今回は肌を塗るときに考えていることを文章化してみようのコーナーです。
主にブラシタッチに関しての話がメインになります!
アニメ塗り、水彩塗り、厚塗り、などなど……この辺の言葉から分かるように
塗り方はさまざまですので、今回はいつもの比べても特に「これが正解だぜ!!」
という話ではなく、自分はこう考えているからこの塗り方になっているという形で
お話させて頂けたらなーと!
■使ってるブラシ
これは「いい絵を描く」ということに対しての考え方としてはむしろ大いにマイナスな部分でもあるのですが、
実は自分はペイントソフトをインストールしたまま、何もカスタマイズされていない環境でも問題なく
ある程度絵が描ける状態でいたいという思想がありまして、
ブラシやアクション、ショートカットキーのコンフィグ等は一般的な絵描きさんにくらべて
かなり追加、変更する機会が少ない方です。
というのも、他人様の作業場で急遽ヘルプに入ることになった、不測の事態に対応するために出先で
作業しないといけなくなった、などといった時にブラシやアクションに依存しすぎているとまるで描けないと
いったことに陥りやすいため、
作品作りでどうこうというのとは別ベクトルの、「仕事として柔軟に対応できる」という都合において
カスタマイズを避ける傾向にあります。
(絵のクオリティに対しての話だけでいうなら便利なブラシを使わない手はないと思います。
ガンガン使いましょう……!)
という事情や宗教もあって肌に使ってるブラシは大体どんなペイントソフトにも入ってそうな三種類ですw
A:硬いブラシ(ピンポイントでガツンとささる影を挿したい所で使う)
B:境界は硬いけど、色のグラデが生れるブラシ(筋肉の流れを意識した影を置く時に使う)
C:ぼやけてるブラシ(柔らかい部位を表現する時に使う)
ざっくりいうとこんなかんじですね!
あと上記3種の合わせ技もあります。
AとBとCのブラシタッチそのままの塗りだとどうしても淡泊になるので色々こねる必要がでてきます。
というのも肌は特に「描き手の肌に対してのフェチ」がダイレクトに受け取り手側に伝わる部位だからです。
単純に人間には多かれ少なかれ性欲ってやつがあって服の皺とかそういうのより性欲と密接に
つながりやすい「肌」ってパーツを無意識化でよく見てるとおもうんですよ。
よく見てるということは目が肥えているということです。
その肌がこだわって塗られているか、じゃかじゃかっと片づけてしまっているか、というのが他の部位に比べて非常にバレやすいw
AもBもCもペイントソフトに入ってるブラシそのままなので、そのタッチだけで完成させてしまうと
すごく「CGちっく」な、無機的で、こだわりも思想もない肌という印象の仕上がりになってしまうのです。
C+A :Cのブラシでぼやーっと塗ったところをAで硬く消す。
(筋肉の隆起の境目によく使う)
A+B+C:タッチ的なグラデーションを出すために部分ごとにブラシをかえて描いて綺麗につなぐ。
(ピンポイントに刺さる影から柔らかい部位への綺麗な流れを表現するのに使う)
B+C :Bで引いた後にCで消す。
(Cだけでも似たような感じになるが、グラデを捏ねてる分「粘度」がでるような?)
などなどですね!
■必要な要素
これは肌に限らず……ということになるとは思うのですが、物体を塗る上ではこういうのが必要らしいです。
自分はエロゲの絵にあこがれて絵を描き始めて今に至るまで基本独学なので、
恥ずかしながら結構後になってから知りましたw
しっかり勉強されてる方からすると当たり前のことらしいので、ここでドヤ顔で語るのは
かなり恥ずかしいものがあるのですが、あーたしかに何が抜け落ちてもだめだなと実感している
ことなので念のため!念のためね……!
①下地
②陰
③ハイライト
④リムライト
⑤反射光
⑥影・落ち影
だいたいこんな感じであってるのではないかと……!
今回は球体でやっているけれどこの考え方はそのまま肌でも応用が効くので、
もしご存じなかったり、どこかの要素が抜けていたりした場合は意識してみると
立体としての説得力がグっと増すかと思います!
しかしその一方で、これだけやっておけば安心!という理解で
ブラシタッチをこの球と同様のまま済ませてしまっているのならば、
肌のエロさを求める場合においては不十分かもしれません。
■陥りがちな罠
①溝になっているところ、線の裏側に影を置くのは罠
これは自分もそうだったのですが、漫画絵から入ってなんとなくの理解で色塗ってると陥るやつです。
おっぱいは盛り上がってるでしょ?
