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続 白草四音(親愛度20)のおちんぽケア

前日譚:

白草四音(親愛度20)のおちんぽケア

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=26819757

──────


 吐く息が白い。

 一月も半ばを過ぎて、寒さも厳しくなってきた。

 お洒落と防寒は両立しないというが、一理ある──と極月学園の白草四音は思う。

 四音は衆目を気にするたちではあったが、どちらかというと防寒重視で着込むほうだった。

 ステージに立つことがすべてで、それ以外については一段優先順位が下がると考えているためである。

 盤外戦術に傾倒していた頃はともかく、基本的に四音はプロ意識が高い。極月、あるいは961プロの気風に合っている。


「────」


 昇降口で上履きに履き替え、教室に向かう。

 今の極月は、どことなく緩慢とした空気が流れている。

 年末にちなんだ一連のイベントやライブを終え、正月休みを経て、三月の試験や卒業公演まで今しばらくの猶予ということで、要するに休みボケをしている生徒が多い。

 四音自身も気を引き締めねばと思う一方で、このちょっとしたモラトリアムにもう少し羽を休めてもいいかという気にもなる。

 こういうときは初星の連中の近況を聞くと発奮するものだが、あちらも冬のHIFという一大イベントを終え、なんなら極月以上にのんびりとした空気が流れていると聞く。

 懇意──というと癪だが、何かと縁のあるあの葛城リーリヤもHIFの連覇を果たし、クールダウンのような時間を過ごしているらしい。


(なら、まあ、たまには……)

 

 四音は教室でクラスメイトの話に適当に相槌を打ちながら、ホームルームが始まるのを待った。

 

 *

 

 放課後、四音はレッスンルームにこもっていた。

 直近の目標があろうとなかろうと、こなすべき自主レッスンは確実に消化する。

 これは上達というよりは、衰えないための努力だと四音は考えている。

 一通りのレッスンを終え、シャワーを浴び着替えを済ませ──たところで、見知った顔に会った。


「あ」

「どうも」


 初星学園のプロデューサーである。

 あの一番星、葛城リーリヤを担当に持ち、四音に再起を促した男でもある。


「なんだ、来てたんですか」

「たまたまこちらの近くまで来たもので」


──来るなら来るで事前に言っておけ。危うく帰るところだったでしょうが。

 そういう言葉が喉から出かかるが、四音にもイメージというものがあるので、できるだけ気のない振りをする。


「今日は?」

「いえ、本当に様子を見に来ただけです」

「暇なことで」


 というが、その表情は柔らかい。


「立ち話もなんですから」


 四音は連れ立って歩くと、先ほどのレッスン室に戻った。

 プロデューサーはあくまで外部の人間なので、当然、初星学園におけるような事務所を極月に持っているわけではない。

 ただしAランクアイドルである四音はレッスン室──個室、施錠可能、完全防音──のそれを優先的に借りることができるので、それがほぼ事務所のような形で機能していた。


「────」


 椅子を出し、あれこれと話をする。

 話題といえばやはり冬のHIFであったり、年度末の考課であったりということになる。

 話しているうちに、プロデューサーは、四音のメンタルが目に見えて安定していることをあらためて確信した。

 姉との確執が解消されるにつれ、彼女の歪んだルサンチマンは鳴りを潜めつつある。

 とはいえ、その強烈な自尊心は四音生来の気質のようで、挑発的な態度が変わることはなかった。

 それ自体は言ってしまえば勝気とか皮肉屋とか評される程度のもので、プロデューサーも問題視はしていないのだが、時に彼女はプロデューサーのことをトロフィーやアクセサリーのように見せびらかせたがる癖があった。無論、彼のことは心から愛しているし、そうでなければそういうプライドの高い四音が体を許すわけがないのだが、それはそれ、これはこれだ。

 気が強いのはともかく、自分を見せびらかせられるのはプロデューサーとしてはばつが悪かったが、彼女と関係を持っているのは事実だし、そういった彼女の態度を否定することは、なんとなく彼女との関係も否定してしまっているような気がするので、あまり強くは出られない。 


「────」

 

