今回は最近やる塗り方をその狙いと共にご紹介したいと思います!
彩度が低い色を綺麗に見せる作風が世間を席巻するようになって久しいですね。
自分もやりたい!!
そうは思うわけですが、
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以前こちらの記事で記しているように彩度高いことが正義という常識の中で生きてきてそれが染みついた目、
そして高彩度至上主義に染め上げられてしまった色彩センスでは中々彩度低い色を置くことが出来ないわけです。
そこで今回のタイトル。
塗る順番で苦手要素をカバーする!
こちらで一定の成果を収めている様には自分で感じしていまして、
今回はここをご覧の皆さんにある程度細かくご紹介したい次第、といったわけですね。
■各パーツのベース色を置いた時点で罠にはまっている!
これよこれ!!
ベース色って多くの場合において明るい色になりがちだと思うんですね。
その明るい色に目が慣れている所から不慣れな彩度の低い色を塗ってけと言われても
そうなかなか上手くいかないんですよ。
ならもう最初からつまずくの嫌だしさ?色の事考えなくてよくない?
そこで初手はまずこれ!
色の事は考えずこの女の子の胸像という物体にどう光を当てるかから考えます。
グレーでとりあえず全面塗りつぶしちゃいましょう。
これは女の子全体に影が落ちている状態だと思ってください。
そこに対して光をどうあてるか、という演出からつけていくことにします。
今回はこういう感じにしてみました。
最近は髪の隙間を抜ける光が肩口等の身体に落ちる演出が流行っていて良く見かけますよね。
流行ってるように感じた表現はとりあえず一回「お、俺も…!」の精神で触れてみる構え!
頬杖をついている腕に特徴的な光の当て方をしてみました。
続けてこの絵がどういう色合い、雰囲気になればいいかを、
上からオーバーレイやスクリーン等を使って演出していきます。
今回は向かって右側から暖色系の光を当て、
向かって左側からは反射光想定で青系の光を当てています。
そして全体的に少し赤よりの紫っぽい方向性にしたかったので、
この時点で最初においたグレーを赤っぽい紫に置き換えています。
ここまで終えたら各パーツごとにベースを普段通り取った物を用意します。
で、でた…!親の顔より見たことのある塗り始め前の状態!!!
ここから幾度となく彩度が高い絵を仕上げてきたワケですが今回はちょっといつもと違うぞ!
このベースの取られている絵の一番上から先ほどのグレー(赤っぽい紫に置き換えたやつ)を乗算で重ねます。
それと合わせてその上でオーバーレイ、スクリーンで光の演出つけてましたよね。
それもさらに一番上に置きます。
そうするとだいたいこんな感じになります。
(一度塗り終わったファイルのレイヤーを部分的に非表示にするなどして遡って再現しているため、一部時間経過に矛盾がある部分もありますが平にご容赦…!)
高彩度お絵描きマン的には、こちらは普段よりかなり彩度が低く感じます!
それと同時に大丈夫だろうか??と不安が立ち込めますw
結論から言うとこのままではおそらく大丈夫ではありませんw
流石にちょっとぼやっとしすぎてるかな?
そこでコントラストを足しつつ厚みを出すために今度は
光の演出を表現するのにつかったグレー(赤っぽい紫に置き換えたやつ)をメインどころのパーツ数分複製します。
それを各パーツのベースに対してクリッピングしてから各パーツの固有色に近づくように調整します。
要するに先に全体に対してつけたグレーの影を、各パーツの1影に転用したという形になりますね。
その陰と同じ形のグレー(赤っぽい紫に置き換えたやつ)が乗算で上から重なっているという状態になります。
少し厚みと色味がつきましたね。
全体に対して乗算で乗っているグレー(赤っぽい紫に置き換えたやつ)の効果で
全体が赤っぽい紫色に色味が寄り、統一感が生じています。
またグレーに近い色ということで彩度の低さも維持出来ているといった形になります。
しかし彩度が低いだけの絵が描きたいわけではありません。
彩度が低いけど綺麗に見える絵が描きたいわけなので、
次のステップで彩度の低さを武器にする仕掛けをします。
言わば感じている印象はこんな感じです。
左の図のように高い領域しか使ってないから、右図のように彩度低い色も使ってみようと頑張ったけどやっぱこれ地味だよね!
