【メモ】映画キャプテンアメリカで描かれた歴史的背景①
Added 2019-08-17 13:16:55 +0000 UTC・アーネンエルベ
ナチスドイツ内に設立されたオカルティシズムに大きく傾倒した組織。
主導したのはヒムラーだが、その思想的系譜を掴まないとその行動原理は理解し難い。
しかし、ここを理解しないとヨハン・シュミット(レッド・スカル)の正体は掴めない。
めちゃくちゃ長くなるが最終的にはレッド・スカルに戻ってくるので書いていく。
そもそもの思想的起源について大河過ぎるのでザックリやります。
(気になったら後から各語をwikiって欲しい)
イランイラク地方には古代から拝火教(ゾロアスター教)を信仰する、現ペルシャ-アーリア人が住んでいた。
ゾロアスター教の特徴はそれまでの封建的父権主義の根幹たる"神の子である王"から
神のご意思を伝道する神官組織へ権力を移行させた革新的宗教だった。
善悪を判別する理は王の気紛れではなく宗教裁判である。というような。
有体に言えば権力の分散と血統主義の弱体化による安定した国家運営。
以下箇条書き。
BC1300当時のイラク・イラン地方からインドへ"アーリア人"が侵入(バラモン-ヒンドゥー教の誕生)
BC1200カタストロフによりヒッタイトが崩壊 鉄器文化へ 同時期にモーゼが出エジプト
BC1000ダビデ-ソロモン 古代イスラエル王国の誕生(この時期最大帝国はアッシリア)
BC586アッシリアを継いだ新バビロニア帝国ネブカドネザル2世によるイスラエル王国の吸収(いわゆるバビロン捕囚)
BC539新バビロニア帝国の滅亡(バビロン捕囚の終焉)アケメネス朝ペルシャ帝国の成立
かなりザックリ並べましたがここまでが史実のアーリア人周りの歴史。
本土イランはペルシャ成立までゴチャゴチャしてますが、
インドはかなり安定していました。というのも支配層のアーリア人(ペルシャ系)がカースト制度により
地元インドに住んでいた人々を現在に至るまで支配し続けている(タタ財閥とか調べて)
このインドを支配するペルシャ人="アーリア人"
アーリア人はインドの地で本来信仰していたゾロアスター教をインド民支配の為に魔改造し、
自らをバラモン(支配者)とそれ以外(被支配者)に分けた。
バラモン教はヒンドゥー教に変化して行く過程で梵我一如、輪廻、解脱の概念を得る(説明長くなるからwikiって)
一方、ソロモン朝で栄華を誇ったイスラエル帝国は滅ぼされ捕囚されたユダヤ人たちは
一神教的価値観と民族主義を結びつけトーラー(律法)を完成させる。
この時期に善悪二元論と終末論がゾロアスター教からユダヤ教に持ち込まれる。
(出エジプト時期にモーセ五書が成立していたとするのは伝説であり、歴史的事実ではない。)
古代ギリシアのピタゴラスがこの時期エジプトを旅し、ギリシアに輪廻転生の概念を持ち込む。
この時期、アシュール・バニパル以後の図書館群と研究者達のネットワークが
ギリシアからインドに至るまで形成されていてピタゴラスはそこにアクセスできたのだろうと思われる。
ピタゴラス教団が研究した幾何学(Geometry)は全ての数学、科学、化学の祖であるといっても過言ではない。
ここからソクラテス-プラトン-アリストテレス、アルキメデスなどの賢者をギリシアは輩出して行く。
ローマ帝国の興亡、キリスト教の誕生を飛ばす
いわずもがな、カトリック(キリスト教)はユダヤ教の変形。
西ローマがゲルマン人の侵入によってカトリック教会を残し滅亡した後、
東ローマ帝国(395~1453年)では新プラトン主義とグノーシス主義が興る
ナチスにとって重要なのはグノーシスの方なのでwiki参照必須。
十字軍(カトリックvsイスラム)及び中世ヨーロッパを飛ばす
そもそもルネサンスとはオスマン帝国によって滅ぼされた東ローマ帝国の賢者達の抱え込みから事は始まる。
フィレンツェ公会議(1439)は新プラトン主義を研究していたメディチ家が本元の
東ローマ、エジプトを通じ、知恵の館のペルシャの学者達との交流を
主な目的としたプラトン・アカデミーの寄り合いだった。
イスラムの台頭による智の破壊から逃れる為の事業にメディチ家が出資した形。
上記にあるように、新プラトン主義(イデア論)とヒンドゥー教の哲学は同根であるから。
このプラトン・アカデミーが現在の大学(アカデミー)の祖である。
これに起因した東方から欧州への智の奔流がルネサンス(及び宗教改革)に繋がっていく。
大航海時代と産業革命と神聖ローマと第一次世界大戦を飛ばす
直接的なナチスの起源について。
フリーメイソンのGはGeometryのGです。覚えて帰ってね!
秘密結社フリーメイソンの内部に存在した秘密結社「薔薇十字団」
当時所属していたとされているのはカリオストロ、サンジェルマンなど。
ここで研究されていた「人智学」を完成させ世に広めたのがルドルフ・シュタイナー。
端的にいえば西洋思想的神智学は東洋思想(梵我一如)と融合するのだー であるから~
という理論。ここまでは確かに正しい。
しかしそこから発展させた論がぶっ飛んでる。(wiki参照)
アカシックレコードとかが有名(ギアスでアーカーシャの剣とか出てきましたけどアレも思想的には一緒。)
つまるところ、キリスト教的予定説の根拠に東洋思想の流れがあるとした上で
我々優良たるゲルマン民族は今は亡きアトランティス王国の生き残りであるアーリア人が祖であり、
ダーウィンの「進化論」、ゴルトンの「優生学」もこれを支持するものである。
経済においてはアダム・スミスの「見えざる手」
哲学においてはニーチェの「超人」すら肯定せしめる思想だ。
と、こういった具合に数珠繋ぎに(当時の)近代思想をまとめていった。
この根幹にグノーシス主義(反宇宙的二元論)が横たわっているという事。
この世界は間違った世界(父権的社会構造)なのでぶっ壊して本当の神に会う為に終末に向けて世界を加速させよう。
それこそが啓蒙主義、あるいは社会主義(つまり優性エリートによる民衆の先導)の原動力であるとする。
ザックリこんな感じ。
この思想を元にナチスが誕生する。長いメモ!
次回はアーネンエルベまで辿り着くはず・・・