『歪み』3頁目と4頁目の間のss
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***
どすんっ、どすんっ
並行世界のカルデア。
恰幅が良いと言うには余りに太った女が無機質な通路を進む。
彼女は、彼女の肥満体が際立つような痩せ型の男を連れて歩いていた。
「ふぅ、さぁ、マスター。此方です」
「あ、うん…」
体重約400kgのアルトリアと、彼女のマスターである立香だ。
肥満の美に魅了されたアルトリア。
彼女は自分を肥え太らせ、辱めた場所に、マスターである立香を連れて再び足を踏み入れた。
…アルトリアは、何も知らぬままこちらの世界へサポートとして召喚され、強制的に太らされた。
この世界のマスターは、自分の欲求の為に英霊を利用し、侮辱している。
かつては下劣と吐き捨てた彼の行いを、嬉々としてマスターに紹介する。
その巨体を以って、雄弁に語られた"肥満の美"。
マスターもその魅力に気づき始めていた。
「あぁ、彼がそうです、マスター。彼が私に肥満の美を教えてくれました」
アルトリアの指す先には、並行世界のマスター。
容姿は立香に極めて近いが、その目は淀んでいる。
肥満の美とやらに盲目的で曇っている…という印象だ。
「やぁ、君が幸運なマスターか」
幸運?
最愛のサーヴァントをこんな姿に変えられ、あんな目に遭わされて幸運?
かつての立香なら激昂しただろうが、先述の通り彼は肥満の美に目覚め始めている。
「ど、どうも」
「ふふ、君が羨ましいよ。こんなに美しく太ったアルトリア・ペンドラゴンがパートナーで」
並行世界のマスターがそう言って、アルトリアの白い巨腹をさり気なく揉む。
アルトリアは「ん❤︎」と、彼女が発したとは思えない媚びた声を上げた。
「!お、おい」
「あ?あぁ、すまない。彼女の大きなお腹があんまり魅力的で」
…肥満体を美しく感じているというのは本当のようだ。
それにしても、アルトリアが自分以外にあんな声を聞かせるのは少しショックだ。
…それ程、太った身体を触られたり、褒められるのが堪らないのだろうか?
並行世界のマスターに案内され、カルデアを見て回る。
次々に紹介される太ったサーヴァント。
華奢なマリーアントワネットですら、立香の倍以上の巨体で驚いた。
170cmを超える源頼光の巨躯は、相撲取りすら比較対象には心許無い。体重500kgは超えている。
立香は何かが歪んでいくのを感じながら、そして、アルトリアは太った英霊達に羨望と嫉妬の目を向けながら、彼女達と接した。
「ぬ、マスター!」
そんな中で、立香を見たネロ・クラウディウスが此方へドスドスと近付いてきた。
150cmの低身長。
されど、アルトリア以上の肥満体。
室内だというのに、暑いのか水着姿で、ゆさゆさとツインテールを、ぶるんっぶるんっと巨腹を揺らして…
ぶにゅんっ
抱き着いてきた。
「どうだ?磨きがかかった余のナイスバディは?あれから体重が20kgも増えて、また500kgの壁に一歩近付いたぞ?」
「5、500⁉︎」
「そうだ。このぶよんぶよんの身体…改めて堪能したくはないか?ん?」
「え、え…?」
「マスターから離れなさい」
「ぬ?誰だ?」
アルトリアが声を荒げ、視線をそちらへ向けてネロが気付く。
アルトリアの巨体に隠れたもう1人のマスター。
彼がネロのマスターだ。
「…あーー、すまんすまん。別世界のマスターであったか」
ネロは立香をぼよんっと解放し、自分のマスターへと向かう。
その擦れ違いざま、立香に「良かったであろう?」とボソッと呟いた。
ネロの野太くも甘い声に、立香の顔が真っ赤になる。
単純な肉の量だけで言うなら、ここへ来る前に味わったアルトリア以上。
身体を覆う柔肉の感覚が、正直堪らなかった。
肉は肥満嗜好の者を魅了し、虜にする。
多ければ多い程良いというものでもないだろうが、少なくとも立香は……。
アルトリアは立香が顔を赤らめているのを見て、眉を寄せた。
だが、反面嬉しくもあった。
マスターは明らかに太った者を魅力的に感じている。
それ"は"喜ばしい事だ。
…だが、その視線が他の者にいく事に、アルトリアは良い思いをしない。
「(私が…もっともっと太れば…誰よりも…)」
500kgの巨体を押しのける程に太った自分を想像するアルトリア。
出来る事なら、それくらい…。
そんなアルトリアを背後から見るこの世界のマスターは、嫌な笑みを浮かべている。
「(ふふ、上手い具合に嫉妬してるな。彼女の性格なら、もっと太りたい…と考えているだろう)」
アルトリアをより太るように誘導する。
それこそがこの男の狙いだった。
ーーそして、3人はそれぞれに沸く思いを秘めながら、カルデアを一回りした。
「どうだった?」
この世界のマスターにそう問われて、立香は…
「凄く…良かった」
「それは何よりだ。どう良かった?」
「皆…何か幸せそうで…太ってる事に、前向きというか…」
