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「紛争学園」~とある昼下がりの決闘~ 2

 JZcommitment(https://www.pixiv.net/member.php?id=4806105)さんからのコミッションで、自分の創作設定、「紛争学園」について、一緒に考えたキャラクターを用いてイラストと物語を描かせて頂きます( *´艸`)

 お久しぶりの投稿となりました! 沢山更新しようと思うのですが、なかなか出来ずにすいません……(;_:)


 前回はこちら(https://www.pixiv.net/fanbox/creator/23459386/post/220189)



「っらぁっ!!」


ドボオオオォォッ!!


「がは……! ……おらぁっ!!」


ドゴオオォォッ!!


「ぐふっ……!」


 …………。


 ……。




「はぁ……、はぁ……!」


「はぁ……、はぁ……!」


 壮絶な殴り合いの末……、痛み分けのうちにどちらも膝をつかず、今に至る。


 その状態でも互いに睨み合い、安易に動くことはしなかった。隙を見せれば、そのまま負ける。負ければもちろん、ハルヤを奪われる。それを互いに理解しきっているからこそ、弱った姿を安易にさらすことはできない。

 悔しいことに、実力は驚くほど拮抗していた。となれば、心身のどちらかでいち早く相手を挫かせるかで勝負が決定する。


「くそ……、まだやんのか……!」


「こっちのセリフだぜ。そろそろ降参しろよ、ケンゴ……っ!」


 乱れた息を吐きつつ、ケンゴが吐き捨てる。同様のダメージに苦い顔をしつつ、ラクヤも睨み返した。

 

 このまま殴り合いを続けていては、どちらが負けてもおかしくはない。だが、それでは困る。自分こそが強者なのだと見せつけ、ハルヤをものにする。その為には、少しでも多くの勝機を得たいところだった。

 

 何よりも、ケンゴに負けたくない。ハルヤをその腕に抱きながら勝ち誇るケンゴの姿など、想像しただけで身の毛がよだつほどだった。息を乱しつつもラクヤは考え、おそらく同じことを考えているだろうケンゴを睨む。

 

 いずれにしろ、後手に回る前に先手を打たなければならない。元より手段など選んでは入れらないのだ。


「こうなったら、仕方ねぇ……、おらぁっ!」


「っ!!」


 口元をくすったラクヤが、ふとしてキャンバスを蹴って襲い掛かる。反撃するケンゴの拳をくぐるように避け、一気に肉薄した。


 ケンゴの腰を掴んでタックルを当てると、焦燥するケンゴを力づくに抑え込み、そのまま寝技に持ち込んでいく。


「クソ、ラクヤっ!、 テメェ……っ!!」


 だが、ケンゴもすかさず寝技の体勢に入り、ラクヤの動きに対応するべく身構えた。ギブアップ=ハルヤを失うも同義であり、絶対に避けなければならない状況だ。したがって安易に関節を狙わせず、咄嗟にしても防御は完璧だった。

 だが、それを見越していたラクヤの狙いは別にあった。握っていた拳を開き、ケンゴを見下ろしては不敵に笑みを浮かべる。



「!!」


 関節を狙う……と見せかけ、ラクヤは手を伸ばすと、がしとケンゴの性器をパンツ越しに握った。

 

 唐突に下腹部に奔った感触にケンゴはハッとして肩を震わせる。ケンゴの反応を小気味よさそうにして、ラクヤはケンゴの性器の形をかだろうように手を動かしていった。


「俺は、絶対負けるわけにはいかねぇんだよ……! テメェのガタイが頑丈なら、先にこっちから潰してやるよ……!!」


「ぐぅ! ……がぁ……っぁ……!」


 先ほどに双方が摂取した「赤水」。感覚や肉体が強化されるのと引き換えに、あらゆる神経が鋭敏になっている。その副作用も相まって、ケンゴの性器は布地の形を変えるほどに勃起しきっていた。

 そしてその感度もまた然り。ラクヤの責めにケンゴはすぐに腰を突き出し、声を漏らし始める。


「悔しいけどよ、認めてやるぜ。テメェは強ぇ。……だけどよ、先に出させちまえばこっちのもんだ。あとは腑抜けたテメェを好き放題ボコって、締め落として、テメェの負けだぜ。ケンゴ……!」


「ぐぅ……テメェ……ラクヤ……っ!!」


 まさかの思いではあったが、それほどまでに負けることはできないということ。寧ろラクヤにまんまと先手を許してしまったのだとケンゴは奥歯を噛み、目を振り絞って必死に堪え続ける。


 汚い手段だろうと何だろうと、これは決闘だ。反則がなければ手段を選ぶ気もさらさらない。そこまでしてでも、絶対に勝たなければならないのだ。

 意を決していたラクヤの手は止まらず、ケンゴの性器を入念に責め立てていった。


「ぐ、そ……負け、るかぁ……っ!!」


 ドガァッ!


「っ!! がはっ!」


 刺激を加え、押さえ込んでいくラクヤに対し、ケンゴはその刺激に苛まれつつも……息を吹き返したケンゴは何とか腰を持ち上げてラクヤを殴りつけた。


 負けられないのは、こちらとて同じだ。怯んだラクヤの足を掴んで引き上げると、今度は逆襲とばかりにラクヤの性器を鷲掴みにする。


「俺だって手段は選ぶ気はねぇよ。テメェを降参させる為ならなぁ……?」


「テ、テメェ……!」


「最初に何でもありだっていったのはテメェだろうが! 俺はテメェに譲る気はねぇ……!」


「っあ……っ!」


 ビリ……っ!


