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いま書いてるレズバトル小説(修正前)

今書いてるのです。

修正前です。


書き始めと書き終わりで人選関係や設定が異なっているため、少し間を開けてからガッツリ修正します。




いつだって私たちは比べられてきた。それが本当に嫌で、心のどこかでいつかこういう日が来たらと願っていた。だから私たちのどちらかが居なくなってしまっても……。

 プロデューサー。アナタのせいじゃないからね。

 

「愛のコリツ?それってどんな映画なの」

 城ヶ崎美嘉はピンク色の髪の毛を人差し指で巻き上げながら聞いてくる。

「一昔前に過激な性描写で話題になった映画なんだけど、聞いたこと無いの?」

 私がそう聞いても美嘉はピンと来ていない様子だった。無理もない、映画自体は50年近く前の映画に放映された物で過激すぎる性描写によって話題になったものの教育によくない、映画ではないといった理由で上映がすぐに中止されたからだ。それでも今回映画界に衝撃を与えたいという気鋭の映画監督が自らお金を集めて本作のリブート(リメイク)させるということになった。

 そこでウチのプロダクションからも何名かをオーディションに参加させることになった。アイドルが性描写のある映画に出るということ事態が異例なことなのかもしれないが、さまざまなアイドルが売れていく時代に事務所としても新たな道を開拓したいという気持ちの現われなのだろう。プロデューサーの私としては美嘉にそんなことをして欲しくないという気持ちが半分と、美嘉の新たな一面を見ることが出来るという期待が半分なのが本音だ。

「プロデューサーさんはさぁ、どう思っているの。この映画に出たら私に向いていると思う?」

「正直難しいよ。カリスマギャルとしてのブランドを傷つける可能性もあるけれど、城ヶ崎美嘉というキャラクターの幅を広げるきっかけにはなると思うし、それに一緒にオーディションを受ける相手が……」

 私が口ごもると美嘉は何かを察したのか、大きく息を吐くと笑顔になって私の顔を見つめる。

「やるよ私。美城常務が言ってた罰ってこのことなんでしょ?」

 美嘉はいつもそうだ。ギャルらしくノリが良い部分もありながらも芯がしっかりとした女の子で、いつも周りに気をかけてくれている。今回も自分よりも私のことを最優先に考えてくれている。

このオーディションを受けるならば美嘉がいつも比べられてしまうあの子ではなくて美嘉が選ばれて欲しいと思ってしまう。……。




――――速水奏。

いつも冷静で年齢の割にかなり大人びた印象を持たれている彼女だけが、私と二人きりの時はそんな周りの評判とは違う一面を見せてくれる。

「プロデューサー、私にこの映画のオーディションを受けて欲しいっていうの?キスしてくれたら考えてもいいわよ」

 私と奏以外誰もいない楽屋で、奏は吐息が自分の吐息が私の唇にかかる距離まで近づいてくる。

 彼女の整った顔が自分の目の前に近づいてくる。彼女と目が合うときれいな瞳に吸い込まれそうになって自然と唇を近づけてしまう。


「あら……、本気にしちゃったの?冗談よ。でもオーディションでの結果次第ではキス以上のご褒美をちょうだいね」

 人差し指を私の唇に押し付けていつもの悪戯な笑みを浮かべてくる。アイドルとマネージャーという関係なのだが、どっちが管理されているか分からなくなってしまう。

「だってこんなに刺激的な映画のオーディションってことは内容もそれなりってことなんでしょ?」

 さっきまでの彼女特有のふざけ方をしていたにも関わらず話の本筋をいきなり突いてくる。こういった鋭い一面があるから以前やっていたグループでリーダーを任されたりしたのだろう。

「そうよ。今回はオーディションといっても実際はほとんどウチの事務所から主役を出すって決まっているの。だからオーディションと言っても実際には事務所内で他のアイドルとの競争になるわ」

「そうなのね。なら私以外に出る子も決まっているんでしょ。どの娘が出るのかしら?」

 興味津々といった感じで聞いてくるが、奏でと一緒にオーディションを受けるアイドルの名前を告げると表情が曇る。

「そう美嘉なのね……」

「そうよ。嫌なら断ってもいいのよ」

「受けるわよ。これってきっと美城常務の提案なんでしょ?これを私が断りでもしたら、プロデューサーにあの時の処罰が下るってことになるんじゃないの?」

 やはり奏は鋭い。ボカしながら説明したのに核心を突いてくる。

「そういうのは気にしなくていいわ。アナタがやりたいかやりたくないかが大事なのよ」

「それならやるわ」

 即座にそういった奏の目は真剣そのものだった。

「今の私があるのはプロデューサーのお陰なのよ。それをオーディションを受けなかったとかそんな理由で失くしたくないわ。それにもしかして私が美嘉に負けるとでも思っているのプロデューサー?」

