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新人月ノ輪熊ヒーローくんが同期の黒猪ヒーローくんとマンニキ獣人に洗脳される話(仮) 1/4

【まえがき】

大分前に書き始めて、半年くらい経つのですが、なかなか完成してくれないので、全体の25%ぐらいまではかけてるので、FANBOXに公開します。実際に完成時にこのままかはわからないのですが、、、一応ヒーロー洗脳的な要素あります。

イラストとか追加できたらがんばります……

◆0

出来の悪いマリオネットのように、ソレは崩れ落ちた

かつて■と■だったモノは、まるで物言わぬ、人形のようで────

カタカタと鳴る不快な音、それを俺の歯が鳴らしているんだと気付いた時には、世界は火の粉と煙に覆われた地獄へと変貌していた

そして、目の前にはまるで地獄の主だと言わんばかりに、大手を広げた人影が、ケタケタと気色の悪い笑い声を響かせ立っていた。

「ぶっひっひ、美味しそうな子熊ちゃんブヒね」

気色の悪い声が聞こえたと思えば、醜く肥えたソレは俺の視界を覆い尽くす。

「光栄に思うブヒ。僕様のデブ熊オナホ25号ちゃんにしてやるブヒ♥️」

何を言っているのか分からないまま、俺はソレに口を塞がれなにかを流し込まれながら、意識を失った。

結果的にではあるが、その日より俺という存在は人間社会から弾かれるべきモノへと変貌することになるのであった。

◆1

――ヒーロー症候群

第二次性徴を迎える獣人の男子に発病する、後天性超人特異体質化症候群の通称だ。

それは、並みの人間を遥かに凌駕した身体能力や、空を羽も揚力も使わずに飛べる力、道具もなしに炎や雷を操る力など、望む望まないに関わらず、超常の力を得てしまう……そんな奇病とされている。

一見便利なだけだと思われるかもしれない。実際のところ、これを奇病ではなく神様の贈り物、ギフトと呼ぶ者も存在する。

しかし、思春期の少年達が強すぎる力と、そうそう上手く向き合えるはずもない。扱いきれない力を制御できないまま、しばしば事件にも発展する。しかし事件を納めようにも、空を飛び炎を操り暴走する少年達を、普通の獣人が対応することは難しく、そういった事件には、同様に発病し大人となった超人達が解決にあたる。

その超人達を人々は畏敬をもって、神話や物語に登場する英雄、ヒーローと呼んだ。それが元となり、この奇病は一般的にヒーロー症候群として、世間に浸透している。

しかし、画面の向こうの英雄様ならいざ知らず、同じ生活圏に生きる隣人が、自分たちにとって驚異になりえる超人と言う事実を、受け入れられる程、人々は強くもない。テレビで持て囃されるヒーローは、現実では孤立を余儀なくされている。それが飛躍していじめを受けてしまう。そして、耐えられず力を暴走させてしまう。あるいは心を病んでしまう。力を持たない人々を超能力で支配しようと悪に手を染めてしまう。

そんな病にかかった少年達を救うため、ヴィランとして悪に染まってしまった大人を更正させるため、同じ痛みを知るもの達で安心できるコミュニティをつくるため、そして、世界の秩序を保つため、世間にはヒーローを統括する団体が複数存在した。

そして、ツキノワグマのヒーロー、アーテルベアとなった少年も、新たなヒーローとしての生活が始まろうとしていた。

白を基調とした大きな部屋に、数人の学生服やブレザー、私服を着た大柄な獣人の男達が一列に並んでいる。それらと向かい合う形で、さらに大きな肥満体にぴっちりとオレンジを基調としたヒーロースーツを身につけた羆獣人と、同じく大柄な体躯でゆったりと白衣着こなす白熊獣人が、並んで立っている。

この第3ヒーロー施設、コクーン・アースの署長でもある壮年のベテラン羆ヒーロー、ハートアースベアと、同じくベテラン白熊ヒーローで、ヒーロースーツの開発や管理をするメカニックチームと医療チームのリーダーも勤める白熊博士こと、アークライトベアである。

強面の羆署長のバリトンボイスが響く。今日からヒーローとして鍛えられていく新人達へのエールを含めた激が飛ぶ。負けないように精一杯の大声で返事をする新人達に、心なしか満足そうな羆署長。続いて白熊博士のうって変わった穏やかな声が響く、この施設の簡単な説明や、これからの生活について説明する内容を新人達は聞き逃さないよう真剣に耳を傾ける。

