【有料限定公開】叛逆の刃が折れる時 0人目
Added 2022-01-14 15:00:43 +0000 UTCこれは父の処刑に激昂したイエラが革命軍を立ち上げ、帝国軍と後の歴史に残る二年強の戦争を起こす数ヶ月前のこと。 亡くなった二十七代目国王に代わって新たな王となったのは、先代国王の一人娘である、ルナ・ロワーレ・レボルシオンだった。 彼女は元々子供の出来にくい体質だった先代国王が苦労して産んだ愛娘だったこともあり、生まれた時から両親を始めとした周りの大人達に存分に甘やかされ、自分のことしか考えない利己的で身勝手な我儘娘に育ってしまった。 これから両親が国王として相応しい態度や振る舞いを教えていければ良かったのだが、ソルドの前に騎士団長を務めていた父親は過去の戦争で早くに亡くなっており、先代国王の母親は国務で忙しく中々娘の相手が出来なかった挙句、過労による体調不良でそのまま命を落としてしまった。 結果、道徳的な部分に関してロクな知識も無いままルナは新国王の座に就き、自分を中心とした王族や貴族等のみを優遇して平民を虐げる絶対王政を開始した。 当初はこの新制度に先代国王を慕っていた多くの家臣達が反対したが、国王を継ぐ為の英才教育の一環で魔法についても学んでいたルナは催眠魔法を用いて自分に反対する家臣達を洗脳し、自分に賛同するよう仕向けた。 中には高い魔法耐性を擁しており中々洗脳出来ない者もいたが、数年程の月日を掛けてじわじわと催眠魔法を浸透させ、国政に関わるほぼ全ての権力者達を懐柔することに成功した。 ……二人の例外を除いて、だが。 「お前が国王になってからずっと我慢してきたがもう限界だッ! 国民を蔑ろにする政治なんて間違ってるッ! こんなのッ……お前の母親が望んだ帝国の姿じゃないッ!」 レボルシオン帝国王城の玉座の間にて声を荒げるのは、かつて先代国王に忠誠を誓い、ルナの父が亡くなった後に騎士団長の座に就いた男……ソルド・モンベルクだった。 床が震動しているのではないかと錯覚する程の怒号を浴びせられたルナは、退屈そうに玉座に座ったまま、意に介していない様子で自分の腰まである薄紫色の長髪の毛先を弄ぶ。 実年齢よりも遥かに幼く見える彼女がそのような態度をしていると、一見すると世間知らずの生意気な少女に成人男性が怒鳴っているような光景に見えなくもない。 しかし、もし今この場に何も知らない第三者が入ってくれば、この少女の異常性を嫌でも知ることになるだろう。 彼女が対峙している相手は、幾多もの死線を潜り抜けてきた騎士団長。 そんな男の本気の殺気を真正面から向けられて平静を保っていられる人間など、一体この世界にどれだけいるだろうか。 普通の一般人であれば玉座の間に入ってすぐにでも腰を抜かしていてもおかしくない程の威圧を受け、あくまでもふてぶてしい態度を取り続けている彼女が、ただの世間知らずの生意気な少女である筈が無いのだ。 「またその話か、ソルド。何度も言わせるでない。妾は今の方針を変えるつもりは無いぞ?」 「なぜだ!? お前の政治のせいで、帝国に暮らす多くの民が貧困で苦しんでるんだぞッ!?」 「だったら何じゃ。どれだけの民が苦しもうが、妾の知ったことで無いわ。他人の幸せを願う前に自分の生活を優先することは当然のことでは無いか?」 「ふざけるなッ!!!!」 空気を震わす程の怒号に、飄々とした態度で語っていたルナも流石に口を噤み、訝しむようにソルドを見つめた。 彼はそれに、明らかに怒りを露わにした表情のまま拳を強く握りしめていたが、やがてフゥーと大きく息を吐いた。 「今日はこの辺で失礼させて貰う。これ以上アンタと話していても、埒が明かないだろうからな」 「そうか。もう二度と来なくて良いぞ?」 「……次の忠告で最後だ。もしもまたその態度を崩さないのなら、俺はもう……手段は選ばないからな」 ソルドは込み上げる怒りを押し殺したような低い声でそう言うと踵を返し、玉座の間を後にした。 バタンッ! と大きな音を立てて閉まる扉を見て、ルナは呆れたように溜息をつきながら首を軽く横に振り、玉座の肘置きに頬杖をついた。 ──優秀な戦力を失うのは惜しいが……あの男はもう、用済みじゃな。 心の中でそう呟きながら、彼女は静かにその目を細める。 騎士団長であるソルドにも当然催眠魔法による洗脳を試みたが、どれだけ時間を掛けて魔法を刷り込んでみても一切通用しなかった。 魔法耐性が高いのか、精神力が強いのか……はたまたその両方か。 