みなさま、いかがお過ごしでしょうか。若草フクロウです。
今回は、まくらは無し。早速本題に入りましょう。
現在進行形のプロジェクト「きらきらぼしのつくりかた」ですが、良く考えたらどんなストーリーなのか、どんな雰囲気なのかお伝えしていませんでしたよね。
このままだと、いくら進捗を載せてもなかなか理解しづらいのではないか…。そう考えました。そこで、本作の主軸となるストーリー、その序章を先行公開いたします!
不慣れながらも、丹精込めて仕上げた序章、是非読んでいただけると幸いです。
(この章は元々ムービーで公開しようと思っていたので、ネタバレ要素等は一切ございません。ご安心ください。)
それでは、本編へどうぞ!(感想を求む!)
わたしたちの星からそう遠くない、となりの宇宙に存在する、とある惑星。
その惑星には「かぎのこ」と呼ばれる高度知的生命体が文明を築いていた。かぎのこ族は温厚、そしてちょっぴり怖がり。彼らが送る日常は、とてものほほんとした穏やかなもの。毎日をゆるりと過ごす、そんなかぎのこ達にも1つ、大きな悩みがあった。
夜空に瞬くたくさんのお星様。かぎのこ達は「きらきらぼし」と呼んでいる。そんなきらきらぼしの一つが、今日もまた静かに、彼らの住む惑星に落ちようとしていた。
8番街西部のとある山の中に、天文台があった。「独立研究行政機関 きらきらぼし天体観測所 8番管区天文台」その地下には、ある機関の拠点、いわゆる「秘密基地」があった。
独立研究行政機関 きらきらぼし天体観測所 8番管区天文台 中央指揮所 通称:CCC(Central Command Center)
鳴り響く警報音、足音とオペレーターの声。CCCの大ホール前方にある巨大なホログラムディスプレイには、地表へ向けて落下しているきらきらぼし「管理番号イ−271番」が映し出されていた。
オペレーターA「観測A-1から報告。管理番号イ−271番が軌道を離脱。約21秒後に大気圏に突入します。」
オペレーターB「イ-271の落下予想地点を計算中。」
CCCの中央にあるスーパーコンピュータ群が駆動音を静かに出しながら計算を始めた。
戦術長「以降、イ-271をアルファと呼称します。運用レベル2に引き上げ。第四、第五方面高射群に予告指令、迎撃準備体制に移行。」
オペレーションモニターにスーパーコンピュータ群が弾き出した計算結果が映し出された。
オペレーターB「計算終了。落下予測地点、8番街西部…人口密集地です!」
戦術長「運用レベル4に引き上げ。ただちに本指令を発令。迎撃体制に移行。」
オペレーター「落下予想地点を中心とした3km圏天降特別警報を発令中。第四機動隊、第五機動隊に出動を下命。保安庁、消防局、街役場に応援要請。」
CCCの照明が一気に赤く切り替わった。
寝息がするほど静かだった夜の街が、一斉に低く唸るような防災用サイレンに包まれた。対象地域の防災無線が一斉に起動したのだ。町中にある防災シェルターの扉が一斉に開く。入口の青い回転灯が、夜の街を流れるように照らし始めた。
それと同時に近くの消防署へ一斉に指令が下りた。
ぐうぐうと寝息を立てていた消防官の枕元で、けたたましく指令音が鳴り響く。
「指令センターから各局。特別警戒指令、特別警戒指令、中央管内、天降警戒、第一出動。指令目標、ヴィントミューレ全域。出動隊。中央指揮1、中央ポンプ1、西ポンプ1、西タンク1、中央初対1、中央初対2、中央初対3、中央初対4、西初対1、西初対2、西初対3、以上。天体観測所からの出動要請。」
眠気を吹き飛ばしながら走り、ポールに捕まり、車庫へ降りる消防官たち。
「今夜も降ってくるなんて…!」「やっと眠れると思ったのに…。」「仕方ない!とにかく急げ!」
そんな消防署前の交差点をドリフト気味に横切るパトカー、響き渡る電子サイレン。パトカーに乗る保安官がマイクで呼びかける。
「天降特別警報が発令されました。地下シェルターに退避してください!」
赤いライトで出庫を誘導する消防官に合図を送りながら、車庫から出る消防車。赤い回転灯が、何重にも車庫を照らす。隊員が足元にあるモーターサイレンのペダルを踏みながらアナウンスをする。
「消防車、出動します!」
第四機動隊 隊長「第四機動隊から8番本部。対象地域の全住民の避難が完了した。どうぞ。」
オペレーター「8番本部から第四機動隊。了解した。交信終わり。………落下予測地点から半径3km圏内の市民の避難、完了しました。」
戦術長「了解。」
ホログラムディスプレイに映し出されたデジタル数字が、きらきらぼしが落下するまでの時間を淡々と、正確に映し出していた。
オペレーター「予測地点への落下まで47秒」
その時、現場に展開中の第四方面高射群から無線が入った。
現場指揮官「こちら第四高射、アルファを目視で確認。」
それと同時に、ピーンという甲高い電子音がCCCに響き渡った。
オペレーター「アルファ、4−A並びに4-B対空砲の射程圏内に入りました。」
…
2階の統合指令室からスピーカー越しに、はっきりとした声で…。
司令「火器の使用を許可する。」
オペレーター「本部から第四高射へ、射撃開始。おくれ。」
現場指揮官「了解、射撃する。」
観測手「目標、ヒトフタ」
切り立った崖に固定された砲台が、だんだんと大きくなる光の方向に向けて照準を合わせる。
砲手「砲身、目標を捉えた!」
観測手「誤差修正、Y軸マイナス0.03」
砲手「誤差修正、Y軸マイナス0.03」
砲手「照準固定!」
現場指揮官「最終安全装置、解除」
砲手「最終安全装置、解除」
現場指揮官「対天降砲、射撃用意……撃て!」
誰もいない街に、一発の砲声が鳴り響いた。
現場指揮官「命中!」
アルファと呼ばれたきらきらぼしは爆ぜるように砕け、パラパラと街に降り注ぐ。
オペレーター「命中です!破片による被害、ありません!」
戦術長「了解。状況終了。ただちに機動隊を向かわせるように。」
…
副戦術長「またひとつ…星が消えましたね。」
戦術長「ああ。また夜空が寂しくなる。それに最近は落下の件数が増えた気がするな。」
副戦術長「未来の子どもたちに夜空を見せることができなくなる…。とても残念です。どうにかできないんでしょうか。」
戦術長「それは研究部の仕事だ。彼らに任せるのが一番だよ。」
副戦術長「本当に大丈夫なんでしょうか。噂によると研究は進んでいないとか…。」
戦術長「噂は所詮、噂だ。それに、研究が進んでいたとしても、情報統制がある。我々は、我々の仕事に集中するべきだ。」
再び警報音が響き渡る。
オペレーター「観測A-3から報告。管理番号イ−156番が軌道を離脱。約17秒後に大気圏に突入します。」
戦術長「さて、我々の仕事をしようか。」
副戦術長「了解。」
かつては満天に輝いていたものの、今では減少の一途を辿る「きらきらぼし」
きらきらぼしがどうやって生まれるのかは、未だ解明されていない。
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いかがだったでしょうか?
今回、書き出した部分はオープニングムービーになる予定です。
そのために、舞台を鋭意製作中です!また進捗があり次第、投稿致します!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
ご感想、お待ちしております!