こんにちは。
暑すぎて趣味のお散歩が厳しい季節になってしまいました。
そしてとても嬉しいことに、LuppetXをやっと発表できて肩の荷が下りました。
本当に本当に良かった…;;
去年の10月くらいから、LuppetXは絶対に作り上げたいと思っていたので、まずはそれができた自分を褒めてあげたい気持ちがあります。
・本体のUnityアプリ
・アプリの魅力を伝えるランディングページ
・ドキュメントページ
・アカウント管理ページ
・製品やユーザを管理する管理者用ページ
色々作りました。
今振り返ってみると所々過剰品質だなと思いますが(決済機能実装とか特に)
・「途中で心が折れたら俺のものづくりは終わり」という強迫観念
・「自分が考える最高のLuppetを作りたい」という気持ち
で溢れていたので、手を抜こうという気持ちは幸いにも1ミリも湧かず、ちゃんとやりきったのは、まだまだ自分は死んでないな!と自信がつきました。
独立して24時間LuppetX開発に向き合えていたこの期間は精神的に余裕があるときはとても幸せでしたが、終盤に差し掛かると開発工数の多さに心が折れそうになる場面が多々ありました。
今はただただ、完成できてよかった気持ちでいっぱいです。
LuppetとLuppetXを累計するともう3年以上も開発をしているわけですが、それを通して色々考えることがあったので自分のメモも兼ねて文字に残しておきたいと思います。
Luppetに関する事、人生、色んなことを考えた1年間でした。
⭕ 20代のうちに無茶な働き方をしてよかった
今自分は31歳です。
20代というのは
「体力がある」
「失敗しても勢いのある若者ということでなんとかなる」
「結婚や子育てなどのイベントも後回しにできる」…etc
と、自分の人生に集中できる黄金期のようなものだと思っています。
そんな黄金期に自分の全力を出し切ってLuppetというアプリを作り、結果として世界中の人に使ってもらえるアプリになったことは本当に幸運で、人生のとても大事な時間を良いものにできたなと思っています。
Luppetを通じて普通に暮らしているだけじゃできない経験もできたし、色んな人と知り合うことができて、"自分の人生"をやってるなという実感を持てているのが満足感がありますね。
でも結果としてはそうなっただけで、過程では中々おかしな働き方をしていた事実もあります。
自分しかエンジニアがいない小さな会社で、納品したVRアプリの現場運用のために土日に対応をしに行ったり、VTuber事業で夜まで収録作業につきっきりだったり、土日のイベント対応で現場対応したり。
SHOWROOM社に転職したあとも、本業が終わって寝るまでの4時間をずっと副業やLuppet製作に当てていたので起きてる時間は全部プログラミングみたいな暮らしをしてたり。
(そんな暮らしをしていた結果、自分に余裕がなくなり当時同棲していた彼女とは別れるなどの悲しいこともありました。)
要は自分で自分の暮らしをハードモードにしていたということです。
とてもハイリスクハイリターンな暮らしになっていましたね。
凄く大変だったけど、「今の自分はそういうものを乗り越えてきたんだぞ!」という自信が育ったり、技術やノウハウも多く得ることができました。
当時は体力も勢いもあって辛いことも耐えられたし、そういう意味では非常に充実していました。
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しかし、最近はそういう無茶な暮らしにだんだんと耐えられなくなってきました。
今年結婚してこれからのライフイベントが盛り沢山な時期に、こんな働き方してたら幸せとは程遠い人生になってしまうなとふと思ってしまったんですよね。
なんのために俺は頑張ってるんだろう…という感じのやつ。
そして残念ながら、確実に体力も精神力も衰えていく中で、ライフイベントと並行してそんなことをやってたら今度こそ鬱病になってしまいそうな予感もしています。
そういう心の変化があり、これまでの自分のスタイルは変えていかなければ行けないなと思いました。