「ごめんなさい。アナタがあの子に負けるなんていうことは無いものね。私の勇み足だったわね」

「でも条件があるわ」

「条件?」

「もし私がオーディションに受かったら、あの時みたいに私のことを優しく抱いてね」

 奏はそう言うと顔を赤くしながら部屋から出ていった。

 あの時……。

 私と奏が繋がり、美嘉と奏の関係が完全に壊れてしまった日だ。




 奏と美嘉は以前「LIPPS」という5人グループで活動していたことがあった。二人はその時は和気あいあいと活動していたのだが、グループでの活動が終了してソロになってからまとめ役を務めていた二人はネット上でも現場でも比較されることが多くなっていた。

 そういった周りの雑音なんて二人共気にしないタイプなのだが、二人の関係性にヒビが入ってしまったのは私のせいだ。

 正確には私と美嘉の担当プロデューサーのせいだ。LIPPSで活動が終わると同時に二人を担当するプロデューサー変わった。それが私ともう一人の女だ。

 彼女と私は同期でライバルと言える関係で常に周りから比べられてきた。そんな私たちの間に入ることになった奏と美嘉も最初は私たちの関係を修復させるようなことを言っていたが、私と一緒に仕事をこなす内に奏では徐々にそんなことは言わなくなった。おそらく美嘉もそうなのだろう。

 二人の中に決定的な亀裂が入ったのは、私がそう感じ始めてからすぐだった。美嘉と共演する番組の収録から戻ってきた奏の頬が赤く染まっていた。私が何かあったのかと聞くと

「別に何も無いけれど、そんなに私が心配ならキスしてちょうだいよ」

潤んだ瞳で私を見てくる奏に私は自然と唇を重ねた。柔らかい唇を味わい気がついたらそれをかき分けるように舌を伸ばして、奏の舌先に触れる。

「んっ、プロデューサー……」

 小さくそう言いながら彼女も私に応えるように舌を絡ませてくる。そこから先は誰もいない事務所の中で彼女の傷ついた心の穴を埋めるための女同士のセックスをした。

「キスだけって言ったのに、結構大胆なのね」

 彫刻のように整った裸体を私に見せながら言う。帰ってきたときのような辛そうな雰囲気は無くいつもの奏に戻っていた。

「奏が相手だからよ。さぁ、今日はもう帰りましょうか。送るから」

「何があったか聞かないの?」

「私はアナタのプロデューサーよ。何があったのかなんて大体分かるわ」

 なにか言いたげな奏の唇をもう一度キスで塞ぐ。予想していなかったのか驚いた表情をする。いつもは大人びた感じの雰囲気を出している彼女だがこうして見ると年齢相応の女の子だ。

 私はそのまま車で奏を家に送って、もう一度事務所に戻る。行くところはただ一つだ……。



「それで奏と喧嘩になったていうの美嘉?」

 私の目の前にはカリスマギャルと世間から言われている女の子の姿はなく。まだ大人に成り切れていない思春期真っ只中の女の子だった。

「だって、アイツがプロデューサーのことを悪く言うから!」

「だってじゃないでしょ。LIPPSで活動していた時は仲良くしていたじゃない」

「それはそうだけど、その……」

 口ごもりながら私の方をチラチラと見てくる。あぁ、そうか……。私とアイツのせいなのか。

「もしかして、私と奏のプロデューサーの仲が悪いのが関係してる?」

 美嘉は小さく首を横にふる。美嘉はギャル特有の仲間意識と面倒見の良さがある子だ。友人や私を傷つけないためになら嘘をついたりする子だ。

 やっぱりかという気持ちになった。自分の担当アイドルにそういった気持ちは悟られないように努めてきたつもりだったが、自然と感情が漏れ出ていたのかもしれない。

「最初はそうだったのかもしれないけど、今は違う。奏はライバルとかそういうのを越えちゃって今は正直嫌い。短い間だけ一緒に活動しただけなのにあの子と比べられるのは納得いかない」

 真に迫った声色で言う。今の美嘉は昔の私と同じだ……。私もアイツと何度も比べられてきた。ルックスも仕事の仕方も何もかも違うというのに、周囲の人間はそんなことも理解せずに接してきた。そうなると必然的に私とアイツの仲は拗れていき、いつの間にかお互いを忌み嫌う、嫌悪し合う関係になっていた。