彩度低いのに綺麗な絵描く人もいるのにその差はなんなの!?
それの回答が多分次の奴。
全体的には彩度低い色を使っていて同様に地味なはずなんですけど、
ピンポイントでド高い彩度の色を挿すことでオレンジ色の枠のひろい色域の中で
あえて彩度低めの色を集めているという印象に変えることが出来るのだと考えています。
これにより一方は色に厚みがあって彩度低い色も綺麗だなあ、という印象を与え
もう一方はなんか煤けてて地味だなあ、という印象を与える違いが生まれる要因になるわけですね。
では早速彩度高い色挿してみましょう。
彩度高い色をわずかな量挿しただけなのですが印象かなり違くないですか?
同じ彩度低い色でもご近所に彩度高い色があるとそれに引っ張られて抜けがよくなるといいますか。
この時点ですでに綺麗に見える彩度低い色という要素は達成できているように個人的には感じます。
いや、まてまて!印象違うのはわかるけどどこに挿した??
そういう方もいらっしゃるかもしれませんね。
ここでしょ?と分かっている方もいらっしゃるかもしれません。
答え合わせしてみましょう!
語弊を恐れず一言でまとめるなら明るい色と影の境に片っ端から彩度高い色挿しましょう。
境界部分をブラシでなぞるような感じでOKです。
たったこれだけですが彩度の高い色が刺さることで、
「色がシケた地味な絵」から「あえて彩度低い色を使っている絵」に変貌を遂げます。
ちなみにこの部分に彩度高い色が出るのは絵特有のテクニックなどではなく実際に多かれ少なかれ現実でもこうなるようです。
その表現を少し誇張してあげるような感じですね。
さてどうでしょうか。
このような順番で着色を進めると
「なんとか馴染んで彩度低い色を選ばなきゃ……でも流石に地味すぎるから少し明るくして……って気づいたらいつもどおりの仕上がりでは!?」
という悩みから解放され、
勝手にそれっぽい彩度低い色でまとまり、悩みがかなり緩和されませんか?
一応タイトルで触れている、手順によって彩度低い色を綺麗に見せるという部分についてはこの時点で目的を達成しているのですがせっかくなので最後まで仕上げてしまいましょう。
前述のピンポイントで彩度の高い色を挿すことで大きな範囲の色から選んでいるように見せるという手法ですがこれは明度でも同じことが言えます。
外側のリムライト的な部分を明るく飛ばしている以外の所では明暗差が弱くなんかのっぺりしています。
したがってどこかピンポイントで強く暗く落としたいですね。
あと女の子の透き通るような肌を表現したい場合は、肌以外の所を気持ち暗めに落としたいかもしれません。
勿論ここまで作ってきた彩度低い色合いは上手にそのまま残すことを心に留めて。
そのようなことを考えつつ塗りこんだのがこちらです。
頭頂部当たりの髪の立体感を表現するためにかなり暗い色を使用しています。
あと耳当たりの生え際も暗い色を挿してますね。
これで明度についても広範囲の中からあえて明るめの色を多めに使用しているような印象に変わりかなり締ったように思います
合わせて髪だけが絵の中で浮かないように、肌を除く全体を暗めに落とした色で影つけをしています。
白い服の割には絶対値でいうと結構暗めのグレーつかってますよね。
あと最近のトレンドの一つで、反射して映り込むというのがありますね。
そこまでがっつりした映り込みじゃないですが、サテン生地っぽいスカーフだったり
ピンとはった制服ぐらいにだったら腕の色が反射で映り込むだろ、ということで
強めに赤系の色を挿しました。
これも要素を一つ増やす要因になっているように感じます。
長文の末に申し訳ないんだけどもういっこ触れていい!?ww
拘りポイントとして、袖の中の影と腕が溶け合うようにしてみました。
水彩の混ざってる感じお洒落かなーってことでw
さて、以上ですがいかがだったでしょうか。
同じお悩みを抱えている方がいらっしゃいましたら騙されたとおもって一度試して頂ければと思います。
※こちらは職場でCG彩色をする際に業務で使用する手順、手法とは全くべつのものになります。ご了承ください。
金色どじょう
2021-10-13 12:42:08 +0000 UTC龍将
2021-10-07 00:53:29 +0000 UTC金色どじょう
2021-10-03 09:12:22 +0000 UTC