ものづくりは大好きだから一生やめないと思うけど、「起きてる時間は全部プログラミング!」みたいな極端なことはもう止めようかなと思っています。
これまで挑戦した分得るものは得られたと思うので、結果には既に満足しているからこその決断でもあります。
なので、また会社員に戻りたいな〜みたいな話を以前のFanboxでしていたのはそういう気持ちの現れでした。
会社員として本業をしっかりやりつつ、趣味はあくまで趣味として小さく完結する暮らしに徐々に戻していって、自分の幸せとバランスを取りながら生きていきたいです。
AIキャラクターみたいなのを無心で追求するみたいなのをやっていきたいな。
そういう全ての思いをひっくるめて、「20代のうちに無茶な働き方をしてよかった」というタイトルでした。
もう二度とやらないけど、無茶ができるうちに無茶をするのは大正解だった。
昔の自分はよく折れずに戦ったな。という気持ちです。
⭕ 使う人の気持ちになってサービスを作る
LuppetはVTuber向けのアプリです。そんな人達に向けてアプリを作ろうと思った時に何を気をつけるのか…といった話です。
4年間一貫して思っていることとして、VTuberはエンタメを提供するプロであって、パソコンのプロではありません。
なので、例えば
・Unityのデフォルトのボタンのような見づらいUIを使う
・利用するのに難しいセットアップが必要になる
・設定項目が大量にあって細かい調整ができる
というのはターゲットのことを考えると排除するべきと自分は思っています。
ただ、いろんなVTuberソフトを見てるとそうでない場合が多く、せっかく機能は素晴らしいのにもったいないなぁと勝手に思っています。
(まぁUIを作り込むの凄くだるいので気持ちは分かります。)
エンジニア目線だと色々できるアプリってかっこいいし価値がありますが
一方で非エンジニア目線だと、色んなことができるというのは逆に混乱するし、使いづらいだけなんですよね。
しかもデフォルトボタンのような見づらいUIで提供されると更に厳しい。
そういう気持ちからLuppetは最初から設定項目を極力減らして、機能もやや絞って作られています。UIもデザイナーさんにお願いして作ってもらいました。
機能が少ないことで不満が生まれることも予見はしてはいましたが、VTuberが全員パソコンに詳しいわけではないということを重視した結果なので割り切っています。
この方針で、満足する結果を得られたので自分では正解だったなと思っています。
もしかしたら機能をいっぱい入れたほうが良かった世界線もあるかもしれませんが、それはLuppetXの動向を見て楽しみたいと思います。
⭕身近に理解のある人間がいると良い
恥ずかしい話ですが、Luppet CafeもLuppetXも開発途中あまりにも辛すぎて何度も涙を流しました。
心が弱ってきたのか、1人で作業してる時に(俺何をやってるんだろう…俺がやってることは間違いじゃないか…)みたいな気持ちがサイン波のように定期的に襲ってきて、その都度嫁に相談に乗ってもらってメンタルを立て直していました。
ネット上だと「理解のある彼くん」を揶揄する単語がありますけど、結局それが本質なんだよな…と今では思ってます。
プログラムの助言をくれるとか書類作成を手伝ってくれるとかじゃなくて、心が折れかけた時に無償の愛で寄り添ってくれるのがどれだけ救いなのか、ということです。
俺がちゃんとその2つを完成まで持っていけたのは、間違いなく理解のある嫁さんのおかげですね。
⭕自分を守りながらソフトウェアを作ったこと
似たような話になってしまいますが、絵でもプログラムでも音楽でも、何かを生み出すのは本当にメンタルが命です。
どのくらい技量やセンスがあったとしても、メンタルが落ち込むだけですべてが台無しになってしまいます。
(そして、作者のメンタルが落ち込んでるのを喜ぶファンは1人もいません)
LuppetXの開発では、1週間の予定を書き出して普通の会社員のように週1,2は必ず休むようにしました。
さっきも言ったように極端な開発活動に体と心が耐えきれないので、自己管理を徹底しました。