 彼は大学の一回生で素人に近かかった葛城リーリヤを一番星に就かせた気鋭のプロデューサーである。

 そんな男が足繁く極月に通いながら学校という垣根を越えて自分をプロデュースしているのだから、自慢したくなるのも仕方ないのかもしれない。

 少なくともこの事実は、四音の自尊心をいたく満足させていた。

 無論、そんなプロデューサーが自分の体に溺れているという点も込みで、である。

 プロデューサーが自らに情欲を滾らせることに四音は一際充足を感じる。そのために、許し、受け入れ、誘い込む。

 今日だって、密室に誘い込んだ時点で、四音の魂胆は決まっていた。

 四音はわざとらしくプロデューサーの膝に手を伸ばす。

 対面で座っているので、自然にというのも難しい。だったら大胆に行くという腹積もりである。

 身を寄せてくる四音にプロデューサーはまごつきながらも、しかし拒絶はしない。

 四音がブレザーを脱ぎ、ブラウスのボタンに指をかける。

 それだけで芳香が立ち昇った。香水と四音の体臭が、汗ばんだ皮膚によって強調されていた。

 レッスンでかいた汗はシャワーで流したが、直後に着込んだのでまた蒸れている。

 すぐに外を出るのでそのくらいで丁度良いと思っていたのだが、室内に戻ってきたので体が火照ったままだ。


「こういうむわっとしたのが良いんでしょう?

 変態♡」


 四音はブラウスのボタンをすべて外し、ブラジャーに包まれた豊満な乳房をさらけ出す。

 初雪のように白く透明な素肌と、黒い総レースのブラジャーとのコントラストが美しく、そして淫靡だった。

 四音はプロデューサーの頭を両手で抱えると、鼻先に触れるような優しいキスをして、それからぐいっと自らの胸の谷間に引き込んだ。

 プロデューサーの鼻が柔らかい旨に埋もれる。

 なめらかで汗ばんだ肌の質感と、甘ったるいにおい。

 四音の放つ強烈なフェロモンに平静ではいられない。

 プロデューサーは股間をがちがちに勃起させながら、顔面で四音の乳房を堪能する。手は自然と彼女の腰や尻に回り、この雌を逃すまいとしていた。

 四音は顔を上げ、レッスン室の壁を見る。

 レッスン室は自身の姿勢が確認できるよう全面鏡張りで、そこには四音の胸に赤子のように甘えるプロデューサーの姿がありありと映っていた。

 四音は恍惚とした表情を浮かべ、きつくプロデューサーを抱きしめた。

 プロデューサーが自らに溺れることに四音はこのうえない充足を覚えたが、鏡を通してそれをどこか客観的に眺めるというのは、彼女にとって極上のスパイスだった。

 姉との確執の中で抑圧されていた自分の感情が、より奔放に解放できるような気がするのだ。


「硬い♡

 おちんぽガチガチになってますよ♡」


 四音は耳元で囁きながら、プロデューサーの張り詰めたテントに手を伸ばし、スラックス越しにすりすりとさすった。

 細い指にもてあそばれ、プロデューサーがぴくぴくと体を震わせる。

 四音は後ろ手に回してブラジャーのホックを外す。ぶるんと重量感を持って乳房が揺れる。

 プロデューサーはブラジャーが外れるや否や、露出した桜色の乳首に吸いつく。


「あっ♡ んっ♡ うふっ♡

 そんなに吸っても何も出ませんよ……それとも出るようにするんですか?♡」


 四音の挑発的な物言いに、プロデューサーは乳首にしゃぶりついたまま乱暴にベルトを外す。このままではパンツの中に射精してしまってもおかしくはない。

 パンツの中に押し込まれていたペニスがしなりながら飛び出す。

 金属のように硬直化した赤黒いペニスは、竿に野太い血管を浮かせ、脈動しながら天を衝いている。


「相変わらず、こっちは赤ちゃんとはとても言えない凶暴ですね……♡」


 長大なペニスに四音が鼻息を荒くする。

 プロデューサーが四音の甘い体臭ですぐさま勃起してしまうのと同じように、四音もまたこの凶悪なイチモツを視界に認めるだけで愛液を激しく分泌するようになっていた。

 ペニスを見るとそれを受け入れるように体が反応するものなのだろうかと四音は疑問に思っていたが、よくよく考えると彼女のSNSに送られてくる不届きな画像、いわゆるチン凸というものにはまったく反応しないどころか嫌悪感しかないので、これはプロデューサーに対してだけということになる。彼女が受け入れた男はプロデューサーだけだったので、自明といえば自明ではあった。