理由は定かでは無いが、とにかくソルドに催眠魔法は全く効かなかったのだ。 色仕掛け等で隙を作ろうと試みたこともあったが、あの超が付く程の堅物男は一切反応すること無く、未だにルナに対して反抗し続けている数少ない人間だ。 強大な戦力である彼を失うのはあまりにも惜しいが、これ以上野放しにしておいた場合のリスクを考えると、ここで処分しておくのが賢明であろう。 ルナがそんな風に思考を巡らせていた時、玉座の間の扉が開き、一人の少女が入って来た。 「失礼致します、国王様。隣国の市場に関する情報を纏めてきましたので、報告に参りました」 そう言って敬礼したのは、先代国王に仕えていた諜報員である、ラキ・エスピオンだった。 帝国の象徴である国章が刻まれた漆黒の軍服に身を包んだ彼女は、かつて戦争で両親を亡くして路頭に迷っていたところを当時の騎士団長であるレイスの父に拾われてきた、云わば戦争孤児だ。 全ての国民を平等に愛していた先代国王は、ラキのような戦争孤児を預かってある程度の年齢に育て、子供を欲しがる里親に養子として送り出す孤児院のような施設の管理も行っていた。 両親を失って絶望していたところを救ってくれた先代国王を慕う孤児は少なく無かったが、ラキはその中でも一際強く先代国王を崇拝しており、十歳になるとすぐさま里親の家を出て王城で働くことを志願した。 彼女は帝国軍の指導のもとで必死に訓練を積み、他国の情報を収集して帝国の発展に役立てる優秀な諜報員となって国に貢献してきた。 そしてそれは国王が代わった今でも変わりは無く、国民を虐げるレイスの絶対王政に憂慮しながらも、こうして未だに従い続けている。 ……そう。 彼女がソルドと並ぶ、ルナの催眠魔法が効かない数少ない残党の一人だ。 ソルドと違って明らかに反抗してくることこそ無いものの、彼女がレイスの行っている国政に反対していることは明らかで、いつソルドのような反乱分子となってもおかしくないのだ。 もしソルドが何か行動を起こせば、彼女が同調して自分に歯向かってくる可能性は極めて高いと言っても過言では無いだろう。 しかし……ソルドのように、篭絡の手立てが全く無い訳では無い。 騎士団長として様々な経験を積んできたソルドと違い、ラキはまだ心身ともに未熟で成長し切れていない一人の少女。 生まれつき魔法耐性が高いのか、現状催眠魔法は一切効いていないが……ソルドのように、心にまで一切の隙が無いということは無いだろう。 ソルドだけでなくラキまで失うのは惜しい。 出来ることなら……彼女くらいは、手元に残しておきたいものだ。 ラキの持って帰ってきた市場調査の報告書を軽く読み流しつつ、そんな風に思考を巡らせたルナは静かに書類の束を閉じ、口を開いた。 「ふむ……今回の任務もご苦労であった。妾はまだ国王としての経験も浅いから、他国に関する情報があると参考になって助かっておるぞ。感謝する」 「へっ!? あ、い、いえ、そんなっ……私はこの国に仕える諜報員として、当然のことをしたまでです……!」 珍しく感謝の言葉を述べるルナに、ラキは驚いてしまい咄嗟に間抜けな声を上げたが、すぐに慌てた様子でそう続けた。 それを見たルナは微かに口角を釣り上げ、頬杖をついて続けた。 「本来なら、任務が終わったばかりで疲れておるお主に休息を与えてやりたいのじゃが……すまんが、もう一つだけ仕事を頼まれてはくれんか?」 「仕事……ですか……?」 「うむ。……まぁ、仕事というよりは、妾の個人的な頼み事ではあるのだが……」 利己的で他人のことなど一切考えず、常に横柄な態度で命令を下す彼女にしては珍しく歯切れの悪い言い方に、ラキはキョトンとした表情で首を傾げた。 それにルナはしばし口ごもった後、軽く目を逸らして続けた。 「今日の夜……妾の部屋に来てくれんか?」 「……え……?」 「……今の妾の行っておる政治について……相談したいことがある」 珍しくしおらしい態度で頼まれたその言葉に、ラキは驚いた様子で目を見開く。 そんな彼女の反応に、ルナは心の中で密かにほくそ笑んだ。 --- とうの昔に日は沈み、すっかり夜も更けて人々が眠りにつく準備を始めた頃のこと。 夕食や入浴を済ませ、自分の太腿くらいまでの長さがあるフリル付きワンピース型パジャマを着たルナは、私室のベッドに腰を下ろして艶やかな長髪をブラシで梳いていた。 すると、コンコンッと扉をノックする音がした。 「構わん。入って良いぞ」 「失礼します」 ルナの返事に凛とした声でそう答えて部屋に入ってきたのは、昼間と同じく帝国の軍服に身を包んだままのラキだった。 