弊社はLuppetでUltraleap社とSpecialized Application契約を結んでいる関係で仲良くさせてもらってるんですが、最近日本支社の方とお茶をする機会がありました。
Ultraleapというと、最近はLynx R1のようなHMDへの組み込み用モジュールの販売とか、産業向けのいわゆるB2B用途などへの取り組みが目に入っていたので堅い会社なのかな~と思っていました。(Ultraleap社はイギリスとアメリカに大きな拠点がある会社があるのでなおさら)
ただ、実際はそんなことなくて社員さんの中でもアニメとかゲームに関心のある社員さんがいっぱいいるよ~ということで、もちろん日本のVTuberシーンのことも関心を向けてるとのことでした!
結構職場的にはガチガチにビジネス!というよりはゆるい雰囲気があるらしく、VTuberの件も極東の島国がなんかやってんぞ…じゃなくて、VTuberで面白いことになってるぞ!という認識でいるよ~という社内の雰囲気を教えてくれました。結構楽しそうな職場でイイ!
まぁ日本で突然個人向けにデバイス出荷数が増えたらなんで!?ってなりそうという想像はついてましたが、結果がVTuber用途というところに落ち着いてしかもそれを理解される環境があるというのは嬉しいことですね!
VTuberを支える技術というのはここ数年で急速に発達しつつありますが、そうした技術面を語る上で外せないのがMediaPipe( https://github.com/google/mediapipe )です。
簡単に言えばカメラの映像から機械学習のアシストを経て骨格を推定するもので、これを利用したVTuberソフトもいくつかあります。
自分としては、Vtuberの配信利用に耐えられるような精度や検出範囲、フレームレートが出ない(≒フレームレートを担保する環境へのハードルが高い)と思っていて現時点でLuppetへの採用を避けています。
一方で、リアルタイム性が必要じゃないところで既存のデバイスを用いたトラッキングに比べて大きなメリットがあるのではないかなと思っています。
これはつまり、現状でも動画製作に使えるんじゃないかということを言いたいのですが、自分が想像してるのは例えばこんな感じです。
・VTuberの中の人がブランドバッグを買いに行ってる動画を撮る(つまり中の人がガッツリ映ってる普通の映像になる)
・MediaPipeにその映像を入力して、骨格を推定する
・その骨格データを利用してキャラクターモデルを映像に重ねる
→VTuberが外でお買い物してみた!という動画が完成する。
これは映像から骨格を推定する方式ならではの強みですし、VR機材やLeapMotionなどデバイスが必要なソフトウェアにはできないことなので目新しいんじゃないかなと。
リアルタイム性は必要ないので精度やフレームレートの問題も回避しています。
まぁ上の話は自分で0から考えたわけではなく、下の動画を見て思いついたことですけども…
10秒だけでも良いので見てもらえればわかるんですが、このやり方は個人的にはかなり革新的というか、見ていて全然アリじゃん…と凄く感心しました。
(これはおめシスというキャラの性質や培ってきた文脈の上で成立するVtuberとしてのコンテンツではありますけども)
このくらい手軽に撮れるとVTuberの動画活動ってもっと捗るよなぁ…と思っていますし、今動画製作用途へのソフトウェアを作るとしたらこのくらいの手軽さを実現するのがゴールかなと思っています。
自分がそういうものを作るとするなら、MediaPipeの貢献はかなり大きなものになるんじゃないかなと思いますね。
Githubを見ている感じ熱心にコミットが入っているので、どんどんこなれたものになっていくんだろうなと思うととても楽しみです。
VTuberはスキャンダルがない!みたいな2019年の言説はあっという間に否定されてしまった昨今ですが、まぁたくさんの人に見られる立場というのはVTuberに限らずともどうしても難癖つけられやすいので炎上とは切っても切れない関係ではありますよね。
そういういろんな事件が明るみになっていくにあたって、炎上のイメージが先行すると企業側からの案件とか減ってくるんじゃないのかな…なんてことを想像してしまいます。
なので、もやもやを晴らすべく、この話を実際にVTuberの方に聞いてみることにしました!