「そう、私と同じなのね……。ゴメンね美嘉私のせいでつらい思いをさせちゃって」

 美嘉を優しく抱きしめる。美嘉は私の胸に頭を埋もらせる。

「ううん、プロデューサーのせいじゃないよ。私は自分の意志で奏と喧嘩したの。だって自分が大切に思っている人を悪く言われたら我慢出来ないでしょ……」

 美嘉の声が涙色になる。私は彼女の顎を優しく触り口づけをする。

「ん……、プロデューサーぁ。ダメだよ、こんなこと」

「今はプロデューサーじゃなくて一人の女よ」

「そ、そんなこと言われたらわたし……」

 美嘉の甘い口内を舌で優しくなぞる。上顎のザラザラとしたところに舌を当てると美嘉は小さく体を震わせて、もっとと言う目で私を見てくる。そのまま舌同士を絡ませて、優しく彼女の胸を揉む。

 公表しているバストサイズは80だが実際に触ってみると明らかにそれ以上のサイズがある。服の上から揉み上げても柔らかさが分かるのだ、直接触ったらどれだけのものなだろうか……。

「美嘉脱がすよ」

「う、うん……。そ、その優しくしてね」

 しおらしい美嘉を見ると胸がキュンと鳴る。もう一度キスをして優しくソファに押し倒す。ここから女同士のセックスをしようとしたときに邪魔が入ったのだ。

 ドアが勢いよく開くとアイツが入ってきた。

「あら、お楽しみ中だったの?悪いけれど邪魔するわよ」

「ちょ……。いきなりなんなのよ、ノックくらいしたら」

 美嘉の上から離れて彼女を守るように立つ。美嘉は驚いた表情をしたまま脱ぎかけた胸元を隠す。

「なにを偉そうなこと言ってるのよ。自分が担当しているアイドルに手を出すなんて、常務に知られたらどうなると思う?」

 ニヤニヤした顔で挑発してくる。コイツのこういう所が嫌いなのだ。

「ち、ちがう!プロデューサーは悪くない!」

「あら、何が違うって言うの?もしかして美嘉ちゃんから誘ったていうの。なら、二人共クビになるかもしれないわね」

「アンタねぇ!私はまだしも美嘉のことまで口にだすんじゃないわよ!」

 バチン!と音が鳴るほどの勢いで頬に平手を食らわせる。アイツは一瞬驚いた顔をしながら同じように私にビンタを返してきた。

「アイドルに手を出すだけじゃなくて、暴力まで振るうなんて最低のクズね」

「ふん!アンタ私のことを挑発しているみたいけれど、気づいてる?自分の体にいっぱいキスマークがついてることに。あとその口紅の色って奏がいつも付けているのにそっくりだけどどういうことかしら!?」

 アイツの胸元にクッキリと付いた口紅の跡を見せつけるように胸ぐらをつかむ。

「ちょ、ちがっ!こ、これは偶然……」

「ふーん。偶然なんだぁ、じゃあ今からアンタがさっき言ってた常務の所に一緒に行きましょうか。もちろんカナデも連れてね!」

「なっ!奏は関係ないでしょ!?」

「アンタだって関係ない美嘉を引き合いに出したでしょ!」

「ぷ、プロデューサー!もう止めてよ!」

 耐えきれなかった美嘉が大きな声で私を止めようとする。

「み、美嘉。ゴメンね……。でも、今だけ席を外してくれない。お願いだから」

「ダメよ!アンタはここにいなさい!奏に手を出したことを絶対に許さないわ!」

「違う!私から手を出したんじゃない!奏が私のプロ」

「言い訳は聞きたくないわ!奏に手を出したことは変わりないんだから」

 美嘉を脅迫しようとしているアイツを見て私は自分を抑えきれなくなった。気づいたら髪の毛を引っ張って床に押し付けていた。

 そこから私の部屋がグチャグチャになるほどの大喧嘩が起きた。お互いの髪の毛が床に落ちて服は破れて半裸の状態で私たちは喧嘩をした。

 最終的に美嘉がちひろさんを呼んだらしく、彼女が一瞬で私たち二人をなぎ倒して喧嘩は終わった。

 その後常務に呼び出された私たちは次に同じようなことをしたらプロデューサー業から外れてもらうと釘を差されて、一週間の自宅謹慎を命じられた。本来であれば首になってもおかしくない事情で喧嘩をしたのだが、美嘉も奏も自分たちのせいで喧嘩をしたので辞めさせないで欲しいと常務にお願いしたらしい。それを聞いた常務は「ここまでアイドルに信頼されて成果を残している人間を一度の過ちでクビにするのは勿体ない。本当の処分と罰は来るべきときに受けて欲しい」と言って今回の処分を下したらしい。