 この男を受け入れるために、理性の外にある部分で肉体が反応していることを四音は喜ばしく思った。


「ほら♡ こっちも触っていいんですよ♡」


 四音は腰に回されていたプロデューサーの手を取ると、スカートの中に誘い込む。

 厚めのデニールをしたタイツの、少しざらついた生地の感触を指先に感じる。

 太ももから股間は四音の放つ熱でしっとりと蒸れていた。


「好きなんでしょう? タイツ♡

 もっと堪能していいんですよ……ほら、向こうに行きましょう♡」


 四音はプロデューサーを立たせると、部屋の隅に置かれたマットへ移動するよう促す。

 その間もプロデューサーの手は四音の股間をまさぐり、四音も四音でプロデューサーの耳を甘噛みし、股間をさすり、二人はもつれるようにマットに向かった。

 四音はマットに尻をつくと、柔らかい関節を活かして大きく開脚した。


「どうぞ♡」


 ぴらりとスカートを広げ、流し目でプロデューサーを見る。

 四音に誘い込まれたプロデューサーはスカートの中に頭を突っ込むと、股間に鼻を押しつけた。


「んっ♡ ふふっ♡」


 芳醇な雌の香りが鼻を衝く。

 ふごふごと鼻息を荒くするプロデューサー。

 スカートの中に頭を突っ込まれ、愛液に蒸れた性器を嗅がれ、そんな逸脱した行為に興奮する自分──が鏡に映る様に、四音は恍惚とする。

 既に四音の秘所からはおびただしい愛液が溢れ、ショーツを浸透し、タイツの生地までもじっとりと湿らしていた。

 プロデューサーは手もスカートの中に差し入れると、タイツをずり下ろそうと指をかける。

 四音は腰を浮かせてプロデューサーが脱がせるのを手伝ってやった。

 タイツを脱がすと、その分厚い生地が押し込めていた蒸れた空気が一気に広がった。

 ショーツはおろか、太ももにまでもがねっとりと湿り気を帯びている。

 プロデューサーは水浸しになっているクロッチ部分を鼻で押しのけるようにずらすと、赤く熟れた膣に舌を伸ばす。


「うッ──♡♡ はっ、あぁ……あッ♡♡」


 舌先はちろりとわずかに四音の肉をかすめただけであっただが、それでも四音は思わず背をくの字に曲げてしまうほどの衝撃を味わった。

──余裕ぶっていたが、もう堪えられない。

 四音は自らショーツを下ろすと、愛液のしたたる陰毛と、その奥に隠れたヒクつく膣を開陳した。

 四音の少女らしい甘ったるい体臭に、女というよりは雌の、甘酸っぱいにおいが混じる。

 より生々しく、より性的なその香りに誘われるように、プロデューサーは涎を垂らすまんこにしゃぶりついた。

 優しくとかゆっくりという段階は飛び越えていた。

 プロデューサーはずるずると愛液を飲み下すような勢いで膣口にしゃぶりつき、クリトリスを刺激する。


「おっ!?♡ おっ♡ おっ♡ あっ♡ んおっ♡♡」


 布越しの愛撫から直に変わった、その急激な刺激に四音が悶えた。

 先ほどまでとは打って変わって、あられもない顔で喘いでいる。


「あッ♡♡ あ~っ……お゛っ♡♡ イッ……クッ……イキそうっ♡♡ もっと強くて、いいからっ……あ゛ッ♡♡」


 四音のリクエストに応じて、プロデューサーは更に激しく陰部を吸い上げた。

 四音が快感に震え、太ももでぎゅっとプロデューサーの頭を挟み込んでしまうが、意に介さずクンニリングスを続ける。


「お゛ッ♡♡ イクッ♡ イクイクイクッ♡♡ お゛~ッ♡♡ イグイグイグッ♡♡ イグッ──!♡♡♡♡」


 カリ、とプロデューサーがクリトリスを甘噛みした瞬間に、四音は大きく仰け反って絶頂した。

 ぶしゅしゅっとしっかりイキ潮を吹き上げながら、体を硬直させる。

 四音は腰回りに響く甘ったるい感覚を味わいながらカクカクと腰を揺らせていたが、ややあってそのまま仰向けに倒れ込んだ。

 脱力した体でプロデューサーを手招きし、這い寄って来たプロデューサーを胸に抱きしめると、その顔にキスの雨を降らせる。


「挿れますか?

