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ゲーム進捗(シナリオ)

今回もシナリオのみとなります。

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//(綾乃視点)

パートが終わり、制服を脱いで着替える。[>]


さっきからスマホが気になるのは、西木くんから連絡が入っていないのか。[>]


綾乃「……大丈夫かな」[>]


田浦「そんなに心配しなくても大丈夫よー。 もう子供じゃないんだし」[>]


綾乃「そ、それはそうなんですけど……私のせいですし…」[>]


田浦さんにそう言われても、気になるものは気になる。[>]


田浦「だーいじょうぶだって。 本当心配性ね~。 ふふふ、それともあの子に気があったりして?」[>]


綾乃「へ……? そんなわけないじゃないですか……親子ほど歳離れてるのに」[>]


そんなこと考えたこともなかった。[>]


田浦「あら、恋愛に年齢は関係ないわよ?」[>]


綾乃「それはそうかもしれませんけど、私結婚もしてますし」[>]


田浦「真面目ね~……みんなしてるわよ~? 相谷さんだって店長と不倫してるし、伊地さんなんて高校生の子と……」[>]


綾乃「そ、そうなんですか……!?」[>]


まさかそんなことになっていたなんて。[>]


私だけが知らなかったのかと驚かされる。[>]


田浦「バレなきゃいいのよ、バレなきゃ。 知らぬが仏よ、あっはっは」[>]


綾乃「は、はあ……私には考えられませんよ……」[>]


職場の人間関係がそこまで乱れていたなんて、普通に接していたら全く気付かない。[>]


田浦「あらそう、じゃあ残念ね~」[>]


綾乃「何がですか?」[>]


田浦「あの子、絶対に綾乃ちゃんの事好きじゃない?」[>]


綾乃「へっ……? ふふふ、そんなわけないじゃないですか」[>]


いくらなんでもそれはない。[>]


冗談だとしても、ちょっと現実味がなくて笑ってしまった。[>]


田浦「あらぁ、ほんとうに気づいてなかったの? あの子、いっつも綾乃ちゃんにひっついてるじゃない? いつも目で追ってるし……気づいてるかと思ってたわ」[>]


綾乃「えっ……でも……」[>]


確かにそう言われると、西木くんは私が困っていると、すぐにヘルプに入ってくれる。[>]


他のどの先輩よりも私を慕ってくれている感じもあった。[>]


綾乃(だからって、そんな……)[>]


初恋の相手に似ている西木くんが、私のことを一番に慕ってくれて、それが嬉しくてついつい面倒を見ていたのかもしれない。[>]


綾乃「でも、恋愛感情じゃないと思いますよ。 普通に、先輩後輩の関係で……」[>]


田浦「なら綾乃ちゃんはどうなの? 西木君、爽やかだし気が利くし、綾乃ちゃんのタイプじゃない感じ?」[>]


綾乃「だ、だからタイプもどうも、私には夫も娘もいますから……そ、それじゃお疲れ様です」[>]


話を続けたがっている田浦さんから逃れるように、私は話を切り上げて離れた。[>]


//帰り道


綾乃(西木君が私の事を…? そんなわけないよねぇ……)[>]


いくらなんでも、田浦さんの考えすぎだと思う。[>]


歳だって離れているし、わざわざ既婚者を好きになったりしないだろう。[>]


綾乃(でも私のタイプかぁ……タイプかどうかって言ったら、覆井君そっくりの子だもの……若い頃の私だったら、西木くんに恋してたんだろうなぁ……)[>]


西木くんのことを見ていると、あの頃の気持ちが甦って懐かしくなるのは事実だ。[>]


初恋の甘酸っぱくて切ない思いが、胸の中に甦ってくる。[>]


そんなことをアパートへと帰ると、西木くんが廊下に立っていた。[>]


綾乃「っ……西木くん……?」[>]


ドキッとしながら声をかけると、私のことを見て少し微笑む。[>]


砂生「そろそろ帰りの時間だと思って、待ってました」[>]


綾乃「そ、そうなの……なにかあった……?」[>]


鼓動の高鳴りを覚えつつ、出来るだけ平静を装って話を聞く。[>]


砂生「今日はありがとうございました。 おかげでもう完全に治りました」[>]


西木くんはそう言って自分の鼻を指差す。[>]


綾乃「あ、本当! 綺麗になったね~、良かったぁ。 でもまた何かあったら言ってね?」[>]


私を待っていた理由が分かって、少しだけ安堵した。[>]


砂生「ありがとうございます。 あ、あのハンカチ洗って返しますんで!」[>]


綾乃「うふふ、いいよそんなの」[>]


砂生「あ、あの……それで……」[>]


安堵して胸の高鳴りが収まった私とは裏腹に、西木くんの方が少し顔を赤くしている。[>]


綾乃「どうしたの? 本当に洗ったりしなくていいのよ?」[>]


