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【#3】 Paint_Final 塗りから完成まで【Illustration Making liina 】

どうも僕です。いつもご支援ありがとうございます。前回から少し間が空いてしまいました、お待たせしております。あるうららです。

今回は前回からの予告通り塗りと仕上げ編です。

早速ですが初めて行きます。

●レイヤーを分ける。


コレまで、僕はレイヤーをできるだけ分けないで描くというのを推奨してたのですが、今回の絵は効率重視で分けてます。

●レイヤーを分けて描く理由

コレまでレイヤーを分けないで描いたほうが快適と思ってたので、1パーツ毎に1時的な選択範囲を取って確実に完成させて進めていくという描き方をしてました。

この方法だと極力UIを触らず絵を進める事ができる+レイヤー管理が少なく済むのでデータが煩雑にならないです。

ただ、この方法だと絵の修正のための手戻りが1手、2手おくれる事もあるのでレイヤー管理とのトレードオフになります。

▲レイヤー移動のジェスチャーを導入した

今回は9万フォロワー企画ということもあり手早く確実に絵を仕上げたかったのでレイヤーを分けたのですが、レイヤー移動のジェスチャーを導入してみました。


この機能を使う事で、今ペン先が置かれているレイヤーに即時アクセスすることができます。コレで実質レイヤー管理のコストを下げつつレイヤーの恩恵を受ける事ができます。


この機能は少しクセがあって基本的には物の重なりで選択するので、膨大なレイヤー数の場合はレイヤー選択の際に選択肢が出てきすぎるなどの弱点もあったり誤選択も誘発しかねないのですが、キャラ単体+ベースの塗り段階で有れば便利だと判断して使うことにしました。


レイヤーの分け方としては、シルエットは重要なのできれいにペンでシルエットのみを取った後、その内側を塗る形でレイヤーを大きく分けています。シルエットの内側のパーツ(服や尻尾など)はシルエットは綺麗に取らなくても目立たないので選択ツールでパキパキと取ります。

ラフの線画を消すとこんな感じ、後でパーツの境界には線画が引かれる想定なので、線画の下で隠れる部分は適当でOKです。

●シルエットのみを丁寧にする理由

シルエットを丁寧に線画で引いた理由としては、物の形の特徴はシルエットに現れる事が多いのでそこさえ丁寧ならある程度説得力が出せますし、ラフだと詰め切れていない形の回り込みなどもその時点で補完するためです。

後の工程でもシルエットの調整はできますが、レイヤー分けるついでだと思ってやってます。

一番上に表示していたラフの線画をオーバーレイにしました。

黒のままだとくすんで絵の印象が分かりづらくなるので、下のレイヤーの色と同系色になり易いオーバーレイにしておきます。

事前にスケッチで塗っていた影のあたりを参考にしつつ、塗っていきます。

今回はブラシの筆致を残す事前提で塗っているので、ブラシの層はあえて残してます。この時点で内側の線画を引けるところは引いておきます。

ある程度進んだら、影の境界に色を遊びでピンクいれたりして次のパーツへを繰り返していきます。出来るだけ立体に即した影を描く様に心がけてますが、デフォルメを鑑みつつ描きます。

顔などは嘘をついた方が可愛く見えたりする部分なので、「平面的にしつつも立体っぽい」を意識してます。

このあたりは言語化しづらいのでタイムラプスを合わせて見てもらえると助かります。

レイヤーの色なども他のパーツが出来上がってきた影響も鑑みて逐次微調整します。

だいたい全パーツに手をいれ終わった状態です。ここまで来たらもうレイヤーは使わず(残しては起きつつも)1番上にレイヤーを一つ追加して全体的に作業していきます。


シルエットやパーツ間の境界を補助する線画、物と物の重なりで光が届かない部分(アンビエントオクルージョン)などを追加したりしました。

各部の線画の強調などをすこし追加しました。

●仕上げ

最後に光のエフェクトや視認性のための演出や気になった部分は細かく追加していきます。

首のチョーカーに付いているアクセサリーにレンズフレアを追加、髪の毛と手前の足に空間を出すために少しフワッと光を入れています。一部服のディティール追加としてステッチを追加してます。

視認性は絵の要素をちゃんと伝えるための砦のようなものだと思ってます。いくら丁寧に装飾を書き込もうと顔を可愛く描き込んでもパーツとパーツの境目が同系色だったり明暗さがなかったりすると画面全体で見た時にその部分が見づらくなり結果としてみて欲しい部分が伝わりづらい絵となるので、かなり気にしてあげる必要があります。書き込みはすごいけどなんか微妙だなって絵はだいたい視認性の意識が弱いと思います。

逆に視認性を悪くして見せたい部分に誘動することも出来たりします。(すごい画面に密度があるけれどなぜかみやすい絵はこの誘導がうまい)

最後に手や膝裏のメリハリが弱い部分に書き込みを足して完成です。


ここまで読んでくださりありがとうございました。

いつも塗りの詳細なメイキング、例えばどの色をまず置いて・・・という局所的な細分化したメイキングもできればどこかでしたいなぁと考えてますが、かなりケースバイケースで変える事がほとんどなので教えるって難しいなぁといつも思います。


最後に色塗りに関してのおすすめの本としては以下の本は僕がとても参考になったと思うので紹介しておきます。


●色について

(frame embed)


写実的な内容に思われますが、基礎的な光の知識に関して学べると思います。色の知識があるなしだとかなり周りのものが違って見えると思います。


●形や視認性について

(frame embed)


視線誘導や画面の伝えかた、構図の取り方についてわかりやすく解説している本です。


ネットには多くのお絵描きTipsが氾濫していて僕の記事もその一つだと思うのですが、その分前提となる知識やレベルがバラバラだったり信頼性もあるのかないのかわからない事が多いので、やはり本としてしっかりまとめ上げられている書籍の方がある程度信頼できて、できるだけすべてに対して網羅出来ると思います。


個人のテクニックを伝える手段としてはメイキング記事よりも動画や配信での質疑応答の方が手っ取り早い・・・のかもしれません。(動画の編集もそれはそれで大変ですが)



また、時間があるときにメイキング記事や絵のテクニックに関する記事を出せたらと思います。


以上、あるうららでした。

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Comments

そうですね、レイヤーを分けた部分はアルファロックした上でそこに直に影の色などを塗り込んでいます。サクッと厚塗りで描くときは乗算などで全体の影を描くこともありますが、やはりその後一時的な選択範囲でパーツを囲ったら通常レイヤーでじかに塗り込みます。

あるうらら

このシリーズすごく参考になりました。以前のpsdとか見た時も思ったんですがレイヤーで分けた部位ってそのレイヤー自体に直に描き込んでるんでしょうか?体表の模様とかは乗算レイヤーとか調整レイヤーで済ませるパターンばかり見てたのでちょっと意外でした

Eru

I learned a lot. Thank you. I love your work.

An'pang


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