Luppet Cafeのときはこういう自己管理方法が確立しておらずヤバい時は週に1回は泣いてたのですが、LuppetXの開発では嫁にこのやり方を教えてもらってだいぶメンタルが安定したので自分に向いている方法だなと思います。
自分の場合は、膨大なタスク量を目の前にした時に何から手を付ければいいかわからず悩んだり焦ってしまうことがメンタルが落ち込む最大の原因でしたが、このやり方をやってみてからは
「淡々と書いたとおりにやっていればタスクが順調に進むんだ!」
ということを頭が理解して、悩みや焦りをだいぶ予防してくれるのでこの手法はだいぶ効いたなと思います。
それ以外にも、どうしても体や頭が動かない日というのが来るので、そういう時は諦めてゲームしたり動画見たりAIの開発をしたりして自分を適度な甘やかしてメンタルを守っていました。
この世の中真面目すぎると簡単に死ぬので、適度に手を抜いて自分を守るのも本当に大事だなと思います。
❌競合が既にいるようなサービスに個人開発で参戦したこと
よくなかったことの話もしていきましょう。
自分が去年やっていた「Luppet Cafe」は明確に失敗をしてしまったプロジェクトでした。
そもそも、1:1おしゃべりサービスというのはこの世にいっぱいあるのに1人で突っ込んでいって技術的に特筆したものがあるわけでもないのに規模感や営業で勝てるわけがない…。
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(それ以前に、1:1おしゃべりサービスを使うVTuberはそんなに多くないという市場規模の問題もあります。
1:1で話したいという熱量を持つリスナーがいるVTuberである必要性、一部のリスナーとの距離が近づいてしまう、有名配信者は普段の配信のほうが儲かる、やりすぎると単価が高すぎてファンが疲弊してしまう、等様々なマイナス要因があります。)
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そんなわかりきったことに、なんで参戦したかというと
・競合サービスに比べて優位だなと思ったアイディアがあった。
・うまくいったら飲食店版Luppet Cafeを復活させる計画があった。
・投資家の方とつながって最終目標として会社売却込で事業を立ち上げる流れが作れた。
など、実は裏で様々なスケベ心があったわけなんですね。
これで自分が最高のWebサービスを作れればよかったのですが、残念ながらそんなことはできず、微妙なものをロンチして終わってしまいました。
時間とお金をたくさん無駄にしてしまったし、つられてLuppetXのロンチもかなり遅れたので、自分の中ではかなり反省点が残るプロジェクトでした。
ただものを作れば良いというわけではなく、個人の開発が勝てる場所(≒でかい会社が来ないようなところ)で開発をするというのが個人開発で大事だよなという当たり前のことを学びましたね。
人間は痛い目を見ないと心の底から学習しないんです。
その他の学びでいうと、自社の株を誰かに渡したり会社の売却を前提にことを進める事が、意思決定や開発をどれだけ難しくし、そしてより強いプレッシャーに晒されるか、というのも実感しました。
現在は資金調達でいただいたお金は全額返して、渡していた株は返してもらいましたが、自分にはこういうことが向いていなかったので、今後資金調達することはなさそうです。
当時の関係者にはとても迷惑をかけてしまったし、そこも大変申し訳ない気持ちです。そういうのも含めて失敗でしたね。
❌プログラミングしすぎて他のことを後回しにしてしまったこと
最初にも書きましたが、20代はプログラミングとお仕事にほぼ全振りしてたので、ろくに人生のイベントをこなさずにあっという間に歳をとってしまいました。
自分が31歳という事実に怖くなるときがあります。時間が早すぎんだろ…。
そういうわけで、Luppet Cafeをクローズしたあとは、嫁と一緒に楽しいことを見つける旅に定期的に出ていました。2泊3日の北海道旅行マジで楽しかった…。