数時間常温の部屋で立ち続けた大柄な獣人達は署長達もふくめて汗ばんで雄くさい匂いを立たせていたが、緊張などでそれどころではなく、このまま講義はさらに数時間続いた。

新人ヒーロー達の住まいとなる部屋は相部屋で、通常同期で相性の良い相手と組まされ、そのまま二人チームとして生活することになる。

高校を卒業したばかりのツキノワグマは、同じく今年高校を卒業した、黒い毛皮の猪ヒーロー、アーテルボアとバディを組むことになった。

「これからよろしくな、アーテルボア!」

「おう!よろしく!アーテルベア!」

熱く握手を交わす二人は、これからのヒーロー生活に胸を高鳴らせていた。

渡されたカードキーで解錠し自室へとはいる巨体の熊と猪。扉も彼らに合わせて大きく作られている。

中は自然な色合いの部屋で、こころなしか二人の毛皮の色に近い黒がメインに使われており、落ち着ける部屋としてデザインされているようであった。部屋割りはメインとなる寝室とトイレとシャワールーム。部屋には大きな獣人である二人のために大きなベッドが2つと、二人用の大きなソファが配置されていた。

ベッドには熊と猪のデザインモチーフの布団がしかれており、お互い苦笑しながら、自分のベッドの感触を確かめる。

壁際には、ウォーターサーバーのような機器がおかれ、水だけでなく、炭酸飲料や牛乳、オレンジジュースなども切り替えてだせるようであった。食堂にて1日5回の食事を自由にとれるが、冷蔵庫にある食品は自動的に補充され、好きに食べて良いと言うことであった。しかし二人とも新人歓迎のパーティーでたくさん食事はとっていたため、水を飲みながらソファに座ると、お互いの身の上を語り合っていた。

どちらも発現した力を制御できず、世間から浮いてしまっていたこと、周りに迷惑をかけていたこと、そして暴走してしまったこと……そして、それをヒーローに助けられたこと。

気がつくと二人はお互いの肩に太い腕を回して身を寄せあって目尻に涙を浮かべていた。

お互いに痛みを知る同類だと思えた、誰にも言えなかったのだ、自分の抱えている苦しみを……

目の前の自分に良く似た彼なら分かってくれるかもしれない、親しかった相手にすら拒絶させてしまった自分を怖がらないかもしれないと────

「おなじ……なん……だな、俺も君も…っ…ぐす」

「ぐすっ、そう……なのかも……しれないなっ!へへっ!」

「……ははっ!」

抱き締めた相手の太くて逞しい身体と雄の臭いに、強い安心感が自分の心と身体を満たしていく。男相手に長時間、肌を預けたことなどなかった二人は、恥ずかしげに笑い合うと明日も早いからとお互いのベッドに横になった。

『おやすみ』

久しく言えず聞けずにいた言葉を呟いた二人は、相手に気づかれないよう、声を殺して泣いていた。それはきっと嬉しくて……

◆2

そうして始まったヒーロー生活は決して楽なものではなかった。

まずはヒーローとしての肉体を鍛えることから始まる。新人ヒーロー達には、専用のヒーロースーツが、その力に合わせてチューニングされ、与えられる。

しかし、まだ入ったはがりの彼らは、ヒーロースーツが開発中のため与えられておらず、ヒーロー能力を制限するリミッター機能を備えたアクセサリー以外、トレーニング中は全裸である。逞しい肉体の月ノ輪熊、黒猪、象、河馬、白虎、雪豹が並ぶ。皆一糸纏わず、脂肪と筋肉の固まりのような太い肉体と股間に揺れるちんぽを空気にさらしている。

当然彼らは恥ずかしい、しかしトレーニングが始まってしまえばそんな羞恥心を気にする余裕などない。

講師である象の中年ヒーローが現れるといよいよトレーニング開始だ。

講師から受ける説明に真剣に耳を傾ける生徒達。

まずは手本と変身を解いた象は、生徒たち同様全裸になる。股間の逸物は生徒の象と同様、股間のスリットにほとんど収納され、太く灰色の包皮の先が覗いている。太鼓のような大きな腹を張ると太い両足をすこし曲げて構えの体制をとる。すぐさま大きな鉄球が象の太い腹に叩きつけられる。

「ぐっ……おお!!」

気合いとともに鉄球をうけた象は、全身に鉄球の衝撃を感じながらその勢いを肉体ひとつで殺しきる。衝撃で前立腺を刺激されたのか、象の豊満な胸の乳首は固くなり、包皮の先端から小量の先走りが垂れていた。呼吸を整えた象は生徒たちの方を向く。

「とまぁ、このように、ワシらの身体は常人のそれにくらべて丈夫にできておる。もちろん苦痛はあるが、鍛えれば耐えられないものでもなくなる。凶悪でズル賢い者達が、自身を鍛えていないなどということはない、プロボクサー顔負けのストレートを腹にぶつけられて、こちらが倒れるわけにはいかないからの。諸君らにはワシのような鋼の肉体を武器にできるよう、自身を鍛えられると信じているぞ」

『はい!』

気合いのある声がトレーニング上に響いた。

部屋割と同じように二人一組となった新人達。

月ノ輪熊が腹張り、黒猪が後ろから抱きつくように支える。他のチームも象が前で河馬が支え、白虎が前で雪豹が支える。

アーテル(黒)、ラーウス(灰)、アルブス(白)、それぞれの体躯の色に因んだ名前を与えられた少年達が、その身体を誇示するように並ぶ。肌を重ねた部分に熱が篭り汗ばむ、そのまま象が号令をかけると、先程とおなじ大きさの鉄球が鎖で繋がれて円を描きながら新人ヒーロー達目掛けて炸裂する。

