Luppet本体の話
Luppetがリリースされてから無事2年経ちました!
twitter post: 1357643980763107329
ということなのですが、2年間機能が継ぎ足されてきたせいでUIがぐちゃぐちゃになってたり内部的にコードがぐちゃぐちゃになってたりと正直メンテナンス性が良くない一面も出てきました…。
ということで、現在はUIとコードの整理や、余裕が出てきたこともあり新機能追加などをやっています。
整理する中で見つかったバグも随時修正していきます。ほぼ作り直しみたいな感じになるので時間はかかるかもしれませんが、今後とも何卒よろしくおねがいします。
Luppetでできることを広げていく準備
先月のFanboxで
>Luppetをただの配信用のモーキャプツールではなくもっと応用できないかという考えがあって、今回はその基礎となる部分を依頼して作ってもらっています。
という話をしましたが、先週依頼していた方に見せてもらったら良い感じにできていました。
基礎技術は整ってきたので、これからLuppetに組み込んでいく流れになっているのでもうちょっとしたらお披露目になるのかな…?
自分が常々思ってることとして、ものづくりで「手が早い」のは正義だなということです。
手が早いというのはなんでしょうか?という話をすると大体以下の2点です。
・まだ流行ってない面白いものを見つけ出して着手する手の早さ
・法規制など何らかの制限が入る前に楽しみ尽くす手の早さ
まだ流行ってない面白いものを見つけ出して着手する
自分の中だとVRアプリを作ってた時がこれに該当します。
自分がOculusRiftを使ってアプリを作ったのは2013年でしたが、当時はまだ巨大な資本が界隈に入ることもなく、VRに興味を持った人が1つのところに集まって、採算度外視でとにかく面白いものを作ろうぜ!っていう雰囲気があったことを思い出します。
自分みたいな素人でも「アプリ作りました!」って言ったらそれなりに話題になるくらい界隈が小さかったので、その環境でのびのびと活動することができました。
それがベースになって就活も特に苦労することなく、VR関係のお仕事も依頼されるようになり、おまけに自分に自信がついて彼女ができたりするなど、いろんな良いことが起こり自分の成功体験の1つとなって自分を形成しています。
ただそれを振り返っていつも思うことですが…2021年になって同じことをやろうとしても絶対うまく行かないだろうなということは確信を持って言えます。
たぶん今MikuMikuSoine(初音ミクさんと添い寝するVR)を作っても「それVRChatにあるじゃん」ってことで特段驚きもなく何も話題にならなかったでしょう。
※余談ですが、この「VRChatにあるじゃん」って言うのは曲者でほとんどのVRアプリに対して似たようなことが言えます。そのくらいVRChatの多様性は凄い!
ここまでの話をまとめると、要は
・まだ界隈が小さいと素人でも活躍できるチャンスがあるし、そのくらいの時期は特にコミュニティが楽しい
・巨大資本やIPなどが入ってくるとそれに勝つのはかなり大変
ということです。
じゃあどうやってその「まだ流行ってない面白いもの」を見つけるんだ!って話になってくると思いますが、個人的には運とタイミングでしかないです。
ただし、その運とタイミングを引き寄せるための準備はすることができます。
流行ってない面白いものを見つける準備:
先行者ムーブをする中で自分が心がけていることは
1.新しいものを見つける情報感度のアンテナを高くする
2.自分の中で面白いと思うけど、どう収益化するのかわからないことをとりあえずやる
3.自分が面白いなと思うものに応用できないか考える
1.新しいものを見つける情報感度のアンテナを高くする
自ら手を動かしつつ情報を発信している人のTwitterやら、自分しかいないSlackを立ててRSSで海外のニュースサイトのフィードを垂れ流すとか…。ニュースを自分の手で内容をまとめるとかガチガチなことまではしなくて良いです。(絶対続かないから)
自分は記事タイトルだけ見て興味ありそうなことだけ摘んで見てるくらいです。
あと最近は中国の文化が面白いなと思っていて、Weiboをチラチラ見てたりします。
2.自分の中で面白いと思うけど、どう収益化するのかわからないことをとりあえずやる
巨大資本が入ってくると大体勝てないって話をしたと思いますが、巨大資本が参入してくるには経営的に「これは将来的にお金になりそうだな」か「これはもう既にお金になってるな」って方針が出てこないことには基本的には参入してきません。
(海外だとここらへんの決定速度が異常に早い場面をよく見ますが、日本の大企業においては見たことないです。)
自分はこの"ラグ"こそが、個人が大きな組織に勝てるタイミングだと思っています。
