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夢風ハルノ
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魔法少年ましろ2 事件(1/2)

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いつものように学校へ行くと、うさぎ小屋の前に人だかりができていた。同じクラスの人、そうでない人もいた。先生も何人かいる。

何かあったのだろうか。まさか、脱走したとか?


そうなら飼育係であるぼくが早く探しに行かなければいけない。そう思い駆け足で小屋に近づくと、一人の男子がぼくを指さし大きな声で叫んだ。


「あーっ!!とがみだ!あいつだよ!」

一斉にみんながぼくのほうを見た。

「こいつがやったんだ!」


その子の声の迫力とみんなの視線で、びっくりして思わず足がすくんでしまった。

こんなにたくさんの目線を向けられることは初めてだったからだ。

やはり何か大きな失態をしてしまったのかと、どきどきする。

「やめなさい!早く教室に戻るのよ!」と先生が叫ぶ男子を制しようとする。

しかしまた別の男子が声を上げた。

「兎上が殺したんだよ!いちごも、ふくも、ゆーも…!こいつしか世話してねーんだから!」


ぴたりと足が止まる。

殺した。彼は確かに今そう言ったのか?


それは彼女らが死んだということだ。信じられない。確かに生き物を飼うのは難しい。でも、昨日接した様子からすると全くそんな予兆は無かった。

「ほら、見ろよ!お前がちゃんと見ろよ!」


不意に後ろから背中を押され、転びそうになった。前方へつんのめると小屋の中が視界に入る。

そこには、不自然な恰好で横たわった彼女たちがいた。

彼女たちの腹部とその回りには赤いものが広がっていた。


「ぇ………」

どん、と音が鳴ったのは背中を押されたからではない。心臓が高いところから落とされたみたいに、そんな音がしたのだ。

脇と背中と胸の間を冷たいものが伝った。手の中でランドセルのベルトが歪んだ。足の感覚が無くなった。

「なんでそんな酷いこと言うの!そんなわけないじゃない!だから早く戻っ…」

「だってさぁ!こいつ何考えてるかわかんねーし、暗いし、よく一人でボソボソ喋ってるんだよ、誰かに話しかけるみたいに…気持ちわるいだろ!それに…」

先生が男子の口を塞いだ。しかし今度は後ろにいた女子が呟いた。

「…真白くん、この前学校の屋上にいたんだって…夜中にも町で見かけたって、お母さんが…」

「え…?うそ、ヤバいじゃん…」

みんなのざわざわとした声がたわんで聞こえる。喉の奥からせりあがってくる吐き気を、唾と涙と一緒に飲み込んだ。


ぼくが、殺したのかもしれない。

お前がちゃんと見ろよ。ぼくはしっかりと見た。


何年も大事にしてきた命たちは、腹を裂かれて仰向けにされ、手足をぴんと伸ばして並べられていた。

三匹は一列に、ぴたりと隙間なくくっつけられ、その手足の間には、まるで台形を描くような空間ができていた。

そして台形の中心には、切り出された内臓が置かれていた。

この意味不明な形には見覚えがある。町を荒らす怪人たちが持っている、シンボルのひとつ——。

何を意味しているのかはわからない。しかしこの一致は、偶然とは思えなかった。


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続きは9/7(日)に投稿します!

前回はこちら!

魔法少年ましろ2 ①👊💥🦷🩸

捕えられた真白は幹部らしい女の前に突き出された。両端には屈強な男が二人構えている。  魔力を封じられた魔法少年はただの非力な子どもである。椅子に縄で括り付けられ腕を縛られただけで身動きは封じられた。床につかない足が頼りなく空を掻く。  妖艶な姿をした女は見下げながら真白へと話しかけた。 「あらあら~...


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