ズム、ゴス、ドム、それぞれ具合の悪い音が響く。

「ベア、大丈夫か!?」

「ぐぅ、平気だっ、…!」

おもいっきり腹で受け、持ち前のパワーと猪が上手く勢いを殺して受け止められたが、熊の腹は重い痛みと衝撃によって感覚が痺れ、胃液が口からこぼしながら、荒い息をしている。猪も両腕が痺れているが、熊はそれ以上なのだろうと心配しているが、熊が平気というなら、その気持ちを尊重することにした。

「わかったよ!辛くなったらオレが変わるからな」

「へっ!こんなの百回だって受けてみせるさっ!」

隣の象は鍛え上げた腹筋と講師に似た固そうな腹にみえるが、ダメージで朱く染まっており、河馬もろともに倒れてしまっている。

象は河馬に起き上がられてもらっているようで、目尻には涙をにじませている。

「まだいけるか?」

「……へへっ、俺だって先生みたいに耐えて見せるさっ!」

「そのイキだ、次は俺もお前を支えきってみせる!」

「頼むぜ相棒!」

がっしり身体を預けあって次の鉄球をまつ象と河馬。

白虎と雪豹は完全に鉄球に打ち負けてしまい二人とも吹っ飛ばされているが、ダメージはそれほどおっていないようだ。

「どうだ。勢いを殺して後ろに飛べばダメージなんてそんなに大したことはないぜ!」

「デブ腹真っ赤にして良く言えるね、いたくない?」

「……めっちゃいたいけど、がんばる!」

「そう……次はとめられるようにしよう……」

「おう!」

虎と豹も体勢を整えて鉄球を待つ。

その後も何度か鉄球による耐久力を高める?トレーニングが繰り返される。

ぶつかり、倒れる、立ち上がり、交代しまたぶつかる新人ヒーローたち、雄の濃い臭いが立ち込める中、土に汚れた肥えた身体からは滝のように汗がながれ脇や、胸の谷間、臍の窪みや股間などの毛皮の色を濃くしている。脂肪と筋肉に守られた腹部は皆パンパン腫れたように朱く染まり、半ば感覚が無い。鈍い痛みと共に痺れが下腹部、前立腺にもたらされ、全員意図せず股間を固くしている。完全に勃起している訳ではないが、鈴口からは鉄球にぶつかる度に、先走りや潮を吹いてしまうようだ。

精神力の強化の意味合いが強いトレーニングで、大切な新人達の身体を壊すわけにはいかない。10合ほどで頃合いかと思った中年象ヒーローは生徒たちに楽になるよう指示をすると、肥えた生徒たちは皆力尽きたように仰向けで横になり汗だまりを拡げる。大きな腹が風船のように大きくなり何度も呼吸している。そして疲れマラさながらにいきり立った男根から精液を溢れさせていた。

その様子を象の中年ヒーローは満足そうにみつめる。視線は彼とおなじ象の生徒に向きがちで、その太く怒張し精液を溢れさせた巨根を見つめると自身の股間をアツくさせた。

その後も各種トレーニングを別々のベテランヒーローが受け持ち、夕方になる頃には新人ヒーローたちは疲労で全身くたくたであった。

食事をとり自室へともどる新人達。

熊と猪も部屋にもどるや否やベッドに倒れこむ。

毛皮には自身とバディの汗や胃液、涙や精液がこべりついて雄の濃い臭いをただよわせていたが、シャワーを浴びる気力すらなかった。

「もう……むり、寝る、お休みベア……」

「おつかれさま、俺も無理だ寝る…おやすみボア」

「おつ…かれぇ……ぐぉ、おお…」

寝息をたて二人は眠りについた。

◆3

アーテルベアは目を覚ましたような感覚に目を開ける。

そこはなにもない空間で、目の前には誰かが立っている。

黒い毛皮のそれは肥満体で、巨体からは太い四肢が伸び、頭は熊のそれで、胸には白い毛皮が三日月を形どっている。

まだ幼さが残るが、傍目にみても立派な雄のツキノワグマ。

アーテルベアである自身の姿であった。

(……俺?目の前に立って何かを身に付けている)

一瞬ヒーロースーツと思ったがどうやら違う。黄色のぴっちりとした生地は水着の素材ではあったが、初めて見る形をしている。

女性モノようなかたちをしたそれはサイズがあってないのか、大きく形を歪ませたような見た目で、股間は大きく形を浮かび上がられ、伸ばされたパンツの端のような部分は肩口まで引っ張られて固定されている。

(見たことない…水着。ん?……俺がなにかを……いっている?)

どうやら黒熊は太い身体を一定のリズムで揺らしているようだ。

足を広げてガニ股になり、両手を伸ばし、腰と腹のラインに沿って両腕を引き上げてを繰り返している。

股間は黄色の水着越しに勃起しながら、次第に水着からはみ出すと先走りを垂らしながら天を仰ぐ。

(……キニ、……マ……キニ!)