彼女はきちんと扉を閉めるとルナの前まで歩いていくとすぐさま跪き、続けた。 「ラキ・エスピオン。昼に承った約束通り、参りました」 「そんな堅苦しい挨拶はいらん。ひとまず、そうじゃな……ここに座れ」 恭しく挨拶をするラキに、ルナは髪を梳く手を止めてブラシを膝の上に置きながらそう言い、すぐに自分の隣をポンポンと叩いた。 突然の誘いにラキはギョッとした表情で「で、ですが……」と呟くが、ルナが「何じゃ? 国王の命令が聞けぬか?」と尋ねるとすぐに口を噤み、少し間を置いてから「分かりました」と言って立ち上がる。 彼女はルナの隣まで来ると「失礼します」と言ってベッドに腰掛け、改めて口を開いた。 「それで、言われた通りに来ましたが……あの、私に一体何の用ですか?」 「む? いや、大した用事では無いのじゃが……簡単に言うと、お主に相談したいことがあるのじゃ」 「相談したいこと……ですか?」 「うむ。……まぁ、そう固くなるでない。先程執事に入れさせたミルクティーがあるから、それでも飲みながらゆっくり話そうでは無いか」 そう言いながら手で指し示された方に視線を向けると、ベッドの横に備え付けられたテーブルの上にティーカップが乗っており、ほかほかと湯気を立てている。 ティーカップを手に取ってみると、中は白みの強い茶色の液体が入っており、ほんのりと甘いミルクの香りが鼻孔をくすぐった。 「えっ、わ、私の為に、淹れておいて下さったのですか……?」 「そうじゃよ? こんな夜更けにわざわざ来てくれた客人に茶を振舞うのは当然ではないか」 「きゃ、客人だなんて、そんな……でも、嬉しいです。有難く頂きます」 普段は我儘ばかりの自己中国王の意外な姿に驚きながらも、ラキはその感情を一切顔に出すことなくそう礼を言い、早速ミルクティーを啜ってみた。 すると口の中にミルクの甘い味が香り、お腹の奥の辺りがポカポカと温かくなっていく。 思わず「凄く美味しいです」とお礼を言ってみると、ルナはどこか嬉しそうに顔を綻ばせながら「そうか? それなら良かったわ」と鈴の鳴るような声で喜んだ。 それにラキも笑みを返し、また何口かミルクティーを啜る。 突然夜に私室に来いなんて呼び出されたものだから内心かなり緊張していたのだが、来てみれば思っていたよりも快く歓迎され、温かいミルクティーを飲んだことで大分気持ちが落ち着いてきた。 しばし美味しいミルクティーを堪能したところで彼女はティーカップを置き、ようやく本題に入──ろうとしたところで、室内に甘い香りが充満していることに気付いた。 諜報員としての活動の中で、嗅覚を始めとした五感は人よりもかなり敏感な方なのだが……突然国王に呼び出されたことや、初めて国王の私室に入ることで緊張していて気付かなかったのだろうか。 スンスンと何度か鼻を鳴らして匂いの原因を探っていると、その様子に気付いたルナが「あぁ」と小さく声を漏らした。 「もしかして、アロマの匂いが気になるか?」 「アロマ……ですか?」 「うむ。最近アロマに凝っておってのぅ。寝る前はこうしてアロマを焚いておるのじゃ。もしや、苦手な匂いだったか?」 「あ、いえ……! とても甘くて良い香りだったので、何の匂いか気になっただけですから……! 長居するわけにもいきませんし、早速本題に入りましょう……!」 今まで見たことないような気遣いを立て続けに見せてくるルナの言葉に、ラキは動揺しながらも慌ててアロマの話題を半ば強引に終わらせて、すぐに本題を切り出した。 それを見たルナは少しキョトンとしたような表情を浮かべた後、すぐにクスクスと楽しそうに笑って「そうであったな」と答えた。 彼女の年齢はラキよりも年上なのだが、身長や童顔によって本来の年齢よりもかなり幼く見える容姿をしており、どこか悪戯っぽく笑うその姿は見た目の年齢相応のように見えた。 普段の傲慢な態度とのギャップにラキが困惑していると、ルナは長い髪を耳に掛けながら口を開いた。 「相談したいことというのはじゃな……妾が今行っている政治について、じゃ」 「……国王様の、政治について……ですか……?」 思いもよらない相談内容にラキが思わず聞き返すと、ルナは「うむ」とどこか重々しく頷き、両手の指先を軽く絡み合わせながら続けた。 「今日の昼……騎士団長のソルドが玉座の間にやって来て、妾の行う政治が間違っていると糾弾してきてのぅ」 「ソルド騎士団長が……?」 「別にこれが初めてのことでは無い。