 それ以降、美嘉と奏の関係は完全に壊れてしまい。事務所側も番組制作サイドも明言はしていないものの事実上の共演NG状態になっている。

 そんな二人がオーディションとは言え、一緒に受けるということはかなり異例の状況である。

 だから私は美嘉に本当にオーディションを受けるのかと確認して美嘉はすべてを承知で受けると言ってくれた。私も腹をくくって彼女を信じて送り出すしか無い。

「分かったわ。アナタが受けるっていうことを先方には伝えておくわね」

「うん。でもね、プロデューサー……。その前に最後になるかもしれないから私のお願い聞いてくれる?」

 美嘉はあの時と同じように私の胸に顔を埋めると、瞳を潤ませながら見つめてくる。私は彼女を優しく抱きしめて口づけをする。

「いいわよ。でもここじゃ前みたく邪魔が入るかもしれないから二人きりになれる場所でね……」

 事務所の駐車場に二人で歩いていくと同じように駐車場に向かう足音が2つ聞こえる。カッカッというヒールを鳴らすのは1人しかいない。そう、アイツだ。すると必然的にその隣に居るのはと思って足音の方を見ると、相手もコチラを見ていた。

 視線と視線があってにらみ合うような形になる。私がアイツと美嘉は奏とお互いに憎悪にも似た感情を目でぶつけ合う。

「あら、美嘉じゃない。これからその使えないプロデューサーと最後の思い出づくりをするの?」

「奏、アンタのそんな挑発になんかもう乗らないわ。アンタこそこんなところで二人で何してるの?もしかしてオーディションで自分が有利になるようにってまた泣きついているの?」

 二人共乾いた笑いをした後に相手に掴みかかろうとするが、二人のプロデューサーがそんな二人を抑え込む。

「奏!落ち着きなさい。オーディションで決着をつければいいでしょう。それでアナタがあの子より上だって言うことを証明できるでしょ。それに……」

 ピンク髪の女の子を抑えている女プロデューサーの方を見て首を切るジェスチャーをする。

「これも証明できるでしょ?」

 そういって笑みを奏に向けると、奏も小さく頷く。


「美嘉、あんな安っぽい挑発に乗っちゃダメよ!あの子はアナタに勝てる気がしないから挑発してくるの。オーディションでアナタがあの子とアイツより私たちのほうが上って分からせることが出来るでしょ!?」

 美嘉を抱きしめるようにして言うと、ピンク髪の女の子は苦しそうに分かったからという。その場での喧嘩にならなかった彼女たちはそのまま車に乗って二人きりの空間になれるところまで車を走らせていった。




「うーんいいよ!二人とも別々の魅力があって最高だねぇ!」

 オーディション当日に二人に陽気に声を掛けているのが今回の監督だ。映像制作に使う業務用ビデオカメラのレンズの中に二人を収めながらも、二人の人となりを見定めようとしている目は真剣そのものだ。

 オーディションの前に二人の仲が悪いということを知ると監督は「面白いじゃないですか。そういう経験をしている人が欲しかったんですよ」と言い、二人が出す険悪な空気を楽しむかのようにカメラを回しつつ声をかけていく。

「いやー、こんなに逸材たちを送ってくれるなんてちょっと驚きましたよ」

 カメラを下ろしてアイドル二人を休ませた監督は二人のプロデューサーに声をかける。「正直キャストをアイドルで固めるって聞いたときは悩みましたね。今回の映画は性描写が非常に多い映画なので……。一応確認したいんですが、お二人はどこまでOKなんですか?」

 OKという言葉でボヤかしてはいるが、暗に性行為をさせるがいいのかと聞いてるのだ。

「奏はすべて覚悟して来ています。美嘉ちゃんはどうか分かりませんが……」

「美嘉は本気でこの役を取るつもりで来ています。奏ちゃんの方こそ本当に覚悟してるのか分かりませんがね」

「あはは、アイドルだけじゃなくて担当Pさんもバチバチな関係なんですね。いいですね、今回の役を演じてもらうには最高の関係です」

 彼は笑いながらそう言うと、撮影現場に来ていたスタッフたちを現場から離れさせて、ラブホテルのような内装の撮影セットが用意された部屋に私たち4人を連れて行く。

「今回二人に演じてもらう役はヒロインのレズビアンカップルの内の一人です。彼女は嫉妬深くて独占欲がつよい人で、恋人や好きな人が誰かにバカにされようものなら相手を傷つけずにはいられない。そんな激情的な一面があります」