(?何をいってるんだ?)

(……キニ!マンキニ……ッ!)

マンキニと叫んでいたツキノワグマ、それを認識した途端、アーテルベアは頭の中を快感で満たし、

「マンキニ……っ!♥️んあっ♥️あぁっ♥️があああああ!♥️♥️!!!」

アーテルベアは叫びながら、思考が白い快感に押し流されていった。

目を覚ますと時刻は5時前、まだまだ朝のトレーニングまでは二時間ほど余裕があった。なんだか不思議と気分の良い目覚めに、大きく深呼吸をする。

すると強烈な雄の臭いが穴を蹂躙する。

「くっさっ!なんだこれ……あぁ昨日そのまま寝たんだ」

自身と隣で寝ているボアもたしか風呂にも入れず力尽きるように眠ったはずだと思いだし、アーテルベアは自己嫌悪に陥る。

そして、己の身体から真新しい精液の臭いがただよっていることに気づく。

自身の土手肉から、臍の窪み、胸の谷間には大量の精液が溜まり異臭を放っている。さわってみるとまだ温かく、出たばかりだとわかる。

「……は?ウソ、夢精ってやつ?俺夢精初めてなのでは……てか、ボアにバレたらなに言われるかわかんねぇし、急いでシャワーをあびよ」

精液がたれないように中腰ガニ股で状態を維持して移動する熊、ふと猪の様子を見ると、猪は変わった姿勢で眠っている。

大きなベッドに仰向けになった全裸の黒猪は、今の熊のようにガニ股となり、両腕を下腹部から腹のラインに沿うように乗せ、指先をピンと伸ばしたポーズで寝息をたてている。

熊はそのポーズに身に覚えがあるような気がしたが、自身の切羽詰まっている状況ゆえシャワールームへ急いだ。シャワーを浴びて昨日の分と合わせて念入りに洗うと満足そうに熊は寝室にもどる。相変わらず異臭がすると苦笑いする熊、その表情は一瞬で凍りつく。

先程のポーズの状態で寝ている猪の股間が大きく勃起していたのだ。自身とそれほど変わらないサイズのちんぽだとなんとなく安心した黒熊であったが困った状況であることに代わりなく、どうしようか決めあぐねている。すると無表情だった黒猪が眉間にシワをよせる。

「ぐっ!ま……お゛♥️ぎにぃ♥️お゛お゛お゛♥️♥️がああああああ…!」

太い雄叫びと共に、猪の豊満な腹肉から分厚い腹筋が浮かび上がると、勃起したちんぽの先から、放尿するかのように濃い白濁した大量の精液が溢れ出した。あわてた黒熊は自身のベッドに仰向けで横になり腕で隠した隙間から薄めで様子をうがう。荒息をしている猪はそれでもガチガチのちんぽがしなる度に大量の精液を溢れさせ、肥えた黒猪の身体を白く染め上げている。

しばらくすると猪は目を覚ましたのか起き上がる

「朝……ん、くっさ、なんだこれ……ああ昨日のままか」

ちらりとこちらをみつめる猪に気づかれないよう息を殺す熊。

「まだベア寝てるのか……ん、んん?はぁあ、なん、なんじゃこれぇ……!?夢精?なんでむせい?」

再び熊の様子を確認した猪は慌ただしく立ち上がると、シャワールームへはいっていく、熊は自分がシャワールームを使ったばかりで起きていたと気づかれる、二度寝していたことにしようと決めて、猪の帰りを待つのであった。

◆4

コクーンアースに配属となった、6人の新人ヒーローは、背丈の違いはあれこそ、太平肥満といったパワーを活かした戦闘スタイルを基本として、ベテランヒーローの訓練を受けている。

しかし、彼らをヒーローたらしめた能力は、筋力を上げるだけに限ったものではない。皆それぞれ異なるパワー、超能力を持っている。

今日はヒーロースキルたる超能力の技能訓練。それぞれ近いベテランヒーローがマンツーマンで指導する授業。コクーンアースには50人程のヒーローが在籍している。そのなかでも司令官を含めて8人、ベテランの中でも選りすぐりの実力者である、羆、白熊、狸、鮫、鯱、象、馬、パンダの壮年のヒーローから一人づつ、新人達に付きっきりで能力のトレーニングを行う。

超能力はある程度までならば、リミッターによって制御できるが、ヒーローとして活動するのであれば、その力を活かしてこそである。

しかし、その人ごとに異なる力を、同じカリキュラムでは対応できないため、配属前にヒーローとなる少年達の能力を調査し、指導することが可能なヒーローが在籍する施設へと、振り分けているのであった。

アーテルベアの能力は、サイコキネシスである。

自身の認識範囲内での物体を操作できる超能力。その力は強力で、暴走したアーテルベアは、超高層ビル3棟を同時に地上から引っこ抜いて地上100メートルの高さまで浮かせてのけていた。