「…うん。で、君はどう思った?」
「え?」
アルトリアの前では答え辛い。
正直、ゆさゆさと肉を揺らすサーヴァント達に目移りしてしまった。
柔らかげに、且つ、重たげに揺れる肉に。
たぷんったぷんっと、僅かな動きに揺れるのだ。
サーヴァントは誰も彼もが露出の高い霊衣に身を包んでいるから、揺れる肉が尚更…。
…ごめん、アルトリア、と心中で謝る。
……しかし、もう1つの思いは口にしても良いだろう。
「…俺も、アルトリア達の様に…」
「ん?」
「…太って…みたいかな?」
「え?」
予想の斜め上の答えに、この世界のマスターが困惑する。
彼が立香達を招き入れ、紳士的に対応したのはアルトリアを更に太らせる為。
自分のマスターが他のサーヴァントに目移りしている様に、自分ももっと太らねばと思わせる為だったのだが…。
「……悪いが、男を太らせる趣味はない」
アルトリアの事前の説明では、この世界は太るのに適している。
短期間でアルトリア並みに太りたいと思ったら、このマスターの協力が必要不可欠。
このマスターの協力を仰ぐ為に…
「なら、分かったよ。…『女になるよ』」
荒唐無稽な話。
だが、それが可能な事は同じマスターである彼は分かっていた。
***
「やっぱ、変な感じがするな」
「ふふ、女性のお姿もとても素敵です、マスター」
用意された2人きりのマイルーム。
そこで、アルトリアと立香が話していた。
膨らんだ胸、全体的に丸みを帯びたシルエット、長い睫毛。
面影こそ残せど、まるで別人。
「アルトリアは、嫌じゃない?」
「嫌?」
「いや、俺が女になって」
「…性別など些細な事です」
サーヴァントがそれを言うと説得力が違う気がする。
「それに、私は貴方が好きなのですから、たとえどんな姿でも…」
「アルトリア…」
2人は顔を近付け、甘く息を漏らし、キスをした。
キスの最中で、アルトリアの身体に手を這わせる立香。
大きな胸、大きなお腹、大きなお尻、太過ぎる手足、ぷくぷくした手、丸い顔。
自分も"女性として"こうなる姿を思い浮かべ、興奮に秘部が濡れる。
ペニスが勃起するのとはまた違う感覚に、立香は「あぁ…❤︎」と声を出した。
アルトリアはその甘い声に、男の立香とはまた違う魅力を見出す。
何と可愛らしい。
女性になったマスター。
このマスターが、今から私に並ぶ…もしかしたら私以上の肥満体に。
嗚呼、堪らない…。
その日から、2人の肥やし"愛"が始まった。
食べ物を食べさせ合い、太らせ合う。
マスターの細い身体が、くびれた腹が、食べ物で歪に膨らむ。
それがアルトリアを何よりも興奮させた。
その歪な膨らみは、脂肪となり、立香をより魅力的にする。
太りたい、太らせたい。
倒錯的な欲求に駆られたアルトリアは、立香が「もう入らない…」と言っても「まだです。マスター❤︎」と食べ物を詰め込んだ。
アルトリアに食べ物を詰め込まれ、倒れてしまえば起き上がれない程に腹が膨らむ。
…そんな日々を送り、アルトリアが僅かな期間で巨デブと化した様に、立香も日に日に太っていく。
摘む脂肪が殆ど無かった腹が、どんどんと肉を蓄積し、動くたびにふるふると揺れる様に。
ふるふるは、ぶるぶるとした濁音に重さを増す。
僅か数日で、立香の体重は120kgを記録した。
もうすっかりデブだ。
更に、アルトリアの体重も400kgを超えた。
太らせ愛を続け、確かめ合う2人。
山の様に食べ物を詰め込み、食べたら一緒に昼寝をし、また食べる。
太って大きくなる身体。
男であった立香はぶるんぶるんと揺れる胸に戸惑っていたが、それ以上に目立つのは巨腹。
揉みしごきたい、摘んで揺らしたい。
アルトリアが豹変したあの時、立香がアルトリアに抱いた感情が、アルトリアから立香に向けられる。
興奮したアルトリアから、主人に向けるべきじゃない一言が…。
「マスター、本当に…『デブ』に…なられましたね❤︎」
デブという言葉は、アルトリアにとって堪らない響き。
今の立香にとってもそうだ。
「ふふ、アルトリアこそ、前より太って…このカルデアでも滅多に見ないレベルのデブだ」
「"滅多に見ない"では駄目なのです。このカルデアにおいても、一番太ったデブにならなくては…❤︎」
「ふふ、期待してるよ。アルトリア。なら、俺…私ももっと太らなきゃね❤︎」
そう言って、巨腹を重ねる2人。
べちんっとお腹を打つと、性行為とはまた違った激しい快感が。
互いの肉を揉み合う事が、こんなにも気持ち良いなんて…。
「アルトリアのブヨブヨな身体、堪らない❤︎」
「マスターので、デブデブな身体も…」
稚拙な表現すらが、何故か気持ち良い。
ぶよんぶよんで、デブデブな身体を擦り付け合う。
2人の太い太腿に愛液が伝う。
もっと太りたい。
もっと太らせたい。
もっと、もっと。
(了)
KujoJotaro
2021-09-12 12:34:55 +0000 UTCメタリアン
2020-06-10 05:25:54 +0000 UTC