いろいろお話を聞きましたが要点を書くと…
・悪影響は感じない。
・企業側がVTuberの文化をよく知らず発注してることもあり、それが要因かも。(企業側は誰が炎上したとか細かく知らない)
ということでした。
VTuberへの案件を出すというのが実写系(Youtuber、芸能系)よりもまだマイナーであることが良い方向に働いてるのかもということですね。
(VTuber自体に悪いイメージはないし、直接関係の無い他人が炎上しても案件には関係無いでしょと自分は思いますが、)とりあえずTwitterをいつも見ているような自分みたいな人間が勝手に炎上を気にしすぎてるだけで良かった…。
じゃあVTuberに案件を出すのって中長期的にはマイナスイメージになっちゃうの?というとそんなことはなくて、案件が実際に動いた現場でVTuberファンの民度の良さのおかげで良い結果につながることが多いという話があり、VTuberに案件を頼むのはポジティブな方向で見られているとのことでその辺もちょっと聞いてみました。
例えば飲食店やイベントのアンバサダーを依頼するにあたり、実写のYoutuberだと、本人が持ってる数字の割にインプレッションがそれほど高くありませんが、一方でVTuberに依頼すると数字の割にインプレッションが高いという結果が生まれていて評判が良いとのこと。
上の話は個人的にも納得があって、VTuber界隈は特に本人とファンの距離が近い文化であり、VTuber側の活動をファンが身近な存在として支える優しい空気が醸成されているからこその結果だなと思っています。
実際に、「このお店で推しのVがアンバサダーしてるからご飯はここにしよう!」みたいな動きを実際にTwitterで目にすることがありますし、そうしたファンに向けてお店側やVTuber側がリプライでファンに向けて直接感謝する風景もよく見ます。
一方で実写のYoutuberについては、本人とファンの間で距離が遠いことが多く、ファンは普段の活動は楽しく見るけど、PRや案件をやり出すと視聴者から嫌われる傾向にあるからねという話があり、なるほどなぁと思いました。
あとはVTuberのファン層はオタクなので、SNSで拡散してくれるとか、"聖地巡礼"ということで遠い所から来てくれる行動力があるとか、推しに迷惑がかからないように行儀よくするとか…他の分野でも見られるような良い所を同じく持っていることもプラスに働く要因ですね。
VTuber本人も、ファンのみんなのそういうところを見るのが本当に嬉しいしありがたいんですよね、という話をしていました。
自分のふとした疑問から、ちゃんとファンの皆さんがVTuberを応援してる姿は、VTuber本人のためになっているよというのが実際に当事者の口からきけたので良かったです。
ファンと本人の距離が近いというのは、炎上しやすい反面、熱がこもった良質なファンが多く生まれる場でもあります。VTuber界隈のそういった性質への理解が広まって企業側が案件を出すようになってくると、より安全になるのかなーと思っています。
ラペットテクノロジーズは、バーチャルキャラクターを社会実装するのが主な目的の会社ですが、技術だけじゃなくてそういう社会に溶け込ませるための配慮やコミュニケーションにも気をつけてやっていかなくちゃなと改めて思った良い疑問と解決でした。
VTuberというものが話題になって4年、今でもLuppetは売れてVTuberは増え続けているし、VTuberになりたい!という気合が入った人もいっぱいいます。最近の出来事で言えば渋ハルさんの事務所オーディションが倍率6666倍(6/40000)は声出るくらい驚きました。
これだけいると、文化として大きく成長したなぁと思う反面、どうしても新人VTuberが話題にされにくく、活動に刺激がない状態が続き、モチベーションが低くなってしまう問題も大きくなってきます。
でもそんな中でもVTuber界隈のもつ「本人とファンの距離が近い文化」は希望だなと思います。
これはVTuberの規模の大小にかかわらず誰に対しても言えることだと肌感として思っていて、規模の小さいVTuberでもかなりの熱量を持ったファンがいるというのが個人的な印象としてあります。
今回作るサービスはそこに焦点を当てたものになります。
VTuberは自身についたファンを更に引きつけ、ファンは推しへの熱を本人に直接表現するようなプラットフォームサービスを現在開発中です。
まだ詳細は話せませんが、特に新人~中堅VTuberにとってとても刺激的なサービスになると思うのでお楽しみに!
1.サムネ自動作成ツール
VTuberの方と話をしていると、あるある話としてサムネ作るのがめちゃくちゃ大変という問題が挙げられてきます。
配信画面を手軽に作るサービスとしてスコラボというものがありますが、こういうノリで自動化とは言わずとも、アシストするようなサービスがあると良いかもしれませんね。
2. Live2D用キャラメイクシステム
3DだとVRoidがありますが、そういうノリでLive2d用のキャラメイクシステムって誰か作らないのかな~と思って2年経ちました。(あったらごめん)
素体があって輪郭、目、口などの位置はパラメータいじって変化させて、髪型や服などは自分で書いても良いし誰かが作ったのを当てはめても良い、みたいなやつ。
にじさんじやホロライブを見てると季節ごとに新衣装を用意して盛り上がるようなことがありますが、そういうことを個人レベルでもっと簡単にできるようになる2Dキャラメイクシステムができたら面白そうだなと思いました。
VRoidはメッシュが共通ということを利用してお着替えテクスチャを有志が作ってVtuberが季節ごとにお着替えするみたいなことを見ることができますが2Dも同じノリでできないかな…。
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というわけで今月は以上です!
VTuberはやっぱり近くにいて楽しいコンテンツなので、何かコミュニティ全体に恩返しできるような活動を引き続きできればいいなと思います。
読んでくださりありがとうございました!