もう常人が対応できる限度を越えた災害規模の能力は、一人の白熊ヒーローによって止められた。

そのヒーローこそ、今アーテルベアの前に座って優しそうな笑みを浮かべたアークライトベアその人であった。彼の力の扱い方を指導すべく、白熊のいるコクーンアースへツキノワグマは配属されたのであった。

「アーテルベア、定刻通り参上しました!」

ビシッと敬礼する全裸のツキノワグマ、真面目そうな性格がにじみ出ているが、揺れる胸や腹、ちんぽや金玉が滑稽にもうつる。配属して一週間、ツキノワグマもこの全裸の生活に慣れつつあった。なにせ周囲の雄はヒーロースーツか全裸なのだから……

そして今日は初めての能力の訓練の日、アーテルベアはかなり緊張していた。なにしろ、あの時自身を救ったヒーローが目の前にいるのだから……

「そんなに、身体を固くしなくてもいいんですよ、アーテルベア」

「は、はい!」

「さあこちらへ」

白熊にうながされ近くによる月の輪熊、椅子に腰かけていた白熊は立ち上がると、ヒーロースーツを解除して、白い毛皮の全裸に白衣姿になる。

おどおどする月の輪熊の目の前で、白熊は白衣を脱いで年を重ねて大きく肥えた身体を晒す。

純白の毛皮は年を感じさせないほど美しいと月の輪熊は感じた。

どうしていいかわからず立ち尽くす全裸の黒熊を、壮年の白熊が太い腕を広げて抱きしめた。

ほわほわの柔らかな毛皮と脂肪の感触が、黒熊を包む。白熊の胸元に顔を押し付ける形なり、黒熊の鼻先には白熊の雄の香りが充満するが、連日雄の汗臭い臭いを嗅ぎまくる羽目になっていた彼にしてみればなんでもなかった。

「ふが!?あーふはいほはふ?(アークライトさん?)」

「驚かせてしまいましたね。まずはリラックスしましょう。僕に身体を委ねて、こころを落ち着かせてください。我々の持つ力は、こころの影響を強く受けてしまいますので……」

身体を強張られせていた月の輪熊は、力を抜くと白熊の肥えた身体に身を委ねる。

それは、いつかの自分が泣いていたとき、抱きしめてくれた優しい感触そのままであった。

月の輪熊は両腕を白熊の横っ腹に回して抱きしめ返した。

(柔らかくて、優しい感触……俺の父親がいたらこんな感じなのかもしれないなぁ……)

「さて、落ち着いたみたいですね。では今日は初日なので、能力の話の前に、お互いの自己紹介からしましょうか」

月の輪熊の自室にあるそれより一回り大きなソファに二人は並んで座り、白熊は月の輪熊を抱き寄せる。トレーディング後は自室で、黒猪と似たような体勢でくっついて話をしていたので、月の輪熊は、あまり抵抗を感じなかった。それ以上に、白熊の柔らかな感触をもっと堪能したいと、月の輪熊自らも腕を伸ばして白熊の腹を抱きしめる。

「アーテルベアは甘えん坊ですね」

「えっと…あのすいません……」

慌てて離そうとしたアーテルベアの腕を、白熊のの太い腕と大きな手のひらが、優しく包み込む。

毛皮の柔らかな感触と肉球のぷにとした感触を、月の輪熊の肉球で感じる。

「遠慮しないで、我慢しなくていいですから、沢山甘えてください」

「はい……」

体重を完全に預けたツキノワグマの頭髪を撫でながら、白熊は話し始める。

「さて、僕の名前はアークライトといいます。といっても本名ではないのですが……ここへ配属するヒーローは元の名前を置き去りにして生活しています。その代わりにヒーローとしての名が与えられます」

白熊の胸に寄りかかりながら、下から見上げる形で白熊を見つめる月の輪熊は、自分の胸に手を当てて、本名を思い出しながら己がヒーロー名呟く。

「俺の場合は……アーテルベア」

月の輪熊の頭を撫でながら、白熊は頷くと話を続ける

「ヒーロー症候群と、あえて言いますが、コレが発生する原因として一番の理由とされているのが、思春期にかかる精神的ストレスです。僕の場合は、とある事件が原因で生死の境目をさ迷うことになり、一命はとりとめたものの、もう元の生活に戻ることが困難な状態となりました」

遠くを見つめるような白熊の貌が何を物語るか、月の輪熊は分からない、しかしきっと大変な辛い過去があったに違いないと想像する……自分の時もとても辛かったからと────

「ヒーロー症候群となったとしても、元の生活に戻れる人たちは、必ずしもヒーローとして活動を義務づけられず、アーテルベアが腕に巻いているようなリミッターをつければ、元の生活も可能です」

アーテルベアの黒に映える、白の腕輪を、白熊は撫でながら話を続ける。

「しかし、僕も貴方も、元の生活には戻れないと知ってここにいる────」

月の輪熊の少年の心臓がドクン脈打ち、身体がガクガクと震え出す。思い出したくないと頭が拒絶する、すがるのように白熊の放漫な胸に頭を埋める、父のような、母のような白熊の感触にすがりながら……