既にお金になってるようなものってその分野に詳しくない人(≒巨大資本)もバトルに参戦してくるわけですから正直その時点で個人が手を出すには遅いかなと。
去年の自分のFanbox記事でお金にならないものづくりは大事みたいな話をしたと思いますが、まさにこれが理由です。
会社員やって安定してお金を稼ぎ、そのお金と余った時間で地道に面白いと思うものだけに集中していくのが、継続性や安定性という観点で自分の中で最適解になっています。
あとは、こういうお金にならないけど楽しいからやってるよ~って人がだんだん集まってくると界隈が面白くなってくるので単純に楽しいからやる!というのは全然良いことだと思います。自分もそういう雰囲気がとても好きでいろいろやってるというのが大きいです。
3.自分が面白いなと思うものに応用できないか考える
全く関係ない技術でも自分の中で加工すれば面白いものに変貌する可能性は全然あります。
GoogleHomeが音声モデルを差し替え可能になったら:
初音ミクさんの音声モデルに変えて、初音ミクさんにお願いして家電を操作してもらうデモアプリを作ろう。LookingGlass内に初音ミクさんのお家を作ってその家電操作とLookingGlass内の映像をリンクさせよう。
スマホケースを自作できる人の伝手ができた:
iPhoneごとVTuberグッズに変貌させるようなケースを作ってみよう。
twitter post: 1351150599090397186
みたいな感じです。
一言でいえばこじつけ力みたいな感じかな…。
法規制など何らかの制限が入る前に楽しみ尽くす
法規制で無になった話でいうと無数に例を挙げることができるんですが、例えばドローンを例にしてみましょう。
ドローンは昔は今ほどガチガチの規制がなく、適当にいろんなところ飛ばしても特に怒られなかったんですが今だと23区内だとほぼ飛ばすことができません。
(https://www.dji.com/jp/flysafe/geo-map)
ただ規制が入るにも背景があって、いくつか象徴的な事件があったのを思い出します。
・善光寺のドローン落下 飛ばしたのは15歳少年「風にあおられた」
なんかが個人的にはぱっと思い出せるものなのですが…。
ドローンが規制なく飛ばせる時代が今も続いていたら個人ユーザが遠慮なくいろんなことを試して、コミュニティや技術の基礎が踏み固められてドローンを使った便利なサービスも登場して…という感じで技術者の1ジャンルとして大きく盛り上がったことでしょう。
まぁでも上に書いたような事件の悪質さを見ると、規制が入るのもしょうがないかなぁ…と納得する部分もあります。ドローンに限った話ではないですが、たった1人アホなことをやる人が現れるせいで全体が損をするパターンですね…。
なので早めに手を出しておけば規制が無いし、いろんな可能性が散らばっててワクワク感がいっぱいあって楽しい!というのがあります。
(たぶん今のVR/ARってそういうところに楽しさがあると思います。規制が入っちゃうとやだな…)
あと規制が入った後に参入してきた人と、規制以前から参入していろいろやってきた人だとパワーバランスが差がついたままになりがちというのも思います。
ゲーム実況者とか昔のニコニコ動画のようなところだとみんなやりたい放題やってましたが今はガイドラインが徐々に整備されてきてゲーム実況してはいけないゲームも出てきていますしね。
コスプレ文化もルール化の流れが来てましたが、(仮にルールが施行されたとして)ルールができる前に好き勝手やってたコスプレイヤーとルールができた後に参入してきた人のフォロワーの伸び方なんかも差がついたままになっちゃうかなと思います。
まぁ規制というのは好き勝手やられて不利益を被る人が出た上でできるものなので、できるだけ長く続けたいならグレーゾーンをつつくようなことはしないほうが俺は良いなと思います。とはいえ「ルールが無いから何しても良いでしょ!」と考える人ももちろん出てくるので今後もあらゆるものに規制が生まれるのは仕方ない気もしていますね…。
なので「遅かれ早かれ規制は生まれる」という前提で早めに行動することが大事だなと思いました。
ただ変なやつのせいで規制が生まれるととても悲しい…という一方で、昨今は新しいものやサービスが生まれる速度が早すぎて法規制が全く追いついていないなぁという印象があります。(例えば仮想通貨なんかが最初そうでしたよね。)
つまり、法規制が入る前に思いついたものを実現する手の早さも同時に磨きをかけないとせっかく見つけた面白いことをできないうちに規制がかかっちゃうかもしれません。
結局努力を怠らないことこそ大切…がんばりましょう…。
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というわけで今月は以上です!
ありがとうございました!