 監督のヒロインの説明に4人全員が目を逸らす。

「そして、この映画の最も代表的なシーンはヒロインが自分の恋人をバカにした別のレズビアンの女性と決闘をするシーンです。最も決闘と言っても殴る蹴るの喧嘩ではなく、セックスで勝負をつけることになります」

 セックスで勝負。その言葉を聞いて目を見開く奏と美嘉は一瞬だけ相手の方を見るが、目が合うと気恥ずかしさではない感情から目を逸らす。

「もう予想がついたかもしれませんが、お二人にはこれからその決闘のリハーサルといいますか……」

 監督はためらいながらも、意を決したように言う。

「まぁ、実際にやれるかどうかをここで演じて貰おうと思っています。だから、お二人とプロデューサーさんと僕以外の人間にはここから出ていって貰いました」

 だからアイドルとプロデューサーの4人だけなのかと全員合点がいったような顔をする。

「PからOKは貰っていますが、お二人の本音はどうですか。今すぐ出来ますか?」

 監督の問いに二人は一瞬のためらいも見せずに……。

「私は出来ますけど、美嘉はどうですかね?ギャルのカリスマなんて言われていますけど処女っぽい雰囲気ありますし」

「私の方が出来ますけれど、監督が望むなら奏とエッチでもなんでもしますよ。奏は本当は誰ともキスをしたことがない初心な女なんでマグロ演技にならなきゃいいですがね」

 監督は二人の言葉を聞くと笑顔で頷いてカメラを持って、女P二人の方を見て椅子に座りながら見守るように目で促す。

「よし、それなら早速始めようか。今回は台本なんて要らない。二人のその感情をぶつけ合って自分の姿を曝け出してくれ。よーい……、アクション!」


アクションの掛け声とともに二人の雰囲気が一気に変わる。先程の迄の年齢相応の少女のような姿はなく、居るのは二人の女だ。

「今までずいぶん好き放題言ってくれたわね。アンタのその澄ました感じで人を小馬鹿にする態度が気に食わないのよ!」

 奏の頬に美嘉の平手が当たり部屋中にバチンという見ている方の頬も痛みを覚えるような音が鳴る。

「んふふ、痛いじゃない。なんだ美嘉は頭の悪いギャルだから私の皮肉通じてないと思っていたけれど、それくらいの知能はあるんだね、バカギャルのくせに!」

 美嘉の頬が奏の手のひらの形が見えるように赤く染まる。ビンタの痛みに二人のアイドルは自分の頬を優しくさすりながら睨み合うと、そこからは交互にお互いにビンタを浴びせ合う。

 ビンタの応酬が何往復かすると、これだけでは相手に自分の怒りを伝えきれないと思ったのか、アイドルの……、いや女の命でもあるキレイで艶のある髪の毛を引っ張り合う。

 奏の艶やかな黒髪が痛みできしみ、美嘉のピンクの髪が痛みで悲鳴をあげる。

「クッ!痛いのよ、さっさと離しなさいよ!バカギャル!」

「やっと本性見せたわね!そういう底意地悪い所が嫌いなのよ!」

 アイドルとは思えないような言葉遣いで罵倒し合う二人。自分たちが監督や自分の信頼している女Pに見られていることなど忘れて女同士の本性をぶつけ合う喧嘩をしていく。

「普段色んな人間にキスしよって言ってるキス魔も単なるキャラ付けで本当は下手くそなんでしょ!?」

「アンタだってギャルのカリスマなんて言われてるけれど、処女でセックスなんてしたことない女のくせに何偉そうに言ってるのよ!」

 相手のキャラクターまでも否定し合い傷つけ合う二人は次第に女としていちばん大事な性という部分を否定し合う。

 自分より相手の方が性体験が豊富だと学生が見栄をはるような言い合いをする。こんな言葉のやり取りをしていたら行きつく先は一つだ……。

「そんなに私とキスがしたいっていうの。そういえば美嘉とはしたことなかったわね。下手くそ美嘉ちゃんに私がキスの仕方を教えてあげましょうか?」

「何を偉そうに言ってるのよ。私がアンタにキスの仕方を教えてあげるわ!似非キス魔さん!」

 髪の毛を掴んでいた手を離すとパラパラと黒とピンクの髪が床に抜け落ちていく。アドレナリンのせいか痛みを感じていないのだろう。そのまま彼女たちはおでこ同士をガツンと勢いよくぶつけ合って、唇を押し付け合う。それはキスと言うには荒々しすぎる接吻だった。

 そのまま柔らかな唇の中から舌を出して相手より自分のほうがキスガ上手いと主張しようとするが相手も同じことを考えていたのか、舌先同士が触れ合い、舌での力比べになってしまう。