妾が国王の座に就いてから、今日のように何度も玉座の間に訪れては……妾の政治のせいで帝国の民が苦しんでおる、こんなことを妾の母上は望んでおらんと、責め立てるのじゃ」 「そう、だったのですか……」 静かな声で語られるその言葉に、ラキは感嘆混じりにそう呟いた。 ソルドが今の絶対王政に反対しているのは知っていたが、まさか国王相手に直接反対意見を訴えているとは思いもしなかったのだ。 ルナが国王になったばかりの頃は家臣の中でも新体制に反対する声も少なく無かったが、日を追うごとに少しずつ彼女を支持する者が増えていき、今ではラキとソルド以外の全員が彼女の絶対王政に賛同している。 ラキは先代国王のご子息だからと反対できず従い続けているが、愛国心の強いソルドはどうしても許せなかったらしい。 驚いているラキの様子に気付いているのか否か、ルナは膝に置いたブラシの櫛部分を指先で軽く弄びながら続けた。 「妾は先代の母上に負けぬよう、帝国を他国に劣らぬ超大国にしようと思って今の政治に変えた。他の奴等に反論されようと、自分の信念を貫き続ければ、いつか必ず結果に繋がると信じておった。実際……昔は反論しておった奴等のほとんどは、今では妾に賛同してくれておるしのぅ」 「国王様……」 「しかし、奴は……誰よりも母上を慕っておったソルドだけは、妾の政治が間違っていると言う。妾の政治が……母上の愛した国民達を苦しめておる、とな」 「……」 「じゃから、お主に聞きたい。お主は……妾の行う政治について、どう思う?」 普段よりワントーン低い声で聞き返してきたルナの言葉に、ラキは言葉を詰まらせた。 良い返答が思いつかっただとか、そもそもに政治に関するアドバイスが出来る程の知識が無いとか、答えられなかった理由は山ほどある。 しかし、一番の理由は……──ルナが政治についてここまで悩んでいたなんて思わなかったという、驚きの感情からだった。 城に仕えるようになってから今まで見てきた彼女の姿からは、とてもでは無いがそんなことを考えているとは思いもよらず、昔から変わらない傲慢な態度に嫌気がさしていた程だった。 それがまさか、本当は帝国のことを真剣に考え、わざわざ自分を呼び出して相談してくる程に悩んでただなんて……正直、俄かには信じられない話だった。 しかし、彼女が嘘をついているとも思えない。 というより、今ここで嘘をつく必要性が無い。 王室に仕えるただの諜報員である自分を呼び出し、こんな嘘をついて信用を勝ち取ったところで、彼女には何のメリットも無い。 だが、彼女の言葉が本当だとしても……── 「──どうして、それを……私に言ったんですか……?」 動揺を隠しながら震える声で聞き返すラキの言葉に、ルナは静かに顔を上げた。 そう。彼女の話が全て本当だったとしても……諜報員であるラキに相談する理由が分からないのだ。 政治に関する相談なら、彼女よりもっと相応しい家臣は大勢いる。 それこそ国政に大きく携わっている大臣や宰相等の方が、政治の知識も豊富で有意義な助言をしてくれることだろう。 特に大臣はソルドとも交流が深い為、ソルドの意見も間接的に交えながら話し合うことが出来る筈だ。 正直、自分に相談する必要性は無い。 そんな風に考えていると、ルナは膝に置いたままのブラシを手に取り、手の中で軽く弄びながら口を開いた。 「他の家臣共は、すでに妾の政治に強く賛同してくれておるし、今更反対意見を述べてくれるとも思わんからのぅ。妾の意見を全肯定することが目に見えておるわ」 「ですが……」 「その点、お主は妾の母上を大層慕っておるようじゃったし、何より……未だに妾に賛同しておらんのは、お主とソルドくらいのものであろう?」 どこか含みのある笑みで放たれたその言葉に、ラキはビクッと肩を震わせて硬直した。 すると、ルナはクスッと小さく笑って続けた。 「もしかして、上手く隠せているつもりであったか?」 「いえ……その……」 「構わん。昔は今よりも反発してくる輩は多かったし、今でもソルドからはしつこく怒鳴られておるしな。それに、お主は妾に直接反論してきたことは無かったであろう? だから、今日くらいはお主の本音を聞かせてくれんか?」 コテンと軽く小首を傾げながら問い掛けてくる彼女の言葉に、ラキは何とも言えないような表情でしばし口を噤んだ。 数秒程考え込んだ後、彼女は小さく息をついて口を開いた。 「それでは、お言葉に甘えて申し上げさせて頂きますが……私も、国王様の今の政治は間違っていると思います」 「ほう……?」 