任天堂のゲームバランスの素晴らしさなんて、今更私が語るまでもなく誰もが知っている事ですが、タイトーのゲームバランス調整の失敗を知らない方も多いので、そこを語ってみます。
タイトーと言うと素晴らしいゲームを作ってきた神ゲーム会社であるのですが、ゲームバランス調整という面で大きく失敗した会社でもあります。
「え?タイトーのゲーム凄え良いじゃん!」という方、私も大好きでしたし沢山やりました。しかしそれはゲーマー向けの会社としてで、ゲームはゲーマーがプレイする時代には「骨太ゲーム」を作る会社として素晴らしい功績を残したし、ゲーマーでない一般の方も沢山タイトーのゲームをプレイしたと思います。
しかし、タイトーの多くのゲームは次の要素が強く出ているゲームが多かったのです。それは・・・
これはどんなに残機が残っていても、一度死んでパワーアップが無くなって初期状態になると、ちょっとゲームが上手い程度の人はゲームクリア不可能になるという事です。
例えばスーパーマリオなどは一度死んでも、少し進めてキノコなどのアイテムを取ればリカバリー可能です。最終ワールド8でも一度死んだらもうクリア不可能に近いなんて事はありません。
任天堂のゲームバランスの凄い所は、実はこの「リカバリー」というのが関係しています。そこまでは簡単にリカバリー出来ない、でも頑張ってプレイして手に汗握って絶妙な所で「よっしゃーーー!!!」ってリカバリー出来るわけです。
そう言われると「あ!任天堂のゲームってそういうばそういう所あるよね」と思われる人も多いと思います。
それに対してタイトーは・・・、ゲームセンターのゲームを多く作っていたのでゲームを難しくしてコインを何度も投入させなきゃならないという事情もあったにせよ、そのリカバリーの難しさはやべえレベルでした。もちろん、全てのゲームがそうではないですが、その傾向にあったのは間違いないし、元タイトーの社員だった人から話を聞いた事があるのですが、あえてそうしてた傾向は確かにあったそうです。
タイトーのゲームはこうです。「うわっ死んだ、パワーアップ全部なくなったよ」「うわっ!初期状態弱い!敵硬い!」「はい死んだ!また初期状態から」「くそう!頑張ってパワーアップ取った!けど敵強い!硬い!全然弱いまま!」「はい死んだ」「はい死んだ」「はい死んだ」・・・「ゲームオーバー」
タイトーのゲームは、こういうゲームバランスのゲームが他社の大手ゲームメーカーに比べて多かったそうです。
基本的にゲームの難易度は高め、そしてパワーアップは5段階ぐらいの多段階パワーアップ、自機はどんどんパワーアップして楽しいけど敵もどんどん硬く強くなる。
面が進むとパワーアップした状態でバランス調整されているので、一度死んで初期状態になると・・・・ほぼリカバリー不可能になり、下手すると開始2秒で敵が突っ込んできて死亡。さらに数秒後に死亡。一度死ぬと、あんなに沢山あった残機が数十秒で消える・・・なんてゲームもありました。
こういうゲームバランスが大好き!というゲーマーも多いと思いますが、少なくとも一般向けではないですよね(^^;
タイトーのゲームは言うならば
ゲーマーとしては胸熱で、これこそゲームだぜ!でゲーマーが集まると思い出話に花が咲くのですが、一般の人の思い出としてのタイトーは「なんかゲームが難しいかった」「なんかダライアスの筐体がデカくてビビった」というぼんやりした思い出が多いです。
タイトルにタイトーの失敗と書きましたが、ゲーマー視点から見たタイトーは成功であり、しかし広く沢山売らなきゃならない会社視点から見ると、成功とは言えないんじゃないかなと思います。
ちなみに、タイトーのゲームで一番リカバリーが難しいゲームと言われてるのが、中華大仙というシューティングです。まあ、誰も知らないと思いますので、興味があったら動画検索してみて下さい。
そして「ん?なんだよ、超簡単そうじゃんwww」って99%の人が思うと思います。でもそれは上手い人が一度も死なずにプレイしているからであって、この中華大仙のリカバリーの難しさはタイトートップクラスの難しさになってます。
一度も死なずにパワーアップさえ維持出来ればボスも瞬殺出来るけど、一度死ねば全て終了。そんなツンデレゲームをプレイしてみたい方は、ぜひダウンロード販売とかで買ってプレイしてみてね。
シューティングなんて敵の配置を覚える覚えゲーじゃんという常識すらぶっ壊した、覚えてても避けられず、敵が固く倒せず、そんな究極のリカバリーぶっ壊れゲームを楽しんでね!