「ひょっと、あんひゃキスひかたひらいじゃないの!?」

「キスのひかたを知らないのはひょっちでしょ!バカヒャル!」

 グググと押し合う舌同士は次第に上向きに競り上がっていき舌の裏筋同士がピッタリと合わさってドクドクという脈が伝わってくる。まるで手のひら同士を押し付けあっている二人の異様なベロキスは突如として終りを迎える。

 奏が突然舌に入れていた力を抜くと美嘉の舌だけが勃起したペニスのように起立した状態になる。そのまま美嘉の舌ペニスをフェラチオするかのように裏筋から舌をツツツ舐めあげていき再度舌先に辿り着くと優しく円を描くように舌で愛撫していく。その舌の感触に次第に美嘉の舌ペニスは力が抜けていき奏のキスに合わせて舌を動かすベロチューになっていく。

「ほら、これが本当のキスよ。トロけた顔しちゃって初めてのキスなの?それとも昨日一緒にいた人のキスが下手くそすぎて本物のキスに驚いちゃった?」

「チュッ……。なっ!アンタのキスが下手くそすぎて驚いちゃっただけよ。そっちの方こそ昨日一緒に居た人はこんなアンタのキスで満足しちゃうなんて大したことないんじゃないの!?」

 お互いにプロデューサーと明言はしないが相手が一番イラつく対象をバカにしていく。罵倒しながらも舌同士は絡ませ合わさり、唾液がお互いの舌から滴り落ちてシーツの色を変えていく。

 舌の動きが円から次第に舌先同士を叩き合うように変わっていく。上下に動いて舌同士を重ね合わせていく。罵倒しあっていた二人はキスに集中していき言葉が止まる。

 部屋には二人の舌が絡まり合う淫靡な唾液音だけがする。それを見ていた二人の女Pは次第に股間をモジモジと動かしていく。

 接吻をしていた二人は次第に相手の胸を揉んでいく。んっ、あっ、という甘い声を漏らしていき相手の衣服を脱がしてブラジャーを乱暴に剥ぎ取るとアイドルの生乳が顕になる。その胸を乱暴に揉みしだく。

「奏のオッパイ小さいね。事務所に嘘の申告してるんじゃないの?」

「小さいのはそっちじゃないの。逆サバしてるとか言われてるけれど、本当はもっと小さいんじゃないの」

 おでこをギリギリと押し付け合いながら乳首指の間に挟みながら相手の胸を潰すように握り合う。痛みで頬が釣り上がるが、すぐに余裕の笑みに戻す。

 そのまま胸を揉んでいた手をパンツの上に移して下着の上から相手の蜜壺をなぞるとクチュリという感触と湿り気が指先に伝わる。

「うふふ、美嘉は乱暴にされるのが好きなのね。私のことが嫌いなくせにこんな風にオッパイをイジメられたら濡らしちゃうなんて。カリスマなんて読んでいる子達が知ったら失望しちゃうわね。ああ、失望されちゃった方が興奮しちゃうドMギャルだったわね」

 奏はそのまま下着の上から蜜壺に人差し指を乱暴に突き立ててグリグリと中を刺激する。

「ッ!あんっ!」

「やっぱり痛いのが好きなんでしょ。さっきより熱くなってきたわよ」

「だ、誰がよ!下手くそなのよアンタは!ここはこうやってイジるのよ」

 奏の白いクロッチに隠された秘部に直接指先を入れてクリクリと優しく入り口にある勃起した部分を弄る。

「はぅん、んぁああ!」

 奏は甘い声を出すと美嘉の肩にもたれかかるように体を預ける。

「ちょっと弄っただけで喘いじゃって、随分と気持ちよさそうじゃない。私の指気に入ったの?」

「そ、そんなわけないでしょ。美嘉がいきなり生で触るからよ。そっちがその気なら私も!」

 中指で器用に美嘉の下着をずらすと、粘ついた愛液が糸を引きながら中に入っていく奏の指を迎える。そのまま蜜があふれる膣の中に指を入れて柔肉と愛液を一緒にかき混ぜて、指先を湿らすと自分がされていることと同じように蜜壺の入り口で起立しているクリトリスを愛液で滑りをよくして弄っていく。