「国王様の帝国を大きくするという目的も間違ってはいないと思いますが、やはり、何よりも優先すべきなのは国民達の生活だと思います。全ての国民が楽しく幸せに生きられる国を作る政治こそが、国王様のお母上様の望んだ帝国を築く為に必要なものだと思います。だから……国王様に少しでも先代国王様の遺志を継ぎたいと思う気持ちがあるのであれば、ソルド騎士団長の言う通り、もっと国民達のことを考えていくべきだと思います」 一度話し出せば、今まで密かに溜め込んできた感情が堰を切ったように溢れ出す。 自分でも驚くほどに饒舌に語るラキに、ルナは顔を上げて彼女の目を見つめたまま、黙ってその言葉を静かに聞き続ける。 ひとしきり自分の考えを伝えたラキは小さく息をつき、ルナの目を見つめて続けた。 「これが……国王様に政治に対する、私の考えです」 「そうか……」 小さく呟くように答えるルナの言葉に、ラキは小さく頷きつつテーブルの上に置いていたティーカップを手に取り、中に入っているミルクティーを口に含んだ。 国王相手に自分の政治に対する考えを述べるという状況に緊張していたことと、一度にかなりの量を喋ったせいで口の中がカラカラに渇いていたのだ。 時間を置いて少し温くなったミルクティーを飲むラキに、ルナはしばし考え込むような素振りを見せた後静かに頷き、口を開いた。 「ありがとう、ラキ。お主の考えはよく分かった」 「いえ……国王様相手に偉そうなことを言ってしまって、申し訳ないです……」 「構わん、妾が言えと言ったのだからな。率直な意見が聞けて嬉しいぞ」 ティーカップを両手で持ったまま謝罪するラキに、ルナはそんな風に答えながら笑みを返した。 それにラキはホッと小さく息をついて安堵しつつ、今後の政治の方針について答えるべく、口を開いた── 「おかげで……お主も妾の反乱分子であることを知れたからのぅ」 ──ところで、妖しい光を放つルナの目を見て、彼女は動きを止めた。 ショッキングピンクに近い色の、どこか作り物っぽさのある瞳が光り輝いている様子はまるで宝石のように綺麗で、彼女は思わず見入ってしまう。 光を見ていると、まるで意識が吸い込まれていくような感覚があり、頭の中に靄が掛かったかのように思考が霧散していく。 ──これ、まさかッ……催眠魔法……ッ!? しかし、それでもラキはギリギリの所で意識を保ち、まともに回らない頭を必死に働かせる。 彼女は今まで諜報員として敵国の中枢部に忍び込み、幾度となく敵の仕掛けた罠を潜り抜けてきた。 中には催眠魔法を始めとした精神異常系の魔法トラップもあったが、天性の魔法耐性の高さと先代国王への強い忠誠心で抗いつつ、解呪魔法で解除する形で回避してきた。 そんな彼女だからこそ、何とか意識を保ったまま思考を働かせることが出来た。 少しでも気を抜けば一瞬で思考を失ってしまいそうな程の心地良さの中、彼女は一旦状況整理は後回しにして催眠魔法を解除するべく解呪魔法の発動を試みる。 しかし、いざ解呪魔法の発動に集中しようとすると、ルナの瞳から放たれる催眠魔法に意識を持っていかれそうになって中々上手くいかない。 ──どうして……!? 今までどんなに強力な魔法に掛かっても、こんなことは無かったのに……! 予想だにしなかった非常事態に、ラキは思わず動揺してしまう。 それもそのはずだ。なぜならルナは、その動揺すらも計算していたのだから。 今までラキが精神異常魔法のトラップを回避出来ていたのは、彼女の元来の魔法耐性の高さや精神力もあるが、何より敵地で警戒していた状況だったことが影響している。 常に一歩間違えれば命を落とすかもしれない危険の中、一つの呼吸や瞬きにすら細心の注意を払わなければならない状況では、催眠に限らず精神異常系の魔法は掛かりが悪い。 それでも敵を捕獲するトラップとあればかなりの上級魔法が掛かっていることも少なくないが、ラキは元々の警戒態勢に加えて高い魔法耐性を持っていたことであまり深く掛からず、潜り抜けることが出来た。 だからルナは、催眠魔法の掛かりを良くする為に、彼女の緊張を和らげることを何よりも優先した。 自国の城内というだけでも敵地のトラップに比べれば掛かりやすいが、その中でも完全にプライベート空間である寝室に招き無防備な寝間着姿を見せることで、地位の差によって生じる緊張感を緩和させた。 さらに室内にはリラックス効果のあるアロマを焚き、温かいミルクティーを振舞い、ラキは気付かなかったが部屋の照明も暖色系の物に変えた。 