ということはおっぱいとおっぱいの間は谷になっているから当然影がおちるでしょ?
腋も影おちるよね・・・?おへそも……。
線のある部分は全部影ができそうな方向に影入れた…!
暗いところは暗くしてるし、やることはやっている。
でも何かがたりない。次のステップへ行けないというやつです。
全ての場合において使えるわけでは勿論ないのですが、ここから次のステップに行く為に
とりあえずやってみると「あ…!」ってなる影付けをご紹介します。
前述の球体を立体に見せるために陰をつけるという図だけ見ていると、なかなかこっち側に陰を付けると
いう所には行きつかないのではないかと……。
ブラシタッチはB+Cのやつですね。
胸のふくらみはじめの所の境界は輪郭硬めにしておき、ここから肉の流れ変わりますよ!という主張をし、
おっぱい中央へ向けてはぼかしてグラデーションをつけることで柔らかさを表現しています。
ただし深く影がおちるよう角度差や段差、溝があるわけではもちろんないので、
胸の下に入る落ち影などよりは淡い色のなかでグラデーションを作らないといけません。
分かりやすいように断面図を用意してみました。
概念上での理解だと青い影付けの方が一見正しそうにみえるのですが、
赤い影付けの方が、胸を浮き上がらせたり、肌の隆起、肉の流れをを強調する上では
優れているように自分は感じます。
それはつまり肌にこだわりを持って塗っているように見えるということとなるわけですね。
②女体は柔らかい!だから全部ぼやけたブラシで!は罠
女体は柔らかい!真理ですねw
ただここに甘えてしまうとメリハリのない絵になってしまいます。
実例出します。
あー・・・ってなってもらえるんじゃないかと思うんですけど、
ぼやけたブラシでぼやーっと影付けを全体的にしてしまっています。
ぼやけたブラシを使うと柔らかい印象に確かになるのですが、気を付けないといけないことがあります。
「柔らかそう」にするためには、「硬い影」を用意して比較させないと柔らかそうにみえないのです!!
どこかを柔らかく塗るということは、そこ以外を硬く塗るという事でもあるというわけです。
全部柔らかいタッチにしてしまうと、それはもう「そういう画風」としてしかみえなくなり
全体的な印象が柔らかい絵だなーとはなっても、おっぱいやわらかそうだなーとはならないわけですね。
最初はピンとこないかもしれませんが、ひとまずできる対応として、
おっぱいなど飛び出ている部位によって身体に落ちる落ち影の輪郭がぼけることはないので、
そこは硬めにすることを意識するといいかもしれません。
↓どうでしょうか?締まって見えて印象が結構かわりませんか?
これでリムライトを挿してあげるだけでもけっこういい感じになるかと思います。
■要素を足す
そんなこんなで球体を立体として見せる方法と、罠に陥らないようにいくつか注意することである程度
いい感じにはなるわけですが、ここにさらに要素を足さないとまだまだ肌にこだわりがあるようにはみえません。
塗りこむったってなあ……どこに……?という場合は単純に同じ色が広範囲に広がっているところは
塗りこみポイントだと思っていいかもしれません。
胸の落ち影、お腹の辺りの下地色のまま放置されている所とかですね。
例を用意してみました。
手を加えたものを最初に貼って、その後各部コメント入れた画像を貼っています。
いかがでしょうか。こんな感じでどんどん要素を足していきます。
するとざっくりとではあるのですが、↓こんなかんじ↓になると(^ω^)肌以外糞適当ですすいません。
落ち影にちょっと違う色味挿してやるとメリハリついていいと思います。
何が正解というわけでもないのですが、えっちにぬろうとおもっている肌は暖色になりがち。
ブラシタッチのときと同様に、暖色だけでまとめてしまうとメリハリの効いていない絵になってしまいがちです。
そうならないように服や、髪などを寒色に寄せることでメリハリきかせるといいかもしれませんね。
今回は肌をテーマにしているので、肌の落ち影に寒色を落としています。
あと最近はハイライトびかーーーっとささる感じにいれるより、じわぁっと光ってるような
マットな肌が好みでそういうハイライトの入れ方したりしています。