【SS/FGO 頼光】母であり、牝であり(タイトル仮)1
Added 2020-05-11 12:50:11 +0000 UTCサーヴァント達による昼間の騒がしさが嘘の様に、重く静まり返るカルデア。
長く無機質な通路の先には、マスターのマイルーム。
カルデアのマスターである藤丸立香が、自分のベッドに腰を下ろしていた。
誰かを待っているのか、 彼の目はしきりにマイルームの扉へ。
何度も足を組み直したり、とんとんと指で膝を叩いたり、 忙しなく動く。
その顔は緊張しているのか、僅かに赤くなっていた。
彼は、あるサーヴァントを待っていたのだ。
今夜マイルームに来ると約束したあるサーヴァントを…。
ど…
「!」
扉の先、静かな通路から、鈍い音が聞こえてきた。
ど……どす
音がこちらに近付いてくる。
どす…どす
僅かに聞こえた重音が、はっきりと聞こえてきた。
どす、どす、どす
鈍く通路に響き渡る重音。
巨大な獣の足音を連想させるそれは、マスターの部屋の前で…
どすんっ
…止まった。
「マスター」
扉の先から、今度は女性の声が聞こえてきた。
少しくぐもっているものの、つややかな色気のある声。
あの重音とは結び付かぬ声だ。
「あ、今開けるよ」
その声を聞いたマスターは、待っていましたと言わんばかりの勢いで立ち上がり、扉を開けた。
マスターが扉を開けると、マイルームへ、"それ"は入ってきた。
立香が出入りするには十分に広い扉を、窮屈そうに身を縮めながら。
ゆっさゆっさと、重たげに身体を揺らして、薄暗い通路から姿を現わす。
それは、雅で艶やかな美しさを持つ女性。
源氏の棟梁である源頼光、その人であった。
しかし、その姿はよく知るそれとは大きく異なる。
"こういう女性"を見慣れている筈の立香が、思わずたじろいでしまう巨体。
頼光の175cmの長身を指して巨体と言っているのではない。
その余りの肥満体を指して、巨体と言っているのだ。
全身贅肉塗れで、僅かな挙動にだぷんっだぷんっと肉が波打つ。
まず、何よりも目に入るのは、豊満さに満ち満ちた乳房。
手の平を限界まで広げてみて欲しい。
その巨大な乳房は、大きく開いた手でも掴みきれずに溢れてしまうだろう。
暴力的とさえ言える質量。
全てを包み込む様な柔らかさと同時に、ずっしりとした重さを感じさせる乳肉は、むせ返る程の牝の色気を放っていた。
そして、お腹。
それは、圧倒的な質量の胸に劣らない存在感を放っていた。
大きく丸いそれは、まるで満月のような巨腹。
霊衣の紐がみちみちと食い込んでいて、肉感が強調されている。
手を伸ばせば、ずぷずぷと深く沈んでしまうだろう。
そんな柔らかさが、見ただけで伝わる。
頼光の一挙一動に僅かに遅れてぶるっぶるんっと揺れる…そんな様を見れば。
母性と、見るものが見れば性的な魅力に溢れた肉の貯蔵庫。
そして、お尻と太腿。
脂を溜めに溜め込んだ巨尻と太腿は、霊衣を引き延ばし、絹のような白く滑らかな肌がうっすらと透けていた。
馬鹿に大きい巨尻に、巨尻を支えるに説得力のある象のような脚。
程良い豊かさの尻房に、あの細く長い脚は、どこへ行ったというのか。
巨大な尻に霊衣が食い込んでおり、臀部の割れ目がはっきりと見えて、非常にだらしがない。
だが、妙な色気も感じさせた。
腕も、過剰な迄に肉を蓄積している。
前腕の太さは、かつての太腿を思わせる。
二の腕の肉はまるで振袖。
今の頼光が刀を振るえば、激しく揺れるのが容易に想像出来た。
その美しい顔にも、たっぷりと肉を付け、シャープな輪郭は肉に埋もれていた。
目を細め、口を窄める頰肉。
頼光が言葉を発する度に揺れる顎肉、みっともない二重顎。
……しかし、不思議と美しさは損なわれていない。
寧ろ、以前にも増して美しく見えた。
それは当然なのかもしれない。
想い人…いや、最愛の息子の望んだ姿になれたのだから。
堕落ではなく、これは息子の為に磨きをかけた姿なのだから。
そんな頼光の体重は、376kg。
175cmの長身と相まって規格外の巨体。
メガトン級の巨デブとでも言い表そうか。
しかし、全身に柔肉を蓄積したその身体は、甘い色気を放っていた。
少なくとも、マスターにはそう見えている。
彼が筋金入りのデブ専だからだ。
頼光が今の姿になったのも、マスターのその性癖故の事。
優しいが、どこか素っ気無い息子を振り向かせる為だった。
愛する者に対して、盲目的とさえ言える愛情を向ける頼光。
我が子の望みに応える事に、何の躊躇があろうか。
たとえ、どれ程の肥満体となろうとも。
(続く)