XaiJu
煉瓦
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屋敷視点の終業式後の話

 期末考査の次の週、結果が返ってきた。  屋敷、と名前を呼ばれて教壇に立つ教師から結果の一覧が書かれた用紙を受け取り、席に戻る。その際にチラリと恋人の席を見た。愛しくてたまらない彼氏である中野聡司は、屋敷昴よりも先に結果を受け取っている。その柔らかな表情を見て昴はじんわりとした喜びを感じた。  他人の成績など昴にとってはどうでも良いことだったのに、彼のこととなると、そうとも言えなくなる。聡司の成績が下がれば奨学金が無くなり、そうなれば学費を払えなくなって学校を辞めなくてはならなくなる。恐らく近隣の公立高校に転校することになるのだろうが、昴はそれに耐えられそうになかった。  勿論、聡司が転校しても昴は彼を離すつもりなどない。しかし流石に毎日は顔を合わせられなくなる。あの滑らかな頬に触れて唇を重ね、おずおずと差し出される舌を吸ってやることは既に昴の日課となっていた。日によってはそのまま体を抱き締め、平らで薄い体を裸に剥いて組み敷き、尻に陰茎を挿入する。痛い、やめて、と、か細い声で泣く聡司の腰を掴んで激しく突き、やがて甘い声で喘がせてやるのが昴は好きだった。  聡司が転校してしまえば週末にしか機会がなくなる。もしかすると転校先の高校におせっかいな奴がいて、昴と聡司を引き離そうとするかもしれない。もしくは、聡司自身が昴から離れようなどと馬鹿なことを考えてしまう可能性もゼロではなかった。今は昴が常にそばにいることで不快な物事の芽を潰しているから問題は起こっていないが、自分の目の届かない所に行ってしまえばどうなるかは分からない。自分にとって聡司が絶対不可欠であるように、聡司にとっても自分がそんな存在になれるまで離れるわけにはいかなかった。 (中間考査のあとから一緒に勉強をするようにしたのが良かったみたいだな。……しばらく続けるか)  セックスの時間が減るのは残念だが仕方ない。しかしそれも昴の幸せな未来のためなのだから、それくらいの我慢はせねばなるまい。 (来年の受験まで続けりゃ、同じ大学に合格する可能性は高まるしな)  そうなれば高校と同じく、とはいかないまでも、異なる大学に通うよりは聡司の生活を管理し易くなるだろう。学内の交友関係もある程度把握できるし、干渉もできる。  席に着き、用紙をファイルに挟んだ。  少なくとも月の三分のニを東京で過ごしている昴の両親は仕事で忙しい。末っ子である昴の様子をあまり見られなくてすまなさそうにしているが、この成績を見れば安心するだろう。安心して、そして昴のことをある程度放っておいてくれる。彼らは昴と聡司の本当の関係を知らず、仲の良い友人だと思っていて、しかも地味で真面目な印象の聡司のことを、昴に悪影響を及ぼさない友人だと気に入っているようだった。 (本当は恋人同士で、でも今のところは無理矢理抱いてる、なんて知ったら卒倒するんだろうな)  思わず笑いが漏れ、隣の席の友人から点数が良かったからって余裕かよ、とやっかみを受ける。昴はそれに冗談を混ぜて返しながら、今日は聡司をどんな風に抱こうかと甘い期待に胸を踊らせた。 ◆  十二月下旬に差し掛かったこの日、二学期が終了した。  終業式のあと、当然のように昴は聡司を家に連れ込んだ。トイレに行かせたあと、脱衣所で性急に裸に剝き、バスルームに押し込んでドアを閉めるなり深くて甘いキスをする。トイレに行かせている間にアタッチメントを付け替えておいたシャワーで中を洗い、恥ずかしさに泣く聡司を再びキスで慰めた。  指にローションを絡め、グイッと中に挿入する。抱き合ったままそうすると、聡司は昴の背中に腕を回して声を上げた。期末考査が終わってから再びセックスの頻度が増えたせいか、聡司のそこは最初から二本の指を易々と飲み込む。開いたままの口に舌を入れ、思うがままに蹂躙しながら指を腹の方へ曲げると、聡司の体はビクビクと大きく震えた。最初のキスだけで緩く勃っていた陰茎は、昴の腹に当たるほど反り、透明な蜜をこぼしている。 「あ、あっ」  指の動きに合わせて声をあげる姿を見てしまうと、昴は我慢ができなくなった。昴がこんな風になってしまうのは聡司に対してだけだ。目的の為なら何だって我慢をしてきた昴が、彼に対してだけは我慢が効かなくなる。  興味本位で犯したあと、欲しくなったから奪い、逃したくないからと脅して無理矢理従わせた。本来の昴ならもっと周到に、聡司に対して優しげな演技をするなどして自分に依存させ、確信を持ててから自分のものにしただろう。