幼い頃、実の父と母を失くしたツキノワグマの少年は、子供が作れない親戚の犬獣人の夫婦に養子として迎えられ、不自由ない生活を送っていた。しかし、つい二週間前のこと、ヴィランによって幸せは打ち砕かれてしまった。両親を目の前で喪った悲しみと、ヴィランに監禁され暴行受けていたなか、方向性の無い嘆きが爆発しサイコキネシスとして現実を侵食した。ヴィランはその場で肉体を圧縮され死亡したとされている。

思い出したのは自分に向けられた視線、まるで化け物をみるような怖れの貌。誰もが自分の味方をしてはくれない……ひとりぼっちの世界に立つ、慟哭する月の輪熊のダレカ

思い出してしまった恐怖に、月の輪熊は白熊の背中に腕を伸ばし抱きつく、震える見かけは多きな熊の身体を、シロクマの太い腕が優しく抱き締め返した。

「怖がらせてしまいましたね。申し訳ありません。ですが、ここではその恐怖は不要です。ここはアーテルベア、貴方の恐怖や悲しみを受け止めるだけの強さを持った場所です。そして皆が、貴方とおなじ悲しみを背負って生きている仲間です」

「な…かま?」

「そうです。外の人間達には理解されないかもしれない、怖れられるかもしれない。ですが、我々は貴方を受け入れる、決して貴方を拒絶することはありません。なので、心を開いて、我々に……いえ、せめて、この白熊の僕には身を委ねては貰えないでしょうか……あなたの居場所をつくる手伝いをさせてください」

「俺の居場所……」

白熊の柔らかなしかし鍛えられたヒーローの豊満な胸から、顔を離した幼顔のツキノワグマは、声のする方を見上げる。

そこには、自分を拒絶するような恐怖する貌はなかった、自分をでき損ないと嘲笑う貌はなかった。

ただ雄の白熊が自分に笑みを向けている、優しげな顔だけであった。

だが──

「俺にはできません。言葉だけで、誰かを、他人を信じることが、俺には……もう……無理なんです……」

力をもってしまった、16歳の少年への世間の目は、無垢であった彼を人間嫌いにさせるには充分すぎるほど仕打ちを与えた。

心が壊れた少年は、目の前の白熊を見ているようで焦点が全くあっていない。頬筋に涙を流して圧し殺すように泣き出して白熊に身を寄せている、震える子熊を抱き締めながら、白熊の脳裏には、初めて子熊と対峙した光景が浮かぶ、少年は叫んでいた、身に余る力に恐怖していたのではない、少年は謝っていたのだ、向けられた無責任な視線に、他人事の正論の声に。

白熊の中でドス黒いモノがながれる。積怒が血液を流れるように白熊の心を沸騰させる。しかしこれは自身の怒りだと白熊は圧し殺しながら、月の輪熊を優しく撫でる。

「アーテルベア」

「……はい」

「貴方はここに、ここへ何を望んできましたか?」

「……ひとりぼっちが…ひとりはいやで、友達ほしくて……家ぞ…くが……」

「我々では家族になれませんか?」

白熊がそう呟いた瞬間、月の輪熊の瞳孔が獣性を宿して収縮する。ガキン!っと金属が砕けるような音共に、少年を中心に、強力な力場が形成される。現実を容易く超克する特異によって破壊され、リミッターが床に砕けて散らばる。

赤く爛々と輝く月の輪熊の瞳が白熊を睨み付ける。

「そう言って!結局、誰も俺の味方にはならなかったじゃないか!!言葉だけで!何を信じろっていうんだよ!!」

抱き締めた腕だけは決してはなさいように耐える白熊。

(怒りだけでリミッターをはずされてしまった。コクーンアースで所有する汎用リミッターでは最強制御仕様だったんだけど……これは教え甲斐がありそうですね。スーツのコアもテトラへドロン以上にはしないと…不謹慎だけど、これからが楽しみな子だ)

暴風のような、風が吹く室内、砕けたリミッターのは変が飛び交い、白熊の頬を裂き、白に赤い花が咲く、それをみた子熊はちからが抜けたように白熊を見つめる

「あ────ぁあ、ごめんなさい……ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!ごめんなさい!ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!ごむぅ───!」

狂乱したように謝る子熊を止めたのは、同じく熊である白熊の唇、熊の口を塞ぐように、唇を重ねる二人の雄熊。

しばらくして、唇を離した白熊に、やっと理解が追い付き、胸をドキドキさせながら、赤面するツキノワグマ

「な、なぁ、いったい何を……!」

「ふふ、謝らなくていい貴方を黙らせたくて」

距離をとろうとした子熊を離さないよう抱き締める白熊。

「だめです、また……リミッターないから、俺!」

「大丈夫です。僕は壊れませんから。あなたが泣いていればこうして抱き締めあげられる。恐怖に我を忘れて暴走しても、僕ならこうして壊れないでずっと抱き締めてあげられますから」

