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先日、ジンさんのFANBOX『バッテリー・コントロール〜スレイブズ・リレーション』の最終章が公開され、約半年間にわたる共同制作プロジェクトが一つの区切りを迎えました。
応援してくださった皆様への感謝を込めて、今回のコラボレーションがどのように始まり、どんな道のりを経て完成に至ったのか、その舞台裏を少しだけ振り返ってみたいと思います。
事の始まりは2025年4月頭。ジンさんが拙作『機械仕掛けの雄牛』の二次創作小説を執筆され、そのご報告をDMでいただいたことでした。
拝読して、とても密度の濃い素晴らしい内容だったので、私ばかりが楽しむのはもったいないと思い、公開を進言し、心ばかりの挿絵を提供することを提案しました。そして同時に、コラボのお誘いを申し上げたのでした。
普段、他の作家さんの素敵な作品を拝見して「コラボしてみたいな…」と夢想することはあっても、「自分なぞが声をかけたら迷惑なのではないか」「すでに出来上がっているファンの、その方(作品)のイメージを壊すことになりかねないのではないか」「たとえ"挿絵描いてくれる人募集"と謳っていても、いざ声をかけたら『え…マジですか(困惑)』『いや、お気持ちだけで…💦』と思われるのではないか、下手したら既読スルーの可能性も…」などと悪夢的な思考に次々襲われるので、自分からアクションを起こしたことは一度もなかったのですが、今回はたまたまご縁があってつながり、自然な流れで申し出ることができた次第です。
ジンさんもイラストに本腰を入れ出された折、いろいろな可能性にチャレンジしたいとのことでしたので 、二次創作の挿絵づくりを手始めに、スムーズな流れでコラボ企画のスタートとなったのでした💪
完全オリジナルでの共同制作を目指すにあたり、まずはお互いの「好き」や「萌え」を正直にぶつけ合うことから始めました。
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ジンさん:「連鎖的に支配が広がっていく物語(連鎖落ち)が一番好き」「スポーツ系だとラグビー・柔道・野球・アメフトがストライクゾーン」
私 :「『宣誓』と『白目』には安定的に萌える」「男臭さ × 地味に女性ウケも良さそうなタイプに惹かれる」
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幸いなことに、お互いのフェチズムには共通点が多く、すぐに「野球部のバッテリーが、連鎖的に支配されていく物語」という作品のコアコンセプトが固まりました。
次に考えたのが、「どういう形式で作るか」です。議論の末にたどり着いたのが、現在のメディアミックス形式でした。
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ジンさん: 小説『スレイブズ・リレーション』を担当。キャラクターの内面描写や、支配される側の視点を緻密に描く
私: イラストーリー『マスターズ・オーダー』を担当。支配者側の視点から、ビジュアルと演出で物語の側面を見せる。
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同じ世界、同じキャラクターを扱いながら、視点と表現手法を分けることで、一つの物語を立体的に見せるアプローチが固まっていきました。
ここからさらに、制作を進める中で二つの大きな転換点がありました。
一つは、世界観の接続です。
これは、ジンさんの方から「世界観的に調律やPCの話などと繋げても良いかなとは、実はちょっと思っていた」と、私の既存作品(『中古で買ったPC〜』『調律』)との接続をご提案いただいたのがきっかけでした。
私の描く歪んだ世界観に深く共鳴してくださっていることの表れだと感じ、とても嬉しかったのを覚えています。
ただ正直なところ、あの2作の背後にある設定は、自分でも「かなり妄想的でイビツで、クセが強いな…」と自覚していたので😅 シェアワールドとして共有することが、かえってジンさんの創作にとって“縛り”になってしまうのではないかという懸念もありました。
しかし、そんな私の心配をよそに、「支配層」や「収穫祭」といった詳細設定を開示したところ、ジンさんが「何か底の見えない世界観が魅力だと思っていたので、今回知ることができて嬉しいです!『収穫祭』『品種改良』などのワードが非常に刺さりますね」と歓迎してくださったことで、むしろ面白がって取り組んでいただけそうだと安心しました。
もう一つは、制作スタイルの方針転換です。
当初は、「共有した設定に基づき、基本的には各自が独立して創作を進める」というスタイルで合意していました。
互いの創作の自由度を尊重し、それぞれの持ち味を最大限に発揮させるための選択でした。しかし制作を進めるうち、私の方から「もう少しお互いの創作にそれぞれの手心を加える部分を増やすのも、今さらですが面白いかもしれません」と提案させていただきました。
これにジンさんも「ありだと思います!」と賛同してくださり、そこから「互いが互いのラフを切る(=相手のパートの原案を制作する)」という、より一歩踏み込んだ「相互プロデュース」のような形へと発展していきました。この化学反応が、作品に予想以上の奥行きを与えてくれたと感じています🔥
具体的には、次のようなかたちで互いのプロデュースを進めていきました。
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ジンさんプロデュース
主にビジュアル面や全体のディレクションで、素晴らしい手腕を発揮してくださいました。
・全作品のサムネイル・告知画像デザイン