これらの効果によって無意識にリラックス状態になっていたところに、ルナの弱みとも呼べる相談を受けたことで、ラキは彼女のことを完全に信用していた。 リラックスした状態で信頼した相手から掛けられた催眠魔法は普通よりも深く掛かり、ラキの魔法耐性を以てしても対処しきれなかったのだ。 しかし、それでも尚完全には堕ちきっていない彼女の様子に、ルナは「ふむ……?」と訝しむように呟きながらその顔を覗き込んだ。 「ここまでやっても、まだ掛かっておらんか……? うーむ……中々強情な奴じゃなぁ」 「こく、お、さま……な、にを……?」 「ふぅむ……では、こういうのはどうじゃ?」 彼女はそう言うと両手でラキの頬を挟み込み、クスッと悪戯っぽく小さく笑んで顔を近付け……──「……んむぅッ!?」──……唇を奪った。 突然の接吻にラキは目を見開き、ほぼ反射的に両手で彼女の体を突き返そうとした。 王族として最低限の護身術は使えるが、それ以外ではまともに鍛えたこともない小柄で華奢な身体。 諜報員としての訓練で鍛えられてきたラキなら、平常時であれば余裕で突き放すことが出来ただろう。 しかし催眠魔法の影響で両手に力が入らないのか、上手くいかない。 そんな彼女の姿に、ルナは一瞬唇を離してニヤリと不敵に笑み、再度唇を重ねて……──舌を挿入した。 「んむぅッ!?」 「ちゅッ……んちゅッ……んッ……」 驚きのあまり肩を震わせるラキを気にもせず、ルナは器用に舌を這わせて彼女の舌を探し出して絡め取る。 強引に口内を蹂躙する乱暴な接吻かと思いきや、何度も息継ぎをしながら丁寧に舌を絡み合わせて口内を溶かしていく優しいキス。 今までファーストキスは疎かまともに恋すらしたことも無く、性知識にも疎かった為に自慰行為すらしたことのない彼女の体は、まるで恋人とするかのような甘いキスに少しずつ歓喜し始めていた。 強張っていた肩からはゆっくりと力が抜けていき、抵抗していた両手の動きも緩慢な物になっていき、やがて重力に従ってダランと垂れ下がる。 ルナは接吻を交わしながらも瞳の催眠魔法は解除しておらず、接吻することでそれを至近距離で見つめることになったラキの瞳は完全に虚ろな物へと変わっており、彼女が完全に深い催眠状態へと堕ちきったことを表していた。 それを見たルナがゆっくりと唇を離すと、二人の舌を繋ぐように唾液の橋が架かり、少ししてプツンと途切れた。 ルナはすぐに自分の口から垂れる唾液を手で拭いとったが、深い催眠状態となったラキが同じように唾液を拭いとることは無く、半開きになった口の端から涎を垂らしながら呆然と虚空を見つめていた。 「ふぅ、ようやっと完全に堕ちたわ……と?」 唇に残るラキの味を舐め取るように舌なめずりをしてそう呟いたルナは、足元に何かが転がっていることに気付き、すぐに視線を落とした。 そこにあったのは、ラキがミルクティーを飲むのに使っていたティーカップだった。 柔らかい絨毯の上に落ちた為か、割れたりヒビが入っている様子は無い。 どうしてこんなところに……? と一瞬考えたところで、催眠魔法を掛ける際にラキが両手でティーカップを持っていたことを思い出す。 キスをした時に両手で抵抗していたことを考えると、大方催眠魔法を掛けられた直後に落としたのだろう。 ルナは数分前の様子を思い出しつつベッドから立ち上がり、床に落ちているティーカップを拾って自分の視線の高さまで持ち上げる。 丁度柔らかい絨毯の上に落ちた為か、ヒビ一つ入っていない綺麗な状態だった。 ラキの緊張を和らげて不意を突く為には仕方なかったとは言え、危うくカップを割ったり中身を零して部屋を汚すところだったことを考えると、せめてもう少しタイミングを考えるべきだったのかもしれない。 そんな風に考えつつテーブルにティーカップを置いたところで、彼女はふと小さな矛盾点に気付き、動きを止めた。 ──しかし、妾が催眠魔法を掛ける前……ティーカップの中には、まだミルクティーが少し残ってはおらんかったか? であればラキがティーカップを落とした拍子に中身を零していてもおかしくないはずだと言うのに、絨毯やベッドは染み一つ無い綺麗な状態を保っていた。 もしやと思ったルナは、未だにベッドに腰掛けたまま呆けたような表情を浮かべているラキの元に歩み寄り太腿を撫でてやると、湿った感触が返ってきた。 それを見たルナは一瞬間を置いた後でニヤリと笑み、ラキの前でしゃがんで彼女のベルトに手を掛けた。 