黒熊の心臓の鼓動が、白熊に伝わり、白熊の胸に包まれた黒熊の耳にも鼓動が響く。

「僕だけではありません。ハートアース司令官も、他のヒーロー達もあなたをこうして抱き締めてくれるはずです。皆、あなたのように心に傷を負い、それでも支え合い。世界のために行動できる強い人たちです」

力強く宣言する白熊を見上げる黒熊の目には、優しげでしかし強い意志を宿した白熊の瞳が宿っていた。なんの根拠もない、しかし、黒熊にはその瞳が英雄の証なのだと、微かに感じていた。

白熊に惚けたような視線を向ける黒熊

そして、視線の先には白熊の長い毛皮に覆われた、ピンク色の素肌が見える。そこに唇をあてがい、月の輪熊は白熊の乳を吸い上げる。

「……んっ」

引き寄せられるように吸い付いた月の輪熊に、甘い声を返す白熊。抵抗せず子熊をあやすように頭をなでる。

しばらく雄の乳房を吸った月の輪熊は口を乳首から離すと、恥ずかしそうに白熊をみつめる。そんな月の輪熊の顔に、白熊は自身の顔を近づけてキスを迫るような仕草をすると、月の輪熊は顔を絡めて緊張した表情で目をつむる。二人の熊の顎が重なり、先ほどの無理やりするような獣のような口づけとは異なり、長い静寂の中のキス。互いの吐息が互いの中で循環し、互いの鼓動の音が響くような近さで、指を絡めながら、恋人がするような深いキスを交わす。白熊の豊満な腹に月の輪熊のいきり立った陰茎がこすりあてられ、先端から若い先走りがダラダラと流れている。そんな月の輪熊の尻穴をなぞるように、白熊の男根が先走り流し画なら、月の輪熊の中へと入りたそうにヌラヌラと鈍く光っている。

長いキスの後、顔を離した二人。恥ずかし気に苦笑いする月の輪熊とおだやかな笑みの白熊。

「どうやら、落ち着いてくれたみたいですね……」

「あやされたのかセクハラされたのかわかんないですけ……」

ムスっとした表情の付の輪熊に今度は白熊が苦笑い……

「でも、まぁ、これは……落ち着くので否定はしません」

そのまま、大きな白熊の胸に、顔をうずめる月の輪熊。

白熊が月の輪熊のあたまを撫でると、月の輪熊は安心する……安心できてしまっていた。

父親のような母親の大きな身体と大きな手のひら、偽物の安心感が、いまは心地よかった。反応する股間が、汚れていると心音が伝えてる。脳裏で豚が自分を道具のように使い倒す光景、自身のような肥えた熊の青年たちが、全員豚の精液をアナルから垂らしながら、並ばされて射精している光景が記憶の底で蠢いている。きたない……きたない……汚い…汚い、汚い、汚い、汚い、汚い、汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚汚汚汚汚汚汚汚汚汚汚汚汚汚汚汚汚汚汚汚……!!!!

【■■■■■■■■■■■■■■■■■■】

「アーテルベア?」

「あ、えっと俺は……」

股間にねっとりとした感覚。視線を下すと、白熊の腹に、白濁した大量の液体がこべりついている。それは、どうやら自身のいきり立ったチンポから出たとしか思えない状況であった。

「え、そんな……俺……」

直前まで何を考えていたのか思い出せない……なにか黒い感情、良くないものが自身からはみ出していたように思えて、月の輪熊を不安が満たしていく。

「僕のおじさんの身体に興奮してくれたのでしょうか……ふふふ」

「え、あ。お、怒ってないですか?」

「そんなことないですよ?ヒーロー同士でこういった関係を持つこともありますし、アテールベアは可愛いですからね。僕も年甲斐もなく固くなってしまって……」

そういって、自身の股間を見せる白熊。大きな陰茎が股間からのび、先端の露茎した赤黒い亀頭からは、先走りがトロトロと溢れ。びくびくと揺れている。月の輪熊はその大人のチンポに顔を近づけるとヌプリと咥える。太く熱いそれは固く、先端からあふれる、透明の粘液は少ししょっぱい。

「アーテルベア……そんなにおいしそうにしゃぶって、僕のおチンポはおいしいですか?」

うなづくような仕草をする月の輪熊の頭をなでる白熊。

月の輪熊は白熊のチンポしゃぶりながら、自身のチンポも固くしている。月の輪熊は自然と自身の手でチンポ握りしごく。

次第に甘い声を白熊が挙げると限界が訪れる。

「いきます、でますよアーテルベアっ!」

白熊がそう言った、その直後、月の輪熊の口内に大量の精液がはき出された。それを必死で飲み下す月の輪熊。

収まった頃には、口の中は精液まみれであふれた精液が、月の輪熊のつややかな黒い毛皮を白く染めていた。月の輪熊はまた気づかないまま射精したのか股間は精液で濡れていた。