今回のコラボで公開した全作品のサムネイル、そして予告に使用したスタイリッシュな告知画像は、すべてジンさんにデザインしていただきました。
『キルラキル』のような大胆なタイポグラフィのアイデアを元に、作品の持つサスペンスフルな雰囲気を完璧に表現してくださいました。
🔼 作品サムネイル
🔼 告知画像
・主要ビジュアルの原案(ラフ)と彩色
私の担当パート『マスターズ・オーダー』内で、支配者が隠し撮りした写真の数々。その構図ラフはジンさんに描いていただきました。
さらに、両作品で共通して使用されるキービジュアルについても、最初の構図案(ラフ)はジンさんにお願いしました。
これにより、物語の最も重要な場面に、ジンさんならではのフェティッシュな視点が加わり、作品全体の方向性が固まったと感じています。
👇 ジンさんのラフ
👇 を元に仕上げ
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そして、『スレイブズ・リレーション』に掲載された全ての挿絵は、私が描いた線画を元に、ジンさんがカラーリングを担当してくださいました。
ジンさんの鮮やかでこってりとした、男の色気を感じさせる塗りによって、キャラクターの肉感やシーンの妖しい空気感が何倍にも増幅されたと思います✨
👇 線画
👇 ジンさんによるカラーリング
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私 プロデュース
私は主に、物語の構成やキャラクターのビジュアル化といった部分で貢献させていただきました。
・『スレイブズ・リレーション』の小説ラフ(プロット・構成案)
ジンさんの担当パートである『スレイブズ・リレーション』の第2章と最終章は、まず私が「こういう展開はどうでしょう?」という形で、プロットと地の文まで書き込んだ「肉付け案」を執筆しました。
それをジンさんがさらにブラッシュアップし、より緻密な心理描写や官能的な表現を加えて完成させる、というリレー形式を取りました。
自分の書いたものが、ジンさんの手によってさらに魅力的な作品に昇華されていく過程は、大変刺激的でした😆
・キャラクターデザイン
濱中、野口、山岡コーチといった主要キャラクターのビジュアルは、私がラフを描き、ジンさんに監修していただく形で固めていきました。
ジンさんの持つキャラクターイメージをじっくりヒアリングし、「爽やかで誠実そうな濱中」「少し粗野でガタイのいい野口」といった対比を意識しながらデザインしました。
・『スレイブズ・リレーション』挿絵の線画
前述の通り、『スレイブズ・リレーション』の挿絵線画は私が担当しました。 ジンさんの小説を読み込み、特に官能的で物語の重要な転換点となるシーンを選んで、イラスト化させていただきました。
今回の共同制作を通して、改めてコラボレーションというものの面白さと、一人では決して得らないものがあることを実感しました。
特筆したいのは、今回のプロジェクトが驚くほどスムーズに、かつ生産的に進んだことです。
往々にして共同作業は、方向性が定まらずに頓挫したり、気を遣いすぎて中途半端になることも多いと思います。
しかし今回は、私がアイデアや懸念を一つ投げると、ジンさんがいくつもの解決策や、より魅力的な展開案を返してくださるという、非常に建設的なやり取りが続きました。
長年このジャンルで執筆を続けてこられたジンさんだからこそ、私が説明しなくとも瞬時に勘所を掴んでくださる円滑さが常にあって、同時にすぐ形にして提示される実行力とアウトプットの速さには脱帽するばかりでした(私めちゃくちゃ作業が遅いので…💦)。
そしてもう一つ、自分一人では決して足を踏み入れなかったであろう領域に、表現の幅を広げられたことが、大きな収穫だったと感じています。
正直なところ、「野球部」や「連鎖落ち」といったテーマは、多くの方が愛好する王道ジャンルだからこそ、私一人では恐れ多くて、ここまで深く掘り下げて描くことはなかったと思います。
また、制作途中、読者の方から率直なご意見をいただいた際も、一人だったら「自分の力不足だな…」と思って終わりだったかもしれません。
しかし今回は、「どうすればもっと面白くなるか」をジンさんと一緒に考え、当初の予定を変更してでも、より濃密な内容へと舵を切ることができました。この経験は、間違いなく今後の活動にとって貴重なものになったと思います。
もちろん、すべてが順風満帆だったわけではありません。
私のペースが遅く、ジンさんの執筆ペースにお待たせしてしまう場面も多々あり、その都度スケジュールを調整していただくなど、多大なご協力をいただきました。
この半年間、制作のやり取りだけでなく、MCというジャンルについて、本当に多くのことをジンさんと語り合いました。
そのすべてが、私にとって大きな刺激になりました。
最後まで温かく伴走してくださったジンさん、そして何より、私たちの挑戦を見守り、応援してくださった読者の皆様に、心からの感謝を申し上げます。
本当に、ありがとうございました!🙇♂️✨
◆『バッテリー・コントロール』(時系列順)
・バッテリー・コントロール 〜スレイブズ・リレーション〜 第1章
・バッテリー・コントロール 〜スレイブズ・リレーション〜 第2章 前編
・バッテリー・コントロール 〜スレイブズ・リレーション〜 第2章 後編
・バッテリー・コントロール 〜スレイブズ・リレーション〜 最終章
ギニョール
2025-10-10 14:08:17 +0000 UTCギニョール
2025-10-10 14:01:44 +0000 UTCPurple
2025-10-10 12:30:27 +0000 UTCishai
2025-10-10 07:53:43 +0000 UTC