「んんっ!あっ……。こ、このッ!そこばっかり弄るなぁッ」

「あッ!うんぁ……。そっちが弄ってくるからでしょ。自分が気持ちいいところを弄ってくる。ギャルは単純なんだからぁ……」

 二人のアイドルによる淫猥な熱気が部屋中を包む。次第に二人の女P同士も体同士を押しつけ合う。最初は肩同士で押し合い、足を踏み合う。そうやって自分の中に湧き上がった欲情を消し去ろうとするが、自分が担当して体も重ねたアイドルが自分じゃない女に喘がされているという状況に苛立ちと淫欲が湧いて止まらなくなる。

 次第に嫌い合っている女P同士も自分たちの前にいる監督に気付かれないように椅子に座ったまま相手の股の間に手を伸ばしてスーツのスカートをめくり上げると黒ストッキングの下に隠された下着の上から指先を深く沈めていく。

「んっ……」

「あっ……」

 慌てて声が漏れ聞こえないように空いた手で口を塞ぐ。キッと相手を睨みつける。目で相手に対して挑発的な言葉を投げ掛け合っていると、ベットの上で決闘しているアイドルたちの状況が変わっていくのに気付いて愛撫をしながら二人の方に目を向ける。

 

 奏と美嘉は既に下着も脱いで裸になる。透き通った瑞々しい肌は見るだけで彼女たちがアイドルになれた理由が分かる。その奇麗な肌は淫闘によって汗ばみ上気して、アイドルとしての美しさと女としてのエロさも感じられる。

「アッん、そんなの気持ち良くなんかないッ……」

「んぁ!そ、そんなこと言いながら随分と喘いでいるじゃない。やっぱりギャルは口だけなのね。んっあ!

 乳房を密着させて谷間から汗が垂れてそのまま二人が手を伸ばしている股の間に流れていき、汗と愛液が指に絡みつき膣内をかき乱していく。

 歌って踊れるアイドルの中は決闘によって熱くなっていて指が動くたびにギュッと締め付けていく。二人の中指と薬指はその締め付けをものともせずにGスポットをトントンと何度も叩く。その度に体が震えて嫌いな相手に喘ぎ声を聞かせたくなくて、口づけをしあう。

「うんんん!はやくイキなさいよ!澄ました顔して膝を震わせてるくせに」

「んんんぁ!そっちがイケばいいでしょ。私は美嘉なんかに負けるわけにはいかないの」

「わ、私だってアンタなんかに負ける訳にはぁあああ!んンンッ!」


 二人は快感に我慢できずに膝から崩れ落ちるとそのまま愛撫していた手を止めて、口づけをしたまま嫌いと言い合っていた相手に背筋をピンと張らせて抱きつく。自分が果てたことを知られたくなかったのだが、同時に絶頂したことによって恋人のような抱き合いになってしまう。

「んんぁ……。か、かなで。わ、私の時より派手にイッちゃって。ちゃんと美嘉に勝ったら、あとでお仕置きしないと」

「あッ……ん。み、美嘉があんな子に負ける訳ないでしょ。私の方が奏よりイイって後で教えないと」

 女Pは自分以外の女に担当アイドルがイカされるという状況に苛立ちを覚えながらも、自分には見せたことないエロチックな姿を見せる彼女たちに得も言えぬ興奮を覚えていた。


「「ハァハァ……、ハァハァ……」」

 二人のアイドルは汗ばんだ体を預け合いながら荒く呼吸をしていく。まだお互いに負けたという感情になってはおらず、淫猥なレズセックスを続けていく。

 力の抜けた足を何とか動かして、先ほどまで指で犯されていた貝を近づけ合ってクチュリと舌の口同士でキスをさせる。

 いわゆる貝合わせの体制になると、ゆっくりと腰を押しつけ合うように振っていく。最初は体を揺らすほどの動きだったが、徐々にアイドルたちの甘い声が大きくなっていくとそれに合わせるように腰のグラインドも大きくなっていく。

「アン!アンタがずっと嫌いだったの!リーダー気取りで何でも分かったふりして、周りから頼られて!本当はセックスもダンスも歌も私より下手なくせに!」

「んぁあ!私だって美嘉のこと嫌いだったわよ!カリスマギャル!?こんなにセックスが下手なくせに笑わせないでよッ!周りから面倒見がイイって慕われて、リーダーだった私の邪魔ばっかりして!」

 腰をパチンパチンと押し付けながら一緒に活動していた時に溜まっていたどす黒い感情をぶつけ合う。そんなことを言いながらも、愛液はシーツを汚し、口からは唾液がこぼれていき、ピンと勃起した乳首に汗が垂れていく。

 喧嘩しながらもイカせ合う二人のアイドルを見て女プロデユーサーたちの淫闘も激しさを増していく。股間を隠していた黒のストッキングは既に破れてぐしょ濡れになったショーツは密壺を既に隠しておらず、女Pたちの長い指が女性器の奥まで激しく出し入れされている。二人のPたちも声を押し殺そうとスーツの袖を噛む。

