くの回転寿司を指差すと、
「チャイナドレスのまま入るのかよ!?」と、
康彦はそう叫ぶー。
「ーー別にいいだろ?へへー
美貌を見せ付けてやろうぜー」
真由美(勝平)はケラケラと笑いながら
そのまま、康彦と共に寿司屋へと足を運んだー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2学期が始まりー、
再び、色々な行事が立て続けに行われたー。
体育祭に合唱コンクールに文化祭ー。
文化祭では、真由美(勝平)が、メイドカフェをやりたいと
言い始めて、”今の真由美”に下僕のように使われている数名の
男子たちも賛同、今年はメイドカフェをやることになってしまったー。
「ーーーーへへ どうだ?似合うだろ?」
リハーサルの日ー。
真由美(勝平)は嬉しそうに”メイド服姿の真由美”を
見せ付けて来るー。
不満そうな表情を浮かべる勝平(真由美)ー
「ー絶対、変なことだけはしないでー。」
それだけ言葉を吐き出すと、
真由美(勝平)は、「へへへーお前の身体でいるうちは
お前のコスプレも見放題だからなー」と、ニヤニヤしながら
メイド服を自慢するかのような仕草をしてみせたー。
「ーーー人の身体で、勝手なことばっかりしてー…
絶対にー絶対に元に戻る方法、見つけて見せるからー」
勝平(真由美)がそう言うと、
真由美(勝平)は「ほら~!そんな怖い顔しないで~?”佐々山”く~ん」と、
”勝平の身体の名前”で勝平(真由美)を呼ぶー。
「ーーーーわたしは久本だから!」
勝平(真由美)は不満そうに元の自分の名字を叫ぶー。
しかしー
「ー久本真由美はわたしですぅ~~」と、
小馬鹿にするような笑みを浮かべながら真由美(勝平)は言い放つー。
「ーーー~~~」
怒りに震える勝平(真由美)ー
「言えば、お前の身体でとんでもないことしてやるからね?」
脅すような口調を、勝平(真由美)に顔を近づけてから囁くと、
ふと、真由美(勝平)は”勝平のズボン”が、大きくなっているのが見えたー
「ーふひっ…もしかしてメイド服姿のわたしを見て勃っちゃった?」
クスクスわ笑う真由美(勝平)ー。
その言葉に、
「揶揄うのもいい加減にして!」と、
勝平(真由美)は強い口調で言い返すと、
そのまま不満そうに立ち去って行ったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
文化祭当日ー
真由美(勝平)は、近隣の不良仲間に対して
”ご奉仕”と称して、過激な行動を繰り返して
”停学処分”を受けることになったー
「ーな~んだぁ、せっかく楽しかったのにぃ~」
ニヤニヤしながら、髪の乱れた真由美(勝平)が
生徒指導室から出て来るー。
そんな様子を見て、勝平(真由美)は怒りに拳を震わせたー。
もうー、
限界ー。
1年半もよく耐えたと思うー。
でも、もう限界ー。
勝平(真由美)はこの日ー
”入れ替わったこと”を、学校に親にー、
全てに暴露しようと、そう考えていたー。
”もし、言ったら
お前の身体で、とんでもないことをしてやるからなー”
真由美になった勝平からは、そんな言葉で脅されたー。
けれどー…
このままずっと言いなりになっていても、未来はないー。
「わたしは、負けないからー」
勝平(真由美)は怒りに震えながら、一人、そう言葉を口にするとー、
”入れ替わっている”ことを、互いの両親、先生、友達ー、
周囲の人々に対して、一斉に伝え始めたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー
「ーーーあ?」
学校にやってきた真由美(勝平)は、表情を歪めるー。
「ーーや、やべぇよー」
”勝平”の親友である康彦が駆け寄って来るー。
クラスメイトたちの視線が一斉に真由美(勝平)の方に向けられるー。
「ーーこれ、どういうことなのー?」
”入れ替わる前”の真由美と親しかった女子生徒がそう言葉を口にするー。
教壇の上に置かれたボイスレコーダー…
そこから”入れ替わった二人”が話した会話が再生されるー
”お前の身体は、もう俺のものなんだー
いい加減にあきらめろよー”
ボイスレコーダーから再生される”真由美”の声ー
”ーーふざけないで!これ以上、わたしの身体で好き勝手したら
許さないー!”
続けて”勝平”の声が聞こえるー。
”ーー入れ替わりのことを言ったら、この身体で
人生、破滅させてやるからなー”
”真由美”の脅す声が聞こえるー。
勝平になった真由美は、ここ数か月ー
”入れ替わった自分たちの会話”をボイスレコーダーに
録音し続けていたのだー。
「ーーー……こ、これはー…」
真由美(勝平)が表情を歪めながら
クラスメイトたちを見つめるー。
クラスメイトたちは、一斉に真由美(勝平)に
疑問を投げかけ始めるー。
「ーー……チッ…
こ、こんなの誰かの悪ふざけだ!