砂生「いえ、あの……何かお礼をしたいなって……」[>]


綾乃「お礼なんてとんでもない! あれは私のせいなんだから……」[>]


砂生「い、いえ! いつものお礼っていうか……僕、本当に東雲さんに助けられてばかりだから……」[>]


綾乃「私は何もしてないわ……だからお礼なんて考えなくていいのよ?」[>]


本当にお礼をされるようなことじゃない。[>]


逆にそこまで感謝されてしまうと、私の方が恐縮してしまうくらいだった。[>]


砂生「いえ、知らない地で頼れる人が居ない中、本当に助けられましたから……それに色々あって落ち込んでたのも救われましたし……だから日ごろのお礼も兼ねて何かご馳走させてください!」[>]


綾乃「そんなのいいって……」[>]


遠慮する私を西木くんは勢いで押し切ろうとしてくる。[>]


それくらいの強い意志を、西木くんの態度や表情から感じ取れた。[>]


綾乃(ご馳走したいって……二人でどこかに食事に行くって事……? こんなに一生懸命なのに、断るのは可哀そうだけど……流石に職場の同僚とはいっても、若い男の子と二人で食事っていうのは、ちょっとどうなのかな……)[>]


食事に誘われること自体は嬉しいけれど、気軽に受けられない部分もあった。[>]


綾乃(田浦さんに色々言われたから、西木君の事そういう目で見ちゃって申し訳ないな……他意は無いと思うんだけど……)[>]


私の方が一方的に意識してしまっているのかもしれないけれど、やっぱり迂闊には頷くことが出来ない。[>]


西木くんの気持ちを傷付けずに、上手く断る理由でもあれば良いんだけれど。[>]


砂生「あっ……な、何だったらウチのファミレスでも……!」[>]


黙って考え込んでいると、西木くんが少し焦った様子でそう言ってきた。[>]


綾乃「ウチのお店で……?」[>]


砂生「あそこなら気軽に行けそうだし、僕たち二人でもおかしくなさそうだし……もし、何だったら二人じゃなくてもいいんで……その……」[>]


必死にそう訴えてくる様子に、懐かしさと共に可愛らしく感じてしまう。[>]


綾乃「ふふふ、ウチだったら余計に変な噂立っちゃうんじゃない?」[>]


砂生「あ、そうですよね……じゃ、じゃあ誰か他にも誘って……えっと……」[>]


西木くんなりに、必死になって色々と考えているのが分かる。[>]


その様子を見ているうちに、周りの目よりも彼の気持ちの方が大切に思えてきた。[>]


綾乃(こんなに一生懸命なのに、断ったら可哀想よね……)[>]


お礼に食事に行くだけだし、別にやましいことは何もない。[>]


そもそも私と彼の年齢差を考えれば、変に勘繰る方がおかしいのだ。[>]


綾乃「ううん、じゃあ二人で行こっか? あまり近くだとなんだし、少しだけ遠くにしてもいい?」[>]


砂生「い、いいんですか……?」[>]


とは言っても、やっぱり近所の目もあるし、あまり近場では済ませたくない。[>]


変な勘ぐりを受けないで済むのなら、その方が私はもちろん、西木くんにとっても良いのだから。[>]


綾乃「ええ」[>]


砂生「あ……ありがとうございます!」[>]


私がそう言って頷くと、分かり易いくらいに表情が輝く。[>]


綾乃「でも、ご馳走してもらうのは遠慮するね。 親睦を深めるための、食事会ということでどうかな?」[>]


砂生「は、はい! 分かりました! 食事会でお願いします!」[>]


綾乃「じゃあ、詳しいことはまた時間のある時にね」[>]


砂生「分かりました! あ、引き留めちゃってすいません! おやすみなさい!」[>]


綾乃「うん、おやすみ」[>]


西木くんは本当に明るい表情で、自分の部屋へと帰っていった。[>]


綾乃(ふふふ、可愛い……なんだか学生時代を思い出しちゃうな……あの頃の私も覆井君とデートの予定があったら、あんな感じになっちゃいそう……)[>]


私だったら、もっと舞い上がってしまっていたかもしれない。[>]


そもそも、デートに誘うなんてこと絶対に出来なかっただろうけど。[>]


綾乃(……デート? 西木君の喜び方はデートの約束を取りつけたみたいだった……ただの同僚との食事であんなに喜ばないよね……)[>]


思い返してみても、西木くんの顔は赤くなっていたし、喜び方も凄かった。[>]


綾乃(じゃあ、本当に西木君、私の事……? まさかねぇ……)[>]


田浦さんの言う通り、好意のようなものは感じられるけれど、それが恋愛感情とは限らない。[>]


綾乃(勘違いしない方がいいよね、うん……)[>]


私はそう自分自身に言い聞かせながら、夫と娘が待つ部屋へと帰るのだった。[>]

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