「みふぁ!ひょんなおんななんてひかせなさい!はんっ!」

「ひゃなで!みふぁなんかにまけるな。アンッ!」

 監督は二人の淫闘をレンズに収めることに集中して自分の後ろで女二人がイカせ合いをしていることに全く気付く様子が無い。


「アンッ!もう!さっさとイキなさいよ!」

「そっちがイキなさいよ!」

「んんぁ!これなら、ちょ、真似すんなぁ!」

「真似してるのはそっちでしょ、アンッ!も、もうダメ!」

 パンパンと淫肉同士がぶつかる音が激しくなるが次第に片方のアイドルが快楽の波に耐えられなくなり、動きが鈍くなっていく。もう一人のアイドルはそれを見て、自分の腰の振りを更に深く激しくしていく。

 ゴリッという恥骨同士がぶつかる音が聞こえるほどに激しくぶつけ合うが、完全に発情しきった彼女たちにはその痛みすらも快感になり黒髪の少女はピンクの髪の女の子に圧倒されてただただ喘いでいく。

「アンッ、ほらどうしたのよ!奏!さっきまでの威勢は!?やり返してみせなさいよ!」

「アンッ!う、うるさい……。こ、これからよッ!んああぁああ!」

 虚勢を張るが足は既にピンと張って絶頂を迎える準備が出来てしまっている。後は美嘉が最後の一振りをすれば……。

「だめぇ!イクッ!イキたくないのにぃ!イッチャウウウウウウウウ!!」

 ビクンと跳ねるように絶頂を迎える。それと同時に女Pの方も決着がついたのか静かに椅子の前に倒れるように体を折り曲げる。

 果てたメスの香りが部屋中に充満して撮影してる監督は自分でも気づかないうちに勃起をさせていた。それでも彼はカメラを止めない。なぜなら……。

「これで終わると思ってたの?!そんなわけないじゃん!今まで散々馬鹿にしてくれた分をやり返させてもらうわ!」

 奏の両足を掴んでマングリ返しの状態にすと長い舌を奥深くまで挿し込む。

「あんんぁ!やんっああああ!」

 いつもなら反論や拒絶の言葉を出す奏だが、イキ果てたせいなのかまっ白なお尻がいやらしくひん剥かれた状態になっても、自分の顔を隠すというくらいしか抵抗ができない。

「んわぁ~、いやらし~。パックリマンコからおつゆがダラダラ漏れちゃってるよ。そんなに私とのエッチが気持ちよかたんだ。アンタの下手くそなプロデューサーよりずっとよかったでしょ?」

 首を横にフルフルと振るが、美嘉がクリを指でつまむと「アンッ」と大きな喘ぎ声を出して体が意志とは逆に跳ねてしまう。

「アハッ!可愛い声。必死に声を押し殺そうと手も使ってるくせに全然抑えられてないじゃん。やっぱりアンタはタダの敗北者よ。それじゃあ、最後くらいは派手にイッてよね。元リーダー……」

 舌先で腟内をかき回しながら、勃起したクリトリスを指先で摘んでクリッと強く弄る。

「んっんっ!!アアアっ~~~~~!!」

 プシャア!と音が聞こえそうなほどに派手に潮を噴いた奏はビクビクと体を震わせるだけで、いつもの憎まれ口も挑発的な言葉も吐いてこない。

「じゃあね、奏……」

 美嘉はプロデューサーの方を見ると彼女も自分の宿敵に勝利したのか、艶やかな顔で手を振っている。美嘉はそんなプロデューサーに裸のまま抱きつく。完全に二人の世界を見て監督はため息をつく。

「まいったな、コリャ。凄い逸材が現れたな。もう一人の女の子を決めるハードルも上がるな……」



 その後、奏を活動休止して担当していたプロデューサーは会社を辞めた。表向きは保留されていた以前の暴力沙汰処分が下ったということだが、本当の理由はその時の当事者しか知らない。

「あら、美嘉ちゃん。オーディション通ったんですってね。おめでとうございます」

「ちひろさん。ありがとうざいます。そういえば出演者ってウチの事務所で固めるって聞いたんですけど、私以外にも居るんですか?

「うふふ、それはですね~」


 


「奏?どうしたの、今は活動休止中じゃないの?」

「プロデューサー。なんで私を見捨てていなくなったの」

「違うわ。私はそんなつもりじゃ」

「うるさい!アンタのせいで私は!私はぁああああ!!」


いま書いてるレズバトル小説(修正前)

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