 ねえ、他にしたいことがあったらなんでも言ってください♡」


 四音の甘やかすような声。

 今はともかく、このはち切れんばかりに膨張した肉棒をなんとかしたい。

 この雌の体を楽しんでいると、腰は重くなる一方だ。


「あなたが上で──お゛ッ♡♡♡♡」


 四音が体位を聞いている途中で、亀頭がずるりと膣に入り込んだ。

 プロデューサーとて無言で挿入するような悪戯をしようと思ったわけではないのだが、潤滑が良すぎて、先端を宛がっただけで滑るように膣に吸い込まれてしまったのだった。


「あっ♡♡ ん゛ッ♡♡ 全然抵抗が──ん゛お゛ッ、ほぉッ♡♡」


 長さ、太さともに申し分なしの巨根だったが、何の引っかかりもなく四音の膣はこれを受け入れていく。

 つい先日まで初物だったのに──とはもはや言えないくらいに体を重ねてきたせいだろう。


「ん゛ッ♡♡ お゛ッ♡ お゛ッ♡ お゛お゛ッ♡♡ んお゛ッ♡♡」


 ずるずると膣を進むペニスが四音の弱いところをまさぐる。

 すっかりプロデューサーのチンポ専用のしごき穴として改造されてしまった四音のまんこは、竿の曲がり具合やカリの切れ込みに合わせて弱点を差し出しているといっても過言ではないという様相だった。