「全く、ズボンに零しおって……風邪を引いてはいかんし、妾が脱がせてやるからのぅ」 彼女は幼い子供をあやすような口調で言いながらラキのベルトを外し、下に履いていたショーツごとズボンを脱がせた。 すると透明の液体でいやらしく濡れた女性器が露わになり、ズボンの中にある白いショーツのクロッチ部分には何やら染みが出来ていた。 それを見たルナはククッと楽しそうに喉を鳴らしつつズボンとショーツを下ろしていき、靴下とミリタリーブーツも脱がせてラキの下半身を完全に真っ裸にする。 上半身には帝国の紋章が刻まれた漆黒の軍服を綺麗に着こなし、下半身は何も身に着けず愛液で濡れた秘部を露わにした格好になりながらも、ラキが反応することは無い。 ルナはそれに笑みを浮かべると、何も言わずに彼女の両肩を掴んでベッドに押し倒した。 何年掛けても催眠魔法が通用せず、完全に手中に収めることが出来なかった人間。 しかも自分の母親である先代国王に忠誠を誓い、彼女が死んで何年も経った今でも色褪せない忠誠心を抱き続けている少女。 手間は掛かったとは言えようやく彼女を手に入れられるという状況に、ルナは愉悦からゾクゾクと肩を震わせ、頬が紅潮した顔に嗜虐的な笑みを浮かべた。 ラキと同じように今まで手中に収められずにいたソルドは、どれだけ手を尽くしても全て失敗に終わった。 欲しいと思った物は、何が何でも手に入れなければ気が済まない彼女のことだ。 騎士団長として優れた能力を持っており、手に入れればさぞかし優秀な手駒になっていたであろう彼を自ら処分せざるを得なくなった状況に、内心かなり苛立っていたのだろう。 ついにラキを手に入れられるというこの状況に彼女は興奮し、完全に理性を失いつつあった。 「全く、手間をかけさせおって……たっぷりお仕置きをしてやらんといけんのぅ」 ルナは嗜虐心に緩みきった表情でそう言うと、ラキの両足の間に片足を潜り込ませ、先程のキスで僅かに濡れた秘部を膝で擦り上げる。 それにラキは虚ろな表情のまま「ぅぁ……」と小さく声を漏らしたが、すぐに口を半開きにしたまま、ルナの与える快感を無抵抗に受け入れる。 完全に脱力しきった体も相まって人形のような反応だったが、膝に感じる湿り気が増していく感覚にルナはすぐに口角を釣り上げ、呆然と虚空を見つめるラキの顔を覗き込みながら続けた。 「まさかラキ、お主……感じておるのか? 二人きりとは言え人前で下半身を素っ裸にされた上に、少女の大事な部分を足で苛められて……興奮しておると?」 「ぇぁ……? ぇ……?」 「全く、お主はとんだ変態じゃなぁ。ほれほれ、ここが良いんじゃろう?」 深い催眠状態に堕ちて思考すらままならないラキに対し、ルナは楽しむような口調で言いながら自身の膝を彼女の女性器にグリグリと押し付けて愛撫する。 するとラキは途端に頬を紅潮させて口を噤み、ピクピクと体を震わせて感じていることを隠そうとする。 催眠状態になっているとは言ってもまだ羞恥心は残っているらしく、変態と言われたことでその感情だけが微かに浮上し、堪えているようだ。 それを見たルナはクスリと小さく笑みを浮かべ、その瞳に催眠魔法を宿しながら口を開いた。 「恥ずかしがる必要なんて無いであろう? だってお主は妾の所有物なのじゃから、所有者である妾に好きなように弄ばれて気持ちいいと感じるのは当然のことであろう? その姿をご主人様に見て貰えるというのは、光栄なことであろう?」 「えぁ……? しょゆう、ぶつ……? ごしゅじん、さま……?」 「だから隠そうとせずに堂々として……思いっきりイき狂うが良いッ!」 催眠魔法と度重なる快感によって思考もままならず、矢継ぎ早に紡がれた暗示を理解出来ぬまま刷り込まれたラキの秘部を、ルナは膝を使って容赦なく愛撫する。 途端に彼女は一際強くその肢体を震わせ、口からは甲高い嬌声を上げた。 同時に秘部からはプシッ! プシュッ! と勢いよく愛液が噴出し、ルナの足やパジャマを濡らす。 「ふはッ……良いイキっぷりでは無いか」 「ぅぁ……ぁ……♡」 嘲るように笑うルナの言葉に、ラキは快楽によってすっかり甘く蕩けた瞳で虚空を見つめたまま、腹を上下させて荒い呼吸を繰り返す。 絶頂によってもたらされた膨大な快感は、微かに残っていた彼女の理性や思考を強引に洗い流し、脳内を綺麗に漂白していく。 頭の中が真っ白になったまま絶頂の余韻に浸る彼女は、全身を駆け巡る快楽の心地良さに身を委ね、自分の上に馬乗りになっているルナを見つめることしか出来ない。 