わたしは、わたしは久本 真由美だ!」
真由美(勝平)がそう叫ぶー。
だがーー
「ーーーどういうことか、話をしっかり聞かせてもらおうかー」
背後から、先生の声がしたー。
振り返る真由美(勝平)ー
そこには、先生と勝平(真由美)の姿があったー
「ーーテメェ…!バラしやがったな!」
”真由美”の仕業だと気付き、怒りの形相で叫ぶ真由美(勝平)ー
「ーーもう、これ以上好きにはさせないー
何をされても、わたしはもう負けないー」
勝平(真由美)はそう言い放つー。
今までは”自分の身体を破滅させられちゃうかも”という恐怖で
ずっと我慢してきたー。
けれどーーー
ーもう、ここまで来たら何をされたって恐れないー。
ずっとずっと、”わたし”の評判が地に堕ちていくのを
黙って見ているのは、耐えられないー。
「ーーーくく…くくくくくーーー
テメェ…覚悟しとけよー」
真由美(勝平)は、恐ろしい顔で勝平(真由美)を
睨みつけながら、そのまま先生に連れられて
生徒指導室へと向かっていくー。
勝平(真由美)の必死の説明によってー、
最初は疑っていた先生や両親たちも
入れ替わりを信じ、
”二人の入れ替わり”は、学校中に
知れ渡ることとなったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーなぁなぁ、お前、中身”男”なんだって?」
3年生の先輩が、そんな言葉を掛けて来るー。
真由美(勝平)は「ーーだったらどうなんですか?」と、
うんざりした様子で言いながら教室に向かおうとするー。
「ーへへへ だったらちょっと触らせてくれよー」
先輩の言葉に、真由美(勝平)は表情を歪めながら、
それを無視するー。
がー、先輩は真由美(勝平)の胸を勝手に触り始めるー。
「ーおいっ!」
真由美(勝平)が声を荒げると、
「ーうへ~!可愛い声して怖いねぇ~!」と、
先輩は揶揄う様子を見せるー。
「ーあ!いたいた!中身が男とかエロイよな!」
「ーーあ!あいつじゃね?」
他の先輩も集まってきて、真由美(勝平)を興味深そうに見つめるー
「ーー」
イライラした様子で真由美(勝平)が髪をかきむしりながら
「いいから、どいてくださいよ!」と、先輩たちに向かって叫ぶー。
だがー、”入れ替わり”という物珍しい現象を前に、
真由美(勝平)は、すっかり注目の的になってしまいー、
”このことをバラした真由美への報復”どころではなくなってしまったー。
一方の、勝平(真由美)も、
困惑の生活を送っていたー。
学校から出ると同時に、ニヤニヤとした男が駆け寄って来るー。
「ー君がネットで噂の”入れ替わった”子だよねー?
自分の身体を奪われたお気持ちを一言ー」
男は、どうやら”動画配信者”のようだー。
「ーすみませんー。急いでいるのでー」
勝平(真由美)が逃げるようにしてそう言葉を口にするー。
入れ替わりを周囲に明かしてからは、
互いの両親が話し合った結果、”お互いの家”で今は暮らしているー。
真由美(勝平)は勝平の家でー、
勝平(真由美)は真由美の家でー。
1年と10カ月ぶりぐらいに、自分の本来の家に
帰ることができるようになったのだー。
だがーー
家の前にたどり着くと、
そこには”報道関係者”が待ち構えていたー。
”入れ替わった学生を直撃”
そんなテロップと共に勝手に生放送される勝平(真由美)ー
「ーー家の周りに集まらないでください!」
勝平(真由美)は逃げるようにして家に入ろうとしながら
そう言葉を口にするー。
「ー元に戻れる見込みはあるんですか?」
「相手の人に何かされましたか?」
「ー一言だけでも良いので、今のお気持ちをお聞かせくださいー」
そんな言葉を払いのけて、
勝平(真由美)が家の中に駆け込むと、
耳を塞ぐようにして、その場に座り込んだー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2年目の終わりー。
二人の生活はすっかり一変してしまっていたー。
学校からは物珍しいものとして扱われて、
興味本位の野次馬や、報道関係者にも追われる日々ー。
校舎内で、真由美(勝平)は、
怒りの形相で勝平(真由美)を睨みつけるー。
「入れ替わったことをバラしやがってー
こうなったのは、全部お前のせいだからなー」
真由美(勝平)の恐ろしい形相ー。
けれど、勝平(真由美)も、不満そうにその顔を
睨み返したー。
「ーそっちが、非協力的だからこうなったんでしょー?
わたしのせいにしないでー」
とー。
「ーーーーーーお前の身体で、ホントに滅茶苦茶にしてやるぞ?」
真由美(勝平)がそう言い放つー。
しかしー、勝平(真由美)は
「元に戻る方法も分からないのに、それをしたら困るのは
そっちでしょ」と、言い返すー。
そうー
”それ”が理由で、真由美(勝平)は入れ替わりのことをバラされた後も
結局、何もできずにいたー。
真由美の人生は壊せても、元に戻れない状態が続けば、
結局”真由美の身体で生きる自分”に跳ね返ってくるのだー。
「ーーチッー…」
真由美(勝平)は不満そうに舌打ちをするー。
二人の状況は、さらに悪化する中、3年目の学校生活に
突入していくのだったー。
③へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
今日でゴールデンウィーク最終日ですネ~!
いつも通りお仕事や学校で疲れた皆様も、
休みで遊び疲れた皆様も、お疲れさまでした~!
明日からも、頑張りましょうネ~!
(私は、疲れてはいませんがいつも通りお仕事でした~笑)
今日もお読み下さりありがとうございました~!