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加賀優作
加賀優作

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不在が示すもの


Instagramでの配信で触れた話題であるが、現在、私はPTSDの薬物治療を受けている。隣人トラブルが引き金となって過去のストーカー被害の脅迫的な記憶が再燃したのだ。

今は狭窄していた視野が開けて、だいぶ気分が楽になってきている。薬が合っているのだろう、めざましい治療効果である。


しかし一点だけ困ったのは、アルコールとの相性が最悪であったことだ。

そもそも、こういう類の薬物治療中は、アルコール摂取は非推奨、薬剤によっては禁忌となる。私の場合、特に飲酒習慣について制限を受けることはなかったのだが、2回ほど、盛大にやらかしてしまった。私がやらかすというのはよっぽどというか、普段は「あ、この先にいったらまずいな」という歯止めが効いてたちの悪い泥酔を晒す前に切り上げるのだが、今はするりとデンジャラス・ゾーンへ滑り込んでしまう。恥ずべきことに、飲酒しながら配信した履歴が残っていて、なにやら能書きを語っていたりするのだが、その記憶もまったくないのだ。これはほんとうに恐ろしいと感じた。というのも、1年に1回あるかないかのやらかし(ないのが良いに越したことはないのだが)には毎回、記憶が鮮明にあり、それを頭痛とともに思い出しながら、痛み止めを飲まないという自罰を設けるのがいつもの対処法であったのに、スッパリと抜けたように思い出せない。しかし配信履歴を見ると酔ってはいるものの話り続けているし、知人のメッセージに返信もしている。


「私がいない間に私の身体を好き勝手にしているこの人物は一体誰?」


そんな離人的な感覚すら抱きそうになるほどに、私にとって初めてのやらかし方となった。記憶を残せない領域まで酩酊が進んでも理性が残ってしまっているのか、酔い方それ自体がある一線を超えるとすっかり変質してしまうのか、そんなことをまた確認する気など起きないが、確実にいま服用している薬が影響していることは間違いないだろう。ちょうど誕生月で飲酒の機会が多く、このような痴態を二度も晒すに至ってしまった。薬物治療が終了するまで、飲酒は控えようと思う。もし、これを読んでいる読者諸氏の中に、私の酩酊下での発言によってご気分を悪くされた方がいたなら、この場を借りて謝罪させてほしい。酩酊時は本音が出るというが、私にしてみればあれは、本音や建前というより、ただ「世界は醜い」という事実を、身をもって証明していたに過ぎない。


醜い世界で、こましであろうとするのは、あまりにもつらく、厳しいものだから。


こういう、閲覧できる方が限られているところにしか書くことはないが、古巣のエスコートサービス店へ復帰した。「こまし」の集合体とそれへの期待値がせめぎ合う世界である。酔っ払っている暇などない。私は、それなりになんにでも対応できるという意味において、完璧でいなければならない。33歳にもなって、いつまでこんな方略で戦えるのだろうかと果てしない気持ちになるが、それは私の軌跡と選択と、遺伝子の采配次第だろう。それを鑑みて、唇への充填物の注入もやることにした。控えめな仕上がりを希望するつもりだが、もし欲張り始めたら「くちびるおばけ」と罵って夢から醒させていただければ幸甚の極みである。



Shine on you.


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