 プロデューサーはあとわずかに押し込めば一番奥まで届くといったところで腰を止める。


「あっ、待って──」


 プロデューサーの動きに四音が冷や汗をかく。


「ま、待って、それ、駄目です♡ 駄目、駄目駄目、だっ──♡♡♡♡」


 ズンッ、とプロデューサーは腰をひねらせながら力強く亀頭を押し込む。


「イギッ──!?♡♡ ん゛お゛ッ、ほっ……お゛お゛ッ──♡♡♡♡」


 ぷしゅっとハメ潮が吹き上がった。

 四音が白目を剥いて絶頂する。喉から野太い喘ぎが漏れ、犬のように舌を突き出している。

 ピクピクと震えている四音はまだ絶頂の余韻の中にあったが、プロデューサーは四音の尻を抱えるようにして抱き上げまんぐり返しにしてしまうと、容赦なく肉棒を打ちつけた。


「う゛ッ♡♡ あ゛ッ♡♡ あ゛ッ♡♡ お゛ッ♡♡」


 種付けプレスで垂直に叩きつけられる肉棒に四音は獣のように低い声で喘ぐ。

 そのくぐもった声は、しかしどこか艶があり、雄の劣情をことさらに掻き立てるもので、プロデューサーの支配欲、繁殖欲とでもいうべきものを高ぶらせる一方だった。

 金玉がぐっと持ち上がり、亀頭が膨れ上がる。

 四音の肢体を散々堪能する間、ペニスのほうは焦らされるばかりだったのだ。激しいピストンに長時間堪えられようもない。

 プロデューサーのどろっとした目に見つめられて、四音はぞくぞくと得も言われぬ興奮に背を震わせた。

 言葉にするでもなく、射精が近いのだと伝わる。

 同時に、余すことなく、最後の一滴までをおまえに注ぎ込む、という黒々とした感情も伝わってきた。

 四音がきっちりと対策を行っていなければ、確実に孕んでしまうような、そういう熱量を感じる。

 出すぞ、出すぞ──というプロデューサーの断定的な口調に、四音はこくこくとうなずく。

 いかに居丈高で、高飛車な四音とて、事ここに至っては、この体がプロデューサーがむさぼるためだけに存在する器でしかないことを自覚している。


「くださいっ♡♡ ザーメンくださいっ♡♡

 ぐずぐずおまんこにザーメン流し込んで種付けしてっ♡♡」


 プロデューサーは四音の上半身をぎゅっと抱え込んで固定すると、一層激しく腰を振り下ろす。

 四音の視線が横に流れる。

 レッスン室の鏡に映っていたのは、まさしく物のように固定されて釘打ちでもするかのように乱暴なピストンを受ける自分の姿だった。


「あ゛う゛ッ♡♡ あ゛ッ──♡♡」


 その異常な光景に四音の脳が痺れる。

 ちょうどプロデューサーの極まった瞬間が重なり、肉棒が力強く脈動して精を放った。


──どくっ♡♡♡♡


「んお゛ッ──!?♡♡

 お゛ッ、お゛お゛お゛ッ♡♡ あ゛ッ、イグッ、イグイグイグッ♡♡ すごい゛ッ、あ゛ッ、だめッ♡♡♡♡」


 びゅるるるるるっ♡♡ ぶびゅっ、ぶぼっ♡♡ びゅ~っ♡♡ びゅびゅっ♡♡


「ん゛お゛お゛お゛お゛ッ、お゛ッ、お゛お゛お゛お゛ッ──!!♡♡♡♡♡」


 四音の視界に火花が散る。

 限度を超えた快楽に脳が充たされ、不快感のない酩酊とでもいうような、いわゆるトリップ状態に陥る。

 ぶりゅぶりゅとひねり出される精液が膣を満たし、そのおびただしい量が逆流して接合部から漏れ出し、四音自身の本気汁と混ざり合って太ももを白く染め上げた。

 四音はプロデューサーに体を押さえ込まれたままぶるぶると体を痙攣させ、全身に広がる甘い快感を愉しんでいる。

 外イキは快感の波が立つのも引くのも早いが、中イキはじわじわと暖かい感覚が腰回りを中心に残り続けるところがあった。

 全身をほぐされたような感覚に、四音の口の端からは思わず涎がこぼれる。

 弛緩してゆるみきった秘所からは、しょぼぼ、とイキションが漏れていた。

 とはいえこうした体の癖──のようなものは互いに把握済で、互いに受け入れているので、気に留めない。

 四音が股ぐらに顔を突っ込むプロデューサーを優しく受け入れているように、プロデューサーもまた四音が絶頂と同時に失禁するおもらし癖を受け入れていた。

 十分に時間を取ると、四音は長い息を吐き出してから唇を突き出した。

 体が落ち着いて後戯を求めている──という合図だ。

 プロデューサーが唇を寄せると、後戯というにはいささか過剰に、ねちねちと唾液を交換し合うようなキスを交わす。


「ねえ」


 ふと、四音がうかがうような目でそれだけ言った。

 プロデューサーは好きです、と言うと、四音はぱあっとクリスマスの朝にプレゼントを見つけた子供のような顔をした。


「どうしてわかるの?」


 プロデューサーは察しの良いほうだが、それをおいても四音はわかりやすい。

 どんな言葉を求めているのかというのは、なんとなくわかる。


「じゃあ次は?」


 四音の問いかけに、プロデューサーが口ごもる。

 プロデューサーのばつの悪そうな様子に、四音がくすくすと笑う。


「わかってるじゃないですか」


 四音はのっそりと立ち上がると、プロデューサーから数歩距離を取った。

 右手でピースサインを取り、左手の手の平で目元を隠す。

 もちろん着替えはしていないので上半身は裸、赤く火照った体に巨乳を放り出し、下はスカートだけを履いていて、秘部こそ見えていないものの、太ももには白濁液が伝っている。