あとは、マンガとかドラマの名作と言われてるやつを見たりとか…(キングダム全巻買ったり、最近のコロナ中には梨泰院クラスをNetflixで見てました)
真面目な方向では、自分はあまりお金を使わない人間なので、これまで放置してたお金を有効利用しようと思いたち、GW頃株式投資を勉強してました。
それまでは株は半分ギャンブルだと思ってたんですが、勉強していくと(短期はともかく)中長期のトレードはギャンブル要素が凄く減っていくということがわかったので、今は安心してお金を突っ込んでいます。
もっと早くやればよかったやつです…。
IRを見て会社や業界の研究するの楽しいし、毎朝株価チェックしたり世間の動きを感じたり、あとは単純にお金が増えていくのを見るのは気持ちが良いですね。
たぶん他にも早くやっておけ!ってこといっぱいありそうなのでこれから楽しく回収していければなと思います。
🟢今後の自分
以下のツイートのとおりです。
LuppetXでおそらくあとから発覚するバグを直したり機能追加をしつつ、余った時間で体に優しいプログラミングをまったりやっていく暮らしをしたいです。
あとはここ2年はアウトプットばっかりで自分の知識が古い自覚があるので、インプットがてら色んな技術を触りたいなと思います。
AIとかVisionProとかPLATEAUとか、ずっと触りたいと思っていので早くやりたい!
という感じです。
来年頭くらいに会社員として復帰できればいいな…。
自分は格ゲープロのウメハラさんがすごく好きです。
格ゲーの大会をよく見てるのですが、彼のプレイスタイルが劇的なものが多くて大会の配信とかで見入ってしまうし、大舞台でそれをやっちゃうエンターテイナーとしての彼が凄くかっこいいんですよね。
でもそれよりも更に好きなところを挙げると、これまでの勝負師としての人生経験からくる思考の深さと、考えを言語化するのが上手いというところです。
先月のCRカップスト6の折に、慶應大で講演していた動画がYoutubeのおすすめに上がってきたので数年ぶりに見直していたのですが、凄く共感することがありました。
1:26:07~くらいの質疑応答で「ウメハラさんの選択は純粋というか少年っぽさがある。それはなぜ?」という質問に対してウメハラがこう答えてました。
```
この歳になると色んな成功者に会うけど、自分と違うなと思うことが多い。
それは、成功者は未来に期待しているということ。
でも自分にとっての一番楽しいことは過去にもうある。それを超えるものはない。
なぜならあの頃より純粋にはなれないから。
色んな物を手にしていくけど子供の頃より楽しいというものはない。でもちょっとでもあの頃に近づきたい気持ちがある。
成功してる人を見ると、もっと名誉だ金だ、となっている。
その先に何かあるんじゃないかと感じているんだろう。でも自分からしたらそれは違う。(名誉や金を探求していっても)どこまでも一緒。
だから、「何を求めて動いているのか」ということを考えるなら、(答えとしては)楽しかった頃に近づきたい。そのために邪魔になるものがあれば平気で捨てちゃう。
```
かっこよすぎる…。
成功してもどこまでも一緒というのは割り切り方が尋常ではないし、"自分"を持っているなぁと感じます。
SNSで他人の様子が見えてくると、他人に負けたくないとか成功したいとか、そういう気持ちが強くなっていきがちだけど、こういう考えに触れるとそういう気持ちから開放されて気が楽になります。
そして共感することとして、名誉や金を追求してもどこまでも一緒だろうというのは自分は言葉にできなかったけど似たような思いはありました。
自分は健やかにやりたいものづくりが一生できたら良いなと思っているし、そのためにお金は必要だから頑張って稼がなくちゃな。という気持ちはずっとあります。
ものづくりが先でお金は後。でもお金は大事(若干矛盾してるかな?)。
自分もいつかこういう割り切り方ができて言語化できる人間になりたいなと思うし、より一層ウメハラさんのことが好きになった一件でした。
というわけで今月は以上です!
お読みいただきましてありがとうございました!
そして、LuppetXをどうぞよろしくお願いいたします🙏