 ラクヤが必死にもがく中……、布がはち切れる音。指を突き入れ、ケンゴの怪力で巻き取るように引っ張れば、ラクヤのパンツに穴が開いた。



 そのまま引き裂く音が響き、ラクヤは表情を苦くする。穴は広がり、千切れては糸を引く。瞬く間にラクヤの下腹部を隠す布が裂かれ、露わになっていった。

 もがく足を抑え込みつつ、ケンゴはラクヤの下着に手をかけたまま、顔を寄せて詰め寄った。


「約束、忘れんなよ……その上で聞くぜ、降参するか?」


「だ……、黙れやっ! ハルヤは俺のもんだっ!!」


「……そうか、よっ!!」


 ビリィッ!!


「ぐぅ……、はぁ……、はぁ……!!」


「はっ、喧嘩の最中に元気なブツ晒しやがって。こんな無様な姿、ハルヤが見たらどう思うだろうなぁ?」


「ひ……ぐ、テメェ……っ!!」


 立ち上がったケンゴは、指にまとわりついたケンゴのパンツの残骸を誇らしげに見せつけ、笑みを浮かべる。情けなく全裸に晒されたラクヤを見下し、手に絡まる布を詰まらなそうに放り捨てた。

 

 悔しげにキャンバスに拳をぶつけるラクヤは、恋敵に下着を無残にはぎ取られた現実に呆然とし、唐突な羞恥にすぐに対応できなかった。ただ屈辱で奥歯を噛み、唇を震わせてケンゴの優越の視線に耐え続ける。


「……ハルヤに必要なのは、お前みてぇなチンピラじゃねぇんだよ。鏡でも見て自覚しやがれ」


「んだと、コラ……っ……ぁぁ……っ!!」


 ケンゴは言うと、軽くラクヤの横腹を蹴る。ラクヤを仰向けの転がすと、羞恥と怒りで真っ赤に染まった表情と、勃起しきって震える性器が露わになった。


「はっ……、ハルヤがうるせぇからな。この辺で許してやるよ。……お前も男なら約束守れよ、金輪際ハルヤに近づくんじゃねぇ」


 それを見て、ケンゴは肩をすくめる。こんな無様な姿をさらした上、向かってくることはないだろうし、ハルヤの事を思うとそれ以上追い詰める気にもなれなかった。


 紛いなりにも、ハルヤを愛した男だ。そして勝負は自分の勝ち。拳を軽く振りあげると、ケンゴは悠々とリングを降りようと背を向けた。




「待てや……、逃げんのかよ」


 だが、ふとして背後から声が響く。


 ケンゴは怪訝そうに眉をひそめつつ、首だけで振り向いた。


「……まだ、やんのかよ。その様でこれ以上続けたら、やるとこまでやるしかねぇがな?」


「っ、パンツ破かれたくらいで引き下がると思ってんのか!? 俺はまだ負けてねぇ。……ここでリングを降りるってんなら、テメェの負けだぜ、ケンゴ」


 このまま追いつめれば、いよいよプライドを潰しにかかるしかなくなる。全裸のまま試合を続け、果てには恋敵から嘲笑を投げられ、あらゆる恥辱を浴びる羽目になる。ハルヤを賭けた勝負で見るも無残に負けることになれば、そのショックは例えようもない。


 ……せめてもの情けでそれだけは避けてやろうと思ったが、いまだ好戦的な表情を消さないラクヤを見て、ケンゴはその考えを改めるに至った。


 勃起した性器の根元を持ち、寧ろ誇らしげに笑うラクヤを前に、ケンゴは冷たく睨み付ける。


「素っ裸で何言おうが怖くねぇよ。……これ以上やると、テメェがハルに顔向けできなくなる、つってんだよ」


 他所を向くケンゴの言葉に、ラクヤははっとして少し押し黙った後、口元に笑みを引いた。


「だったら、逃げろや。ハルヤがかかってる勝負で、俺を倒しもせずにリングを降りようとする腰抜けなんぞに、ハルヤは相応しくねぇよ」


「……あ?」


「このままやったら、負けるかもしれねぇから、俺を気遣ってるふりしてるだけだ。そういったんだよ、ビビりのケンゴくん?」


 その余裕にあふれる言葉に、ケンゴは体ごと向き直り、苛立たしそうに唸る。

 

 ラクヤは拳を握ると、構え直した。


「みみっちいことばっかほざいてねぇで、俺が動けなくなるまで噴かせてみろや。いっとくが、俺はそこまでしねぇと止まらねぇぞ……?」


 ラクヤは自信たっぷりに言い放ち、指を振ってケンゴを挑発した。

 

 そして細めた目に相応の覚悟を乗せ、まっすぐにケンゴを睨み付ける。


「……勝つのは俺だ、ハルヤも俺のもんだ。ハルヤに無様な最期を晒すのはテメェの方だぜ、ケンゴ」


「……上等だぜ、ラクヤ。そんなに俺に潰されてぇなら仕方ねぇ」


 全裸で拳を構えるラクヤを見て、ケンゴは指の骨を鳴らした。


 どちらかが立ち直れない程の決定的な敗北を味わったなら、ハルヤが悲しむ。……そう思っていては、この勝負には永遠に決着はつかないのかもしれない。ハルヤに隠れてこんな真似をしているのに、そのうえでそんな結末を求めるのは、少し都合がよすぎたか。

 

 負かすなら、徹底的に心を折りに行くしかない。肉体を潰し、そしてプライドをも粉々にする。二度と自分とハルヤの前に現れることができない程の、完膚なきまでの敗北を与える。

 

 ケンゴは考えを改め、今度こそラクヤを潰すべく相対した。


「後悔すんなよ……? テメェの全部、ぶっ壊してやるよ……! その後、ふぬけになったテメェをサンドバックにしてやるぜ……!」



 次回はこちら(https://www.pixiv.net/fanbox/creator/23459386/post/241086)

「紛争学園」~とある昼下がりの決闘~ 2

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