そんな彼女を見てルナはククッと喉を鳴らすように笑い、ゆっくりと体を起こした。 「しかし、お主は妾の所有物なのじゃから、もっと卑しく無様な姿を見せてもらわんとなぁ……♪」 楽しむような口調で言いながら、彼女は脱力しきったラキの体を転がし、うつ伏せにさせる。 未だに絶頂の余韻が残っているラキがそれに抵抗することは無く、成すがままにうつ伏せに寝転んだ。 するとルナは彼女の尻を軽く撫で、柔らかな双丘の狭間に手を持っていき……尻の穴に、指を挿入した。 「んくッ……!? はッ……!?」 「ほれほれ♪ こんな恥ずかしい所まで持ち主に遊んで貰えて嬉しいであろう?♪ 身も心も、髪の毛一本から尻の穴まで……お主の全てが妾のモノなんじゃからなぁ♪ 主に楽しんでもらえて、お主も嬉しいであろう?♪」 苦し気な声を漏らすラキに対し、ルナはまるで新しい玩具を貰った子供のように上機嫌な様子で言いながら、彼女のアナルを指でほぐしていく。 今までの人生で排泄にしか使ったことのない部位に突然挿入されて苦しそうな反応をしていたラキだったが、次第にその表情に喜悦が浮かび出す。 絶頂したばかりで敏感になっていた彼女の体は、突然のアナルへの挿入にも快感を見出していたのだ。 指を挿入されたばかりの時は今まで感じたことのない異物感に動揺したが、何度も指でほじくられていく内に慣らされ、純粋な快楽のみを感じるようになっていく。 最初は苦し気だった呻き声にも次第に熱が灯り、やがてそれは、甘い嬌声へと変わっていく。 「ほれ、どうじゃ? 妾に恥ずかしい部分を弄ばれる気持ちは? 言ってみぃ」 すると、ルナがアナルをほじる手を止めることなく、そんな質問を投げ掛けてきた。 突然の問いに、ラキはピクッと僅かに肩を震わせた。 彼女はグッと両手の拳を強く握り締めると、ゆっくりと口を開き……── 「はいぃッ!♡ ごしゅじんさまにおしりをグチュグチュされてぇッ!♡ たのしんでもらえてぇッ! ほんとうにうれしいですぅッ!♡」 ──ルナの方に腰を突き上げ、いやらしく尻を振りながら口を開いた。 その瞬間、ただでさえまともな思考を失ったところに恥ずかしい部分を玩具のように弄ばれ、散々人としての尊厳を踏みにじられたラキの心は……ぶちぶちと音を立てて、引きちぎられた。 そんな彼女の反応に、ルナは声を上げて笑いながらアナルをほじる指の動きを速める。 「おぉ! そうか、そうか! なら、もっといやらしく腰を振って見せろ! 飼い主に尻尾を振って媚びを売る雌犬になれ!」 「はッ♡ はッ♡ わんッ!♡ わんッ!♡」 興奮気味に命令するルナの言葉に、ラキはすぐさま激しく腰を振りながら、全力で犬の鳴き真似をした。 それを見て、ラキが完全に自分の所有物に堕ちたことを確信したルナは口角を釣り上げ、更なる卑猥な命令を下すべく口を開くのだった。 --- ラキがルナの所有物へと堕ち、ソルドの処刑やイエラの革命軍創立が起きてから約一年の月日が経過した頃。 最初は帝国軍の圧勝ですぐに幕を閉じると思われていた戦争は、平民の寄せ集めの革命軍が思いもよらぬ軍事力を発揮したことにより、お互いに一歩も引かない拮抗状態を保っていた。 革命軍の内部を探るべく潜入させた諜報員は悉く連絡が途絶え、未だに革命軍の情報をロクに手に入れられていない状況だった。 対する革命軍にはどうやらかなり優秀な諜報員がいるらしく、こちらの情報は全て筒抜けで、軍事力は圧倒しているにも関わらず戦場では不利な状況に陥る場面が多々あった。 「……というわけで、ラキ。お主にはこれから革命軍に単独で潜入し、情報を集めつつ内部から革命軍の崩落を目指して貰おうと思う。期間はどれだけ掛かっても構わん。どんな手を使ってでも、革命軍を崩壊させ、帝国軍を勝利に導いて見せよ。……良いな?」 玉座の上でふんぞり返ったルナは、自分の前に跪いたラキの頭を足置きにしながら、淡々とした口調でそう言った。 彼女の言葉に、ラキは主に使って貰える悦びを噛みしめながら「勿論です」と答えた。 「私はご主人様の所有物です。ご主人様の為ならば、どんな命令でも従う所存です」 「ククッ……それもそうだったな。この任務が成功した暁には、たっぷりと褒美をやろう。じゃから、精々頑張るが良い」 ルナは嘲笑を浮かべながら言うと右足に履いていた革靴をもう片方の足で器用に脱ぎ、靴の中で蒸れたその足でラキの顔を踏みつけた。 自分の持ち主に顔を踏んでもらえた彼女は、跪いた体勢のまま、その顔に恍惚とした笑みを浮かべるのだった。