XaiJu
Sunny3257
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Japanese story final episode

「……うぅ…ん…?あ、れ…俺は何を……」


目が覚めるとそこは路地裏だった。

日陰のある場所で座り込んで片手には自販機で買ったと思わしきスポーツ飲料。


「確か…飲み物を探してそれから……」


思い出せない。

そこから何故かプッツリと記憶が途切れてしまう。

飲み物を飲んでいて疲労でうとうとしてそのまま寝てしまったのだろうか……こんなところで?


「ひとまず帰るか……」


もやもやを抱えたままとりあえず帰路へ着く事にした。


――電車に揺られて数時間。

駅から少し歩いて自宅へたどり着く。


「あ…そういえば洗濯物残ってたな……」


1人暮らしに付き物の家事。一つ忘れるだけで大きく時間がとられてしまう。

帰宅したら今日購入したものを整理したかったが仕方ない、と思いながら家のドアを開けると……


「お帰りなさいませ、ご主人様♡」


「え……?」


そこには何故かメイドさんが居た。

それもどこかで見たことがあるような……


「あ、えと…だ、誰…ですか…?」


「お忘れですか?私です、みさきです♡」


みさき……?その名前を聞いた途端、頭のもやがどんどんと消え始めていく。

そう、路地裏でカノジョに出会ってメイドカフェに案内されてそこから……!


「思い出してぇ…くれましぃたぁ…?はふぅ…ふひぃ…ごしゅぅじぃん…ざまぁぁ……♡」


目の前でブクブクと太り始めるみさきさん。

狭い廊下の幅を自身の贅肉であっという間に埋めていく。

衣装はあっという間にパツパツに引き延ばされたっぷりと贅肉を蓄えた肌が露出していく。

呼吸する度に顎肉はタプタプと震え、大きな胸はでっぷりせり出た腹と共に揺れ動く。

……この非現実な光景を自分は知っている。


「みさきさん…ど、どうして…ここに……?」


「ふひぃ…ぶふぅっ…それはぁ…でずねぇ……」


息を荒げながら野太い声でみさきさんは語ってくれた。

信じがたいが世界にはみさきさんのような特殊な能力などを持った人間が僅かだが居るらしい。

あのメイドカフェはそんな特殊な人間を保護、世話をしてくれているそうだ。

そしてメイドカフェというのは表向きで実際はパートナー探しのためのシステムだという。

特殊な力や姿をしていればどうしても見世物になってしまったり力を悪用されかねない。

そこでオーナーの特殊な力で波長の合う人間を探し出し、自分のようにみさきさんと出会わせる…といった事をしているようだ。


「で、でも…こんな変態な俺ですよ…?それに特に秀でている事もないし……」


「ふひゅぅ…いいんですよぉ…むしろぉ…そのほうがぁ…♡わだじぃ…実はぁ…ふどっだ姿ぁ…好きなんでずぅ…ぞれにぃ…デブぅってこどぉ…感じれるのぉ…どぉっでも…興奮しぢゃうのでぇ……ふひぃ…♡」


今までに太った人が好きな人は何人か居たらしい。

しかし肉塊レベルまで太っていくとなるとなかなか波長の合う人が見つからず、さらに自ら進んで太った身体を野太い声で滑稽に表現したいという気持ちを受け入れるとなるとそうそう出会う事が無かったという。


「だからぁ…ふぅ…はふぅ…ご主人様さえ良ければぁ…ほ、本当にぃ…おそばにぃ…ぶひゅ…おいて…ほじぃなって……♡」


「……俺で、良ければ!」





――――そして数年後。


「……朝ですよー?あなた、起きてくださーい?」


「あと5分…いや、10分……」


布団にさらに包まる。

あの後、みさきさんと共に進むことを決めて新しい家に共に住んでいる。

もちろん家はかなり広いものを購入した。……かなりの金額だったがみさきさんのためならバリバリ働けた。

今日は休日。もう少し寝ていたいが……


「仕方ないですね…それじゃぁ…んぶふぅ…ふひぃ…私ぃ…のしかかちゃいぃ…ふひゅぅ…まずよぉぉお♡」


ぶにゅぅんっ…!ずっしりっ…!


「お、おぉぉぉ…!お、起きる!起きるから!みさちゃん手加減を…!」


全身を覆うほどのみさきさん改めみさちゃんの贅肉。

柔らかくて気持ち良い感触と共に襲い来る重量に思わず根を上げる。


「ぶふぅーっ♡そんなんじゃぁ…はふぅ…今晩…もたないでずよぉ…?ふひぃ…わだじぃ……去年よりぃ…もぉぉっど…ぶっぐぶぐのぉ…はふぅ…おデブになっでるんでずがらぁ…♡」


「最近食べる量増えてるもんね……こりゃ大変そうだ。」


「ぶふふっ♡ぞれじゃぁ…ふひぃ…先にぃ…リビングで…ぶふっ…待ってますねぇ…♡」


どずんっ!どずんっ!

ぶるぅんっ♡ぶるぅんっ♡


巨体を揺らして部屋を出ていくみさちゃん。

……あの日、ぶらつくのを止めてすぐ帰っていたらこの出会いは無かっただろう。

時にはゆっくり回り道なんてのも人生には必要なんだろうな……こんな素敵な出会いがあるんだから。




END



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