 プロデューサーは後ろめたさと隠し切れない興奮でない交ぜになった感情を整理できないまま四音のスマホを手に取り、カメラを起動する。

 四音の性的嗜好は何もかも受け入れているが、この悪癖だけはプロデューサーも複雑な思いがあった。

 性交時の自分を鏡越しに眺めるのが好きというのは、必然的に露出壁の傾向があるということで、それはこのようなハメ撮りも範疇にある。

 単に性癖というのもそうだし、プロデューサーにズリネタを提供するという意味もある。

 プロデューサーのほうはリスクを考慮してこのような写真を残すのには反対だが、


『地獄に落ちるときは一緒ですから。

 それに……好きでしょう?』


 と押し切られている。

 実際、四音はこのような『JKをハメた事後のスナップ』──のような写真が妙に映える。

 絶対に表には出せない四音の魅力を収めるという欲望に、結局のところプロデューサーは抗えていない。

 今もスマホを構えながら、萎えていたはずの陰茎に血が戻りつつあるのを感じている。


「ほら──♡」


 四音は腰を落として蹲踞の姿勢を取ると、舌を突き出してチロチロと空を舐めた。

 この誘い、エアフェラチオに抗えることがあろうか。

 プロデューサーが近づき、蠢く舌に向かってペニスを突き出す。

 四音は亀頭に舌を這わせ、まずは先ほどの中出しで汚れた竿を丁寧に清めていく。

 お掃除を進めていくうちにペニスがギチギチと張り詰め、四音の口内で膨れ上がった。


「んぶっ♡ んじゅっ……♡♡」


 唾液で全体をコーティングすると、四音はゆっくりと頭を前後し始めた。


 じゅぶっ♡ じゅるっ♡ じゅぼっ♡ ずじゅっ♡ じゅるるっ、じゅぶっ♡♡ じゅぼぼっ♡♡


 オナホールと化した唇と、蛇のように絡みつく長い舌。そして長いストローク。

 射精直後で感覚がにぶくなっているのにも関わらず、腰が溶けるような快感が迫って来る。

 この分だと射精まで猶予がないが──どのみち写真を撮るのならば考えがある。

 プロデューサーが顔にかけたいと伝えると四音は喜色満面で肉棒から口を引き、蹲踞を崩して立膝を突いた。

 プロデューサーの精を上の口で飲み干すというのももちろん嫌いではないが、体を汚されるというのは四音の逸脱した性嗜好をいたく満足させた。

 何よりそれを収めた写真は、プロデューサーにとってのみならず、四音にとっても極上のオナネタになる。


「好きなときに出していいんですからね♡」


 四音は乳房で陰茎を挟み込んですり上げながら、舌先で亀頭を刺激する。

 パイズリではイキづらいというのはよくある言説ではあったが、四音に関しては当てはまらない。

 上目遣いでパイズリ奉仕する四音に、プロデューサーは腰砕け寸前だった。

 込み上げる射精感。

 脈打つ肉棒を前に、四音はザーメンを顔で受け止めるべく顔を差し出して目を閉じる。

 

──どくっ♡♡ びゅるるるっ♡♡ びゅくっ♡♡ びゅびゅ~っ♡♡ びちゃっ♡♡ びちゃちゃっ♡♡♡♡


 叩きつけるような勢いのザーメンを浴びせられる四音。

 大量の粘液が、髪を、額を、鼻先を、頬を汚していく。

 額に浴びた精液が頬を辿って口の端に伝い、四音がそれをぺろりと舐め上げた。

 ペニスの脈動が収まって四音が薄目を開ける。

 プロデューサーは小さく震える半勃ちのペニスを四音の頬にこすりつけるようにして拭った。

 四音はその不遜な振る舞いを恍惚とした表情で受け入れる。


「すごいにおい……♡ 直に受けると違いますね♡」


 四音は青臭いザーメンのにおいをいっぱいに吸い込みながら、薄く笑う。

 そうしてまた膝立ちからエロ蹲踞に姿勢を戻すと、右手で顔に目線を作り、左手はスカートをめくりあげて精液のしたたるまんこを見せつけた。

 片付けをしなくては──とわずかに残った理性で思いながらも、プロデューサーは夢中でシャッターを切ったのだった。

 

 *

 

 その晩、四音から『レッスンは順調ですが、また様子を見に来なさい。プロデューサーとしての義務です』という絵文字もスタンプもない素っ気ないチャットが来たかと思えば、立て続けに今日撮影した四音のあられもない姿の写真が送信されてくる。

 最後は『ハンカチを間違えてあなたの鞄にしまってしまったようです。洗わなくていいから今度返しに来なさい』というチャットで締めくくられた。

 そんな入れ間違えなんてことがあるだろうかと疑問に思いながらプロデューサーがカバンを漁ると、中には確かに見慣れないビニール袋が入っていた。

 果たしてそこに入っていたのはハンカチ──ではなく汗と愛液にまみれた四音の黒いショーツであった。

 包みを解いた瞬間に、むわっと彼女のにおいがプロデューサーの部屋に充満し、たちまち昼間の情事を克明に思い出してしまう。

 そして手元のスマホには、四音の淫靡な写真。

 股間に血が集まる。

 もはやそうするしか考えられない──その瞬間、スマホが震えた。

 見れば、着信は四音から。

 慌てて電話に出ると、開口一番、

 

『ハンカチはありましたか?』


 と聞かれた。

 プロデューサーは思わず生唾を飲み込んでから、ありました、と答える。


『そうですか──』


 プロデューサーは一瞬の逡巡ののち、本当に洗わなくてもいいのか、と確認した。

 これからもっと汚れるとしても、と念を押して。

 

『ええ、ええ。もちろん』


 満足そうな四音の声。


『所詮ハンカチですから、いかようにでも使ってください。それでは──』


 そう言って、四音は一方的に電話を切った。


 プロデューサーは昼間に大量の射精を二度行ったにも関わらず、またその『ハンカチ』へと情欲の滾りをぶちまけてから眠りについたのだった。

 

 

 

 

 

(了)


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