しかし最初に虐め、そして興味本位で犯してしまったのが悪かった。戻れるなら四月に戻ってやり直したい。もしそう出来たなら、いつも独りで過ごしていた彼に優しく笑顔で接して信用させ、お前といるのが一番楽しいなどと言って特別扱いをすることにより精神的に依存させ、決して離れられないようにしてから告白する。その状態でこれ以上ないほど優しく抱いてやれば、恐らく聡司は昴のことを好きになったに違いない。  しかし現実は違う。やり直すことなど出来ないのだから、違う方法で聡司を手に入れるしかないのだ。 「聡司、好きだ」  指を抜き、後ろを向かせて壁に手をつかせる。薄い尻の肉を指で開き、ぽってりと膨らんだ尻の穴の淵に亀頭を押し付けた。 「好きだ」  体を押し付け、聡司の中に侵入する。解した穴はいつものように抵抗なく昴の欲望を受け入れた。前立腺を擦り、もっと奥へと埋め込んでやる。 「好きだ、好きだっ」  抜き差しする陰茎のように、この言葉で聡司を洗脳してしまえれば楽なのに、と思った。 「あ、ああっ、あ、あ」  聡司の直腸がうねり、彼が感じていることを理解する。  体は既に昴無しではいられないほど開発した。乳首を触ればすぐにツンと勃ち、キスをするだけで先走りを漏らす。挿入すれば最初は痛がってもすぐに喘ぎ、昴をギュウギュウと締め付けた。  ギリギリまで陰茎を抜き、一気に奥まで貫く。バチュッ、バチュッと肉を打ちつける音がバスルームに響いた。  こういう激しいセックスが昴は好きだった。後ろからするのも良い。相手が抵抗できない体位で一方的に快楽を貪るのが良い。  いままでの恋人には嫌がられたこのやりかたでも、聡司は受け入れた。大人しくされるがままとなり、しかし、それだけでなく、しっかりと感じている。セックスの相性が良いのだと昴は確信していた。 「お前はっ?」  抽送を繰り返しながら、荒い息で答えの分かりきった問いを投げつける。聡司の体がビクビクと震え、喘ぎ声の合間に答えが返った。 「あ、ぼ、僕も、ん、んんっ、す、好きっ、あ、昴くんっ」  セックスのたびに言わせれば、そのうち真実になるだろうか。それとも変わらないだろうか。  どちらでも良い、と昴は思う。意味がないとは思わない。何故なら聡司の愛の告白は、昴の心を満たしてくれるからだ。彼が自分のことを好きでなくとも、服従している証ではある。それは昴を満足させ、充足させた。 「一回、中に出すぞっ」  返事を聞かず、一番奥まで突き入れたあと、ビュルビュルと射精する。背中を抱き締め密着し、逃げないように胸と腹に腕を回した。 「あ、あ、あ……」  中に出されて感じたのか、聡司の陰茎からショロショロと透明な液体が落ちる。一回潮吹きしてからクセがついたな、と昴は微笑ましく思った。 「あ、だ、だめ、やめっ、あ」  潮を吹いている最中に腰を動かすと、聡司が悲鳴のような声を上げた。それを聞くだけで射精したばかりの昴の陰茎が力を取り戻す。 「う、うぁ、あっ」  体内で大きさと固さを取り戻したそれが苦しかったのか、聡司は背中を反らせて声をあげた。昴は構わず聡司を抱きしめたまま腰を突き上げ、イイところを突いてやる。何度もそうしてやると、潮を吹き尽くした体が柔らかくなるのを感じた。中が誘うようにうねり、固かった声が甘くなる。 「しっかり足、踏ん張ってろよ?」  昴はそう言うと、先程のような激しいセックスを再開した。 ◆  バスルームで二回したあと、自室のベッドに連れ込み、ここでも二回した。最後は正常位でキスをしながらハメてやり、何度かメスイキさせてやったから、聡司もきっと満足したことだろう。  軽くシャワーを浴びてきた昴は恋人の眠るベッドに腰掛け、冷蔵庫から取り出したペットボトルの水をゴクゴクと飲む。ひとしきり飲んだあと、昴は未だ眠る聡司の体に覆い被さった。そのまま口付け、水で冷えた舌を強引にねじ込む。 「ん……、んむっ」 「ハハッ。起きた?」  驚いた目に次の瞬間、怯えの色が浮かぶ。微笑んでそれを見つめた昴はもう一度、今度は優しく聡司にキスをした。 「……俺のこと、好き?」  聞けば一拍置いたあと聡司が頷く。 「す、好きだよ……」  布団の中に手を入れて裸の乳首を撫でてやると頬が赤く染まった。 「俺も好きだぜ、お前のこと」  滑らせた手で腹を撫で、臍の下を掌で軽く押してやると、挿入されていたことを思い出したのか、甘い吐息を漏らす。 「この体も、……お前自身も」  昴は聡司にもう一度キスをし、舌を絡めながらその愛おしい存在を優しく抱きしめた。

