●
行きずりの相手との喧嘩、そして、死に物狂いで殴り合い、相手の体を破壊しつくした上で体を重ねる。
年が離れているとはいえ、現代での一つの常識を理解した男同士の戦い。……だが、若さを絶対的な有利ととらえていたアラトにとって、現実は到底受け入れがたいものとなっていた。
「おいおい、少しは楽しめると思ってたが。こんなもんかよ、クソガキ」
「あ、がぁ……ぅぁ……ぁぁ……」
こんなはずでは……。アラトは遠い意識の中で混乱しつつ……、耐え難い屈辱と下腹部を襲う刺激の前に、わずかに残った理性さえも解けていった。
ボクシング勝負は、最初こそ勢いは拮抗していた。……だが、加齢による有利は感じ取れず、積み重ねた「喧嘩の経験」という壁の厚さを実感した。
体を見ればわかる通り、相手は相当鍛えていた。……体力面でも互角となれば、アラトにとってのアドバンテージはほとんどなく。勝負の後半に至っては、アラトは悪辣な笑みを引く三島にされるがままにいたぶられる始末だった。
「ぶ、ぁ……が……はぁ……はぁ……っ!」
コーナーに押し込められ、顔面から腹までをタコ殴りにされる。突き出した腹筋がえぐられてひくつき、その下にある性器は幾度となく跳ねて反応した。
全裸での殴り合いでは、相手の感情の高ぶりはわかりやすく目の当たりに出来た。取り分け、暴力が下半身に直結した若者のそれは火を見るよりも明らかだ。
「あんだけ人のことオッサン呼ばわりして、見下してくれたよなぁ……? 元気がよかったのは最初だけかぁ?」
散々イラつかせてくれた喧嘩相手、しかも生意気な年下の男を相手に、容赦する理由はなく。壮絶なラッシュの末に倒れたアラトは、すでに三島のいきりだつの性器をその身で受け入れている。
取り決めによって互いに身にまとうものはなく、行為の始まりは、さもボディブローでも捻じりこむような気軽さだった。
「オラ! 少しは身の程を理解したか? お前なんざまだまだ青二才なんだよ! いっぱしにイきりやがってよぉ!?」
「うが、ぁぁ……んぁ……ぁぁぁっ!!」
「もう少し喧嘩ってやつに慣れてから調子に乗るこったな……、世間知らずのクソガキが。お前みたいのは、いっつも返り討ちに遭って恥かくんだよなぁ」
首を振ってもがくアラトの体を押さえつけ、腰を叩きつけていく。獲物を捕らえた肉食獣のように、敗者の肉体を貪っていく……。
ただの血気盛んなとび職の男……、そう見えていたはずが、実際はそれにとどまらず、凄腕の喧嘩屋で百戦錬磨だった。なんて、アラトにとってはまさに悪夢だった。
「うら、思い切り注ぎ込んでやるよ……、コイツで、少しは大人の怖さを理解しろや!」
「うぅ……んぁ……ぁ……がぁぁ……ぁぁ……ぁ……」
ビュクッ、ビュルルルッ!!
顎を引くつかせ、唾液を口の端に垂らしながら痙攣するアラトを抑え込み、三島はアラトの体内に射精する。
大量の白濁を注ぎ込むと、いまだ刺激を欲しているかのようにひくつく秘部から己の怒張を引き抜き、強気な笑みで舌舐めずりした。
「次会うときは、もう少し実力が口に追いついてから喧嘩売れよ? がはははっ!」
敗北を文字通り体に叩きこまれ、すっかり力の抜けたアラトの髪をわしゃとかき乱すと、三島は気の良い笑みを浮かべ、手をひらつかせながらリングを降りる。
やはり、喧嘩から行為までの流れは手慣れているのだろう。手早く着替え、その場を後にした。
(う、ぐぐ……このままじゃ、終わらねぇぞ……クソぉ…………っ!!)
勝つ筈だった喧嘩で散々に嬲り者にされた敗北の味は無論、秘部を無作法に押し広げられた、憎き怒張の感触はたやすく消えない。
汗で湿ったキャンバスに拳を擦り付け、アラトは悔しげに呻きながら復讐を誓うのだった……。
nensei
2020-06-14 14:10:52 +0000 UTCyukibou
2020-02-02 06:54:31 +0000 UTCyukibou
2020-02-02 06:53:57 +0000 UTCミケ空
2020-02-02 05:56:58 +0000 UTC具志川葛巳Kuzumin
2020-02-02 05:20:24 +0000 UTC