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バトルロイヤル形式で行われるこの訓練は、参加者と学生がいかに柔軟な姿勢で課題に取り組むかに重点が置かれており、よって訓練の慢性化を嫌い、学園側が意図して、規格外の体格を持つ選手を導入することもある。
その1枠として、訓練をかき回すだろうと見込まれた男は参加当初から、好みの生徒を見繕っては蹂躙を進めており……、今もまた、遭遇した紛争学園の下級年をその圧倒的な実力差と体格差によって圧倒していた。
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恵まれた肉体や身体能力のポテンシャルをもてあますよう、暴虐に捕らわれたような性格をして相対した選手を破壊し続けてきた男。海外の凶悪な地下格闘家、「ロドリー フェイム」。
さも迷宮内に放たれた猛獣のように、目に映る参加者を倒した先から次の獲物を探すロドリーだったが、壁を曲がると同時にアラトと遭遇。
二人はそのまま挑発を重ね、あっという間に勝負へと発展した。
ロドリーの張り付いたような悪辣な笑み、見るからにわかるその体格差に怯まなかったアラトは果敢に襲い掛かったが……、経験や肉体、格闘家としてのスペックがあまりにも大きく、勝負の明暗はすぐについてしまった。
「ぐぁ……がぁああああぁぁ……っ!!!」
「ぎゃははははっ!! こりゃいい、よく鳴く抱き枕野郎だぜ!!」
ロドリーの肉厚な体には打撃がほとんど通らず、瞬く間に殴り合いを制された後、アラトはその巨体に力づくで抱きつかれ、あたかもクマにでも襲われたような窮地に陥ってしまっていた。
その剛腕に力が籠められるたび、体が真っ二つにへし折られ、太く隆起した胸や腹筋に体が吞みこまれていくような感覚に襲われる。
「オラオラ、最初の元気はどこにいっちまったんだぁ? 俺を倒すんじゃなかったのかよ、あぁ?」
「……っぁ、はぁ……はぁ……! ったりめぇだ……、今は、ちょっと、油断した、だけだ、コラ……っ! はぁ……はぁ……!」
熱い肉体による無慈悲な抱擁から抜けられず、アラトは顔をゆがめながらも必死にもがき続ける。だが、その怪力に縛られては抜けられる隙も見いだせなかった。
「まだ、強がる余裕があるらしいなぁ? いいぜ、すぐに元気がなくなっちまったら面白くねぇからな」
「ぐぉ……っぁああああああぁぁ!!」
「お前みたいなひょろっちいのが俺に逆らうなんざ百年早いってことを、実際に体で教えてやるぜっ!!」
「があああぁぁぁぁっ!! うお、……あああぁぁぁっ!!」
「ぐははははっ!! やっぱ若いガキを潰すのは最高だぜぇっ!! さっさと降参して俺に体差し出せよ、もう辛抱たまらねぇんだよなぁ!?」
アラトの絶叫とロドリーの高笑いが響く。アラトの体を絞りあげる腕はますます隆起して血管が浮かび上がり、その拘束は全く緩まない。
神原学園の生徒を圧倒できる者は、敗者を凌辱できるこの訓練そのものが我欲を満たす場所に違いなく、ロドリーもまたその一人。その恵体にそぐうあふれんばかりの性欲は、アラトを追い詰める原動力と化していた。
「お前のような子供を屈服させるのに、何の技術も必要ない」。本気を出したところで正面から力負けしたのは言わずもがな、あまりに力づくに制圧されて、アラトはそう告げられている気分だった。神原の威信を示さなければならないのに、好き放題に弄ばれてこのざまだ。
「ざ、けんなぁ……俺、は……サンドバックじゃ、ねぇ……っ!」
「おいおい、それで抵抗してるつもりかぁ? オラァッ!!」
「げ、は……っ、んがあああぁぁぁっ!!」
いつまでもおもちゃ扱いなんて甘受できない、このまま肉体を差し出して犯されるなんてありえない。アラトは腕や足をふるい猛反発する。
が。悔しさのあまり乱雑にわき腹を殴りつけても、ロドリーはまるで意にも介さない。ひたすらに肉が潰され、骨が歪な音を鳴らすばかりだった。
あらん限りの嗜虐を尽くし、アラトは意識を飛ばしかけても、ロドリーはベアハッグを解かなかった。
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