Comments

そうなんですか!?! めっちゃきになります、、😳 最初から優しい屋敷くん、どんな感じなんだろ〜😳❕ 両思いの2人💗💗 めっちゃ楽しみです❣️でも本編、オメガバも、いつかは終わるんだなーと思うとめちゃくちゃ悲しいです😣😭😭

ありがとうございます 最初から昴が優しくて、聡司と両想いになる世界線の話も描きかけていたんですが、それはちょっとストップさせています。 オメガバースか本編が終わったら続きを描こうとは思っているのですが。。。

煉瓦

はぁ〜切ない…😖💙なんでこんなにも好きが詰まってるんだろう、、 面白いうえに癒しが詰まってて。。本当にいつも最高です😭♥ 屋敷くん視点だと、聡司くんのかわいさが細かく書かれているので、毎秒毎秒にきゅんきゅんします❣️💖💗❤️💞💓💕💟💝💘 毎日屋敷くんは、今日はどんな抱き方にしようかなって考えてるんだな〜と思うと、こっちまで幸せな気持ちになりました💭❣️❣️🥳 未来のことまで考えて、配慮してる所も、、💝 指の動きに合わせて喘いでる聡司くん最強にかわいくて💖その姿を見て興奮してる屋敷くん、、❤️ 何度も好きだと言いながら、「抜き差しする陰茎のように、この言葉で聡司を洗脳してしまえれば楽なのに」っていう表現狂うぐらい好きです😖😖💘 戻れるなら優しくしてたんだな〜🥰と思い、少しそっちの世界線も気になっちゃいました💜

ありがとうございます〜

煉瓦

計算だとしても、昴は戻れたら聡司に優しくする気はあるし、そうしてまで手に入れたい存在なんだなと執着を感じて最高でした☺️


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