ソファに座り直した白熊の上に座るように月の輪熊が座り、白熊の太い腕が月の輪熊の脇腹をと腹を包むように抱きかかえる。

「こまりました、もっとなんというか普通に……安心させるつもりが……初めて面と向かって話す白熊おっさん教師と月の輪熊男子生徒がエッチするなんて、同人誌みたいなことに……なるなんて……ほんとに申し訳ありませんでした……!!」

「いいながら、俺の乳もみずぎでは……先生……いやじゃないけすけど……」

「うう……いやデブ男子月の輪熊現役高校生ヒーローって、全身性器みたいなものじゃないですか実際……次回からはちゃんと指導するので……」

抱きしめながら乳を揉みながら必死に詫びる白熊、あきれを通り越して苦笑いの月の輪熊。だた、それでも、あの日あの時、真っ暗な星一つない空で独りぼっちの自分を救い上げたヒーローであることに変わりなく。あのときの自分には白いマント白いヒーロースーツを纏った太っちょの白い毛皮は紛れもない自分を導く【北端にて輝く導きの星(アークライトベア)】であった。

「その……よくないとは思うのですが……そのオレ…先生に卑猥なことされるの……驚いたけど嫌じゃなかったので……」

「そ、そうですか?なら……こちらのこともいろいろ教えていきましょう……アーテルボアや、他のヒーロー達に求められてもしっかりこなせるように」

「えーなんですかそのヒーロー施設。控えめに言って倫理感がその辺に投げ捨てられてますよね……」

「ふふふ、生と死をさまようのがヒーローです。それ以外ときは、めいっぱい幸せなるべきだと私は思います。欲望に忠実大いに結構ですよ。それに、アーテルボアと貴方をバディにしたのは、能力の愛称もありますが、ぶっちゃけ好みのタイプでしょう?」

「は??そんなことは……」

別に意識してないこともなかった、元々ノンケであったはずのアーテルベアは、ヴィランとの接触により、ヒーロー症候群となったが、同時に男性に惹かれるようになってしまっていた。それも太った男性の逞しい肉体に豊満な体つきに興奮するようになっていた。

一緒に裸で身体を重ねる機会が多い相棒に肉体に目がいかないということはなく、なんならくぎ付けである。目を合わせるとお互いに恥ずかしがって身体をみてしまう。訓練で逞しい身体をつよくぶつけ合うし。風呂でも一緒だし、ベッドで全裸で無防備な黒毛の立派な猪の筋肉質で脂肪もまとった肉体を勃起したチンポを……夢精したい瞬間も見ているのである。

「なくもないですど……!」

「ふふ、なら、彼と沢山身体を重ねて、一緒にいて支え合ってくださいね。重ねた思いは果たされるべき願いへときっとつながる。世界平和も隣人の喜びもきっと同じで、アーテルボアが辛いときは助けられるように笑顔にできるように、二人で助け合えるように。僕は、ここにいるヒーロー達はあなたたちが戦える術を助け合える力を与えると、与えられる場所だと……それを最初に伝えたかった」

「アークライトベア先生……」

「あ、僕は、先生よりも師匠のが好きです。それかパパでお願いします。」

「えっと、はい、師匠……」

耳元に響く声は難しような頭悪いような、とらえどころがなくてふわふわした感情の月の輪熊だが、背中を包む温かい白熊のそれを感じながら目をつむると、月の輪熊の子供ながらに大きな両掌を白熊の手に重ねていた。

「よろしくおねがいします」

「はい、こちらこそ」

その後、白熊の自室の浴室で、精液を洗い流したふたり、途中、月の輪熊のチンポが勃起したりそれを慰めたりした後、白熊の部屋を後にした月の輪熊。入る前の緊張が嘘のようで、まるっきり白熊のペースで手のひらで躍らせれていたわけだが、そんな嫌な感じでもなく、割とスッキリした表情で自室に戻る月の輪熊だった。

自室の扉を開けて、同室の猪が部屋に入った月の輪熊を迎え入れる、相変わらず猪の太い首、豊満な乳房や腹、筋肉質な太い腕や脚、人のよさそうな笑顔の猪、酷く好ましいと感じる。手を引かれてソファに座らされて、身体を密着していつものように話す猪、月の輪熊が白熊に会っていたように、猪も羆のヒーロー、ハートアースベアに会っていた。猪が自身の先生となる羆と話したことなど説明してくる隣で、月の輪熊は思考する。アークライトベアが言っていた、隣人を幸せにできることは世界平和と変わらないと、いつか猪を、隣でもたれかかりあうような今の姿勢とちがって、正面から抱きしめるような、それを猪が望むような関係なれたなら……月の輪熊はそれを嬉しいことであると感じていた……あと、こちらから今日のことを話す時、どうやって内容を誤魔化そうか、いや、正当なものであると信じ込ませられるか、頭のよくない脳みそをフル回転しながら、猪の話を聞きながら、月の輪熊は考えるのであった。

つづく

【カバー画像絵】

とりあえずカバー画像として描いた絵です!


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