ボールギャグを外されたのは優しさではなく、単にペニスを咥えさせるためだった。
喉奥までそれを突っ込まれて咳込みそうになるが、後頭部を大きな手で押さえられているためにそれも出来ない。この苦しい行為を早く止めさせるためには射精させるしかないのだ。
聡司は歯を立てないように十分注意を払い、喉をしめて屋敷のペニスを口でしごき始めた。
どこで購入したのか知らないが、聡司に付けられたのは金属の貞操帯だった。それは硬く、聡司のペニスが勃起するのを阻んでしまう。なのに屋敷は聡司の尻にペニスを挿入したまま聡司の腹を抑え、無理矢理前立腺を刺激してくるのだ。
喘ぎ声がうるさいと口を手で押さえられたため、聡司は制止を懇願することもできず、ただ静かに涙を流しながら体を震わせることしかできなかった。
◆
一方的なセックスが終わり、ようやく貞操帯と拘束具を外された聡司は屋敷を見上げた。乳首に付けられたピアスも外して貰えると思ったからだ。しかし屋敷はニヤリと嫌な笑いかたをすると、人差し指でピンと乳首を弾いた。
「あっ」
「気持ち良さそーな声出してんなよ♡」
リング状のピアスに付けられた鎖を外し、屋敷は聡司の手首を掴んで無理矢理立たせた。
「風呂入ろうぜ」
「あ、あの、これ……ピ、ピアス……」
「似合ってんじゃん。俺の見立て、間違いなかっただろ」
「え、あ、あの……」
「開けたときは痛かったけど、今はもう気持ちいいだろ?」
そう言いながら屋敷はリングを指で軽く引っ張った。痛い、と思ったのは一瞬だけで、すぐにそこからビリビリとした快感が走る。聡司は内股になり、ヨロヨロと後ずさった。
「ハハ」
高校卒業後の春休みに上京してすぐ、何も知らなかった聡司は強引に屋敷に連れられ、専門の施設で両方の乳首にピアスを開けられたのだ。最初は痛くてたまらなかったが、セックスのたびにそこをイジられ、今ではそうされただけで勃つようになってしまった。
「来いよ」
腕を広げた屋敷が笑顔で言う。
いつもならばセックスが終わると、リング状のピアスを外して棒状のものに取り替えられる。このリング状のピアスは服に引っかかりそうで怖い、と聡司は感じていた。
しかし屋敷が付け替えてくれないのだから、聡司はそれを受け入れるしかない。この体はもう聡司のものではなく屋敷のものなのだから。
聡司が屋敷のそばへ行くと、彼は再び乳首のリングに触れた。
「やっぱ存在感あるな、これ」
「…………」
「服に擦れて勃つかもな、お前」
それを想像した聡司の頬が赤く染まる。
「す、昴くん、あの、い、いつものに」
「だーめ」
付け替えて欲しい、と勇気を出して言いかけた言葉は、最後まで告げることなく却下された。
「浮気防止」
「え」
「お前、また他の男に色目使ってんじゃん。だからだよ」
今日、同じ学科の生徒と少し話したことを言っているのだろう。断じて色目など使っていないのに。しかし屋敷は聡司の肩を抱き、顔を覗き込んで言い含めるように告げる。
「他の奴と話すなって言ってんだろ? お前には俺がいるんだから」
「ご、ごめんなさい……」
それでは友人も作れない、と思ったが、それよりも屋敷に逆らうことのほうが怖かった。大学生活はまだ始まってひと月ほどだが、友人無しでどうやってこの先大学生活を送れるのか。そういった不安はあるが、それでも彼の怒りを買うよりはマシだと聡司は思ったのだ。
「分かれば良い」
すぐに謝った聡司に満足したのか、屋敷は機嫌良く聡司の頬にキスをした。そして聡司の肩を抱き込んだままバスルームへと向かう。
彼に引きずられるようにバスルームへと連れ込まれた聡司は、そこで二ラウンド目のセックスを仕掛けられながら、暗澹たる思いを胸に抱えた。