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● 今回はカナメと、その先輩であり幼馴染、タクジの勝負の話となってます! ・登場キャラクター 「菱川 カナメ」 「郷原 タクジ」 ● ドゴォォォォォオオオッ! 「ひぐっ……!」 長い脚から繰り出された蹴りが、サンドバックを大きくゆらす。その威圧的な衝撃に、近くのカナメは思わず身をすくめる。 「カナメ……、...
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「オラ」
「ぐぁ」
バタッ……
だめだ、また奪われた。
タクジへの反抗心に身を任せて組み付き、その太い胴体をまたいで何度マウントを奪っても……、即座に奪い返されてしまう。
むしろ、タクジは自分との喧嘩の実力差をわからせるために、あえて自分にマウントを奪わせているのだとカナメにはすぐに理解できた。
やはり、タク兄は強い……。思わず羨望を寄せようとしたカナメは首を振り乱し、喧嘩中と自分を奮い立たせる。
「俺とは違うよなぁ、カナメぇ……、こんだけ筋肉の差があって、喧嘩の年季も違ぇ、どうやって俺に勝つってんだ?」
「ふーっ! ふーっ!」
鼻息荒く食い下がるカナメにまたがり、タクジはその強面で迫る。いつのまにやらパンツをはぎあった二人は、勃起しきった性器を突きつけながらせめぎあっている。
タクジは自身の胸筋や腹筋をしきりにボコと動かし、大柄な体躯と詰め込まれた筋肉をこれ見よがしに協調し続けていた。普段ならカナメ相手にしかしないような筋肉のアピールも、全てはカナメにどちらが男として上かを理解させ、力関係を理解させるため。
最初から、実力差は明白だった。それでもカナメはあきらめなかった。タクジが相手だということでどこか安心している部分もあり、本心から甘えられる部分が不幸にも徹底抗戦へとつながっていた。
「う、るさい……っ! 降参しなけりゃ、いつか勝てるかもしれねーじゃんかよ!」
タクジの鍛え抜かれて隆起した腹直筋や腹筋に触れ、突飛ばそうとするも、まったく動かない。タクジもまた、自分の下で生意気盛りの子犬のように暴れもがくカナメに思うところがありながらも、これが男同士のタイマンであることに変わりないゆえに、制裁の拳を緩めることはなく。
「…………。はっ! いいぜ……、お前がその気なら、徹底的にやりあおうじゃねぇか」
「ふーっ! ふーっ!」
まだ戦える、そういわんばかりに鋭く睨むカナメを悠々と見下す。
タクジは笑みを引き、拳を握りこんだ。
……ドガッ! バキッ! グボッ!
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前回はこちら ● 「はぁ……はぁ……!」 「あ?」 喧嘩の流れは、その実力差のあまりタクジの気まぐれで進んでいる。無理矢理に立たされたカナメはタクジの打撃を嫌って、タクジに抱き着いた。 「クリンチか、くだらねぇ。負ける喧嘩引き延ばすだけだぞ」 「ぐぅ……!」 「ま、ちょろちょろ逃げられなくてちょうどいいか...